追跡!越後・酒田縦断捜査   作:新庄雄太郎

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雪の金沢を舞台に事件の捜査を行うのだ。


北国の追跡

12月20日、東京都世田谷区である一家で殺人事件が起きた。

 

フネが波平を起こしに行った時の事だった、

 

「サザエ、サザエ、大変よ、お父さんが息してない。」

 

「えーっ。」

 

「何だって。」

 

と、フネとサザエは騒然としていた。

 

被害者の名前は磯野波平、死因は陶器による撲殺と日本酒に入っていたアジ化ナトリウムによる毒殺だった。

 

上野駅

 

一方、カツオは夜の上野駅で列車に乗って北国へ行くのだろうか。

 

「えーと、北陸の金沢へは上越線経由か。」

 

と、言ってカツオは上野から金沢へ逃亡するのであった。

 

「僕は犯人じゃない、父さんを殺していない。」

 

夜の上野駅には北は東北と北海道、雪国の新潟と長野の上信越へ行く人で賑やかになっていた。

 

カツオは、上野駅の上越線、信越本線の乗り場へ向かった。

 

「次の上越線寝台特急「北陸」は22時44分か。」

 

と、電光掲示板を見た。

 

そこへ、寝台特急「北陸」が入線して来た。

 

「金沢行か、これに乗ればいいんだな。」

 

と、カツオは寝台特急「北陸」に乗って北国へ向かった。

 

22時44分、カツオが乗った寝台特急「北陸」は夜更けと共に北国へと旅立っていった。

 

カツオは個室A寝台に乗って車窓を眺めた。

 

「失礼します。」

 

「はい、どうぞ。」

 

「すみません、乗車券と特急券と寝台券を拝見を。」

 

「はい。」

 

「金沢までですね。」

 

「はい。」

 

と、車掌はそう言って立ち去って行った。

 

ところが、カツオは波平を殺害したと疑われ警視庁は行方を追っていた、だが、カツオは波平を殺したと思われ逃げ回っていたのだ。

 

一方、警視庁はカツオを殺人容疑として捜査をしていたのだ。

 

ピィーッ!

 

と、警笛を鳴らし、寝台特急「北陸」は魚津辺りで朝を迎えた。

 

「ふぁー、よく眠れたよ。」

 

カツオは洗面台で顔を洗い、金沢へ降りる準備をしていた。

 

6時33分、カツオが乗った寝台特急「北陸」は金沢に到着した。

 

「ファー、やっと金沢か。」

 

と、駅のホームを降りて、改札を出たら、1人の女が待っていた。

 

「あっ、磯野くーん。」

 

「あっ、かおり。」

 

「いつ、来たの。」

 

「昨日の夜行でね。」

 

「そうか、でも、磯野君に会えるなんて。」

 

「まぁね。」

 

と、言って2人は金沢駅に下車した。

 

金沢は今、雪の華である。

 

「結構、振ったな。」

 

「ええ、金沢は今冬よ。」

 

その頃、特捜班では。

 

「この殺害された磯野波平はその長男が、波平を殺害して疑われ逃走しているそうです。」

 

「なるほど、すると磯野は容疑をかけられ逃げ回っているって事か。」

 

「ええ、恐らく凶器はツボで1激して頭を打ったそうです。」

 

「ん、このツボは。」

 

南は、高杉に言った。

 

「何か、知っているのか。」

 

「ええ、これは多分石川県の加賀の方ですね。」

 

「加賀か、わかったのか磯野がどこへ行ったかが。」

 

「ええ、恐らく石川県の金沢だ。」

 

「そうか、磯野は金沢に入るのか。」

 

「ええ。」

 

「そして、誰かにお酒の中にアジ化ナトリウムを混入して殺害した。」

 

「と言う事は、犯人は磯野家の遺産を乗っ取りの犯行とみて考えられますね。」

 

「ええ、恐らくな。」

 

「うん、よしっ、南と高山と小海と香川は早速向かってくれ、それから石川県警にも捜査協力を要請しておくから。」

 

次の日、南と高山と小海と香川は東京駅から7時36分発の上越新幹線「あさひ1号」に乗って長岡へ行き、長岡から9時04分発の特急「かがやき2号」に乗り金沢へ到着したのは11時34分である。

