騎士ガンダム様、只今異世界へお出掛け中   作:不死身の機動歩兵隊

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次回はリクエストの消化をしてから本編に入ります。

皆さんのクエストをお待ちしてます。
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第7話「エルフの里へ」

‐ローデン王国王都オーラヴ・王城‐

 

ディエントの街で囚われたエルフ達を騎士ガンダム達が救出してから4日後。ディエント侯爵が何者かに襲撃されたという件は王城の貴族達に広がり、幾つもの思惑や噂が錯綜していた。

 

???

「ディエント侯の一件、襲撃者は判明したのか?セクト。」

 

王城内のある一室でローデン国王、カルロン国王は招集した3人の王位後継者の1人である第一王子セクトにそう問う。

 

セクト

「いえ、未だ・・・ただ、エルフ族の手の者によるという噂が流れております。」

 

カルロン国王

「セクトよ、何故その様な話が口の端に昇っておる?」

 

セクト

「ディエント侯が条約を破り、エルフ族を捕縛して東の帝国に売り捌いている。その様な話も聞いておりましてね。」

 

???

「侯が?まさか・・・」

 

???

「フン、根も葉もない噂だろ?確証でもあるのかセクト兄さん。」

 

セクトの言葉に反応したのは残りの王位後継者である第二王女ユリアーナと、第二王子ダカレスであった。

 

セクト

「おや?ダカレス、ディエント侯の肩を持つのか?」

 

ダカレス

「王国の貴族を只の噂で貶めるなと言っているッ!!」

 

セクトの言葉にダカレスはテーブルに拳を叩き付けて怒鳴る。それをカルロン国王は手を出して静止させる。

 

カルロン国王

「控えよ。ダカレスの言う通り、確証もなく候を貶める様な発言はやめよ。ただ無視は出来ぬ噂である噂であるのもまた事実。」

 

ダカレス

「は・・・」

 

セクト

「・・・・・・(ニヤリ)」

 

そう言われたダカレスは顔に汗を浮かばせる。逆にセクトは口角を少し上げる。

 

カルロン国王

「早急に正式な調査団をディエントに派遣せねばならんだろう・・・この一件、ユリアーナはどう考える?」

 

ユリアーナ

「私も噂には聞いております。事実であればエルフ族との条約が破られた事だけならず、事によっては他国との軋轢を生む可能性もあります。早急に事態を解明し、エルフ族と話し合いの場を設ける事が必要でしょう。

万が一エルフ族が報復としてリンドブルトとの交易量を絞られる事になれば、他国からの突き上げをもらい受ける事になります。」

 

カルロン国王

「そうだな。魔道具ならいざ知らず、豊穣の魔結石の供給量を絞られでもすれば・・・更に国内の貴族達が王家に反発するだろう。ユリアーナ、お前はリンブルトへ行き、エルフ族と接触できるよう交渉してみてもらえるか?」

 

ユリアーナ

「承知しました。お父様。」

 

その会話を聞いたダカレスは少し顔が強張る。そして話し合いは終わり、王位後継者の3人は退室する。

 

カルロン国王

「全く、困ったものだな・・・」

 

退室する王位後継者3人の後ろ姿を少し見詰めていたカルロン国王はそう呟く。

 

‐エルフの里・ララトイア‐

 

その一方、騎士ガンダム達はダンカ達と合流後、カナダ大森林を4日間歩いた一同はエルフの里の1つ、ララトイアへ到着した。

 

アリアン

「開門ッ!!アリアン・グレニス・メープル!ダンカ・ニール・メープル!人族に囚われた者達の救出任務より帰還!長老に取り次ぎを求むッ!」

 

門の前に立ったアリアンは見張り台に向って大声で名乗りと目的を告げる。やがて正面の落とし格子が軋みながら上へと引き上げられ、遅れて奥にあるもう1枚の落とし格子も上がり始める。

 

