追跡!越後・酒田縦断捜査   作:新庄雄太郎

5 / 5
最終話完成、今回は歩夢ちゃんが行方不明になった。


公安特捜班・上原歩夢監禁事件‐赤いスポーツカーに乗った誘拐殺人‐

高山は、何かの怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「女の敵めっ、観念しなさい。」

 

と、桜井が言った。

 

「どうした、桜井。」

 

「犯罪者よ。」

 

居合わせたところ、南もやって来た。

 

「えっ、その男が。」

 

「そうよ。」

 

「その人がどうかしたんだ。」

 

「気絶してるじゃないか、桜井。」

 

と、南は言った。

 

「それで、その男が女性に痴漢したんですね。」

 

「ええ、その男よ公安さん。」

 

「わかりました。」

 

「では、あなたは公安室に来てください。」

 

「はい。」

 

そして、事情聴取を終えたが。

 

「何で、こうなるのよ、犯人を逮捕で始末書なんてありえないわよ。」

 

「文句言わずに、始末書を書いて桜井。」

 

高杉は桜井に言った。

 

「まぁ、本人も反省しているんだから。」

 

「そうだな。」

 

「犯人を気絶してまで、やりすぎだよ。」

 

「でも、痴漢を逮捕したのはお手柄だったな。」

 

「はい、報告書です。」

 

「おう。そうか。」

 

と、高杉は言った。

 

そして、3日前の事だった。

 

1台の赤いスポーツカーが、停車した。

 

「キャーッ、やめてー、助けて―っ。」

 

と、1人の女性が悲鳴を上げた。

 

男は、助手席のドアを開けて引きずりおろした。

 

「やめてー、キャーッ。」

 

と、男は特殊警棒を取り出して女を絞殺し、殴り殺した。

 

その男は一体、何者なのか。

 

先日頃から、女性ばかり狙う連続誘拐殺人が起きていた。

 

犯人は赤いスポーツカーに乗った男に女性に声を掛けて、車に乗せて拉致して殺害するのだ。

 

そこへ、特捜班に高咲 侑がやって来た。

 

「あのー、すいません。」

 

「ん、何だね君は。」

 

「ええ、実は探してほしい人がいるの。」

 

「えっ。」

 

「どうしたの、君。」

 

そして、高山は驚いた。

 

「えっ、行方不明?。」

 

「うん、友達が、私と同じ虹ヶ咲学園で歩夢っていう娘なの。」

 

「うん、それで。」

 

「一昨日から行方不明になってるの。」

 

「なるほど。」

 

と、高山は侑に言った。

 

「編入した友達に会いに行くと言って、そのまま出かけて行ってそれっきり。携帯に電話しても出てくれないのよ。」」

 

「君、その歩夢ちゃんに最後に会ったのはいつです。」

 

「そうね、私が東京駅で歩夢を見送ったのが最後だったわ。」

 

「あのー、どこへ行ったか心当たりありませんか?。」

 

菅原は侑に言った。

 

「そうね、私に言われても。」

 

「そのまま旅に出ちまったって事は。」

 

と、岩泉が言った。

 

「わかった、早速捜索してみるよ。」

 

「とにかく、調べて見よう。」

 

「ええ。」

 

新幹線ホームへ行って見たが、歩夢を見たのは東海道新幹線に乗って見送ったことが確認された。

 

「やはり、新幹線に乗って何処かへ行ったって事も考えられるな。」

 

「ええ。」

 

「問題は、どこへ行ったんですかね。」

 

と、菅原は高杉に言った。

 

「ところで、歩夢ちゃんは遠くに住んでいる友達って心当たりはある。」

 

「そうね、確か名古屋ではシオン、富山は美代子ちゃんだったわよ。」

 

「そうか。」

 

歩夢の足取りは東京から新幹線に乗って名古屋へ行き、翌日に富山へ行ったとわかった。

 

東京発7時07分発 東海道新幹線「ひかり3号」に乗車

 

名古屋着8時58分 下車

 

シオンに会いに行く。

 

次の日に、富山へ。

 

名古屋発8時12分 北陸本線特急「しらさぎ1号」に乗車

 

富山着11時46分 下車

 

「次の日に、富山へ行ったんだな。」

 

「ええ、可能性がありますね。」

 

「班長、早速歩夢の足取りを追ってみます。」

 

「そうか。」

 

翌日、南と高山と小海は午前10時08分発上越新幹線「あさひ309号」に乗って長岡へ行き、長岡へ到着したのは11時41分、長岡からは北陸本線特急「かがやき4号」和倉温泉行に乗って富山へ向かった。南と高山が乗った特急「かがやき4号」は11時49分に長岡を発車して、直江津を通り過ぎ、富山へ到着したのは13時42分である。

 

「歩夢はここで降りたのは確かだね。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、聞き込みしてみようか。」

 

早速、駅前ロータリー付近で聞き込みをして見た。

 

「えっ、赤いスポーツカーに乗った若い男に歩夢と一緒だった。」

 

「うん、そこへ向かって走って行ったよ。」

 

「なるほど。」

 

高山は高杉に報告した。

 

「何、富山駅で歩夢らしき女性が赤いスポーツカーに乗った若い男と一緒に乗せて貰った。」

 

「ええ、駅前周辺を聞き込みしてわかりました。」

 

「そうか、やはり歩夢は富山に来ていたのか。」

 

「ええ。」

 

「赤いスポーツカーか。」

 

「やはり、赤いスポーツカーの男が犯人なのかな。」

 

と、小海が言った。

 

「ええ。」

 

「あのね、あの赤いスポーツカーなんだけど、あれはマツダRX-7のFDだよ。」

 

「えっ、それ本当か。」

 

「うん、俺が持ってるミニカーと同じだったからだよ。」

 

「そうか、ありがとう。」

 

南と高山と小海は、赤いFDに乗った若い男を追うことにした。

 

「つまり、犯人は赤いスポーツカーに乗って富山から高速を通って朝日へ逃げたって事は。」

 

「それも考えられるわ。」

 

「わかったよ、富山県の朝日町だ。」

 

「そうか。」

 

「よし、朝日町の宮崎海岸付近を捜索だ。」

 

「ええ。」

 

早速、捜索していると赤いFDが止まっていた。

 

「あっ、あそこか。」

 

「やはり、歩夢は監禁されていたのか。」

 

「ええ。」

 

高山はすぐに南に連絡した。

 

「主任、行方不明の上原歩夢を発見した。」

 

すぐに、高山と小海も駆けつけてきた。

 

「上原歩夢さんですね。」

 

「ええ、あなたは。」

 

「鉄道公安隊の高山です、大丈夫ですか。」

 

「ええ。」

 

と、その時。

 

「てめぇら。」

 

「はっ。」

 

「ん、何だお前は。」

 

「鉄道公安隊だ、お前を誘拐及び逮捕監禁の容疑で逮捕する。」

 

「何だと、やっちまえ。」

 

「おう。」

 

「こいつ。」

 

と、若い男は50代の男は高山と南と格闘の末、御用となった。

 

「これで、解決だな。」

 

「ええ。」

 

南と高山が逮捕したのは、連続誘拐殺人犯の容疑者だった。もう1人の50代の男は暴力団組員だった。

 

「よかった、歩夢ちゃんが無事で。」

 

「ええ。」

 

「この様子だと、大丈夫みたいだな。」

 

と、高山は言った。

 




ご意見、ご感想をお願いします

4月には、長編を制作します

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。