騎士ガンダム様、只今異世界へお出掛け中 作:不死身の機動歩兵隊
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‐ディエント領主の居城・領主の寝室‐
エルフ狩りの拠点が騎士ガンダム達によって壊滅した頃、ディエント侯爵は自身のベットに捕らえた女性エルフ2人を寝かせ、舐め回す様に立って眺めていた。
ディエント侯爵
「ふふふ。エルフは胸が足らんが、いつ見ても美しい身体をしておるな。今日もたっぷり、可愛がってやろう。」
女性エルフA
「―――ッ!」
女性エルフB
「やるならさっさとやりなさいよ!この粗○ン野郎ッ!」
ディエント侯爵
「ふふふ、お前の反応はいつでも新鮮だ。この儂をゴミの様に見るその瞳、ゾクゾクするわッ!」
そう言ってディエント侯爵は左手に持った媚薬の小瓶の蓋を開け、横目で自身のベットの横で正座をさせたウドランの姿を見る。今のウドランは右腕にギプスと頭に包帯を付けていた。
ディエント侯爵
「ウドランよ、エルフ狩りに同行し失敗?よくものこのこ帰ってこれたものだ。エルフの扱い方すら知らん小僧、情けないクズめッ!」
ウドラン
「・・・・・・」
ディエント侯爵
「良いか?そこでしっかり見ていろ。儂が見せてやる、扱い方というものをな。」
何も言えないウドランにそう言いながらディエント侯爵は女性エルフBに媚薬を塗る。
‐騎士ガンダムパーティーside‐
ディエント侯爵がお楽しみを行っている一方で、騎士ガンダムはアリアンを抱えながら転移を繰り返してディエント領主の居城に近付いていた。
アリアン
「ナイト、あの小塔から侵入しましょう。領主の部屋はきっとあの城の上の方。」
騎士ガンダム
「何故分かるんだ?」
アリアン
「昔から決まってるわ。何とか煙は高いところに昇る。」
騎士ガンダム
「確かにそれもそうだな。」
そう言って騎士ガンダムはアリアンが指さした小塔まで転移して侵入するが。
ディエント兵A
「貴様達何処からッ!?」
ディエント兵B
「大人しくしろ!ここを何処だと思っているッ!」
運悪く小塔に詰めていたディエント兵2人に発見された。
アリアン
「いきなり見付かっちゃたわねッ!」
騎士ガンダム
「【
騎士ガンダムは【
アリアン
「全然潜入になってない!」
騎士ガンダム
「まぁ、気付かれるのが遅いか早いかの違いだッ!」
アリアン
「いくら何でも早すぎるわよッ!」
そんな事を言いながら騎士ガンダム達は城内へ入る。そしてディエント兵達は侵入者の騎士ガンダム達を追い掛けるが、見失ってしまう。
ディエント兵C
「くそッ!あいつら何処にいったッ!」
ディエント兵D
「探せ!探せーッ!」
そしてディエント兵達は脇に鎧甲冑が飾られている廊下から離れていく。すると1つの鎧甲冑が動き出す。
騎士ガンダム
「ふう、上手く誤魔化せたな。」
アリアン
「えぇ、また見付かる前に急ぎましょう。」
騎士ガンダム
「ああッ!」
‐数分後 領主の寝室‐
媚薬を塗られた女性エルフBは身体を捩らせ、顔を赤くする。その横顔をディエント侯爵は舌で舐める。その時、寝室の扉を乱暴に叩く音が響く。
セルシカ
『トライトン様ッ!トライトン様ッ!!』
ディエント侯爵
「何だ騒々しい。」
ディエント侯爵がそう言うと焦った様子で僅かに紅潮した顔に汗が浮かばせたセルシカが入ってくる。
セルシカ
「ぞ、賊です!賊が侵入してきましたッ!」
ディエント侯爵
「賊?そんな者、お前達で処理できるであろう。」
セルシカ
「い、いえッ!奴ら化物です!急いでお逃げ
『ドカァァァーーーッ!!!』
ギャアッ!?」
そう話していた時、扉の外が爆発。扉の近くにいたセルシカは巻き込まれて吹き飛ぶ。それを見ていたディエント侯爵が驚いていると煙の中から騎士ガンダム達が現れる。
ディエント侯爵
「な、何者だ!お前達はッ!?」
騎士ガンダム
「下郎に名乗る名は無いッ!」
アリアン
「助けに来たわよッ!」
ウドラン
(あいつらだぁぁーーーッ!)