ダンカ

「では俺は次の任務に移る。後は頼んだぞ。」

 

アリアン

「はい!」

 

その間にダンカは別の任務へ向かう。そして門が完全に開いた。

 

アリアン

「先ず長老に挨拶してくるから、ナイトは少しここで待ってて。」

 

騎士ガンダム

「分かった。」

 

アリアンはそう言って囚われていた者達を連れて門の中に入って行く。騎士ガンダムは待っている間にポンタと戯れる際に家族と再会し、涙を流して喜ぶエルフ達の姿を眼にする。

 

騎士ガンダム

「彼女達を無事に助けられて本当に良かった。なぁ、ポンタ。」

 

ポンタ

「きゅん!」

 

その光景を見た騎士ガンダムとポンタはそう微笑むのであった。

 

‐数時間後‐

 

騎士ガンダムがポンタと戯れてから辺りが随分と薄暗くなってきた時、正門の奥からアリアンが出てくる。

 

アリアン

「お待たせナイト!長老の許可を取ったわ!来て!」

 

騎士ガンダム

「分かった!行くぞ、ポンタ。」

 

ポンタ

「きゅん!」

 

騎士ガンダムは金貨の大袋を担ぎ、ポンタを乗せてエルフの里へ入る。街壁内は畑や家畜用の牧草地などが広がっており、点々と木造住宅が点在していた。

 

騎士ガンダム

(人の街と違って独自の民族文化だが、生活面が上なのが垣間見えるな。)

 

長閑な風景を見ながら、アリアンを先頭に綺麗に敷かれた石畳の道を進む騎士ガンダム。等間隔で設置された街灯らしき物が灯り、遠くの景色に明かりの道が浮かび上がる。

夕闇の空の下で幻想的な風景を騎士ガンダムは見ながら歩いていると、正面に巨大な大樹一体となった建物が見えてくる。

 

騎士ガンダム

「あの大樹一体となった建物は?」

 

アリアン

「あそこが長老の家よ。」

 

‐ララトイア長老宅‐

 

アリアンの案内で騎士ガンダムは長老宅に着くと、玄関前には2人のエルフ族が立っていた。

 

ディラン

「君がナイト君だね?よく来てくれたね。私はディラン・ターグ・ララトイア、この里の長をしている。」

 

グレニス

「妻のグレニス・アルナ・ララトイア。アリアンの母です。」

 

騎士ガンダム

「お初に御目に掛かります、長老様に奥方様。私は騎士ガンダム、風来の旅をする騎士であり冒険者で・・・ん?アリアンのご両親ッ!?じゃあアリアンは長老様の娘さんッ!

 

アリアン

「言ってなかったっけ。」

 

ディラン

「娘が大層世話になったそうだね。」

 

グレニス

「今年で170歳です♡」

 

アリアン

「ハァ、245歳でしょ。全くお母さんはいつもいつも。」

 

まさか長老一家がアリアンの両親であり、長老の娘だと知って驚く騎士ガンダム。アリアンは母の言葉に呆れる。

 

ディラン

「娘から大体の経緯は聞いたよ。エルフ族を代表してお礼を言おう、ありがとう。それにしても今回は娘が領主城を襲撃してしまったのは予想外の出来事でね。」

 

アリアン

「条約があったのにそれを無視してローデンの貴族が関わっていたのよッ!」

 

ディラン

「今回は誘拐犯の拠点を潰すという話だったのに何故領主城まで?」

 

アリアン

「それはッ!」

 

騎士ガンダム

「ディラン長老、アリアンの代わりに私が経緯を説明します。」

 

‐家内‐

 

家内に入り、食卓に座った後で騎士ガンダムはディランに拠点での救出時に遭遇した獣耳くノ一の話を掻い摘んで説明した。

 

ディラン

「成程・・・では明日今回の件の報告と、この売買契約書を持って中央の大長老会で説明するとしよう。アリアンも付いて来てくれ。」

 

