平和な元の世界を創造した……はずなんだけど。   作:クレナイハルハ

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襲撃、新たな力

 

魔法少女マギナイベント会場に一人の少女と妖精の人影があった。

 

「いやぁ、追加戦士枠でよかった!魔法少女の追加戦士や特撮追加戦士は殆ど強化形態は存在しない!この法則が適応されて良かった……それにしても素晴らしいグッズばかり!尊いof尊い!つまり最高!」

 

手にした戦利品である魔法少女マギナのグッズを両手にご満悦な様子のハーフアップヘアの少女の名は兎本 小雪(ウモト コユキ)。伝説の戦士と呼ばれるウィザーズの一人であるウィザーズ・スノゥである。そしてそんな彼女はオタクである、それはウィザーズメンバーや彼女の友人達の周知の事実である程で、彼女は魔法少女シリーズをこよなく愛している。

 

そんな彼女は数日前、家のパソコンでこの天野川市にて『魔法少女マギナ』のスペシャルイベントが開催されることを知った。開催されるイベントは魔法少女マギナの『劇場版』についての情報発表やイベント限定のグッズや入場者特典が貰えるらしく、彼女は即座に契約した妖精であるジャックことジャックフロストと共に行きたいと考えた。 

彼女と契約した妖精ジャックフロストは人間界のアニメに興味を引かれ魔法少女マギナやアニメの文化に興味を持ち、コユキと共に生活した結果見事にアニメ好きになったのである。

 

後日のウィザーズ同士で集まって特訓を行う際、コユキはイベントへ向かう許可を貰うため綺麗なジャンピング土下座を決めた。動揺するフェイン達に土下座をして頼み込んだ結果、ユリエとマナミからの恨みの籠った瞳で見られると言う損傷軽微で済み、こうしてこのイベントへと参加していたのである。

 

「ところで、ジャックちゃん大丈夫?」

 

そんな彼女の肩で何処か疲れたような様子でぐったりと横になっているのは、綺麗な銀髪と青い瞳を持つ首元にマフラーを巻いた女の子の姿を持った氷を司る妖精、ジャックフロストである。

 

『魔法少女マギナのイベント、人が沢山いてビックリした。イベントって凄いんだね、こんなに沢山の人が集まるなんて……』

 

この人混みで驚き人混みに酔ってしまったのだろう、こうして私の肩でグロッキーになっているジャックちゃんがコミケに参加することになったら、大丈夫なのだろうか?

 

「ん?あれは……」

 

後少しでライブが始まる、楽しみだなぁとそんな事を考えていた時だった。自分より少しで先に歩く二人組の私と同じくらいの年の女の子達がいた。

 

普通の二人組のそれだけなら別に気にしないし、わざわざ目で追うことさないだろう。片方の子はジャージを来ていて、見るからに膨らんだリュックサックを持っている。私と同じようにグッズの販売スペースで買い物したのだろうと安易に想像できた。問題はその隣にある人だった。

 

凄く見覚えのある膝くらいまである長さが特徴的な青いロングコートと後ろ姿。

 

「…………」

 

何度も私達のピンチを救ってくれた人物であり、もしアニメなら終盤に味方してくれる系だと思われる人物であるセルリアンだと思われる人物が目の前にいた。

 

『こんなときアニメなら〝そんなバカな〝って言うのが正しい。ジャック知ってるよ……』

 

「ソンナバカナ!?え?てか何故いつもの姿なんです?え、普段着?普段着なんですかあれ?取り敢えずみんなに連絡しない、と……………あ"ッ」

 

そんな困惑しつつも私はその場から少し離れて持っていた携帯でグループにメッセージを打ちこもうとして、ふとスマートフォンの画面端の時計に目がいった。

 

そこには、ライブイベント開始まで残り二分を差す時間が表示されていた。

 

「ヤバイ、急がないとっ!」

 

未だにグロッキー状態で肩に乗っているジャックちゃんを落とさないよう私は急いでライブイベントの特設ステージへと走った。

 

へ?感想?最高なライブでしたよ!?イベントの情報だけで嬉しいのにまさかの劇場版魔法少女マギナの主題歌が入った『Light connectors』のCDを貰えたんですよ!最後に特設ステージに入場した時に貰えたカードがまさかの大当たり!いやぁ、残り物には福があるって本当ですねぇ!しかもコユキさんへというメッセージ付きの宮本 朝陽(ミヤモト アサヒ)さん直筆のサイン!