騎士ガンダム達の姿を見たウドランは恐怖で身体を震わせながら気付かれない様に逃げる。逆にアリアンの姿を見た女性エルフ達は助けが来た事に喜ぶ。
ディエント侯爵
「答えんか貴様―――ブハッ!」
アリアン
「もう安心です。2人共。さぁ早くこれで身体を。」
そう問いただすディエント侯爵を鉄拳制裁したアリアンは脱いだ自身の外套を破き、それを女性エルフ達に着せる。その間にウドランは壁沿いにコッソリと逃げるが、その先に電磁スピアが突き刺さる。
騎士ガンダム
「何処に行こうと言うのかね?」
ウドラン
「・・・・・・(白眼)」
電磁スピアの持ち主である騎士ガンダムの姿と圧でウドランは白眼を抜き、失禁して気絶。すると突き刺した壁が崩れ、穴が開く。
騎士ガンダム
「これは・・・隠し部屋か?おぉ、これはまた随分と貯め込んでいるな。アリアン、こっちに―――」
ディエント侯爵
「ふぎぃッ!!?」
アリアン
「・・・・・・」
隠し部屋で見たものを伝え様と騎士ガンダムが振り向くと、そこには両手首を縛られて下半身丸出しの情けない姿のディエント侯爵と、それを無言で何度も思いっきり蹴り上げるアリアンの姿があった。
アリアン
「ん?呼んだ?」
騎士ガンダム
「い、いや何でもないッ!」
ディエント侯爵
「き、貴様らぁ・・・!こんな事をしてタダで済むと、お、思っているのかッ!私はこの国の侯爵だぞッ!!」
騎士ガンダム
「・・・流石にこの国の貴族を殺すのは不味いか。」
アリアン
「先に約束を違えたのは彼らよ?彼ら自身にその代償を償ってもらう事に何か問題があるの?」
その言葉に騎士ガンダムは無言になるしかなかった。その間に辱めを受けた女性エルフ2人はディエント侯爵に躍り掛かって滅多打ちにする。
騎士ガンダム
(絶対にエルフを怒らせて敵に回してはいけないな。)
ディエント兵C
「トライトン様、ご無事ですかッ!?」
ディエント兵D
「侵入者を捕らえろッ!」
ディエント兵E
「抵抗する者に容赦はするなッ!!」
その光景を見た騎士ガンダムがそう思っていると、騒ぎを聞き付けた城の兵士達が領主の寝室へ集まる。それを見た騎士ガンダムは隠し部屋がある壁を壊し、人が通れる程の穴を開ける。
騎士ガンダム
「君達は戦いが終わるまでこの部屋に隠れてくれッ!」
女性エルフ達
「は、はいッ!」
そう言われた女性エルフ達は騎士ガンダムに従って隠し部屋に身を隠す。それを確認した騎士ガンダムは電磁スピアとナイトシールドを構え、既に剣を構えたアリアンの傍に立つ。
アリアン
「あの兵士達を蹴散らしたら脱出するわよ、ナイトッ!」
騎士ガンダム
「承知したッ!」
その言葉と同時に騎士ガンダム達は駆け出す。それにディエント兵達は剣と槍を構え、迎え撃つ。
騎士ガンダム
「【
ディエント兵×15
「ギャアァァァーーーッ!」
アリアン
『炎よ、剣と共に舞い踊れッ!』
ディエント兵×14
「グアァァァーーーッ!」
少数の騎士ガンダム達に対し、数の力でディエント兵達は倒そうとするが、個々の戦闘力が高い騎士ガンダム達に蹴散らされる。圧倒的な強さにディエント兵達の士気が下がり始めた時、5つの魔法のビームがアリアンに向けて放たれた。
騎士ガンダム
「アリアンッ!ぐッ、グアァァァッ!?」
アリアン
「ナイトッ!?」
放たれた魔法のビームからアリアンをナイトシールドで守る騎士ガンダムだが、その威力の強さに吹き飛ばされてベットに激突する。それを見たアリアンはすぐに駆け寄る。
???
「まさかこの様な地で再び会うとはな。ガンダムッ!!」
そう言って姿を現したのはジオン族の騎士ジオングであった。
騎士ガンダム
(騎士ジオングッ!?奴もこの異世界にやって来たのかッ!?)
