リオ ー屋上のラストボスー   作:ディヴァ子

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蟹さんこちら、手の鳴る方へ……。


蟹、食べて逝こう!

 とある山道にて。

 

「ふぅ……今日はここで休むか」

「そうね。静かだし、誰も来ないでしょうからね」

 

 一台のキャンピングカーが、無人の敷地に停まった。乗り手は三十路手前の男性と二十代半ばの女性で、二人はカップルであり、そこそこ前から車中生活を営んでいる。今日は昼間に目一杯ドライブを楽しんだので、夜はさっさと寝る事にしたのだ。キャンピングカーで長期間生活するなら、節約と工夫は欠かせない要素である。

 

「それじゃあ、始めますか!」

「イヤァ~ン、ケダモノ~♪」

 

 まぁ、エネルギーを無駄遣いしないだけで、夜の営みはするのだが。近所の誰にも邪魔されず、気遣いなく愉しめるのは、野外ならではであろう。

 だが、事はそう上手く運ばなかった。

 

 

 ――――――ガキャァアン!

 

 

「な、何だ!?」

「ちょっと、何よこの揺れ!?」

 

 何か硬い物が当たった音が響いた後、突然ガタガタと揺れ始め、一瞬治まったかと思えば、今度は車体が斜め45度に傾いた。二人は咄嗟に手摺に掴まったので落ちなかったが、押さえの利いていない物は残らず後ろ側に滑り落ちていく。

 そして、

 

 

 ――――――バリバリバリィッ!

 

 

「お、おい、嘘だろ!?」

「何なのよ、これは!?」

 

 車体が後ろから壊れ始めた。フレームがへしゃげ、窓ガラスが砕け散り、思い出の品々が奈落の闇へと消えていく。

 

「ど、どうすんのよ!? どうすれば良いのよ、これぇ!?」

「知るか! ……クソッ、ドンドン狭まってきやがる!」

 

 そうこうしている内に端から削れていった車体は、いつの間にか運転席と半畳分の生活スペースを残すのみとなった。

 

「何だよ“コイツ”は!?」

 

 しかし、間近で見る事が出来たおかげで、彼らはやっと状況が飲み込めた。

 

「か、蟹!? 蟹が車を食べて……ぎゃあああっ!」

「ぐげぁああああああああ!」

 

 もっとも、その頃には既に手遅れだったのだが。

 

『キチキチキチキチ……』

 

 キャンピングカーをカップルごと食べ尽くした巨大な蟹が、月夜に向かって万歳する。もっと欲しい、もっと食わせろ、と……。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 峠高校――――――の、屋上にて。

 

「ぶっ殺して欲しい奴が居るのよ」

 

 手紙の依頼主……山梔子(くちなし) 節子(さだこ)は、そう言い切った。

 

「あのー、ここ職業・殺し屋とかじゃないんですけど?」

「似たような物でしょ。良いからさっさと殺して頂戴な」

「えぇ……」

 

 説子の苦言にも、全く動じない。開業以来、初めてのタイプだ。

 

「――――――依頼の内容は、化け物が出ると噂の峠で、彼氏とヤ○まくりの姉が行方不明になったから、犯人を探し出して殺して欲しい、だったか?」

 

 それを面白そうに受け止めた里桜が、ニヤニヤと尋ねた。

 

「ええ、その通りよ」

「ちなみに、何で最初から化け物退治を依頼したんだ?」

「……別にあのヤリ○ンが死のうが何だろうが、どうでも良いのよ。だけど、あの恥晒しのせいで両親の仲が悪くなったのよ。それこそ、離婚しそうな勢いでね。だから、これはただの憂さ晴らし。それ以上の意味は無いわ」

 

 質問に対し、節子は投げやりに答える。その表情は説子よりも死んでいて、夢も希望も無い。自分の与り知らぬ所で身内が馬鹿をしたせいで、家庭崩壊し掛かっている事に疲れたのだろう。もしくは(・・・・)……。