 

もうね!いつ尊死しても可笑しくなくって興奮がさめませんよ!これは一生家宝として棚に飾らせて貰わねば!

 

あれ、何か忘れてるような……….。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、それで?コユキさんはライブイベントに夢中になってしまい気が付いたらセルリアンさんを見つけたと言う報告をすっかりと忘れていた訳ですか」

 

三日後、休日にウィザーズで浅桜神社へと集まったコユキはジャックフロストと共に正座をさせられていた。

 

あのあと、イベントに夢中になってしまったコユキとジャックフロストはセルリアンさんらしき人物を発見したことを伝えるのを忘れ、慌てて携帯で報告したところ、こうしてコユキはユリエに。ジャックフロストはウィンディーネに冷たい目で見られている訳である。

 

「それで、何か言うことはありますかウモトさん?」

 

『ウィザーズとして戦う妖精の一人という自覚が足りませんか、答えてくださいジャックフロスト?』

 

「あ、あはは……その、本当に申し訳ありません……」

 

『ディー姉ごめんなさい』

 

そういいながら怒った様子の二人に仲良く二人で頭を下げる様子を見ている他のメンバー達は苦笑いでその光景を見つめていた。

 

現状セルリアンはウィザーズにとって味方なのか敵なのか判断の出来ない人物、少なくとも味方だろうと本気で仮定しているのは、おそらくウィザーズの中ではウィザーズ・スカーレット事ヒヨリのみだろう。

 

「コユキちゃん、グッズやアニメを目にすると周りが見えなくなっちゃう癖直そうね?」

 

「はい、反省してます」

 

いつも笑っている優しいヒヨリが、そっと子どもを嗜めるお母さんのようなに優しく叱る声に更に申し訳なさを感じたのか先程より深く頭を下げるコユキ。

 

「でもコユキちゃんの見たセルリアンさんが本物だとしたら、何で戦うときの姿でイベントにいたのかな?」

 

「確かに、流石に普通のイベントに参加するのに戦うときの姿で参加しているのは可笑しいですわね」

 

普通にイベントを楽しみに来るのにあの姿は流石にありえない、そう考えるヒヨリとユリエ。すると先程までコユキとユリエ達のやり取りを静観していたマナミはゆっくりと疑問を投げ掛けた。

 

「ねぇ、改めて考えるとさ。セルリアンって本当に何者なんだろ?」

 

その質問は彼女達ウィザーズメンバーと妖精達も考えているであろう謎。ウィザーズメンバーとあまり変わらない年齢でありながら、ウィザーズに変身した彼女達と同等、または同等以上の戦闘力を持っている少女。

 

『恐らくですが、彼女が契約しているのはドーラさんと同じように炎を司る妖精なのは、剣に炎を纏わせた事から推測できます』

 

テーブルの上に座るフェイン・トゥールは顎に手を当て少し考えた後、自分の視点から見た彼女についてそう話す。

 

『お待ちください姫様、それではセルリアンの瞬間移動とも言えるあの移動能力の説明が着きません』

 

『そうだぜ、それにセルリアンの使っていたあの炎、ウィッチクラフトは使われてない。炎を司るアタシが言うんだから間違いないぜ?』

 

『なら、あの炎は一体……』

 

ドーラの情報から、セルリアンはドーラのような炎を司る妖精と契約していないことは分かった。

 

『セルリアン、ウィッチクラフト殆ど使わずに戦ってる。あれ、絶対にすぐにはできない動き』

 

フェインの考えに情報を付け足すようにして意見するウィンディーネとシルフィーの言葉に、ミューズは確かにと言葉を続ける。

 

