平和な元の世界を創造した……はずなんだけど。   作:クレナイハルハ

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決着、守れた場所

あれから朝まで監視していたが、結局はフォールエンスからの襲撃はなかった。

何故、対応しやすい筈の昼に襲撃し深夜の動きが鈍る時間帯に襲撃してこないのか分からない。

そんなこと思いながら懐かしい感覚、少し重たく感じる腕を動かしてリュックの中から水筒を取り出して蓋を開けて中に入っている水を口に含む。

口の中に水が流れ込む、水筒は保温などの効果のない水筒故に、ぬるい。

良い感じに言うなら常温で飲みやすい、すぐに体が水分を体に取り込んでくれる。悪く言うなら、眠気を覚ます為にも冷えた水が飲みたい。

テントから出て軽く伸びをする、ずっと起きていたから体が若干重たいような気がするが魔法少女として軍で動いていたときと比べたら全然疲れていない方だろう。

チラリとテントの方を見れば、毛布を纏ったメリアがすやすやと眠っているのが見えた。

あの後、結局メリアは二時間ほどして眠ってしまったのだ。即座に水筒の水を鍋に注いで、コンロへとかけ朝食の準備を進める。

朝から麺類はかなり胃に重たいが、エネルギー接種なら可能な限り高カロリーの物にした方が長く動ける。一応、少しでも胃に重たくないよう塩ラーメンの袋を取り出してインスタント麺とスープを入れて茹でる。

鍋の下で火花を散らす炎に、私は自分の背中を押してくれて、名前の無かった私の剣に名前をつけてくれた恩人の後ろ姿が見えた気がした。

 

『知ってるかソラ……俺の知る魔法少女ってのは、みんなの夢や希望を守る者。なんだぜ?』

 

『エスペランサー、確か外国の言葉で『希望』だ。お前が、この戦いを終わらせる希望だ……信じてるぜ』

 

自身が命を落とそうとしていると言うのに、守れなかった私への怨み言ではなく、心配と激励をしてくれた人で、私がみんなの夢を、希望を守る……そんな魔法少女に成ろうとした理由。

 

「火守さん……」

 

貴方は、私が作り替えた平和な世界でどう生きていますか?

私は、貴方の言う魔法少女でいられていますか?

そんなことを思いながら立ち上る湯気を見つめ、わずかに感じる悲しさを誤魔化すように、私は出来上がったラーメンを口へと思い切り啜った。

 

……熱い、もっと冷ましてから食べればよかったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食を食べ終え片付けをしていると、メリアが起き出し共にテントの入り口に座って待機する。

いくら、軍に所属していたときに慣れていたとはいえ久しぶりだからか、それとも普通の女の子として生活出来ていたからか眠気がじわじわと私を襲う。

徹夜や寝不足は集中力に異常を与えると言われているが、それは本当だ。

実際、ビーストが攻めてこないよう警備したり見回りをする際は連携が撮れていた筈なのに、時間が過ぎる毎に連携は乱れ口も素行も乱れ荒々しくなっていくのを何度も目にしてきた。

だからといって、眠気に身を委ねて眠ってしまえば守れるものも守れない。

味方も、守りたい友人も、自分自身の命さえさえもが守れない、それが現実だと私は知っていた。だから寝てなんていられないのだ。

そんなことを考えていると、遠くの方から此方へ向かってと近付いてくる複数の人影が見えた。

 

「メリア!」

 

『トランスフォーメーション!』

 

私は即座にテントからでて、人影が見えた方向の城壁へと走りながらメリアを呼ぶ

するとメリアは即座に自身の前へと魔方陣を展開させ、魔方陣へと飛び込む。

するとメリアの入った反対側からメリアの変身したメモリアルボンドが射出され、飛んでくるのを右手で掴みそのまま左手の甲に押し付ける。

メモリアルボンドが左手へ密着されベルトが展開されメモリアルボンドが左手へと固定された。

 

『ーメモリアルボンド、エンゲージー』

 

装着完了を示すメリアの声が聞こえ、メモリアルボンドはドクンと鼓動し、メモリアルボンドの真ん中の円へと向かう形で掘られた溝のようないくつもの線が輝く。

私の髪が白く毛先は灰色に近い物へ変化し、着ていた青いロングコートも白色へ塗り替えられていき、背中にはメリアの持つ機械で出来た翼が折り畳まれた状態で現れる。

 

記憶燃焼(メモリアルバースト)

 

人影の見えた方向の城壁の橋にたどり着いた私は右手に現れたソレを両手でしっかりと構え、人影の見える方向へと向ける。

私の両手で握られているスナイパーライフル、これは対ビースト用魔導弾対応型狙撃銃WAカスタム弐式、天鏡(アマカガミ)

戦闘能力の低い魔法少女や軍の人達が、拠点や防衛地から遠距離にいるビーストを狙撃し撃退、討伐のためにWA2000を元に改号し製作されたものだ

天鏡に備え付けられたスコープを覗き、遠くに見えた人影を確認する。

そこには昨日対峙した奴らとはまた違うが、似た感じの雰囲気を感じさせる怪物たちが見えた、奥の方からは着陸?している巨大な戦艦のような物があり、船から怪物が現れている。

あれがアイツらの拠点と考えるべき?でも、船のようだし移動することを考えるなら拠点ではなく尖兵?