 

「クックックックックッ、そうかそうか、自分に正直だなぁ?」

 

 そんな節子の様子に、何処か満足気に里桜が嗤い掛けた。

 

「良いだろう。お前の望み、叶えてやる。その代わり――――――」

「ええ、好きにすれば良いわ」

「……それで良い」

 

 やっぱりな。里桜の笑みは一層深くなった。

 

「家宝はそこのぬいぐるみと寝ながら待ってな。行くぞ、説子」「へいへい」

「………………」『ZZZzzz……』

 

 里桜と説子が去り、取り残された節子は、

 

「……あったかい」『ビバムニャ……』

 

 最高のぬいぐるみ(ビバルディ)を抱いて、目を瞑った。可愛いは正義。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 三途川を遡上した先にある、事件現場となった山。

 

「それにしても、よく依頼を受け付けたな」

「私は素直な子が好きなのよん♪」

「よく言うぜ……」

 

 その山中に、里桜と説子は居た。言うまでもなくフィールドワークである。川沿いというだけあって、柳などの水辺に生える木々が生い茂り、花穂を実らせている。所々に元は支流だったと思われる沼が点々と在り、足を取られたら一気に引き込まれてしまいそうだ。

 

「……ここに何が居ると思う?」

 

 ふと、里桜が木漏れ日を見上げながら尋ねる。

 ここ最近語られる噂によれば、巨大な蟹のような化け物が、通り掛かる車を襲って食べてしまうらしい。もちろん中の人間ごと、である。

 

「噂を信じるなら、「蟹坊主」が居るだろうな」

 

 「蟹坊主」とは、文字通り大きな蟹の妖怪だ。

 夜行性であり、昼間は古寺などに潜み、日が暮れると僧侶の姿に化け、餌場に訪れた人間に謎掛けをし、答えられないと食べてしまうという。

 ちなみに、謎掛けの答えは「蟹」である。

 

「――――――いや、何で人間より自動車をメインに食べるんだよ」

「知るか。それは本人に聞けよ」

 

 そうなると、夜になるまで待たねばならない。

 

「キャンプでもするかー」

「こんなゆるゆるな足元でか?」

「お前のマ○コよりは緩くないさ」

「黙れ小娘」

 

 そういう事になった。

 そんなこんなで、車がよく消えるという峠近くで焚火を点けて、日が暮れるのを待つ、里桜と説子。まだまだ生々しい小枝や落ち葉が、説子の超火力によってパチパチと燃え上がり、ぼんやりとした明かりを灯す。

 

「そう言えば蟹坊主って、「サワガニ」の妖怪なんだよな?」

「ああ。伝承ではそうなってる。……ただまぁ、鎌鼬とかそうだったように、素直に信じる訳にもいかんだろうさ」

「だよなぁ。それに、こんな奥地で蟹と言われてもね」

 

 幾ら川が近いとは言え、流石に山奥過ぎる。甲殻類は昆虫程に地上へ進出出来ていないのが現状であり、こんな水気の無い森の小道に棲息しているとは思えない。もし可能性があるとしたら、ヤシガニやタラバガニが属するヤドカリの仲間(異尾下目)だろう。暗がりで、パッと見ただけなら、間違えても仕方ない……ような気がする。

 

『……両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何』

「ま、出て来はするようだが?」

「あ、本当だ」

 

 と、何処からともなく、僧侶のような人影が。

 

「はい、ビーム」

『プギャァッ!?』

「これは酷い……」

 

 だが、里桜は空気の読めない女なので、ビームで答えた。

 

『ウビュルルル!』

 

 すると、人の形をしていたそれがニュルリと解け、無数の触手となって夕闇の森へ消えていく。

 

「逃がすと思――――――ドワォッ!?」

『クギャアアアアアアアアアアアッ!』

 

 しかし、逃がすものかと追い掛けようとした瞬間、地面を突き破って巨大な骸骨が姿を現す。

 