『確かに。ミューちゃん的にはあれ長い間やってないと出来ない動きだと思うよ、アイドルステップみたいな感じ?』

 

『あの騎士との戦いで騙し討ちまで相手を騙す技術、研鑽されたであろう戦闘での剣捌きは素人目でも凄いの一言だった』

 

ジャックフロストの言葉にその場にいた全員が、セルリアンの戦闘力の高さについて頭を悩ませる。ヒヨリ達人間からしても、自分達と近い年齢の彼女がそこまで戦える事はありえない、それこそ剣道教室のような習い事をしてるとしてもだとしても、彼女は実戦馴れしていると考えた。

 

「もしかして、私たち以外にもフォールエンスと戦ってる人たちが?」

 

「流石にそんな日曜日のハイパーヒーロータイムみたいな事はありえますかね?コユキちゃん、漫画とかだとどういう展開だと思う?」

 

マナミの問いに正座したまま考え込んだ様子を見せるコユキを全員が見つめる。アニメや漫画好きのコユキは一種の予知のようなモノを覚えていた。

 

今後はこんな展開になるんじゃ?このキャラ死ぬんじゃ?のような展開予想は、沢山の漫画やアニメを見てきたコユキだからこそ出来るものだ。コユキは自分達が漫画の主人公や登場人物だと仮定した場合のセルリアンへの考察を口にする。

 

「漫画やアニメだとあるあるなんですけど、魔法少女が出てくる漫画やアニメだと主人公……例えるなら私たちウィザーズが苦戦する敵が出てきた場合に、隣町で活動してる魔法少女が助けに来るようなイベントがあるんです」

 

コユキの例えは正に現状と一致していた。

 

圧倒的な強さを誇るあの黒い鎧を纏った黒騎士により命の危機が訪れたウィザーズメンバーを助けに現れたセルリアンを名乗る謎の少女。

 

「そして、テンプレだと隣町の魔法少女や助けてくれた人物は大体自分の知り合いや友人の可能性があります」

 

『コユキさんの考えは理解出来ますが、ウィザーズは、私たちを含めて皆さんだけ………っ!?』

 

コユキの言葉にフェインが意見しようとした時だった、フェインやドーラ達妖精の表情が驚愕したものに変わる。その様子をみたヒヨリやユリエ達は即座に真剣や様子へと変わる……約一名は長時間の正座による足の痺れにより、立ち上がった状態で動けずにいるが。

 

「フォールエンスだね、フェインちゃん」

 

『はいッ!ですが魔力の反応が二ヶ所に………』

 

「ッ!?」

 

フェインの報告にその場にいた全員が驚愕した様子を見せる、何故ならこれまでフォールエンスの怪物が送り込まれていたのは一ヶ所に一体だったからだ。

 

「急がないと……取り敢えず近い場所から片付けましょう」

 

ユリエの言葉に五人は一斉にウィザーズへと変身するためのアイテム、中央に何かを嵌めるような窪みのある小さなステッキ。マジーナステッキを取り出した。

 

「いくよ、みんな!」

 

ヒヨリの掛け声に頷くと、妖精達はそれぞれのメンバーの元に向かいながらそれぞれ赤、青、緑、白、黄色の宝玉。ウィザーズに変身するためのアイテムであるフェアリーストーンへと変身する。妖精達の変身したフェアリーストーンを手にした少女達をステッキの窪みへとセットしていく。

 

「いくよ、ドーラちゃん!」

 

『おうよっ!』

 

ヒヨリの持つマジーナステッキについた先端の透明な宝玉が燃える炎のような赤色へと変化する。

 

「ディーネ姉さん、いきますわよ!」

 

『えぇ!』

 

ユリエの持つマジーナステッキの先端が川を流れる水のような青色へと変化する。

 

「フィー、頑張って行きましょうや」

 

『ん。行くよマナ』

 

マナミの持つマジーナステッキの先端は空を舞う風のような緑色へと変化する。

 

「名誉挽回チャンスですよ、ジャックちゃんがんばりましょう!」

 

