高校時代軽音部だったなぁ〜と思ったのもあってつい書いてしまった。
……最近更新できていないリコリコを読んでくれている人に見つかれば……。
素直に謝るしかねぇな!!
あと自分アニメしか見ていません。
漫画読みたいけどどこにも売ってねぇんだよ!!!
電子書籍は苦手なんです。
だからこれは違うぞ?みたいな事があっても優しく教えてほしい。
優しくね。
漫画入荷してたら即買うわ。
俺の名前は天見音寧。おとねと読む女の子みたいな名前ではあるが亡き母がつけてくれた名前である。
そんな俺もこの春から高校生となり、この下北沢で新生活が始まる。
とは言っても緊張なんてものはない。自分の父親は勤務先がコロコロと変わるせいで、色々な場所へと引越しを繰り返してきたし慣れているからだ。
小学校なんて少しだけ通って引っ越しなんて事を繰り返してきた。おかげで友達と仲良くなっては別れを迎えるという悲しすぎる生活だったと思う。
だがしかし、父親が再婚した事により新しい家族ができた。母親とその娘であり姉になる人物達に預けられる形で、俺はちゃんとした安定をしている生活を手に入れることができた。
ただ問題があるとすれば、俺にとって急にできてしまった母と姉にできるだけ迷惑をかけないようにって考えが出来てしまったせいで、しばらくの間は部屋の隅にいる手のかからないが暗い子になってしまったのは……その、少し黒歴史ではあるが……。
「とにかくだ。……ふぅ」
考えが逸れてしまった気がするが、俺もこの春から高校生活が始まるのだ。それも一人暮らしをしている姉の元へと送り出される形でだ。
何故姉の元へ行くのかだが、ある日母から相談されたのだ。
『あの子、ちゃんと生活できているのか心配なのよね。ほら、おと君ならキッチリしてるし、ちゃんと見て……くれる、かなぁ……なんて……。だめ?』
申し訳なさそうに言う母に対して、俺は断る事ができなかった。元々は自宅から近い高校へ進学しようとなんとなく決めていたのだが急遽変更することになった。
いやさ?急に現れた息子に対して嫌な顔一つせずに面倒を見てくれた優しい母親からそんな相談されたら断れないだろう?父親?父親なんて一人単身赴任になってしまいしばらく顔も見ていない。多分元気だと思う。
そんなわけで秀華高校へと進学を決め、その近くに姉と二人で住む新居まで用意してもらった。もっと上も狙えると担任には言われたが、こちとら姉の面倒を見るという任務ができてしまっているのである。勉強に追われるわけにはいかないのだ。
そんなわけで進学先を決めたのだ。
『もういっその事、おと君にもらってもらうほうがいいのかしらね……』
母の申し出に快諾した際に言われた一言である。
いや、待ってほしい。それは勘弁願いたい。
というか姉さんは弟の俺が見てもすごく面倒見が良く、綺麗な人だった。お付き合いする相手なんて湧いて出てくると思うのだが……?
「ん?ここか?」
やけに立派なマンションに辿り着いた。
……姉さんと会うのは久しぶりだな。何故か知らないが、いつも俺がいないタイミングに帰ってきていたらしいからなぁ。
……ふぅ。緊張するな。
昔はよく遊んでくれていたのだが、俺が中学に入ったぐらいから避けられるようになったからな。
俺の荷物などは有無を言わせない形で運んであるらしい。俺の生活に合わせる形で姉さんも無理矢理新しい家となるこのマンションに引っ越しさせたらしいが……。
緊張しながらも自宅の前へとたどり着き、深呼吸をしてからインターホンを押す。
その瞬間ガタガタガシャン!!と大きな音。
「ひ、久しぶりですね。音寧くん」
「…………」
「あ、あの?」
……一瞬人違いかと思ってしまった。
およそ三年ぶりぐらいに会う姉はピアスだらけのゴリゴリでイケイケェなアレな人になっていた。
だがしかし俺の名前をしっかりと言えているし、久しぶりに聞いたこの穏やかな声も姉のものだ。
うん、だからこんな感じだが俺の姉なのだ。
「どなたですのん?」
「うぐぅっ!!」
そんな考えよりも先に、思わずそう言ってしまった俺は悪くないはずだ。
やっぱりこうなったと嘆きながら自室にこもってしまった姉を放置しながら室内を見て回る。
久しぶりに会った姉を放置なんていう酷いことをしているが、それが何故かというとだな。
「臭さの原因はこれか」
軽くまとめられただけのゴミ。
中身はプラスチックの弁当箱やレトルト食品の袋だらけである。姉さんも仕事があるし、仕方ないのだろうな……。だが片付けられていない段ボールの山や、このゴミだけはどうにかしたい……。
「けど先に、ちゃんとしたものを食べてもらうか」