『プキャアアアアス!』

 

 さらに、クルリと振り返った事で、蟹坊主の正体が露わとなった。

 鋼鉄の髑髏を背負っている以外は、真っ赤で巨大な蟹その物……と言いたい所だが、顔が中央寄かつ頭部として独立していて、鋏がハンマーやグローブのように太くてデカいなど、違いもかなり多い。東部の位置関係と併せて、胴体が栗のような形をしている。

 何よりの違いは、脚が四本しかない、という事だろう。蟹だとしたら、あと四本足りない。

 

 

 ――――――ジャキィイイイン!

 

 

 しかも、鋏だと思っていた部分は折り畳まれた鎌で、内側に物を掴む前足が生えている。ついでに、威嚇の際に背中の甲殻にしか見えない部分がバサバサと展開した。

 それはまるで昆虫の翅であり、

 

「「螳螂じゃねぇか!」」

 

 というか、寸胴な螳螂だった。蟹じゃないどころか甲殻類ですらなかった。名前詐欺にも程がある。

 

 

【挿絵表示】

 

 

◆『分類及び種族名称:螂閣超獣=蟹坊主』

◆『弱点:腹部』

 

 

『カニ、タベイコウッ!』

「蟹なのに!? いや、蟹じゃないけど!」

 

 蟹坊主が禅問答ならぬ蟹問答を仕掛けて来たッ!

 

『ハリィキッテイコォウッ!』

「蟹に纏わるエトセトラぁ!?」

 

 答えは聞いていない、とばかりに切り掛かって来る蟹坊主。思わず突っ込んでしまった説子は反応が遅れ、クラブスラッシャーが直撃した。岩盤が抉れ、猫な娘が宙を舞う。

 

「この野郎!』

『ギチチッ!?』

 

 ただ、流石に一撃で乙る程、説子は弱くない。直ぐ様態勢を立て直し、妖魔化しながら反撃の火炎放射を浴びせた。蟹鍋になるがいい!

 

『シャアァッ!』

『プキァ……クキョォオオッ!』

『アズナブルゥ!?』

 

 だが、蟹坊主もまた強かった。赤い残像を描く程のスピードで背後を取り、強烈な蟹鎌がクリーンヒットする。説子の背骨と肩甲骨が砕け、肉が痛々しく抉れた。カッターと言うより、ステーキナイフのような切れ味らしい。下手にスパッと切れるよりも厄介な武器である。

 

「テメェッ!」

『プキキャ!?』

 

 しかし、説子は即座に傷を癒し、爆裂スマッシュで蟹坊主の顎(?)を撥ね上げた。彼女の再生能力は、粉砕骨折程度なら瞬く間に治せるのだ。

 

『カニカマオイシイ!?』

『えっ!? いや、好きだけどさ!?』

『カニザクトリーッ!』

『イグザクトリーだろぼはぁっ!?』

 

 と、二度目の蟹問答に反応してしまったばっかりに、抱き込むようなダブルアタックを食らってしまった説子が、口から真っ赤な花火を上げた。ホルモンも出ているので、焼肉にして食べよう。

 

『……里桜、悪いけど代わってくんない? こいつ、スゲェ遣り辛い」

「突っ込まなきゃ良いのに」

「性分なんだ、仕方ない」

「馬鹿かよ……」

 

 という事で、里桜と選手交代である。突っ込みをする気が更々無い里桜なら問題あるまい。

 

『カニナベスキ!?』

「いや、海老の方が好き」

『ソレハドウカニィー!?』

 

 再び蟹問答を仕掛けて来た蟹坊主だったが、里桜には淡々と返された上にぶん殴られた。

 

「死ね」

『ピキピキピキィ!?』

 

 さらに、里桜が前髪に隠された左目――――――機械化された三連スコープからトリコロールカラーのビームを発射し、蟹坊主の鎌鋏を爆破する。

 