とにかく、ここには近付かさせない。

即座に城壁に膝をついて、ストックを右肩に固定させつつ天鏡の引き金へと指をかけ、離れた距離からあの遠くにいる怪物を狙撃し着弾するまでの時間を考えつつ、発砲する。

肩に大きな衝撃と共に放たれた一発の魔導弾は怪物の頭を撃ち抜き、撃ち抜かれた怪物はバタッと地面に倒れ伏した。

空となった薬莢が排出され、地面に落ちカランという金属特有の音を鳴らした直後に消えていく。

 

「次」

 

即座に天鏡の銃口を別の怪物へと向けて引き金を引く、発砲された銃弾が怪物の頭を撃ち抜いた。この狙撃銃は連射タイプだからこそ、連続で撃つことが出来る。

これで少しずつでも敵の数を減らしていけば、報告のタイミングが作れる。

本当なら最初にメリアを報告にいかせて私が前に出るべきだ、でももう遅い。

睡眠不足による思考の低下がここで出るなんて、これじゃ私のせいでここへの襲撃に対応出来なかったから全滅するようなものだ。

既にメモリアルボンドに変身したメリアを装備してしまったし、メモリアルバーストも使ってしまった。

なら、少しでもこの銃でここに来る戦力は削っておきたい。

あんまり魔法少女の魔法と武器に頼っていたら、いつのまにか魔法少女全ての記憶を失ってしまうかもしれない。

だからこそ、メモリアルバーストの対象を魔法少女から魔導兵器へと切り変えた。魔導兵器なら、かなりの数があるし状況に合わせて武装を変えられる。

普通、銃声なんて聞こえたら何事かあったと判断してゼノンさん達が気付いても可笑しくない。でも天鏡はサイレンサーが装着され発砲時の音を消音にするようなっている。

そのためか城にいる人達が気付けないのかもしれない。

とにかく、今は目の前に見える奴を速く倒して全員に敵がきているの事の報告を…。

 

「やっほーセルリアン、その感じ……敵が来たんだね」

 

「正面に敵の拠点、みたいな船が着陸して怪物をこっち向けて放ってきてる。いま私の武器で遠距離で何体か倒してるけど、切りがないほどに出てくる」

 

そういいながら引き金のうしろに後ろに装填されたマガジンを外して新しくメモリアルボンドの力で産み出した新しいマガジンを装填する。

敵を狙撃するために目を離せない、失礼かと思うがゼノンさんの方向を向かないままスコープから見える怪物へと向けて狙撃を続ける。

 

「ゼノンさんはケルビム様やネクスさんに襲撃を伝えてください、私はここで敵を可能な限りこちらに来るのを抑えます」

 

「……わかった、ケルとネクスに伝えてくるよ。その後直ぐに私もここを護るために出る、ちょっとの間ここをお願いねセルリアン」

 

「えぇ、絶対に持たせる。あと、ごめんなさい。私が報告より先に迎撃を選んだのがミスだった、下手したら私のせいでみんなの命が──」

 

後悔はしても、手を止めない。

私が守らないといけない、みんなが戦わなくても良いように私が、私が全部護らないといけないんだ。

 

「ねぇ、セルリアン……私らのこと弱く見てるでしょ」

 

「え」

 

引き金を引いて怪物を狙撃すらなか聞こえてきた、ゼノンさんの言葉に私は思わず狙撃を止めてゼノンさんの方をみる。

ゼノンさんは、私を真っ直ぐに見つめながら近寄ると、私の胸元の服をつかんでへと顔を近付ける。

彼女の言葉に私は手に持っていた天鏡を手放してしまう、地面に落ちた天鏡は光の粒子となり城壁の石床に触れることなく消えていった。

 

「そんな、私はそんな風に思ってなんて」

 

「そうだろうね。セルリアンはそういう感じだから、そうだと思ってたよ。でもさ、これだけは言わせてよ、過去に何があったのか知らないけどさ」

 

そういいながらゼノンさんは私の胸元を掴んでいた手を離して、私から一瞬でも目を反らさず言った。

 

「全部、全部セルリアンが守らなくていいんだよ!みんなを背負わなくていいんだよ、そんなにボクもケルも、ネクスも弱くない!!これでもボク達はこの世界を旅して、色々な奴と戦ってきた。守れなかったことだってあったよ!でももう守れない私達じゃない、セルリアンに守ってもらうほど弱くない!!」

 

「私が、守らなくていい?嫌だ、嫌だ、嫌だ!そういって私から離れた人はみんな、みんな死んでいく、私が、私が弱かったから!側にいなかったから!守れなかった……」

 

「セルリアン……」

 

名前ももう思い出せない何人もの魔法少女達が、私から離れた瞬間に死んでいくのを何回見たのだろうか。

目をつむれば確かに思い出せる、昨日始めて話した同じ部隊だった彼女、次の日私から少し離れ索敵しようとした瞬間、頭だけビーストに噛みちぎられ、体だけとなる姿を。

敵の魔法少女の剣で体を貫かれるのを、銃で撃ち殺されるのを何度も見続けてきた。

全部、私が離れたから。私が守らなかったから行けなかった。

私が守らなきゃいけないんだ。

私は魔法少女だから、みんなの希望にならなきゃいけないから……。

頬を涙が伝う、速くあの怪物達を殺さないといけないのに、私は自分の涙が床を濡らしていく事しか出来ない。

 