ディエント兵F
「おぉッ!騎士ジオング様ッ!」
ディエント兵G
「騎士ジオング様が来てくれたぞッ!」
アリアン
「何ですってッ!?」
騎士ジオングの登場に騎士ガンダムが驚く一方で下がっていたディエント兵達の士気が回復。その名を聞いたアリアンの顔が強張る。
騎士ガンダム
「奴を知っているのか?」
アリアン
「私達エルフの間で危険視されている騎士よ。今まで私と同じ戦士を10人以上葬っているわ・・・」
騎士ガンダム
「アリアンと同じ戦士を10人以上だとッ!?」
騎士ジオング
「お喋りはそこまでにしてもらおう。さぁ、ガンダムよ!今こそジークジオン様の仇を取らせてもらうぞッ!!」
そう言うと同時に左手の指から閃光が迸る。それを見た騎士ガンダム達はその場から離れると、破壊されたベットは燃え朽ちる。
騎士ガンダム
「デヤッ!」
アリアン
「タアーッ!」
騎士ジオング
「甘いわッ!」
騎士ガンダム達はすぐさま反撃を行うが、騎士ジオングに全て防がれ、手持ちの剣と魔法のビームで迎撃される。
騎士ガンダム
「グアッ!」
アリアン
「キャアッ!」
ディエント兵F
「今だ!我々も続けッ!」
騎士ジオングの力に圧倒された騎士ガンダム達の姿を見たディエント兵達は一気に倒そうと迫る。騎士ガンダム達は応戦するも、騎士ジオングの横槍で徐々に押されていく。
騎士ガンダム
「ぐッ・・・(私はまだ大丈夫だが、軽装のアリアンでは長くは持たないッ!)」
アリアン
「・・・ナイトッ!時間を稼ぐから彼女達と一緒に脱出してッ!」
騎士ガンダム
「何を言っているッ!?それでは「私達の目的は彼女達の救出!だからお願いッ!」・・・分かった・・・ッ!」
そう話している間にもアリアンは精霊魔法を使って時間を稼ぐ。騎士ガンダムはアリアンの指示通りに女性エルフ達と共に【
アリアン
「ぐッ・・・!」
騎士ジオング
「仲間を逃がす為に自身を犠牲にするとはな。見事だ奴だ。ならばこの俺が止めを刺してやるッ!」
完全に消耗して身動きが出来ないアリアンに騎士ジオングの剣が振り下ろされる。それを見たアリアンは眼を瞑る。
ガキンッ!
すると何かがぶつかった音がし、アリアンは眼を開けて見ると、彼女の目の前にはナイトシールドで騎士ジオングの攻撃を防いだ騎士ガンダムの姿があった。
アリアン
「ナイトッ!?どうしてッ!?」
騎士ガンダム
「彼女達はダンカさんに預けて、君を助けに来たッ!」
アリアン
「私の事はいいからッ!逃げてッ!!」
騎士ガンダム
「例え種族は違えど、仲間を見捨てるものかッ!アリアンは、私が守るッ!!!」
騎士ガンダムはそう言って騎士ジオングの剣を跳ね除ける。その時、懐にある石板が光り出す。
‐某所‐
騎士ジオングの剣を騎士ガンダムが跳ね除ける頃、獣耳くノ一は居城の某所で爆弾を仕掛けていた。すると彼女の懐にある巾着袋が何かに共鳴する様に発光する。
獣耳くノ一
「ッ!?これは・・・御神体様が、共鳴している?一体何に?」
取り出した巾着袋を見てそう呟く獣耳くノ一。その答えは少し先の未来で判明する。
‐領主の寝室‐
騎士ガンダム
「これは・・・石板が光っているッ!?」
騎士ジオング
「敵を目の前にして余所見とはなッ!」
突然石板が光り出した事に驚いている騎士ガンダムに魔法のビームが放たれた。それに気付いた騎士ガンダムはナイトシールドを構えると、石板から1つの光が飛び出す。そして光はナイトシールドに宿った直後で魔法のビームが直撃して爆発。これに騎士ジオングは勝利を確信するが・・・
騎士ジオング
「何ッ!?」
騎士ガンダム
「これは、力の盾ッ!」
煙が晴れるとそこには三種の神器の1つ、力の盾を持った騎士ガンダムがいた。
騎士ガンダム
「(これなら奴の攻撃を完全に防げるッ!)アリアン!まだ戦えるかッ!?」
アリアン
「え、えぇッ!勿論よッ!」
騎士ガンダム
「なら反撃開始だッ!」
騎士ガンダムの問いに顔が少し赤くなっていたアリアンはそう答えて立ち上がり、剣を構える。それを見た騎士ガンダムは電磁スピアを持ち、2人同時に騎士ジオングへ立ち向かう。
騎士ジオング
「盾が変わったぐらいで調子に乗るなッ!」
