緋弾のアリア~閃きの武偵~   作:REKYU

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1st Ballet ~凡人の男~

世の中には、二種類の人間がいると思う

それは「天才」か「凡才」か。

細かく分けるとややこしくなるから大まかにわけて考えて欲しい。

まずは「天才」だ。これは色々あるが有能な人間のことを示しているではないのだろうか。物凄く頭がいい、物凄く運動が得意、なにかが飛び抜けている。

 

では…「凡才」とは?

 

特に有能でもなんでもない、飛び抜けているものがない。簡単に説明が終わる。

 

 

 

 

なんでこんなことを説明したかって?

それはこの俺…田中 大輝(たなか ひろき)が、「凡才」にも関わらず、有り得ないような「天才」たちと同じような人生を辿っていってるから…ちょっとした独り言だ

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリリリリリリリリ!!

 

 

目覚ましの音で、俺の意識が現実に引き戻される。現在AM6:55分である。

「ふわぁ~……っと」

やっぱり朝は眠いな…2度寝したい。

「とりあえず顔を洗うかな」

俺こと田中 大輝はベッドの横に置いておいたタオルを持って洗面所に向かう。

 

「今日から2年か…なんだかんだでやって来たな」

顔を洗い歯を磨いてタオルで拭き終わった俺はふとそんなことを呟く。鏡には至って「平凡」な顔が映る。身長は170㎝,体重は58㎏,中肉中背,髪の毛も特に手入れをしてない無造作ヘアー,顔の形も普通なのだと思ってる……

「なんで俺が武偵高なんかに入れたんだろうな」

いや、別にどこぞのアニメやドラマみたいなカッコイイような事情は全くない、ただ単に武偵というのに憧れを抱いていただけのことである。入学試験も受かるとは思ってなかったんだ、ダメ元で受けたらなんか知らんが受かったから嬉しかったけどな。

「やりたいことをやれてるんだから…頑張らないとな!」

よっし気合い入った!朝飯食べようっと♪

冷蔵庫の中に菓子パンが入ってる、あと缶コーヒー。いつもの自分の朝飯だ。俺はそれを5分くらいで食べ終える。

 

 

ピン…ポーン…

ドアのチャイムの音だ、もうそんな時間か

まずキンジを起こすとするか…

「おいキンジー、白雪が来たぞー?」

声をかけると俺のルームメイト、遠山金次(トオヤマ キンジ)がダルそうにゆっくり体をお越し始めた。いや、白雪来てるんだから早く動け、人を待たせるのはよくない。

「………………はぁ…今いく…」

言動までダルそうにするキンジは白のTシャツを着て玄関に向かった。うん、お前トランクスだけで寝てたのか…風邪引くなよ?

 

一応説明というか紹介をしとおく

さっき起きたのは遠山 金次。俺のルームメイトであり友人、お互いにお互いを知り尽くしている。隠すところがないほどに仲がいい。

 

「時間余ったし片付けでもするかねー」

 

基本的に俺達は飯を作るなんてことはしない。出来ないとかじゃない、面倒なんだ。だから下のコンビニで弁当を買って食べるのが殆ど、その空の容器やら洗濯物が部屋のスペースを陣取っている。そろそろやっておくべきだろう。どうせキンジは白雪の作った飯食うんだろうし、それまでに終わるだろう。

 

「ごちそうさまっ!」

 

キンジが勢いよく立ち上がって白雪からそっぽを向く。心なしか顔が赤いな…アイツまた()()()()()な…。キンジそういうの嫌がるわりに目敏く見つけるんだよなぁ…やっぱりHENTAIなんじゃなかろうか?

 

キンジが適当に白雪をあしらい、先に学校に向かわせた。なら俺も制服に着替えますかね。あ、キンジもう着替え終わってやがる…待っててくれてもいいだろう…腹いせに少しからかってやろう…ヒヒッ

「そいやキンジ、お前さっき…なりかけたろ?よくもまぁそんなにラッキーイベントを発見するもんだぜ。狙ってるんだろ本当は?嬉しいんじゃないの?」

勿論アイツにとっては不幸でしかないだろうがこれは食い付いてくる、言い合ってる間に着替えれば置いてかれることはないだろう。ほら…赤くなってきた…!

「ち、違う!!狙ってなんかねぇ!!あれは事故だ!!大体…お前もこの体質のこと知ってるだろ…?嬉しいどころか恐怖でしかねぇよ俺には…こんなの…!」

ちょっと遊びすぎたか?適当にフォローしてから家を出れば丁度いいか。さてさて…ただいまの時刻は…と…………ってえ?7:55分?

「おいキンジ!!もう55分だ!!ヘコんでる場合じゃねぇ!!バスに乗り遅れる!!」

 

俺達は急いで支度を終え、靴を履いてバス停へ向かった

 

 

 

 

ーーーブロロロロロォォ…

結果…乗れなかった、キンジで遊んでたら乗り遅れましたとさ…仕方ない…………

「おいキンジ、お前チャリ持ってたよな?2ケツで行こーぜ?」

「仕方ないな…そうするか…」

俺達は駐輪場に戻ってキンジのチャリで学校に向かうことにした。でもまさか…

 

 

 

 

この選択が俺達の運命を大きく変えることになるなんて…わかるわけもなかった。

 

 

漕ぎ始めて5分くらいたっただろうか…

「ったく…ヒロのせいで余分な体力使うハメになっちまった…」

キンジが俺に愚痴ってくる

「たまにゃあいいじゃないかキンジよ、こうやって風を受けながら学校に行くのもいつもと違う展開で楽しいじゃないか?こーゆー違うことをすればいつもと違う楽しい展開があるかもな!」

「そんないつもと違う展開なんて要らねぇし期待もしねぇ……」

全くキンジはダメだねぇ…少しは思考を変えて考えればいいんだよ。ほら…後ろには銃を向けたセグウェイが追っかけて…来て…る!?

「おいキンジ!?後ろ後ろ見ろ!!なんかヤベェ!!」

「うるせーよヒロ!!なにがヤバ……」

キンジが青ざめた顔になる、そりゃそうだ…俺だって顔面真っ青だろう。

「な…キンジ?いつもと違う展開…来たろう…?」

「こんな展開望んでねぇええええええええ!!!!!!」

 

 

こうして俺達はセグウェイとの鬼ごっこが始まった

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