「もう一回言うよ、セルリアン。ボクを見ろッ!過去じゃなくて今の、目の前のボク達を見ろ!信じろよ!!」

 

そういいながら私をへと手を伸ばすゼノンさんの瞳は、覚悟を決めた人の瞳をしていた。

懐かしくて、悲しくて、それでいて少しだけ安心できるような温かいなにか。

すがってしまいそうになる、頼ってしまいそうになる。ずっと、ずっとずっと封じてきた誰かに頼るという行為。

ためらう自分の頭とは違い、私の手は勝手に動いていた、右手を動かしゼノンさんへと手を伸ばし即座に引っ込めようとした瞬間。

ゼノンさんが私の腕をしっかりと握り、引いて私を立たせてくれた。

 

「ようやく、ボクを見てくれたね。」

 

「その、私は……あなた達を信じる。だから、絶対に死なないで」

 

「本当に、セルリアンはどんな経験して生きてきたのやら、底が知れないね。大丈夫、私は死なない。ネクスやスピカと三人で旅する約束、まだ叶えてないからね!」

 

そういいながらニカっと笑ったゼノンさんの姿が、何故か火守さんと重なって見えた。

火守さんだけじゃない、何人もの先輩魔法少女達の顔が、何故か彼女に重なって見えた。

さっき感じた懐かしくて、悲しくて温かい何かを感じていた理由がわかった気がした。

 

「実はいうと、これ反面教師なんだ。私も護ることに固執して、仲間を信じられないことが少しあったから。さ、迎撃は頼んだよ!直ぐにネクスを連れて戻るから!」

 

そういいながら私に背を向けて城内へと走っていくゼノンさんを見送り、私は改めて先程からこちらへと向かって来ていた怪物達の方を見る。

先程まで肉眼で豆粒程にしか見えなかった奴らが、その姿をはっきり認識できるほどに近付いていた。

 

「みんなが来るまで、可能な限り数を減らすのは変わらない。私は私に出来ることをする、いくよメリア」

 

『うん』

 

そういいながら私は、メモリアルボンドの装着されたら左手を握り締める。

 

記憶燃焼(メモリアルバースト)

 

私の両腕にずっしりとした重みを感じて、よろけそうになるがどうにか耐える。

両腕でそれぞれ握り締めているのは、先程の天鏡と同じく軍と魔法少女が作り出した魔導兵器。

対広範囲ビースト専用魔導バズーカ零式、暁。

対大型ビースト専用魔導バズーカ弐式、蒼穹。

ロケットランチャーであるM202を元に製作され、私の最後の戦いで大量発生したビーストへ使用した使い捨ての魔導兵器だ。

あの時は自身に身体強化の魔法を使っていたからこそ簡単に構えられたけど、メモリアルボンドを接続した私は魔法少女としての魔法を扱うことが出来ない、使えるのは武器であるエスペランサーとリュミエールのみだ。

 

『私は前線に出ることが出来ない、どれだけ自分の力の無さを悔やんできたか……どうか頼む佐久魔、どうかビースト達からみんなを守ってくれ。そして君も、無事に帰ってきてくれ』

 

これには、あの子が込めた終わりへの祈りが宿っているものだ。

シンとの戦いの始まり、シンが現れる前に人が住む区画へと大量のビーストが発生しそれを殲滅するために私は出撃することになった。

その時に託されたのが、暁と蒼穹だ。

彼女曰く、戦いを終わらせ平和な夜明けを迎えることを願い夜明を意味する暁。

私に装備させるため作ったから魔法少女名から青空や大空を意味する蒼穹。

あの子には申し訳ないけど、私は帰る事にならなかった。

帰るのではなく、世界を創り変えることを選んでしまったから。

でも今の私がいるのは、ビーストを倒せたのは間違いなく彼女の武器で多くのビーストを殲滅できたからだ。

だからシンを討つまでの道が作られた。

 

「もう一度、みんなを信じてここを守る為に私に力を貸して。ここに暮らす妖精達のために、メリアの故郷を守るために」

 

そう呟きながら、両手のバズーカの砲先を此方へと向かってくる怪物達へと向ける。両手で構え引き金を引く。次の瞬間に両肩に大きな衝撃がはしるが、耐える。

バズーカから放たれた対ビースト用魔導ロケット弾が怪物達へと真っ直ぐに向かっていき、怪物へと当たった瞬間に大きな音を立てて爆発し怪物達が消えていく。

何度もみてきてるけど、血が出ないのなやっぱりなれないな。

そんなことを思いながら討ち終えた両腕で持っていた2本のバズーカを手放す、手放したバズーカは瞬間に光の粒子となって消えた。

今の爆発で多くの敵の怪物が消えていったのを確認して、私は即座に次の一手を考えるべく敵のいた方向を確認する。

いまので今出てきてる敵の10分の3か、2は削ることができた。でもまだ大量にいる、それに船からも出てきてる。

全部を足止めできるだろうか、いや足止めや守るだけじゃダメだ。

守るだけじゃ勝てない、この城を守りつつあの船の中で怪物をだしている奴や指示を出している奴を殺さない限り、此方が消耗する一方だ。

不安を感じながら、右手に現れたエスペランサーを握り締めたその時だった。

ゼノンさんの言葉が聞こえてきた瞬間、スカイレイス城の前に見覚えのある大きな魔方陣が展開され回転を始める。

そしてそこに現れたのは見覚えのある五人の少女と犬らしき耳を生やした少女と、どこかガンマやアルファと似た雰囲気と服装をした背中に翼を持つ少女の姿。

 

