騎士ガンダム様、只今異世界へお出掛け中 作:不死身の機動歩兵隊
皆さんのクエストをお待ちしてます。
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‐ディエント領・とある森‐
ジャイアントバジリスクが派遣された討伐隊に倒された後日。
チュドーーーーーーンッ!!
盗賊達
「ギャーーーッ!!」
騎士ガンダム
「ふ~、これで盗賊は全部だな。」
騎士ガンダムは数日前にルビエルテ領から出発して活動拠点をディエントの街に変えて冒険者として依頼を熟していた。戦闘後、電磁スピアの力を調整してランタン代わりに盗賊の拠点である崖面の洞穴へ入る騎士ガンダム。中には生活用品や多数の武器などに混じって貴重品箱が幾つかあり、その中は大量の資金があった。
騎士ガンダム
「相当悪さをして荒稼ぎしたのだろうな。この資金は全て没収するか。」
ガタッ
騎士ガンダム
「ん?まだ盗賊がいたのか。」
物音が聞こえた広場の隅へ近付く騎士ガンダム。すると小さな鉄の檻に草色の小動物が入っていた。
草色の小動物
「ウゥウウウッ!」
騎士ガンダム
「狐・・・いや、ムササビか?左脚が怪我をしているな。連中に捕まったのか。」
騎士ガンダムは檻の閂を外して出入り口を開けるが、草色の小動物は綿毛尻尾を逆立てながら静かに唸りながら騎士ガンダムを警戒して檻の外へ出ようとしない。
騎士ガンダム
「大丈夫、傷を治すだけだ。【
そっと手を翳して回復魔法を唱える騎士ガンダム。柔らかな光が傷口へ収束していき、弾ける。
草色の小動物
「きゅん?きゅんっ♡きゅん♡きゅんっ♡」
騎士ガンダム
「脚に問題は無さそうだな。」
草色の小動物は痛みが消えた事に眼をパチクリさせて脚を見ると傷は塞がっていた。それに喜んだ草色の小動物は走り回る。その元気な姿を見て微笑む騎士ガンダム。そして戦利品をまとめて洞穴を出ると、草色の小動物は後ろから付いて来る。騎士ガンダムが振り向くと、その前でお座りして大きな綿毛尻尾をゆらゆらと揺らしながら騎士ガンダムを見上げて見詰める。
『はい』 『いいえ』
騎士ガンダム
「・・・一緒に来たいのか?」
草色の小動物
「きゅんっ!」
騎士ガンダム
「そうか。なら名前を付けてやらないとな。う~ん尻尾がタンポポの綿毛の様だから、ポンタで良いか?」
ポンタ
「きゅん!きゅうぅぅうんっ♡」
名前が気に入ったのか、ポンタはその場でジャンプすると同時に周辺に風が巻き起こる。ポンタは被膜を広げてその風に乗ってゆっくりと空中を浮き上がる。
騎士ガンダム
「おおおッ!?気に入ったのかポンタ♡」
ポンタ
「きゅん♡きゅん♡」
騎士ガンダム
「それは良かった。では一緒に街へ帰るか。」
ポンタ
「きゅうううん♡」
そして盗賊討伐と戦後処理を終えた騎士ガンダムは旅の仲間となったポンタを連れて街へ帰るのであった。
‐同時刻 ディエント領・領主の居城‐
騎士ガンダムがポンタを連れて街へ帰る一方、ディエント領の領主トライトン・ドゥ・ディエント侯爵は執務室で執政官のセルシカ・ドーマンからある報告を聞いていた。
セルシカ
「ルビエルテの例の件ですが・・・失敗した様です。」
ディエント侯爵
「結構な手練れの盗賊に頼んだと私は聞いたのだが?」
セルシカ
「護衛は全員討った様ですが、近くに偶々いた冒険者に討たれたそうでして・・・」
彼らが企てた盗賊を用いたルビエルテ領の貴族令嬢暗殺が騎士ガンダムによって失敗した話であった。
ディエント侯爵
「所詮賊は賊か、肝心な所で詰めが甘いな。例の東の帝国から譲り受けてルビエルテ領に放った魔獣はどうなっている?」
セルシカ
「そちらの件は、東の使者もあれはまだ実験的な試みとの事で、上手く連携できず各個撃破された様です。」
ディエント侯爵
「そうか。ならば商品の確保だけでも急がせろ。そろそろ出荷せねばならぬ。」
ディエント侯爵がそう言うと、セルシカは気まずい顔をする。それが気になったディエント侯爵が訳を聞くと。
ディエント侯爵
「何だとッ!?
