高山は、何かの怒鳴り声が聞こえてきた。
「女の敵めっ、観念しなさい。」
と、桜井が言った。
「どうした、桜井。」
「犯罪者よ。」
居合わせたところ、南もやって来た。
「えっ、その男が。」
「そうよ。」
「その人がどうかしたんだ。」
「気絶してるじゃないか、桜井。」
と、南は言った。
「それで、その男が女性に痴漢したんですね。」
「ええ、その男よ公安さん。」
「わかりました。」
「では、あなたは公安室に来てください。」
「はい。」
そして、事情聴取を終えたが。
「何で、こうなるのよ、犯人を逮捕で始末書なんてありえないわよ。」
「文句言わずに、始末書を書いて桜井。」
高杉は桜井に言った。
「まぁ、本人も反省しているんだから。」
「そうだな。」
「犯人を気絶してまで、やりすぎだよ。」
「でも、痴漢を逮捕したのはお手柄だったな。」
「はい、報告書です。」
「おう。そうか。」
と、高杉は言った。
そして、3日前の事だった。
1台の赤いスポーツカーが、停車した。
「キャーッ、やめてー、助けて―っ。」
と、1人の女性が悲鳴を上げた。
男は、助手席のドアを開けて引きずりおろした。
「やめてー、キャーッ。」
と、男は特殊警棒を取り出して女を絞殺し、殴り殺した。
その男は一体、何者なのか。
先日頃から、女性ばかり狙う連続誘拐殺人が起きていた。
犯人は赤いスポーツカーに乗った男に女性に声を掛けて、車に乗せて拉致して殺害するのだ。
そこへ、特捜班に高咲 侑がやって来た。
「あのー、すいません。」
「ん、何だね君は。」
「ええ、実は探してほしい人がいるの。」
「えっ。」
「どうしたの、君。」
そして、高山は驚いた。
「えっ、行方不明?。」
「うん、友達が、私と同じ虹ヶ咲学園で歩夢っていう娘なの。」
「うん、それで。」
「一昨日から行方不明になってるの。」
「なるほど。」
と、高山は侑に言った。
「編入した友達に会いに行くと言って、そのまま出かけて行ってそれっきり。携帯に電話しても出てくれないのよ。」」
「君、その歩夢ちゃんに最後に会ったのはいつです。」
「そうね、私が東京駅で歩夢を見送ったのが最後だったわ。」
「あのー、どこへ行ったか心当たりありませんか?。」
菅原は侑に言った。
「そうね、私に言われても。」
「そのまま旅に出ちまったって事は。」
と、岩泉が言った。
「わかった、早速捜索してみるよ。」
「とにかく、調べて見よう。」
「ええ。」
新幹線ホームへ行って見たが、歩夢を見たのは東海道新幹線に乗って見送ったことが確認された。
「やはり、新幹線に乗って何処かへ行ったって事も考えられるな。」
「ええ。」
「問題は、どこへ行ったんですかね。」
と、菅原は高杉に言った。
「ところで、歩夢ちゃんは遠くに住んでいる友達って心当たりはある。」
「そうね、確か名古屋ではシオン、富山は美代子ちゃんだったわよ。」
「そうか。」
歩夢の足取りは東京から新幹線に乗って名古屋へ行き、翌日に富山へ行ったとわかった。
東京発7時07分発 東海道新幹線「ひかり3号」に乗車
名古屋着8時58分 下車
シオンに会いに行く。
次の日に、富山へ。
名古屋発8時12分 北陸本線特急「しらさぎ1号」に乗車
富山着11時46分 下車
「次の日に、富山へ行ったんだな。」
「ええ、可能性がありますね。」
「班長、早速歩夢の足取りを追ってみます。」
「そうか。」
翌日、南と高山と小海は午前10時08分発上越新幹線「あさひ309号」に乗って長岡へ行き、長岡へ到着したのは11時41分、長岡からは北陸本線特急「かがやき4号」和倉温泉行に乗って富山へ向かった。南と高山が乗った特急「かがやき4号」は11時49分に長岡を発車して、直江津を通り過ぎ、富山へ到着したのは13時42分である。
「歩夢はここで降りたのは確かだね。」
「ええ。」
「とにかく、聞き込みしてみようか。」
早速、駅前ロータリー付近で聞き込みをして見た。
「えっ、赤いスポーツカーに乗った若い男に歩夢と一緒だった。」
「うん、そこへ向かって走って行ったよ。」
「なるほど。」
高山は高杉に報告した。
「何、富山駅で歩夢らしき女性が赤いスポーツカーに乗った若い男と一緒に乗せて貰った。」
「ええ、駅前周辺を聞き込みしてわかりました。」
「そうか、やはり歩夢は富山に来ていたのか。」
「ええ。」
「赤いスポーツカーか。」
「やはり、赤いスポーツカーの男が犯人なのかな。」
と、小海が言った。
「ええ。」
「あのね、あの赤いスポーツカーなんだけど、あれはマツダRX-7のFDだよ。」
「えっ、それ本当か。」
「うん、俺が持ってるミニカーと同じだったからだよ。」
「そうか、ありがとう。」
南と高山と小海は、赤いFDに乗った若い男を追うことにした。
「つまり、犯人は赤いスポーツカーに乗って富山から高速を通って朝日へ逃げたって事は。」
「それも考えられるわ。」
「わかったよ、富山県の朝日町だ。」
「そうか。」
「よし、朝日町の宮崎海岸付近を捜索だ。」
「ええ。」
早速、捜索していると赤いFDが止まっていた。
「あっ、あそこか。」
「やはり、歩夢は監禁されていたのか。」
「ええ。」
高山はすぐに南に連絡した。
「主任、行方不明の上原歩夢を発見した。」
すぐに、高山と小海も駆けつけてきた。
「上原歩夢さんですね。」
「ええ、あなたは。」
「鉄道公安隊の高山です、大丈夫ですか。」
「ええ。」
と、その時。
「てめぇら。」
「はっ。」
「ん、何だお前は。」
「鉄道公安隊だ、お前を誘拐及び逮捕監禁の容疑で逮捕する。」
「何だと、やっちまえ。」
「おう。」
「こいつ。」
と、若い男は50代の男は高山と南と格闘の末、御用となった。
「これで、解決だな。」
「ええ。」
南と高山が逮捕したのは、連続誘拐殺人犯の容疑者だった。もう1人の50代の男は暴力団組員だった。
「よかった、歩夢ちゃんが無事で。」
「ええ。」
「この様子だと、大丈夫みたいだな。」
と、高山は言った。
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4月には、長編を制作します
お楽しみに