「うにゃあっ!?今度はいきなり敵の目の前に!?」

 

「嘘でしょー!?」

 

『失念、敵がいることを想定して城内に転移するべきでした。ごめんなさいスピカ、これではケルビム様に文句を言う立場でなくなってしまいましたね』

 

「えっと、どうしよう……」

 

「仕方ないです、ここは奴らを倒しつつ状況をスピカさんのお仲間に聞くしか無さそうですわね!」

 

敵が迫る姿をみて驚き後ずさるツインテールが特徴的な、私の妹である琥陽(コハル)

そしてそんな妹と同じように驚きつつも、先端に宝石のついたステッキを構える輿水 有理絵(コシミズ ユリエ)

 

「いきなり戦闘だなんて、運動のしすぎでもううごけなくなっちゃうね~」

 

「転移して即戦闘、こんなアニメのお約束なんて味わいたくなかったですよぉ」

 

「みんな、取りあえずアイツを倒そう!スピカさんの言ってたお城は後ろのであってるみたいだから」

 

そういいながらも敵を真っ直ぐに見据えステッキを構える早崎 麻菜美(ハヤサキ マナミ)と、半泣きになりながらステッキを取り出す兎本 小雪(ウモト コユキ)、背後のこのスカイレイス城を確認しつつステッキを構えて皆へと伝わるよう話す浅桜 陽愛(アサクラ ヒヨリ)

ウィザーズへと変身する少女達が現れた。

 

「な、なんで彼女達がここに……」

 

「スピカ、ようやく着いたんですね」

 

「遅いぞースピカー!」

 

いつの間にか、私の横にネクスさんとゼノンさんが並んでいた。二人とも嬉しそうにウィザーズと共に現れた頭に獣耳を生やした少女を見る。

ネクスさんは笑顔を浮かべ、ゼノンさんはスピカへと手を振る。それに答えるように両手で手を振り返すスピカさんも笑顔で口を開いた。

 

「ゼノンにネクス!お待たせー!!」

 

此方へと手を振る彼女が、恐らくは彼女たちが話していたスピカだろう。

彼女は確か、別世界であの怪物達と戦っている人達に助けを求めるため別世界に行っていたんだっけ?

なら、彼女たちがこの世界に来るのは間違いではないのかな。

火守さんと見た魔法少女アニメでも異世界から助けを求められて助けにいく内容の映画、確か夏映画?っていう種類だって言ってたかな。

 

『ベータ!ようやく帰ってきたのでありますね!』

 

『長い時間待たせおって、あんまり心配させんで欲しいなー?まったく』

 

ネクスさんとゼノンさんの後ろには、いつの間にか彼女たちの契約した妖精であるガンマとアルファが立って、スピカの近くに立つベータ?らしき銀髪にサイバーパンク風の黒に黄色のラインが走るオーバーサイズなアウターを着た少女が立っていた。

彼女がスピカさんと契約している妖精なのだろう。

そんな事を考えていると、視線を感じ見ればウィザーズの少女達が私を見て驚いているのが見えた。

 

『ようやく帰ってきたのだな、スピカ』

 

「ケルビム様……」

 

階段を上がってきたケルビム様の姿に、取りあえず私は数歩下がる。

 

『よくぞスピカと共に来てくれた!異次元の戦士達よ、突然の事ですまぬが謝罪は後にさせてもらう。奴らフォールエンスを倒し奴らの拠点らしき船を破壊すればこの城もスカイレイスも守られる!どうか、そなたらの力を貸して欲しい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケルビム・セラフィーの言葉がその場に響く、城壁の下にいたウィザーズ達は少し困惑したあと迫ってくる怪物達を見つめるステッキを構えた。

 

「なんでここにセルリアンさんがいるのかも分からないけど、私達はここを助けるために来たんです!行くよみんな!!」

 

「世界は違っても、やることは同じですわね!」

 

「せっかくの夏休みを潰してくれたフォールエンスに、たっぷりお礼をしないとねぇ」

 

「は、はい!早く終わらせて録画したアニメを見るんです!」

 

「異世界ライブ、はっじめっるよー!」

 

そういいながらコハル達がステッキを構えると、彼女たちの隣にはそれぞれの妖精達が地球とは違い、彼女たちと同じもしくはそれ以上の身長となって現れる。

この次元では地球とは違い、妖精は魔力を多く含む場所、つまりはこのスカイレイスのような場所にいる時は元の姿に戻ることを知らなかったウィザーズメンバーはそれぞれが驚きの表情を浮かべる。

 