 

「やはり、磯野は金沢に来ていたのか。」

 

「ええ。」

 

「問題は、カツオが犯人なのかな。」

 

「しかし、カツオは金沢に行ってくるって船に一言言って出かけけていたことが分かったんだ。」

 

「それ、本当なんですか。」

 

「ええ、フネさんの話だとカツオは金沢に女がいるって出かけたそうですけど。」

 

「と言う事は、夜行に乗って金沢へ行ったんですね。」

 

「乗るとしたら。」

 

カツオの金沢へ行くルート・上野経由

 

上野発22時44分 寝台特急「北陸」金沢行に乗車

 

金沢着6時33分 下車

 

「なるほど、上野から寝台特急「北陸」に乗って金沢へ行ったのか。」

 

「ええ。」

 

「でも、カツオはどこへ行ったんですかね。」

 

「問題は、このツボの九谷焼だから、恐らく加賀だな。」

 

南は、早速割れた九谷焼を手掛かりにその場所へ向かった。

 

加賀市

 

「ええ、確かにここで作った壺です。」

 

「あのー、その客ってこの人じゃないですか。」

 

南は波平の写真を見せた。

 

「ああ、この男ですよ、この人が何か。」

 

「実はですね、東京の自宅で死体で発見されたんです。」

 

「えっ、その客が。」

 

「はい。」

 

「まさか、殺されるなんて。」

 

と、店主は言った。

 

「その客が来たのはいつですか。」

 

「そうだな、確か定年の時に2人で旅行した時に来られたと思われます。」

 

「波平とフネが定年旅行の時に作ったのか。」

 

その後の調べで、被害者の波平は妻のフネと一緒に北陸へ旅行した時に買ったものと分かった。

 

「そうか、やはり磯野が定年旅行の時に加賀で購入していたのか。」

 

「はい、その店主が証言しています。」

 

「つまり、カツオは父親を殺したと思われたがしかしカツオは犯人ではない。」

 

「じゃあ犯人が分かったんですか。」

 

「ああ、そうらしい。」

 

「と言う事は、犯人は波平の遺産を狙っているって事か。」

 

「ええ、恐らくな。」

 

と、その時だった。

 

「はい、石川本部、何、磯野が加賀で発見された。」

 

「えっ。」

 

早速、南と高山達は加賀の山代温泉へ向かった。

 

山代温泉

 

「何、磯野は女と一緒に温泉に。」

 

「ええ、この2人が昨日お見えになられましたけど。」

 

「それから、この男は来ていませんでしたか。」

 

「さぁ、この客はいろいろ来ていますからね。」

 

「そうですか。」

 

と、そこへ無線が入った。

 

「こちら高杉だ、犯人の身元が分かった。」

 

「えっ、わかった、誰なんです。」

 

「名前は、名前は倉木敦さん37歳だ。」

 

「えっ、その犯人は何処に。」

 

「ああ、犯人は加賀海岸にいるらしい、犯人は車で逃走しているそうだ。」

 

そう言って、南と高山達は覆面に乗って犯人を追った。

 

倉木の車は浜辺で停車した。

 

すると、カツオとかおりに近づいた。

 

「やっぱり、父さんを殺したのは。」

 

「そうさ、お前の父親のせいで解雇された者だ。」

 

とそこへ南と高山達がやって来た。

 

「動くなっ!、倉木。」

 

「もう逃げられねぇぞ。」

 

「ちくしょー。」

 

「うわー、ぐはっ。」

 

と、高山は倉木に手錠をかけた。

 

「お前を逮捕する。」

 

「そうか、やはり犯人は。」

 

「そうだ、元ワカメの夫だ。」

 

「なるほど、つまり倉木は遺産を手に入れようと犯行を計画したのか。」

 

「ああ。」

 

こうして、事件は解決した。

 

「そうか、カツオは今度かおりと婚約したのか。」

 

「ええ、これからはかおりと幸せにします。」

 

「夢にも思わなかったわ。」

 

「これから、幸せになるだろうな。」

 

「ええ。」

 

 

 




そして、次回は越後から酒田と象潟へ捜査します。
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