アリアン

「はい!」

 

グレニス

「難しいお話は終わったかしら?そろそろ食事にしましょう♡」

 

話が終わったタイミングでグレニスは夕飯のホワイトシチューにパンとサラダをテーブルに並べていく。

 

ポンタ

「きゅ~うッ!」

 

騎士ガンダム

(凄く美味しそうだが・・・)

 

ポンタはシチューを入れて貰った専用の皿に早速とばかりに口を付けるが、熱すぎて一声鳴き、冷めるまでジッと待つ。騎士ガンダムはシチューの入った皿を前にして悩んでいると、ディランから声を掛けられた。

 

ディラン

「娘からは君の身体の事は聞いているよ。私とグレニスなら大丈夫だよ。」

 

そう促された騎士ガンダムはファイティングゴーグルをテーブルの脇に置く。その素顔にディランとグレニスは僅かに驚くが、何も言わずにシチューを勧める。

 

騎士ガンダム

「いただきます。」

 

騎士ガンダムはそう言ってスプーンを手に取り、シチューを掬う。その際にも多少驚かれもした。

 

グレニス

「おかわりもあるので遠慮しないでね♡」

 

騎士ガンダム

「ありがとうございます。」

 

ポンタ

「きゅん♡きゅん♡」

 

久しぶりに誰かと一緒に食卓を囲んで食べる暖かさを感じた騎士ガンダム。こうしてエルフの里、ララトイアでの初めての夜は更けていった。

 

‐翌日‐

 

ディラン達が森都メープルの大長老会で救出作戦の結果報告をしている頃、朝食を取った騎士ガンダムとポンタはグレニスの案内でララトイアを見て回っていた。

 

騎士ガンダム

「すいません、案内をしてもらって。」

 

グレニス

「アリアンのお世話になったんですから、これくらい当然よ。」

 

騎士ガンダム

「この里は割と大きい方ですか?エルフ族の数も随分多い様ですが。」

 

グレニス

「安全の為、ここより先にあった小さな里を吸収したから、4000人くらいかしら?」

 

騎士ガンダム

(成程、誘拐対策か。確かに散らばってるより、纏まっていた方が安全性は高いな。)

 

騎士ガンダムがそう考えていると、彼を見掛けたエルフ達は警戒の視線を向けられ、会話が聞こえてくる。それに騎士ガンダムは気まずくなっていると、彼のもとに女の子達が駆けて来る。

 

エルフの女の子達

「鎧のお兄さん!」

 

騎士ガンダム

「あの時の子達かッ!」

 

エルフの女の子A

「お兄さん、里に来てたんだ!」

 

騎士ガンダム

「あぁ、長老の所で世話になっているよ。」

 

エルフの女の子B

「見て見て!直してもらった足、全然平気だよ!」

 

そう言ってエルフの女の子Bはジャンプして風を纏って一回転して着地する。

 

騎士ガンダム

「おぉ、それは元気で何よりだ。」

 

エルフの女の子B

「うん!」

 

そして女の子達の両親達もやって来てお礼を言われる騎士ガンダム。その様子にグレニスは微笑み、他のエルフ達の警戒心は少しだけ緩んだ。やがて交流を終えて別れる。

 

騎士ガンダム

「すいません、グレニスさん。足止めしてしまって。」

 

グレニス

「いいのよ、ナイト君。皆喜んでるんだから。それより、少し私と手合わせしてみない♡」

 

騎士ガンダム

(なんとおぉぉぉぉぉぉーーーッ!?)