「えぇ!?ど、ドーラちゃんが……」

 

『おお!?この世界にある魔力が高いからか?とにかく変身だヒヨリ!』

 

「う、うん!」

 

ヒヨリは自分より身長が高いドーラに驚きながらも、ドーラが変身したフェアリーストーンをマジーナステッキの窪みにセットする。

マジーナ先端の透明な宝玉が燃える炎のような赤色へと変化する。

 

「と、とにかく今は」

 

『ふふ♪この姿は久しぶりねぇ、行くわよユリエちゃん』

 

理想の大人のような雰囲気の女性らしき姿となったウィンディーネに驚きながらもステッキを構えるユリエに頷き、ウィンディーネが変身する。

ユリエはフェアリーストーンをマジーナへセットする。マジーナ先端の透明な宝玉が青へと変化する。

 

「おー、でも私より身長低いんだねぇ……」

 

『……早く変身する』

 

人と同じ大きさになってはいるが、マナミに身長を指摘され少し悔しそうな顔をしつつフェアリーストーンへと変身する。マナミがフェアリースストーンをマジーナステッキへとセットすると先端の透明な宝玉が緑色へと変化する。

 

「し、身長負けた……」

 

『コユキ?小ささはステータス、だよ?』

 

自身よりも身長の高いジャックフロストに膝から崩れ落ちたコユキ、そんな彼女に声をかけつつフェアリーストーンに変身する。

 

「それは別の話なんですよ!!」

 

コユキはそういいながら少し乱暴にフェアリーストーンをマジーナステッキへとセットする、マジーナステッキの先端の透明な宝玉が白色へと変化する。

 

「おお!?ミューちゃんと私の身長おんなじ!?」

 

『これはミューとデュエットも出来るね!二人で最強のアイドル目指せる!!まずはここを守るために、ライブを始めるよコハルちゃん!』

 

「おっけー!」

 

コハルがミューズが変身したフェアリーストーン マジーナステッキへとセットする、マジーナステッキの先端の透明な宝玉が黄色へと変化する。

 

「マジマジーナ☆トランスウィザー!!」

 

少女達は同じ動きでステッキを頭上へと掲げながら、変身するための魔法の呪文を唱える。

少女達の掛け声に合わせてそれぞれの色へと変化し点滅したイマジネーションクリスタルから光が放たれ少女達の体を魔力が包み込む。

体を包む魔力が弾けるようにして、ウィザーズとしてのドレス、ブーツ、手袋、髪飾りが部分ごとに生成されていく。

やがて完全なウィザーズへと変身した少女達はそれぞれがポーズを取り口を開く。

 

「真っ赤に燃えるブレイブハート!ウィザーズ・スカーレット!」

 

「冷静沈着、クールなハート。ウィザーズ・ロゼ!」

 

「自由気ままなフリーダムハート~、ウィザーズ・エアリアル!」

 

「変幻自在なクリエイティブハート!ウィザーズ・スノゥ!」

 

「キラキラ輝くアイドルハート!ウィザーズ・ステラ!」

 

そんな彼女達の言葉に城壁の上にいたゼノンは、口を開いた。

 

「あんなの見せられたら、こっちもやるかしない!ボクたちもやるよ!」

 

「あれやるんですか!?結構恥ずかしいんですけど……」

 

「いくよアルファ!」

 

『よっしゃ!行くでゼノン!トランスフォーメーション!!』

 

「あぁもう!!行くわよガンマ!」

 

「了解であります!トランスフォーメーション!」

 

そういいながらゼノンの隣にいたアルファが飛び上がり空中に産み出した魔方陣を通過する。魔方陣を通過して現れたのは、中央に赤く光輝くX字の装甲が特徴的な白い盾イージス。

ゼノンは落下してくるイージスを掴みとると、持ち手をギュッと握り締める。

 

『ーイージス、エンゲージー』

 

胸や腕、膝や足に黒いラインが入っている真っ白な機械的な鎧が一瞬にしてゼノンの体に装着されると、鎧の所々に刻まれたαの記号のような模様が光輝く。

続いてガンマも空中に産み出した魔方陣を通過すると白く発光する弓部分を持つ機械的なデザインのボウガン、シュヴォルガンへと変身する。

落ちてきたシュヴォルガンをキャッチしたネクスの体にゼノンとは違い、黄色のラインが入っている真っ白な機械的な鎧が一瞬で装着され、アーマーの所々に刻まれたγの記号のような模様が光輝く。

 

『ーシュヴォルガン、エンゲージー』

 

そしてアーマーを纏った二人は城壁の上からスピカの元へと降り立つとスピカへと歩み寄る。

 

「二人とももう変身しちゃってる!?早!?」

 

「スピカも早く変身してよ、彼女たちみたいにボクたちもカッコよく決めよ?」

 

「よーしオッケー、ぼく達もいくよベータ!」

 

『了解しました、トランスフォーメーション』

 

そんな二人を見てスピカの隣に立っていたベータもまた飛び上がり頭上に展開した魔方陣を通過する。そうして魔方陣を通過して現れたのは、所々に赤く光る装甲の着いた長剣と短剣。