セルシカ
「は、はい。ここ数日前に街へやって来た騎士の格好をした冒険者が盗賊討伐の依頼を多く受けたそうです。」
ディエント侯爵
「えぇいッ!定期連絡が途絶えた事や商品の確保が難しくなったものそいつが原因かッ!!ならば手段は選ばん、見付け次第葬れッ!!!」
セルシカ
「分かりました。それと最後にウドラン様の事ですが・・・」
商品確保の人員と拠点が潰された事に怒るディエント侯爵に息子のウドランの事を聞いて怒りが更に増す。
ディエント侯爵
「あのバカ息子がッ!これは遊びではないのだぞ!エルフの森に行っても足手まといにしかならぬではないかッ!もうよい下がれ!!」
その言葉にセルシカは慇懃に礼をして退室した後、ディエント侯爵は机に拳を叩き付ける。
ディエント侯爵
「クソッ・・・何故こうも上手くいかぬッ!」
上手く事が運ばぬ事態にディエント侯爵の苛立ちと怒号が執務室から響く。
‐1日後 ディエントの街近辺‐
騎士ガンダム
「悪党から金品を巻き上げるのは爽快だな!ポンタ!」
ポンタ
「きゅいきゅい~♡」
ディエント侯爵の悪事を潰している事を知らずに今日も盗賊討伐を終え、歩きと転移を繰り返して街へ帰る騎士ガンダムとポンタ。街の近辺に戻った頃には夜になっていた。すると森の中を麻色の外套を纏った人物が歩いているのを見掛ける。
騎士ガンダム
「こんな夜中の森で1人は危ないな。一言かけた方が良いかなポンタ?」
ポンタ
「きゅい。」
そう話している間に外套を纏った人物はフードを下ろし、翠がかった金色の髪男性が素顔を晒す。その時、ある種族の特徴的な部分を見た騎士ガンダムは嬉しくなって【
騎士ガンダム
「お初に御目に掛かる、エルフの方よ。」
エルフ
「ッ!?―――何者だ!貴様・・・」
突然背後から声を掛けられたエルフはその場から飛び退き様に後ろを振り返りながら腰に提げたレイピアを抜き、警戒した構えで騎士ガンダムを睨み付けながらそう言う。
騎士ガンダム
「(ま、不味い!意図的に背後を取った訳ではないが、謝罪せねばッ!)私は騎士ガンダム。風来の旅をする騎士であり冒険者だ。エルフ族を初めて見掛けたもので、突然背後から声を掛けて申し訳ない。」
騎士ガンダムは頭を下げてエルフに謝罪する。少しして騎士ガンダムは頭を上げると、エルフは訝しみながら警戒しているが、視線はある一点を凝視していた。
エルフ
「・・・人族、なのか?ベントゥヴォルピーズが人族に懐くとは思えんが・・・」
騎士ガンダム
「ベントウ?それはポンタの種族の名か?」
エルフ
「・・・そうだ。通称、綿毛狐。お前の頭に乗っている精霊獣の事だ。何処で手懐けた?」
騎士ガンダム
「ならポンタは精霊の類だったのか。」
ポンタ
「きゅい?」
その問いかけにポンタは不思議そうな声で鳴く。その様子を見ていたエルフは呆れた様な眼で騎士ガンダムを見詰めてくる。
エルフ
「精霊ではない、精霊獣だ。精霊の力を宿した生き物の事だ。そんな事も知らないのか?」
騎士ガンダム
「(この異世界の事情や、生態系など知る機会も無いからな。)すまない。精霊獣を初めて見たものでな。盗賊に囚われていたのを助けた時に懐かれてな。」
エルフ
「精霊獣はエルフ族でもなかなか懐きはしない。変わり者は何処にでもいると言う事か。」
そう言ってレイピアを腰の鞘に戻すエルフ。
騎士ガンダム
「して、貴殿はこんな所で何を?これまで街では全くエルフや他の種族を見掛けなかったが、街へ向かうのか?」
エルフ
「貴様、本当に人族か?人族は自分達と違う者、優秀な者、故に亜人種を恐れ嫌う。我らと条約を交わしたこのローデン王国ですら、我々は狩りの対象になってしまう。特にエルフは大層な金になるらしいからなッ!」