「ほぅ、硬いじゃないか」

 

 爆砕されたかに思われたが、甲殻の表面が煤けただけだった。既に何度もダメージが入っている筈なのに、随分と頑丈な鋏だ。

 

『キチチチ……ナイトクラブゥッ!』

「おおっ!?」

 

 と、自慢の鎌鋏を汚され怒った蟹坊主が、口から無数の泡を吐いてきた。割れないシャボン玉のようなそれは、内部に燐光が揺らめいており、着弾と同時に爆発。周囲一帯を瞬く間に火の海に変える。

 

「なるほど、泡の中は可燃性の腐敗ガスが詰まってるのか。泡はニトログリセリン混じりの着火剤って所かね」

 

 割れるのが刺激となって二重に爆発するとは、とんでもない泡爆弾である。

 

「……だが、爆発物は取り扱い注意だぜぇ!」

『プギョァッ!?』

 

 だが、里桜は怯まない。右腕を悪魔のような機械に変換し、蟹坊主の鋏を殴る。

 すると、右腕の発光部がダダダンと輝き、先ずは鎌鋏が砕け、次いで胴体が八つ裂きとなり、全身から血を吹き出して倒れ伏した。この攻撃は発勁のように衝撃波を浸透させるらしい。硬い甲殻を持っているとは言え、流石に内部から爆砕されては、どうしようもないだろう。

 

「フン、そのヤドは飾りか……よぉぅ!?」

『ヴィシャアアアアアアアアアアアッ!』

 

 しかし、念の為に止めを刺そうと近付く里桜を、髑髏の中からニュルリと飛び出た触手が薙ぎ払った。まさかの反撃に防ぐ事も出来ず、諸に食らってしまった。これは痛い。

 

「……なるほど、本体はそっちか(・・・・・・・)

 

 既に死に体となった螳螂の部分を切り離し、無数の触手を生やして蠢く髑髏を観て、里桜が呟く。

 

「分厚いクチクラの表皮――――――ハリガネムシだな」

 

 それは、馬鹿デカいハリガネムシの群体だった。最初に姿を見せた人影も、これらが絡み合って形作られた“疑似餌”であり、蟹坊主の本体だったのだ。

 

『クシャアアアアアッ!』

 

 一斉に襲い掛かる蟹坊主の本体。

 

「だけど、正体を見破られちゃあ、妖怪としてはお終いだぜ? ……やれ、説子!」

『ゴァアアアアアアアアアアアアッ!』

『ハギャアアアアアアアアアアアッ!?』

 

 だが、突っ込み所が無くなり、熱が弱点となった蟹坊主に、説子の爆炎を防ぐ手立ては無かった。金属製の髑髏ごとこんがりとローストされ、枯れ枝のように燃え上がり、最期は粉々になって消え去った。

 

「さて、蟹を食べに帰るか」

「そうだな。……普通の蟹で頼む」

 

 こうして山道の怪事件は解決され、里桜たちは帰って蟹道楽に興じるのであった。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

「はぁ……」

 

 事件解決後、節子は何事も無く家路に着いていた。時刻はすっかり夜である。芽吹き始めた青草と小さな花々の香りが鼻孔を擽り、まだ少し寒さの残る風が肌を撫ぜる。

 

(てっきり、そのまま殺されるかとも思ったんだけどね)

 

 しかし、予想に反して里桜は特に何もされなかった。

 否、されそうにはなったのだが、服を脱がせた途端に興味を失くして、終いには追い出されてしまったのだ。一体どういう事なのだろう。疑問は尽きないが、別に好き好んで殺される筋合いも無いので、言及もしない。最終的に生きていれば、それで良かろうなのである。

 そんな事を考えながらトボトボと歩き、漸く自宅に辿り着いた節子だったのだが、

 

「ただいま……って、どなたですか?」

「おやおや、こんばんは、お嬢ちゃん。キミ、もしかして山梔子(くちなし) 節子(さだこ)ちゃんかい? そうやろ?」

 