落ちてきたそれを両手で掴みとると、二人と同様に胸や腕、膝や足に赤いラインが入っている真っ白な機械的な鎧が一瞬にしてスピカの体に装着され、鎧の所々に刻まれたΦの記号のような模様が光輝く。

 

『ークロスティレート、エンゲージー』

 

全員が変身したことに頷くと、三人が横並びになり、ゼノンはイージスを正面に構え一歩前に出て不適な笑みを浮かべる。

 

「守護の騎士、アンブレイカブル・ハート!デルタ!!」

 

続いてネクスがシュヴォルガンを正面へと両手で構えると、凛としたまま告げる。

 

「属性の騎士、エレメント・フォー。カイン!」

 

スピカはクロスティレートをクロスさせててから長剣の方を正面に向け、ニカッと笑いながら元気よく声をあげる。

 

「瞬閃の騎士、スピード・ストライク!ファイス!!」

 

そしてゼノンが盾をつけ出すと、ネクスとスピカは盾の中央で交差するように重ねる。

 

「生まれた種族は違っていても!」

 

「ぼく達の想いと進む道は変わらない!」

 

「妖精と絆を結び、魔法の光で平和を導く!」

 

「我ら、魔道騎士リヒトリッター!!」

 

三人の叫びがその場へと響き渡り、ウィザーズ達はそれぞれ私達ってもしかして思ったより恥ずかしい名乗りをしてるんじゃ?

全員で最後に言う決めゼリフ考えた方がよかったかな?

ハイパーヒーロータイムキター!

と考えつつもステッキを構え、遠くから迫ってくる怪物へと向けて駆け出しゼノンたちもそれに続くように駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな全員が名乗りや変身をしているなか、私は新たにメモリアルバーストで呼び出した対ビースト専用魔導弾対応型狙撃銃Mkカスタム壱四式、天明(テンメイ)で近付く怪物を減らしていた。

 

「あれ、やらなきゃいけなかったのかな……一応攻撃が当たらないの信じて狙撃してるけど」

 

『……ご主人さま、ゼノン達に怒る権利あると思う』

 

メモリアルボンドから聞こえるメリアのこの場を聞きながら、引き金を引いて怪物を狙撃して確実に殺していく。

対ビースト専用魔導弾対応型狙撃銃Mkカスタム壱四式、天明(テンメイ)

対ビースト用魔導弾対応型狙撃銃WAカスタム弐式、天鏡(あまかがみ)と同時期にMk14EBRを元に製作された魔導弾対応の狙撃銃だ。

スナイパーライフルには何故か開発者の趣味?なのか分からないが、天という漢字の付く名前をつけられて(アマツ)シリーズとか言われてたんだっけ。

そんなことを考えながらひたすらに引き金を引いて怪物を減らす。

チラリとゼノンさん達の方を見ると何故か私の見つめていた、いや名乗りなんて無駄なことやらないよ?隙が凄いし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事の顛末を語ろう、私が後方支援をする形で補助しつつゼノンさん達と共に城を守りウィザーズのみんなが拠点らしき船に突撃。

船内の怪物を制圧し元凶も倒した事で、船から現れる怪物が途絶え殲滅。

スカイレイスへと迫るフォールエンスを退けることが出来た。

本当に、こんな風に誰も死なないで終わるなんて前じゃあり得なかったな。

必ず誰かが負傷するか、瀕死の重傷を負う事が多かったし。

そんな事を思いながら私はフォールエンスに勝利したことを喜びあうゼノンさん達とウィザーズ達を他所に、メモリアルボンドを外しメリアと共に持ってきたテントの片付けを始める。

早く戻らないと、お父さんやお母さんが疑問を感じて家に連絡をしかねない。

テント等の荷物をしまい終え後、片付けを行った私は来る時に背負っていた少し重いリュックを背負う。

そして城から見える、フォールエンスがいない光景とフォールエンスを倒し喜びの声をあげて抱き合うゼノンさん達とウィザーズ達を眺めて、隣に立っているメリアに私は言った。

 

「メリア、守れたよ」

 

『うん。ご主人さま、本当にありがとう』

 

こちらを見ながら笑顔を浮かべ安堵した様子を見せるメリアの言葉に、"ありがとう"という言葉に頷いていいのか迷ってしまう。

確かに私はここへ来て、ゼノンさん達やケルビム様の手助けをした。

ここを守るために戦った。

でも、本当に私がここへ来た意味はあったのかと少しだけ考えてしまう。

私なんかが来なくても、ゼノンさん達とウィザーズのみんなで守れたのではないかって。

私がこうして戦いに参加したせいで、余計に被害が広がってしまったのではないかと考えてしまう。

私は確かにメリアの故郷を助ける選択をした、だがそれと同時に私がいる世界を数日間放置することを選んだのだ。

この選択が、正しいのか分からない。

何でか分からないけど、()()()()()()()()つもりで選んだ選択が、()()()()()()()()()だったのではないかと感じてきたことがあった、そんなデジャブを感じるんだ。

 

「私は……」

 

今度こそ、正しい選択が出来たのかな。

 

『ご主人さま?』

 

「何でもない、帰ろうメリア。早く帰らないと怪しまれる」

 

『ソナタら、もう帰る気か?これから祝宴でも開く予定じゃったのだが』

 