エルフは怒りと憎しみが溢れた眼を騎士ガンダムに向ける。
騎士ガンダム
「(マジか・・・他種族が迫害されてる系の異世界だったか。それなら代表的な種族の姿を見掛けない訳だ。正体を隠して正解だったな。とは言え、話の内容と彼の眼を見て大体予想できた。)街にいるエルフ族の救出か。」
騎士ガンダムがそう言うと、エルフは剣呑な眼をして最初よりも強い警戒感を露わにする。
騎士ガンダム
「(図星か。)この場で会ったエルフ族と話した事は人族の誰にも言わない。私の一族、ガンダムの名に誓って。」
エルフ
「フン!人族の言葉など本当に信用できるとでも―――」
ポンタ
「きゅん!きゅんきゅんッ!!」
エルフが語気を強めてそう言うと、騎士ガンダムの頭の上にいるポンタが抗議する様に鋭く鳴く。
エルフ
「曲り形にも精霊獣と心を交わした者と言う訳か。先程の言葉、忘れるなよ。そして・・・あまり我らに関わらぬ事だ。蒼銀の騎士よ。」
騎士ガンダム
「・・・・・・」
数秒後、エルフはゆっくり警戒感を緩めてレイピアから手を離し、外套を整えてフードを被った後にそう言って森の方へと歩いて行き、姿を消した。それを騎士ガンダムはジッと見詰めた。
‐数分後 ディエントの街・宿屋‐
人々の欲望を覆い隠す衝立の様に見えた街壁を抜けて宿に戻った騎士ガンダムはポンタと夜食を終えて窓から夜空の月を見ていた。
騎士ガンダム
「初の異種族交流が残念な結果で終わり、エルフや他の種族を含めて迫害に遭っているとは・・・」
ポンタ
「きゅん・・・」
自身が思い描くファンタジー世界がこの世の悪意によって実現されてない事に落ち込む騎士ガンダム。それを見て心配そうに鳴くポンタ。それに騎士ガンダムはそっとポンタの頭を撫でる。
騎士ガンダム
「(出来る限り目立たずに活動すると決めてはいるが、悪意から助けを求める者達がいるであれば、出来る限り多くを助けたい!)ポンタ、明日は少し遠出するか。」
ポンタ
「きゅん!」
その後、ポンタと一緒にベットで寝る際に騎士ガンダムはふと古の呪文が刻まれた石板の事を思い出す。
騎士ガンダム
「もしかしたら、私がこの異世界にやって来た意味が見付かるかもしれないな。」
騎士ガンダムはそう呟いて就寝する。
‐翌日 カナダ大森林~エルフ族の住まう森~‐
騎士ガンダム
「ここがエルフの森か。マルカさんと訪れた森よりも鬱蒼としているな。」
冒険者組合所が配布している地図を買い、騎士ガンダムとポンタは【
騎士ガンダム
「エルフを誘拐するならここへ人族が足を踏み入れているはずだが、そう簡単に尻尾は掴める訳ないか・・・」
ポンタ
「きゅん!」
騎士ガンダム
「何か見付けたのか、ポンタ?」
何かを見付けたポンタの所へ向かう騎士ガンダム。すると地面に血痕があった。それはまだ新しく、まだ温かった。
騎士ガンダム
「魔獣か、それとも―――
「あははは!言う事聞かねーからだッ!」
ッ!どうやらエルフではなく、別の者に会えたな。」
すると奥から人の声が聞こえた騎士ガンダム達は身を隠しながら声が聞こえた場所へ向かうと、外套を纏った20人が檻車を囲っていた。その檻車には4人のエルフの女の子が囚われていた。
痩せ形の男
「ケッ!またガキかよ!折角森の中に来たのにこれじゃあ僕の楽しめないじゃないか。」
檻車の近くにいる剣を持った痩せ形の男はそう言うと、囚われた子供の1人は痩せ形の男にキッとした眼を向ける。
痩せ形の男
「あ?何その眼?自分の立場、分かってんの?」