 

‐鍛練場‐

 

唐突にグレニスから手合わせを受ける事になった騎士ガンダムは木刀と木盾を装備し、木刀を待つグレニスと距離を置いて対面する。ポンタは邪魔にならない場所の石の上に座る。

 

騎士ガンダム

「確認ですが、私とグレニスさんの手合わせでよろしいですか?」

 

グレニス

「えぇ♡大丈夫よ。アリアンの剣技は見たでしょ?」

 

騎士ガンダム

「はい。もしや剣を教えたのは・・・」

 

グレニス

「そうよ。あの子に剣を教えたのは私よ。そうそう後れを取ったりしないわ。それにダークエルフ族は身体能力に優れた一族なの。だからどうしても相手を量る場合には腕の方を見たくなるのよね♡あとは大事な娘の近くにいる男性がどれ程頼りになるかは親として知っておきたいから♡」

 

騎士ガンダム

「あ~、成程。分かりました。」

 

グレニス

「では、いきます・・・よ♡」

 

その言葉に臨戦態勢に入る騎士ガンダム。だが次の瞬間に一気に距離を詰められ、鋭い突きが放たれていた。それを間一髪で木盾で防ぐが、強い衝撃が騎士ガンダムを襲う。

 

騎士ガンダム

「(何て強い衝撃だッ!?騎士ジオングよりも強―――)どあぁッ!?」

 

グレニスの攻撃を利用して距離を取ろうとした時、一瞬で背後を取られた騎士ガンダムはバランスを崩されて倒れる。すぐに起き上がろうとする前に木刀の先がそれを止める。

 

グレニス

「眼と相手の攻撃を利用して距離を取ろうとしたのはいいけど、不意を突かれた時の反応が素人よ。視えているなら最少で避けなさい♡」

 

騎士ガンダム

「は、はいッ!」

 

グレニス

「ささ♡構えて構えて、どんどんいくわよ♡」

 

騎士ガンダム

「(この世界で生きる以上、戦技は必要不可欠。これ程の熟練者から戦いのイロハを受けられるとは幸運だ。)もう一度、お願いしますッ!」

 

そして騎士ガンダムは立ち上がり、グレニスに挑むが、何度も倒されてボロボロになっても立ち向かう。その繰り返しで時間は進み、やがて夕方となる。

 

騎士ガンダム

「ハァ、ハァ、ハァ・・・フッ!」

 

グレニス

「・・・・・・」

 

肩で息をする騎士ガンダムに対し、グレニスは汗を描く事も無く涼しい顔をしていた。そして騎士ガンダムは突きを放つが、グレニスは最少で回避。その瞬間で騎士ガンダムは背後に転移する。

 

騎士ガンダム

「(覚―――)ごッ!?

 

次元歩法(ディメンションムーヴ)】で背後を取るが、あっさりとグレニスに迎撃されて倒された。

 

騎士ガンダム

「無念・・・」

 

グレニス

「あら、もう夕暮れね。アリアン達が帰ってくる前に夕食の準備をしなきゃ♡手伝ってくれるかしら、ナイトさん。」

 

騎士ガンダム

「分かりました、グレニスさん。」

 

そしてグレニスは木刀を仕舞いに行き、ポンタは騎士ガンダムの近くに寄る。倒された騎士ガンダムは夕方の宙を見る。

 

騎士ガンダム

「(ステータスが高くても通用しない強さ・・・か。)異世界(せかい)は広いな、ポンタ。」

 

ポンタ

「きゅい♡きゅい♡」

 

少し休んだ騎士ガンダムは起き上がり、木刀と木盾を片付けて大樹の屋敷への帰路についく。

 

‐森都メープル‐

 

騎士ガンダムがグレニスと手合わせを受けた一方では、大長老会に参加したディランとアリアン。エルフ族族長ブリアンと、他のエルフ族やダークエルフ族とドワーフ族の族長に人質救出作戦の結果報告後、200年前のローデン国王とエルフ族の間で結ばれたエルフ族捕縛に関する禁止条約がディエント侯爵もとい人族に破られた事。

だが救出の際に結果的に一国の領主襲撃は公になれば再び戦争となるなどの話し合いが数時間及び、同胞の救出は継続。ローデン王国への対応は静観する事で一応の決着が付いた。2人が会議室から外に出る頃には夕方であった。