『ケルビム様』 

 

背後から聞こえてきた声に振り向けば、桃色のストレートヘアにドレス、頭にのせた黄金のティアラが特徴的な精霊王姫であるケルビム・セラフィーさんがいた。

 

「祝宴はウィザーズ達と行ってあげてください、私は帰らないといけません。すでに1泊してしまっていますから」

 

『そうか……セルリアンよ何か望みはあるか?』

 

「望み……」

 

その言葉に、脳内でシンの演説がフラッシュバックする。

 

『お主は別次元から単独で赴き、ここを守ってくれたのだ。私に出来る範囲で叶えよう』

 

私には、もう望みなんてない。

平穏な世界とは言えないけど、ビーストは現れないし魔法少女もシンもいない。

そんなこの世界で暮らすのが、十分な幸福で望みだから。

望み?ノゾミ……あ。

 

『"余裕があれば僕とノゾミに異世界産のお土産よろしく"』

 

希代 彼方さんの言葉を思いだした。

そうだ、お土産……どうしよう。

リュックもだけど、色々と準備を手伝ってもやっちゃったし、お礼をしないと……でもこの世界のお土産って何があるの?私の次元に持っていっても問題ないのかな?

 

『どうした、そのような顔をして』

 

「望みなのですが、この次元に来る際に協力してくれた二人にこの世界からお土産を持って帰りたいのです、ども何を持ち帰るべきか分からなくて」

 

『なんじゃ、それなら私がそれを見繕っても良いぞ。ふむ、ふむそれならば……』

 

そういいながらケルビム様は、目の前に展開させた魔方陣へと手を突っ込むとやがて何かを引き抜いた。

 

『プロテクトオーブ~~♪』

 

何処かで聴き覚えのある言い方でこちらへと掌を差し出してくるケルビム様の掌には、透明な小さなパチンコ玉くらいの大きさの透明な丸い玉が嵌め込められた小さなネックレスが二つ乗せられていた。

 

「これは?」

 

『これはプロテクトオーブと言ってな、装着したものの命が危険になったとき体に来るダメージを肩代わりしてくれるものじゃ。それならば十分なお土産となるじゃろ』

 

「あ、ありがとうございます。頂きます」

 

そういいながら彼女の掌に乗せられた二つのネックレスを受け取り、ポケットへしまう。

 

「お土産まで用意して頂き、本当にありがとうございました」

 

『むしろそれだけで良いのか心配なくらいじゃよ、改めて救援感謝するセルリアンよ。何かあったら遠慮なく頼ってくれ、私だけでなくゼノン達も喜んでお主らの助けになってくれるじゃろうしな。メリア、こんな良い契約者は他には居ぬぞ。しっかりつかえよ』

 

『うん、わかってる』

 

『ならば良し、さよならじゃなセルリアン殿にメリアよ。お主らの活躍をこのスカイレイスより祈っておるぞ』

 

「ありがとうございます、帰ろうメリア」

 

『うん。さよなら、ケルビム様』

 

そう話すケルビム様に頭を下げ、再びメリアが変身したメモリアルボンドを左腕に装着し真上に掲げると、白く点滅を繰り返すひとつの魔方陣、そしてその魔方陣を囲むように四つの小さな魔方陣が展開され発光しながら回転する。

 

『帰還座標を希代家の庭へ固定。次元の扉、ディメンションゲートオープン』

 

こうして私はスカイレイスでの戦いで無事メリアの故郷を守り抜き、元の次元へと帰還した。

 

 

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

 

「マジカル!」 

 

「デジタル?」

 

「クロニクル!」

 

「「「魔法少女図鑑!!」」」

 

「さぁ、夏の暑さに負けずに始めていくわよ第7回魔法少女図鑑!進行は私、天宮 音羽(アマミヤ オトハ)と!」

 

神島 結姫(カミシマ ユズキ)でお送りする。このコーナーは毎回異なる魔法少女をゲストに読んで、本編に登場していた魔法少女について詳しく解説していく、よろしく………」

 

「えぇ、さぁ早速ゲストを……ってユズキ、ペットボトル取り出してどうしたの」

 

「暑いから飲む、水ッ!飲まずに要られない!!」

 

「えぇ、なんで収録前に飲んでないのよ……てかそれ3本目じゃない!?」

 

「じゃあ、せっかくだしキンキンに冷やしてあげる」

 

「銃声!?オトハそこまでして止めようとしなくても、ん!?ペットボトルが凍って、飲めない!?」

 

「ペットボトルが凍ってるわね……取りあえずえっとゲストを紹介するわ。今回のゲストはこの人!」

 

「魔法少女ネクスター、宮本 朝陽(ミヤモト アサヒ)よ。リオンとミクが来たなら次は当然私よね」

 

「……もしかして、このペットボトルが氷ったのって」

 

「私よ魔法フリージングバレットの効果よ、番組が終わる頃には良い感じに溶けてキンキンの水が出来上がってる筈よ。さ、進めてちょうだい」

 

「じゃあ今回紹介する魔法少女はこの人!!」

 

──────────────────────

 

【魔法少女名】魔法少女サンダルフォン

 

【変 身 者】青木 未来(アオキ ミク)

 