エルフの女の子
「~~~~~~ッ!?」
すると痩せ形の男はその剣で右脚を突き刺し、エルフの子供は声にならない悲鳴を上げる。それを見た痩せ形の男は高笑いし、それに他の子供達は恐怖に怯え、涙を流す。
エルフ狩り
「ウドランさん、コイツ等は大事な商品で「あ?お前達を雇ってるのはパパだぞ!!僕に偉そうに指図するんじゃねぇよッ!」へ、へい。」
エルフ狩りの1人が控える様に言うが、ウドランはそう言って黙らせる。それを見た騎士ガンダムは内心で怒りが込み上げていた。
騎士ガンダム
(あれがエルフ族を売り払っている連中か。地球と比べてファンタジー世界は無法地帯だと理解したつもりだったが、想像以上だった!無抵抗な子供相手に剣を突き刺したあのウドランと呼ばれた奴には一方的にやられる痛みと怖さを教えてやろうかッ!)
『あまり我らに関わらぬ事だ。』
騎士ガンダム
(確かにそうだな。だが
昨日のエルフの言葉が頭を過るが、覚悟を決めて茂みから飛び出す直前、騎士ガンダムよりも早く飛び出す者がいた。それは剣を構えたエルフの女戦士であった。
エルフの女戦士
「そこまでよ、貴方達ッ!子供達を返してもらうわッ!」
エルフ狩りA
「ウドランさん!あいつダークエルフですッ!中々のレア物ッ!かなり高値で売れますぜッ!!」
ウドラン
「気の強い女には興味ないんだよ。好きにしろ。」
その言葉にエルフ狩りAは呆れた後、右手で部下に合図を送る。それを見た部下達はダークエルフの女戦士を舐め回す様に見ながら包囲していく。
エルフ狩りB
「威勢よく飛び出して来たけどな、ダークエルフのねーちゃん。こっちはざっと20人はいるんだぜ。」
エルフ狩りC
「まぁ返答によっちゃあ、さっきの態度を許してやってもいいぜ♪たーっぷり可愛がってやる『ジッ』よ!?えっな?」
エルフ狩りCがダークエルフの女戦士に触れ様とした瞬間、左腕を斬り落とされた。
エルフ狩りC
「ウワァア!俺の腕ぇええ、うでぇええッ!!」
ダークエルフの女戦士
「ッ!」
エルフ狩りD・F
「グガッ!?」
仲間が斬られた事に動きを止めた隙を突いてエルフ狩り2人を斬り伏せるダークエルフの女戦士。エルフ狩り達はこれ以上は好きにはさせんと6人で包囲して一斉に斬り掛かるが、ダークエルフの女戦士は難なく倒す。
騎士ガンダム
(8人を一瞬で・・・強いな。)
エルフ狩りG
「見た目に騙されるな!こいつ、エルフ族の戦士だッ!」
茂みでダークエルフの女戦士の強さに驚く騎士ガンダム。そして残ったエルフ狩り達は取り押さえようと戦うが、半数が倒される。
エルフの女の子達
「キャアアアッ!」
ダークエルフの女戦士
「ッ!?」
ウドラン
「動くな!大人しく投降しろッ!さもないとこいつらがどうなっても知らねぇぞ?」
エルフの女の子
「嫌ぁぁ!痛いッ痛い!!」
戦況が徐々にエルフ狩り側の不利になったその時、檻車の傍にいたウドランはエルフの子供達を人質に取った。その内の1人に剣を突き刺し、グリグリと動かす。その痛みでエルフの女の子は悲鳴を上げる。
ダークエルフの女戦士
「子供を盾にする気ッ!?野蛮な上に卑怯者のようね!」
ウドラン
「うるせえんだよッ!いいか、これ以上抵抗するんじゃあねーよ!!こいつら穴だらけにしてもいーんだぜ!アハハハッ!!」
両眼からは激しい憎悪と怒りが吹き上がるダークエルフの女戦士はそう叫び、今にも斬り掛かる態勢を取る。しかしウドランは脅迫して動きを止める。
生き残ったエルフ狩りは安堵の吐息が漏らすと同時に徐々に包囲する。ウドラン達は勝ち誇り、この状況にダークエルフの女戦士が悔しんだその時!