 

アリアン

「今回はごめんなさい、父さん・・・」

 

ディラン

「間違った事をした訳じゃない。それに今回の件は終わってない・・・アリアンには引き続きこの件の調査をしてもらう事になる。ナイト君にも正式に依頼してみよう。せっかくメープルまで来たし、イビンにも会いたかったが・・・」

 

アリアン

「姉さんに何か用事でもあったの?」

 

ディラン

「あぁ、アリアンには言ってなかったな。イビンだが、来年あたりに結婚するらしいよ。」

 

アリアン

えーーーッ!?姉さん・・・が?あの戦闘狂で一生結婚する気はないって言ってた姉さんが、結婚ッ!?」

 

転移陣の祠へ向かう道中でアリアンとディランはそう話していると、突然父から姉の結婚報告で驚くアリアン。するとそこへ全力疾走で接近する人物がいた。

 

???

「アーーーリーーーンーーーちゃーーーんッ!」

 

アリアン

「きゃ!?イッ、イビン姉さん!?」

 

噂をすれば影、アリアンに抱き着いて押し倒したのは姉であるイビンであった。

 

イビン

「も~何で会いに来てくれないのぉ!」

 

アリアン

「ひっ!久しぶりです姉さん。」

 

イビン

「折角アリンちゃんが来るって言うから任務をサボって待ってたのに~!」

 

ディラン

「イビンは相変わらずだね。」

 

イビン

「あっ、お父さんも来てたんだ!そんな事よりアリンちゃんッ!姉ちゃんじゃないでしょ!ほらほら!」

 

アリアン

「わっ、分かったから。お・・・お姉ちゃん・・・」

 

イビン

「うふふふ~♡」

 

そう言う父に素っ気無く、妹のアリアンに頬擦りしてそう言うイビン。そのいつもの光景を見たディランはヤレヤレとなり、先に転移陣の祠へ向かう。

 

アリアン

「お姉ちゃんが今後結婚するって聞いたけど、本当なの?」

 

イビン

「本当よ♡アリンちゃん的には大事なお姉ちゃんが知らない人に取られた様で妬いてるかなぁ~?」

 

アリアン

「・・・どんな人なの?」

 

イビン

「それがさ~、まじめで馬鹿正直な結構変な人なのよぉ♡」

 

そう言うイビンにアリアンは少し寂しい顔をする。

 

イビン

「やっぱり気になるのぉ?」

 

アリアン

「べ・・・別に・・・」

 

イビン

「アリンちゃんは近くに気になる人とかいないのぉ?」

 

アリアン

「わっ、私には・・・///

 

アリアンはいないと答えようとした時、ふと騎士ガンダムの姿が思い浮かび、顔を赤くして俯いてしまう。そんな見た事も無い妹の姿にイビンは眼を見開く。

 

イビン

「えっ、いるのッ!!?ダメよッ!アリンちゃんと結婚する男は私より強くないと許さないんだからねッ!!!」

 

アリアン

「ちょっ、お姉ちゃん私に結婚させないつもりッ!?・・・もう!今日はお客さんが来てるから帰るわねッ!」

 

イビン

「え~~~ッ!!」

 

そう言って抱き着いて来た姉を引っぺがしたアリアンは転移陣の祠で待っていた父と合流し、イビンに見送られながらララトイアへ帰投する。

 

‐数分後 ララトイア長老宅‐

 

ディランとアリアンが帰ってきた後、グレニスが作った夕食を騎士ガンダム達と一緒に食べ終え、ディランは騎士ガンダムとアリアンに今後の話し合いをする。

 

ディラン

「改めてこの売買契約書に書かれた人物の情報の収集と、同胞達の救出を大長老会から言い渡された。だが里の外、人族の世情には我々はかなり疎い上に、あまり大人数の戦士を派遣する事も出来ない。そこでナイト君に、引き続きアリアンの手伝いをお願いしたい。