『コユキ、がんばろうぜ!』

 

コユキの持つマジーナステッキの先端の冬の空から降る雪のように白へと変化する。

 

「行くよミューちゃん!」

 

『ミューとコハルちゃんのゲリラライブの始まりだー!盛り上げてこー!』

 

コハルの持つマジーナステッキがステージに降り注ぐスポットライトのような黄色へと変化する。

 

マジーナステッキの先端についたイマジネーションクリスタルは変身者である少女達を認め契約したそれぞれの妖精の属性をイメージする色に変化する。

 

「マジマジーナ☆トランスウィザー!!」

 

少女達の掛け声に合わせてそれぞれの色へと変化し点滅していたイマジネーションクリスタルから光が放たれ少女達の体を魔力が包み込む。そして体を包む魔力が弾けるようにして、ウィザーズのドレス、ブーツ、手袋、髪飾りが部分ごとに生成されていく。

 

変身を完了した少女達は地を蹴り、宙を舞いながら魔力を感じた場所へ飛んで向かう。

 

「魔力の感じられる場所は二ヶ所、2チームに分かれる?それとも片方を倒してから向かいますか?」

 

ユリエの言葉にヒヨリは悩む。前のように強敵がいるなら、2チームに分かれて対処するのは危険。片方を早く倒してから向かう方が安全だ、でもその間にフォールエンスに襲われてしまう人々がどうやっても出てきてしまう。

 

『皆さん!皆さんから遠い場所に現れたフォールエンスの魔力反応が感じられた場所に、私の知らない魔力反応が!?』

 

聞こえてきたフェインの言葉にその場にいた全員が驚きの表情を見せる。ここに来て新たな敵なのかと驚きつつ、ヒヨリは決断した。

 

「みんな!ここから近い方のフォールエンスの怪人を倒してすぐには片方に行こう!」

 

流石に、フォールエンスとは違う新たな魔力反応がある場所に二手に分かれて対処するのは危険だ。もう片方の場所の人たちから被害が出ないことを願いながらヒヨリ達はステッキを握りしめ、怪物の元へと到着した。

 

そこには両腕にカマキリのような大きな鎌を持ち、近くの建物へと斬撃を放ち切り刻む怪物がいた。

 

「そこまでだよ!フォールエンスッ!」

 

「貴様らは!?」

 

ヒヨリの言葉に驚きの声をあげる怪人へと、ウィザーズのメンバー達はそれぞれのステッキを構える。

 

「真っ赤に燃えるブレイブハート!ウィザーズ・スカーレット!」

 

「冷静沈着クールなハート。ウィザーズ・ロゼ!」

 

「自由気ままなフリーダムハート!ウィザーズ・エアリアル!」

 

「変幻自在なクリエイティブハート!ウィザーズ・スノゥ!」

 

「キラキラ輝くアイドルハート!ウィザーズ・ステラ!」

 

少女達の名乗りに怪人達は怒った様子で両手の鎌を振り回すと口を開いた。

 

「貴様らがウィザーズか、我らがフォールエンスの邪魔をするようなら貴様らもこの鎌の錆びにしてやろう……そして妖精どもをあの方へ捧げ、私は更に上の怪人へと昇格するのだぁ!」

 

「そんな事させない、ユリエちゃんマナミちゃん!最初から全力で行くよ!!」

 

「ええ!」

 

「特訓の成果、見せてやりますかぁ!」

 

そう話す三人の準備の時間を稼ぐため、ウィザーズ・スノゥとステラはカマキリ怪人へとマジーナステッキを構える。

 

「コハルちゃん!私たちで少し誘導しますよ!」

 

「オッケー!ライブスタートーッ!!」

 

そう言いながらステラとスノゥは手に持ったステッキを振るう。

 

「最初から上げてくよミューちゃん!」

 

『もちのろん!』

 

「ウィッチクラフト、クレシェンド!」

 

ステラがステッキをまるで指揮棒のように振るうと様々な音符の形をした魔力弾が空中へといくつも浮かび上がりカマキリのような怪人へと飛んでいく。

 