「助太刀するぞ。ダークエルフの女戦士よッ!!」
ウドラン
「え?」
ダークエルフの女戦士
「なッ!?今のって・・・」
その声が聞こえたと同時にウドランの背後へ転移して現れた騎士ガンダムの姿に驚く両者。そして騎士ガンダムはナイトシールドをウドランに振りかざす。
騎士ガンダム
「【
殴り飛ばされたウドランは近くの木にぶつかり、意識を手放す。
騎士ガンダム
「子供達は助けた!存分に戦えッ!」
この事態に全員が一瞬唖然とした表情を浮かべる中、騎士ガンダムの言葉で思考が戻ったダークエルフの女戦士は包囲するエルフ狩りの3人を撫で斬りにする。残ったエルフ狩り達は慌てて体勢を立て直そうとするが、背後から騎士ガンダムの攻撃によって総崩れとなり、全滅した。
騎士ガンダム
「少し離れてくれ。今出して―――「動かないでください!」私は怪しい者ではない。ただ通り掛かっただけだ。」
ダークエルフの女戦士
「助けてくれた事には感謝しますが、顔を見せない様な相手を信用しろと?」
騎士ガンダム
(やっぱり兜で顔を隠してるって思われるか。どう説明するか・・・)
囚われたエルフの女の子を檻車から出そうと鉄格子に手を掛けた時、ダークエルフの女戦士に剣先を向けられる騎士ガンダム。両手を上げて敵ではないと言うが、顔を見せない者は信用できないと言われてどう答えるかと悩んだ時、マントからヒョコっとポンタが出る。
ポンタ
「きゅい♡」
ダークエルフの女戦士
「ベントゥヴォルピーズ!?」
騎士ガンダム
(よし!これで説明して敵ではないと話そう!)
様子を見ていたダークエルフの女戦士は驚きに金色の眼を見開き、構えた剣が下げる。このチャンスに騎士ガンダムは説得を試みる。
‐説得後‐
ダークエルフの女戦士を説得した騎士ガンダムは如何にか信用してもらい、現在は檻車から子供達を出していた時、ダークエルフの女戦士は子供達に付けられた首輪に気付く。
ダークエルフの女戦士
「ひどい・・・こんな物まで。」
騎士ガンダム
「その首輪がどうかしたのか?」
ダークエルフの女戦士
「
騎士ガンダム
「そうか、なら外さねばな(一度も使ってないが、可能な筈だ)。」
ダークエルフの女戦士
「それが出来ないから困って「【
騎士ガンダムが手を翳して唱えると、一瞬だけ喰魔の首輪が光ると同時に首から外れてその場に落ちる。それを見たダークエルフの女戦士は驚くが、この後で更に驚く。
騎士ガンダム
「後は傷だけだな。【
エルフの女の子
「綺麗に治った・・・♡」
騎士ガンダム
「傷跡や他に痛い所は残ってないなか?」
エルフの女の子
「大丈夫です!」
ダークエルフの女戦士
(治癒魔法と解呪を演唱も無しに扱えるなんて・・・この人族、ただの騎士ではないというの・・・)
ダークエルフの女戦士がそう思考する間にも解呪されていき、エルフの子供達は首輪が取れた事で明るい笑顔を浮かべていた。
エルフの女の子達
「ありがとう、鎧のお兄さん!」
騎士ガンダム
「気にしないでくれ。また悪い者達が来ても私が退治するからな!」
騎士ガンダムとポンタはエルフの女の子達と交流する間、その光景をダークエルフの女戦士は見詰める。
‐数分後‐
エルフの女の子達
「バイバイ!鎧のお兄さん!」
騎士ガンダム
「あぁ、達者でな。」