ただ正直ナイト君に我々が支払える報酬はあまりない、ナイト君の方が我々よりお金を持っているだろうしね。なので1つ情報を売るというのはどうかな?もしかすると君の身体の呪いも解けるかも知れないよ。」

 

騎士ガンダム

「ッ!その情報とは?」

 

ディラン

龍冠樹(ロードクラウン)の傍にある、あらゆる呪いを解く泉。」

 

アリアン

「そんな泉あったかしら?」

 

ディラン

「それなりに信憑性のある話だと思うよ・・・かなり危険な場所を通る事になるだろうけどね。」

 

騎士ガンダム

「その龍冠樹とは?」

 

ディラン

「この世界に多数存在する竜種のうち最上種が龍王(ドラゴンロード)。この龍王が済み場所に稀に生えてくる大樹が龍冠樹だ。精霊を宿す龍冠樹は樹や葉に様々な効力を持つ。そして深く張られた根でその周辺の地にまで影響を及ぼすんだ。」

 

アリアン

「ただし龍冠樹が持つ効力は宿る精霊によって様々なの。付近には龍王が住んでいる可能性も高いし、精霊を怒らせればタダじゃ済まないわ。」

 

騎士ガンダム

「成程(流石に単機1人で竜種の最上種に挑みたくはないな)・・・その龍王の住処に踏み入って無事では済まないか?」

 

アリアン

「人族がいきなり踏み込めばさすがに不味いでしょうけど、エルフ族の私達から話を通しに行けば立ち入る事くらいは許可が下りる筈よ。」

 

騎士ガンダム

「そうか(以前アリアンから呪いの類ではないかと言われたが、私は本当に呪いを掛けられているか?)。」

 

騎士ガンダムはそう考えながら自身の右手を見詰める。

 

アリアン

「心配しないで、ナイトがその泉に行く時は、私も同行するわ。」

 

騎士ガンダム

「そうか!」

 

ディラン

「どうかな、ナイト君?君の力をもう暫くエルフ族に貸して貰えないだろうか?」

 

騎士ガンダム

「勿論、有益な情報を頂いた以上、全身全霊でやらせてもらいます!」

 

ポンタ

「きゅい♡」

 

ディラン

「本当に助かるよ、ありがとう。」

 

グレニス

「娘をよろしくね、ナイトさん。」

 

騎士ガンダム

「はっ、はい!お任せくださいッ!」

 

グレニスにそう言われた騎士ガンダムは起立してそう答える。それを見ていたアリアンは首を傾げる。行方不明になったエルフ族の探索する為、騎士ガンダム達の新たな冒険が始まる。

 

《おまけ》

 

‐風呂場‐

 

話を終えた後、騎士ガンダムはグレニスに頼み、ポンタと一緒に風呂に入って今日の疲れを取っていた。

 

騎士ガンダム

「あぁぁ~身体が癒されるな~ポンタ~。」

 

ポンタ

「きゅいきゅい~♡」

 

ポンタ共々身体を洗い、異世界で久しぶりに浸かる風呂を堪能する騎士ガンダム。それ故にこの後に起こる事故を知る由もなかった。

 

アリアン

「~♪あっ・・・」

 

騎士ガンダム

「あっ・・・・・・」

 

すると風呂場の戸が開き、ありのままのアリアンと騎士ガンダムの眼が合う。

 

アリアン

「キャァァァーーーッ!!!」

 

騎士ガンダム

「まっ、待ってくれアリアンッ!落ち着―――

 

「鍵を掛けときなさいよぉぉッ!!!」

 

グアァァァーーーッ!!?」

 

そしてアリアンが放った精霊魔法で騎士ガンダムは黒焦げとなって倒れた。

 

第7話END




次回「新たな冒険と炎の剣」
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