「こんな攻撃で俺を傷付ける事など不可能だ!」

 

そう言いながらか両手に這えている鎌を振るいステラの魔力弾をかき消す。

 

「ウィッチクラフト、アイスメイキング!剣!」

 

『氷の工作、いくよ』

 

スノゥはステッキの先を凍らせ氷で出来た剣を作り出して斬りかかる。だが、カマキリ怪人の腕の鎌により防がれてしまう。

 

「そのような歪な刃で我が鎌を切ろうなど片腹痛いわッ!」

 

「やっぱり、そう簡単には行かないですかッ!」

 

剣を弾かれてすぐに空中へと逃げるスノゥ、そしてそんな彼女が逃げるのを補助するようにステラの魔力弾がカマキリ怪人へと向かう。

 

「効かぬ効か……なにっ!?」

 

先程同様に鎌で魔力弾をかき消そうとしたカマキリ怪人は、切り払った魔力弾が先程より硬く、早く放たれる様になっていくのを感じた。いや、感じられる程に変化してきていた。

 

「だんだんと早く、それに硬くッ!?」

 

クレシェンド、音楽用語で『だんだん強く』を意味する言葉だ。ウィッチクラフトクレシェンドはその名前の通りに継続して放ち続ける魔力弾の威力がだんだんと上昇していくものだ。

 

「だがッ!無意味ッ!!」

 

そう言い放ちながら全ての魔力弾を切り裂いたカマキリ怪人だが、スノゥとステラはニヤリと笑った。

 

「これくらいの時間稼ぎで」

 

「十分だよね、ヒヨリちゃん達!」

 

次の瞬間、スノゥとステラの間を赤い閃光が通り抜けカマキリ怪人へと迫る。

 

「は、速いっ!?」

 

そしてカマキリ怪人は現れた赤く足首近くまである裾で所々に金色の装飾が施されたドレスに、赤色の宝石の付いたティアラを身に纏った少女の持つ、赤い刀身に金色の装飾が施された剣によって吹き飛ばされた。

 

「お待たせ、二人とも!」

 

少女、ヒヨリは手に持った剣を払うようにしてスノゥとステラへといつも優しい笑みを浮かべる。

 

「凄い!お姫様みたい!」

 

「可愛いいし尊いヒヨリさん、それが例の力なんですか?」

 

「ありがとうコハルちゃん、コユキ。うん、これが私の新しい力……ドーラちゃんと私の絆の剣」

 

そう言いながらヒヨリは手に持っていた赤い刀身に金色の装飾が施された剣をカマキリ怪人の方へと向けて振るう。

 

「カリヴァテインッ!」

 

ヒヨリが炎精剣カリヴァテインを構えた時、更に二人の少女がヒヨリ達の元へと空から降りていく。

 

「ヒヨリに一番槍とられちゃいましたか」

 

「全く、いきなり突撃しないてくださいヒヨリさん」

 

現れたのは、ヒヨリと同じようにまるで絵本に出てくるお姫様のようなドレスへ変化しているユリエとマナミだった。ユリエは青いドレスに水色の装飾が追加され、青い宝石の付いたティアラを着けている。そして手には透き通るような水色の弓が握られていた。マナミは明るい緑色のドレスに黄色の装飾が施されており、鮮やかな緑色の宝石の付いたティアラを身に付けている。また彼女の両手には鮮やかな翡翠色の刀身に黄色の刃の剣を持っていた。

 

「さぁ、ちゃちゃっとコイツを倒してもう片方の方に行かないとね~。いくよクライン、ツヴァイス!」

 

「私も皆さんに負けられないよういきますわ。いきますわよミスティフェインッ!」

 

水精弓ミスティフェインと風精双靭クライン・ツヴァイスを持つユリエやマナミもそれぞれの武器をカマキリ怪人へと構える。

 

無事ヒヨリの様に妖精の真の力を引き出すことが出来た彼女達は新たな力を手に、天野川市を守るためフォールエンスへの戦いを挑むのであった。

 






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