ダークエルフの女戦士と同じく子供達を捜索していたエルフの戦士2名と合流した子供達は騎士ガンダムに手を振って故郷へと帰っていく。
ダークエルフの女戦士
「人族にも珍しいのがいるなね。人族は野蛮で危険な種族だと聞いていたのに精霊獣と心を通わせる事ができるなんて・・・」
騎士ガンダム
「少々違いはあるが、人族全てが悪人だけでは無いと言う事だ。」
アリアン
「改めて感謝するわ。私はアリアン・グレニス・メープル。エルフ族の戦士よ。」
騎士ガンダム
「私は騎士ガンダム。風来の旅をする騎士であり冒険者だ。こっちは旅の友、ポンタだ。」
ポンタ
「きゅい♡」
互いに自己紹介した後、戦後処理を行う。騎士ガンダムは戦利品を確保し、遺体を焼却する際にアリアンは徐に前に出て騎士ガンダム達を手で下がる様に指示する。それに従って騎士ガンダム達は下がる。
アリアン
『呑み込め、大地よ。』
アリアンは小さく呟き翳した手を地面に付ける。すると遺体を積んだ地面が波打ち始め、地面が生物の様に遺体を呑み込んでいく。暫く経つと遺体の山は跡形もなく消えた。
騎士ガンダム
「今のが精霊魔法か。初めて見た。」
アリアン
「少し違いはあるけど、この子が使う魔法も精霊魔法よ?」
騎士ガンダム
「そうだったのか。」
ポンタ
「きゅい!」
そう話してる時、白い冠と青緑の羽を持つ鳥がやって来た。アリアンは左腕を差し出すと、鳥は静かに着地する。
鳥
『ダンカからディエントの街で奴らの拠点を見付けたとの報告があった。アリアンはダンカと合流して同胞の救出に向ってくれ。』
騎士ガンダム
「アリアンさん。その鳥は一体?」
アリアン
「囁き鳥、精霊獣よ。この子に伝言を覚えさせて相手に届けるの。」
騎士ガンダム
(インコの伝書鳩みたいなものか。)
騎士ガンダムがそう思ってる間、アリアンは囁き鳥に報告を言い終えると囁き鳥は飛び立つ。
アリアン
「これでよし。」
騎士ガンダム
「便利なものだな。」
アリアン
「人族には精霊獣を手懐ける事が難しいから私達エルフ族だけの通信手段なの。」
騎士ガンダム
「成程な。」
ポンタ
「きゅい。」
そう言う騎士ガンダムの頭の上をモソモソ動くポンタの姿を見てアリアンはクスっと笑う。
アリアン
「ねぇナイト。貴方、冒険者と言ったわね。じゃあ、貴方を今ここで雇う事は可能かしら?エルフ金貨で前金5枚、後で更に5枚。悪くない話だと思うけど?」
騎士ガンダム
「私は構わないが、仲間に色々と言われないか?」
アリアン
「ただの人族なら信用しないわ。精霊獣と心を通わせる貴方なら・・・いえ、子供達を助けてくれた貴方だから信用できるの。それに!貴方、転移魔法を扱う事が出来るわね。」
騎士ガンダム
「(バレてたか。)その通りだ。」
アリアン
「やはり私の見間違いではなかったのね。まさか伝説の魔法を見る事ができるとは思わなかったけど・・・ナイト。同胞を救う為、貴方の力を私達に貸してもらえないかしら。」
右手を差し出し、決意を宿した眼で騎士ガンダムを見るアリアン。騎士ガンダムはその決意に応えて差し出された右手を取る。
騎士ガンダム
「分かった。冒険者としてアリアンさんに雇われよう。」
アリアン
「ありがとう、ナイト。」
こうして、アリアンとポンタとの出会いから騎士ガンダムの物語と伝説は加速する。
第4話END
次回「月夜の奪還作戦」