この食生活の改善は真っ先にしたい。何よりも優先してだ!!何故か?俺がこんな生活嫌だからだよ。
時刻は昼前。
今から買い物に行って、何かを作ればいい時間になるだろう。この様子では調味料もないだろうし、全体的に買い集める必要があるな。人手が欲しいが姉さんを連れて行ける状況ではなそうだ。
仕方ない……。ゴミだけでもと、手早くゴミ袋へまとめて一時的にベランダに放置。
明日大きいゴミ箱でも買ってこよう。
さてと。
「あー、姉さん?」
姉さんが引きこもってしまった部屋の前から声をかける。
「買い物行ってくるからさ。キッチン周りの物が入ってる段ボールだけ、開けててくれるとありがたいな。じゃあよろしくね」
返事を聞くのを待たずに家を出る。
さっさと買い物を済ませるとしよう。
地図アプリで近くのスーパーへの道を調べ足早に行動を開始。冷蔵庫はきちんと設置されていたし遠慮なく野菜や肉、魚、その他諸々をカゴに入れる。調味料も買い、なんとなくお茶もカゴにぶち込む。あ、米……しばらくはレンジで簡単にできるパックで妥協しよう。流石にこれ以上持つのは厳しい。
パンパンに詰まったリュックと、買い物袋を四つも持ちながら帰宅。
「ただいま」
「お、おかえりなさい」
リビングに入ると姉さんは鍋やらフライパンを出してくれていた。
ありがたい。
それだけでだいぶ時間の短縮になる。姉さんが動いてなければ料理の前に調理器具を探すところから開始する所だった。
「ありがとう姉さん。お昼はパスタでいいかな?」
「……え!?作ってくれるんですか!?」
「え?あ、はい」
何故か姉さんは感動している。
えぇ……。この人本当に変わったなぁ……。
「とりあえずトマトベースで何か作るね」
まだ感動から戻ってきていない姉さんを放置しながら、冷蔵庫に使わないものをぶち込んでいく。
さてと。俺が来たからにはコンビニ飯なんて不味くて食えないぐらいにしてやろう。
とりあえず肉系の弁当ばかりだったし魚介を使うことにする。えびも貝もあるしブイヤベース風パスタにでもしようか。ちょっと煮込むけど思ったよりも時間あるし。
「あ、いい匂い」
料理を開始し材料の下拵えも終わり、ニンニクを炒め出したあたりで姉さんの意識が戻った。
「何を作ってるんですか?」
「ブイヤベース風スープパスタ」
「お、美味しそうですね!」
「しばらくかかるし、とりあえず部屋の片付けだけ進めててよ。そしたらお腹も空くでしょ?」
「そうします」
そう言ってまだ開けていない段ボールを開けていく姉さん。ただ、何故かキッチン周りのものばかり開けて離れようとしない。……味見狙ってるな?
薄々それを分かりながらも片付けは進んでいく。俺の調理も進んでいきブイヤベースもいい感じになってきた。さてと味見。
「どうぞ」
「あ、どうも」
スプーンを二つ持っている姉さん。
よく味見をするってわかったな。
まぁとにかく気にせず味見をすることにした。
「うん。いい感じ」
「……はぁ……」
「ん?口に合わなかった?」
「……いえ、久々にまともな物を食べたなと……すごく美味しいですよ」
「……それは良かった」
ただの味見でここまで喜んでくれるのは素直に嬉しいものだ。外見はすっかり変わってしまっているのだが、やはり根っこの部分は変わっていない。
少しだけ安心した。
「あとはパスタ茹でて終わりだからお皿の準備しないとね」
「では私はテーブルを拭いてきますね」
「よろしく」
約三年ぶりに一緒に食べたご飯はすごく美味しかった。少しだけあった距離感も食事中にだいぶマシになってきている。
「あ、そういえば今なんの仕事してるの?」
「ライブハウスでPublic Addressをしてますね」
「なんやわからんけどカッケェ」
「PAさんって呼ばれてます」
「カッケェ」
「夜型の仕事最高です」
母よ。
姉はしっかりと天職を見つけていたようです。
俺は家事だけ頑張れば良さそうで安心しました。
ざっと10分ぐらいで決めた主人公
天見音寧
あまみおとね
楽器はリコーダーぐらいしか触ったことがない。
父親が再婚し、母親と姉(PAさん)ができた。
この春からピッカピカの高校一年生。
料理を中心に家事炊事スキルは高い。
最近の悩みは外見だけ変わり果てた姉に対してどう接したらいいかわからない。外見と中身のギャップに未だ戸惑う。
外見
中性的な外見。
DRIFTERSの那須与一でイメージしてくれるとありがたい。
何故この外見になったか?
俺が漫画を読み直しているからです。
PAさんの名前出てないのに天見とか名乗って大丈夫?
そんな疑問はあるとは思いますが、夫婦別姓ということでお願いします。