 知らない男が三人、玄関の前に立っていた。確実に堅気ではない、ヤの付く人たちだ。何故そんな筋者が玄関で待ち構えているのか。

 そこそこ頭の良い節子は、直ぐに分かった。

 

「……あの親父、借金こさえて夜逃げしたか」

「そういう事や。あいつ、結構前にリストラされて、闇金で生活してたんやで。一家の大黒柱が、情けない話やのー」「ホントにヒデェ奴やなぁ!」「何だかんだ抜かしておきながら、妻と娘を売るなんてのぅ!」

「ええ、本当にそう思うわ」

 

 ゲラゲラと嗤うヤーさんたちを前に、節子は小動もしなかった。父親が蒸発した事も、今から自分が借金の片に売られそうな現状さえも、心の底から至極どうでも良い、という感じである。

 何故、彼女はこんなにも余裕なのか。

 

「なら、言いたい事は分かるな?」

「そうね。……失せろ」

「「「ぎゃあああああああ!?」」」

 

 里桜に改造される(・・・・・・・・)までも無く(・・・・・)節子は既に(・・・・・)怪人だからだ(・・・・・・)。紐のように腕が解け、無数の触手となって、組員たちを血祭りに上げる。肉を引き裂き、骨を砕き、真っ赤な肉団子にしてから、ペロリと飲み込む。人智を超えた妖怪ならいざ知らず、人間をミンチにする程度の事は朝飯前だ。

 

「遅くなっちゃったわ。……あら、節子、今帰ったの?」

「ええ。おかえり、母さん」

「……何かあった?」

「別に、何でもないわ。それより、早く家に入りましょう。いい加減、お腹空いて来たし」

 

 そして、父親と一悶着したであろう母親が帰って来る頃には、何の痕跡も残さず、元の節子に戻っていた。その表情に、さっきまで複数の人間を虐殺した雰囲気は微塵も無い。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 蟹を食いまくった帰り道。

 

「そう言えば、珍しく殺さなかったな?」

「別に何でもかんでも殺す訳じゃねぇよ。弄ぶのが好きなだけさ。そもそも、他人が既に(・・・・・)手を付けた(・・・・・)作品(・・)に、ケチを付けるような真似はしない主義だ。それが純子(じゅんこ)の物ともなれば、尚更だ」

 

 雪岡(ゆきおか) 純子(じゅんこ)。東京都安楽市(あんらくし)絶好町(ぜっこうちょう)在住のマッドサイエンティストにして、「三狂(世界トップ3の狂科学者の事)」に数えられる超天才。科学だけでなくオカルトにも通じ、一説では千年以上も生きているという。

 もちろん、同業である里桜も知っているし、何なら研究仲間(マブダチ)だったりもする。そんな純子の実験体(さくひん)に手を出す事は、里桜の矜持が許さない。彼女は案外、アーティスティックなのだ。

 

「あっそう。……それで、本当の理由(・・・・・)は?」

「クックックッ、簡単な事さ」

 

 説子の疑問に、里桜が答える。

 

「手を出すまでも無く、あいつは人でなしだからだよ」




◆蟹坊主

 主に古寺を根城にする巨大な蟹の妖怪。現れる時は僧侶の姿に化けており、出会った人間に「両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何?」と質問して、答えられないと食べてしまう。正解は「蟹」で、ある時、正解した旅の僧侶に独鈷杵でぶん殴られるという、まるで「たたいてかぶってジャンケンポン!」みたいなノリで退治された。
 その正体はハリガネムシと合体した螳螂……ではなく、巨大なミズカマキリ。進化を重ねる内に対外消化を止めて頑丈な顎を持つようになった。ただし、完全に口吻が無くなったかというとそうでもなく、泡や消化液を吹き掛けるのに使用している。体内に可燃性の液体を溜め込んでおり、それを泡に閉じ込めて発射して攻撃する。
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