【 武 器 】ガーディリア

 

【 魔 法 】《イカロス》

 

       《ライトニング》

 

 

──────────────────────

 

「前にゲストとして来て頂いた青木 未来(アオキ ミク)先輩、魔法少女サンダルフォンについて解説していくわ!」

 

「ミク、まだ紹介する方で出てなかったのね?」

 

「ゲストだけ、図鑑で出てないのは貴方もそう」

 

「え、じゃあ私の紹介は誰がするのよ?」

 

「それはプロデューサーとディレクター次第ね、さぁ!魔法の紹介よ!まずは背中に機会で光の羽が付いた翼を召喚し、飛行することが可能となる《イカロス》。そして狙った方向や対象に雷を放つ事が出来る《ライトニング》ね!」

 

「イカロスで飛び、空中からライトニングとガーディリアでの一掃攻撃がミクの最強戦法よ。何回もこれでビーストを殲滅してたし」

 

「そりゃ爆雷機って言われるわね……」

 

「納得の戦法……」

 

「魔法少女の渾名なんてそんなものでしょ、空良のが一番希よ?まぁ、ラジアータ先輩のはまぁ……アレだけど」

 

「それは、否定出来ないですね……」

 

「そうなの?」

 

「さ、さて!そろそろ番組進めていくわよ!続いては恒例のコーナー!『マジカル!気になる?クエスチョン!魔法少女アンケート10』のコーナー!」

 

「このコーナーでは気になるあの魔法少女の趣味や好きな食べ物についての様々な10個の質問に回答して貰った表を見ていくコーナーよ!早速ミク先輩の回答をオープン!!」

 

──────────────────────

 

 

Q1.好きな食べ物は?

 

A.カレーライス

 

 

Q2.好きな事は?

 

A.笑顔にすること

 

 

Q3.変身アイテム、替えられるならどんな物?

 

A.カード!

 

Q4.最近観た映画は?

 

A.昨日やったテストの答えを僕たちはまだしらない

 

 

Q5.魔法少女として叫びたい決めゼリフは?

 

A.皆を笑顔にしたい、貴方も私とみんなが笑顔になれるように。だから見てて、私の変身!

 

 

Q6.マスコットキャラと契約するなら『喋るうさぎ』『クールなキツネ』『眠そうなフクロウ』誰が良い?

 

A.眠そうなフクロウ

 

 

Q7.魔法少女カフェを開くなら、貴方はどんなメニューを作る?

 

A.痺れるレモンと弾ける炭酸の刺激が魅力な炭酸ジュース『ライトニングスレモンカッシュ』

 

 

Q8.魔法少女に必要なのは?

 

A.覚悟

 

 

Q9.戦いのあと、何が一番欲しい?

 

A.助けられた人達の笑顔

 

 

Q10.最近ちょっと恥ずかしいと思った時

 

A.放課後に一人教室で歌っていたところをクラスメイトに見られてしまったこと

 

──────────────────────

 

「よし、どっちでもないって言う解答もないしちゃんとアンサーが描かれてる。てか、前みたいにどっちか見たいな質問が少なくなった気がするわ……」

 

「ライトニングレモンスカッシュ……飲みたい」

 

「ユズキ、もう飲み物だったら何でも良いみたいに思ってない?」

 

「ミクが眠そうなフクロウを選んだのは意外ね、てっきりウサギかと思ってたわ」

 

「そうなんですか?空を飛ぶミクさんとフクロウは合う気がしますけど。そういえば私たちはカタリストですけど、アニメだと魔法少女と契約するマスコットは定番ですよね。アサヒ先輩はなんの動物が良いですか?私はキツネですモッフモフのキツネ!」

 

「確かにキツネなら君の魔法少女姿にも会いそうだね。あとモフモフはわかる、絶対に毛並みが最高だと良い!ちなみに私は魔法少女姿がカウガールっぽいし鷹かしら」

 

「鷹!良いですね似合うと思います!!」

 

「魔法少女に必要な物が覚悟、これは全員が共通する気がする」

 

「確かにユズキの言う通り、かもしれないわね」

 

「映画、これ……オトハしってる?」

 

「知らないわね……いつの作品かしら、聞いたことないわね」

 

「あー、確かレンタルDVD店でリオンと考えたダイスを振って出た目の数で見つけた映画を借りて見るみたいなことやってたわ。たぶんその時のかしら」

 

「なんか面白そうことしてる……」

 

「さて、今回はここまで!それでは皆さまご一緒に!マジカル!」 

 

「デジタル!」

 

「クロニクル」

 

「魔法少女図鑑のコーナーでしたー!アサヒ先輩ありがとうございましたー!」 

 

「そういえば、ユズキちゃんのペットボトルも良い感じに溶けてるわよ。それじゃ」

 

「飲む!ん……ゴッキュ!ゴッキュ!ゴッキュ!プハー、これが最高」

 

「アハハ、どれだけ喉が乾いてたのよユズキ……全く」

 

「みんなも熱中症、脱水症には注意」

 

「水分補給は小まめに取るのが大切よ、一気に飲んでもあまり効果はないらしいし。」

 

「みんなも、キンキンに冷やして飲もう」

 

「いや、なんのCMなのよ……」

 

 






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