『その チャリには 爆弾が仕掛けて あり やがります』
「「ちくしょぉぉおおおおおお!!!」」
はい…現在俺達はセグウェイと鬼ごっこの最中です!!いつもと違う展開来ちゃったね♪最悪の展開だけど!!もうヤダこれ死んじゃう!!
「キンジもっと早く漕げ!!追い付かれたらどーすんだよ!!」
「無茶苦茶言うな!2ケツしてそんなスピード出るわけねぇだろ!!これでも限界なんだよ!!なんならお前が降りろよ!!」
「降りたら俺蜂の巣だろ!?テメェキンジ!!親友売るのかよ!!」
「そうしたくないから必死にチャリ漕いでるんだよバカ!!」
と…罵りあいながら必死に逃げ回ってるわけだが…キンジが肩で息し始めた…こりゃ本格的に危ない…やっぱりロクな展開じゃねぇ。
『それ 以上 減速 しやがると 爆発 しやがります』
「どうするよキンジ?チャリから飛び降りて逃げれッか?」
どのみちキンジの体力も落ちてきてるしいっそチャレンジでやってみてもいいと思うが…
「いや、ダメだ!危険な賭はしたくたない!」
「じゃどうする!撃って黙らせるか!?」
「それもダメだ!!一撃で仕留めないと無理だし獲物出した時点で爆発があるかもしれん!!」
「男と死にたくなんかねぇよ………しかもキンジと最期なんて死んでも死にきれねぇって…」
「俺だってゴメンだ!!!」
なにか解決策ないのか…、取り合えず校庭でグルグル回って助けを待つしかねえ…か。…………?なんか…屋上にいる…?
「おいキンジ!!女子寮に誰かいる!!」
「え!?本当だ!!けど今はそれどころじゃねぇ!!」
まぁ…そりゃそっか…見た感じ髪靡かせて可愛い感じにも見えなくないんだけど…って…は!?おいバカヤロ…!!
あの女の子……………
屋 上 か ら 飛 び お り や が っ た!
バサッッッ!!
パラグライダーを広げた女の子がこっち目掛けて急降下してきた!あ…よく見たら制服武偵高のじゃん、あんな奴いたっけ?
「バッ、バカ!来るな!このチャリには爆弾が…」
キンジが必死に女の子に叫んでる、が間に合うわけないだろ、もうこっち向かって飛んできてるし早い。なんて思ってるとその女の子は両方の太ももに着けているホルスターから、それぞれ銀と黒の拳銃を抜いて―
「ほら!そこのバカコンビ!!とっとと頭下げなさい!」
バン!!バンバン!!バンバンバン!!
俺達が頭を下げるより早く、セグウェイに向かって撃ちやがった!!…………って危ないわ!!確認取ってから撃て!!あと一瞬遅かったら俺がぶっ飛んで死んでたわ!!
しかし
ガシャアァァァァン!!
後ろを振り返るとセグウェイが木っ端微塵になってぶっ壊されていた。スッゲ…命中させてるのはこの際スルーするにしても風の影響を受けやすい上空から…?しかも結構な距離あるぞ…?なんて射撃すんだ…!あんな奴うちの学校にいたっけか?
二丁の銃をホルスターにしまった少女はパラグライダーを微調整し、険しい顔のまま俺達に突っ込んできた。
そうだ。まだこのチャリに爆弾は付いてる…安心なんてしてる場合じゃねぇ…
「来るなって言ってるだろ!?このチャリには爆弾が仕掛けてある!減速したら爆発すんだ!お前も巻き込まれるぞ!」
キンジ必死に叫んでるなぁ…多分無理だぜ…あの子止まんねぇって…
「バカッ!武偵憲章1条にあるでしょ!!『仲間を信じ、仲間を助けよ』って―ほら、いくわよ!」
彼女は急降下し、こっちへ向けてUターン。そしてさっきまで手で引いていたブレークコードのハンドルに爪先を入れ、逆さ吊りの姿勢に、そのまま勢いを緩めずこちらへ向かってきた
みるみるうちに距離は縮む…
そして少女が出した両手を俺とキンジは互いに掴む…そしてそのまま空へさらわれる。
ドガァァァァァァァァン!!
物凄い轟音,爆風、キンジのチャリの爆弾はやっぱり本物だった…!
その爆風に俺たちは吹っ飛ばされ、グラウンドの片隅にあった体育倉庫の扉に突っ込んでいった。がらがらと音をあげ、なににぶつかったのかも分からないまま…
俺の意識は闇に飛んでった