騎士ジオングは全力の魔法のビームを放つが、力の盾に防がれてしまう。それに驚き、魔法のビームを乱射して騎士ガンダム達の接近を阻止しようとするが、全て力の盾に防がれる。
騎士ガンダム
「行くぞ!騎士ジオングッ!」
アリアン
「貴方に倒された戦士達の無念、ここで晴らさせてもらうわッ!」
騎士ジオング
「簡単にやられるものかッ!!」
騎士ガンダムが守り、アリアンが攻める連携で騎士ジオングを徐々に追い詰めていく。
騎士ジオング
「ぐッ・・・!」
アリアン
「ナイトッ!」
騎士ガンダム
「あぁ!これで止めだ、騎士ジオングッ!」
騎士ジオングが怯んだ隙に騎士ガンダムとアリアンは技を放つ。
アリアン
『炎よ、剣に纏いて貫き爆ぜろッ!』
騎士ガンダム
「【
放たれた2つの技は交じり合い、1つの技となって騎士ジオングを呑み込む。
騎士ジオング
「グアァァァッ!?ジ、ジークジオン様ーーーッ!!!」
ディエント兵F
「騎士ジオング様が倒されたッ!?」
ディエント兵G
「あ、あんな化物に勝てる訳ねぇッ!俺は逃げるぞッ!!」
断末魔と共に騎士ジオングは塵も残さず消えた。それを見たディエント兵達は戦意を失い、その場から逃げて行く。それと同時に爆発音が響き、居城全体が痺れる様に震え、火災が発生する。騎士ガンダム達は火の手が広がる前に隠し部屋のある物を回収し、転移で脱出する。
‐ディエントの街近辺・ライデル川‐
領主の居城から脱出した後、騎士ガンダムは先程の爆発について考えていた。
騎士ガンダム
「(あの爆発は、もしかしたら獣耳くノ一の仕業だろうな。)これで依頼は全て達成かな?」
アリアン
「えぇ、本当に助かったわ。約束の報酬と追加はこれで足りるかしら?まぁ奪ってきた金貨の方が高額かもしれないけど・・・」
そう言って脱出する際に回収した誘拐組織の活動資金が入った2つの大袋を見るアリアン。それに騎士ガンダムは苦笑いする。
アリアン
「・・・ねぇナイト、これからどうするかは決めてるの?」
騎士ガンダム
「特に決めてないな。」
アリアン
「じゃあ、もし良かったら私と一緒にエルフの里に来ない?ここ以外にもまだ捕まっている仲間は多い。貴方の力を今後も貸してもらいたいのッ!」
騎士ガンダム
「(エルフの里かッ!是非行きたいが・・・)そう簡単に余所者が行っていいのか?」
アリアン
「流石に長老には会ってもらって許可がいるわ。」
騎士ガンダム
「やはり長老に会う必要があるか。」
アリアン
「心配?貴方への信頼の証として長老の1人、私が最も信頼する人物を紹介するわ。どう?」
そう言い終わると共に風が吹き、草原が靡く。そして月の光が2人を照らす。そして騎士ガンダムはある決心を決める。
騎士ガンダム
「アリアン。君が私に信頼を寄せてくれるのなら、私もそれに答えよう。」
アリアン
「ッ!?」
騎士ガンダムはファイティングゴーグルに手を掛けると、頭上に乗っていたポンタは右肩へ移動する。そしてファイティングゴーグルを取った騎士ガンダムの素顔を見たアリアンは驚愕する。
アリアン
「ナイト・・・貴方のその顔は・・・一体どうしたの?」
騎士ガンダム
「分からない。気が付けば姿と種族が変わり、この身1つでこの国に放り出されていた。」
アリアン
「成程ね。ナイト、貴方は私達の同胞を助けるのにその力を使ってくれたわ。貴方のその身の秘密については私は絶対に口外しない!そしてもしそれが呪いの類によるものなら、長老が何か知恵をくれるかも知れないわ!」
騎士ガンダム
「ありがとう、アリアン。もしこれが呪いの類ならこれ程ありがたい事はない。」
アリアン
「決まりね。じゃあ改めて名乗るわ。私の名はアリアン・グレニス・メープル。カナダ大森林メープルの戦士。ナイト、里へ来る気はない?」
騎士ガンダム
「私の名は騎士ガンダム。風来の旅をする騎士であり冒険者。そちらの厄介になる。」
騎士ガンダムはファイティングゴーグルを被り直し、差し出されたアリアンの右手を握り返して互いに名乗る。まだ夜は明ける事無く、見通しは月の光だけという覚束ないものだが、種族は違えど、確かな絆を紡いだ彼らは未来へと突き進む。
第6話END
次回「エルフの里へ」