アッシリア及びバビロニアにて信仰されていた魔神パズズ。風と熱風を操り、地上を旱魃にすることから人々から畏怖されていた。また、パズズの操る風には人々を熱病をもたらすとしてアッカド人から恐れられた。しかし、悪霊の王であることから、その彫像は悪霊よけの護符として扱われることもあった。また、蝗害を神格化した存在とも考えられており、メソポタミアでは風の魔王とされている。その姿はライオンの頭と腕、ワシの脚、背中には4枚の鳥の羽、さそりの尾を持ち、さらには蛇の男根を隠し持つと言われる。17世紀に顕現し、当時のカンピオーネと激闘の末、敗北し、とある一族に助力する代わりに永き眠りについたという伝承が残っており、それが現在の“
「その魔神がなんで今更復活してんのさ」
「お前、あの遠吠え聞いてないのか?多分、あれのせいで双子妹についてたあいつが呼び起こされたんだろ」
上空には鳥の羽を羽ばたかせたジャンヌが3人を見下ろしている。その瞳にはいつもの怯えはなく堂々たる魔王の風格を醸し出していた。
「なんにしろ、多分完全に復活してなさそうだし今がチャンスだ。いけ、薫お前のジャガーで叩きのめせ」
と蘭丸は薫に向けて左の拳を突き出す。その甲には太陽をモチーフにしたタトゥーが刻まれている。
「待ってください蘭丸さま。あれはジャンヌの体です。ジャンヌに危害が加えるのはやめてください!」
「私もさんせーい。ジャンヌちゅわんを極力傷つけたくありませーん」
「は?言ってる場合かよ」
しかし、薫は右手を差し出さない。これは今はジャガーになるつもりがないという合図だ。
「チッ勝手にしろ」
蘭丸は懐から刃渡12センチ、全長23センチほどの黒曜石のナイフを取り出す。薫は、ボクサーのように両腕を構えてシュッシュッと拳を突き出している。
「ジャンヌちゅわんを傷つけたくないけど、このままじゃどうすればいいかわかんないよね。アヴゲイルたそ、なんかいい考えある?」
「アヴゲイルたそ?いえ、おそらく魔神パズズは力を温存していると思いますので、このまま追い込めばジャンヌの体から離れ、完全に現界すると思われます」
「じゃあ出てくるまで痛めつければいいんだね」
「結局やること一緒じゃね。やっぱなっとけよジャガーに」
「ちょっと蘭丸乗るね!」
その言葉と聞いた時には時すでに遅く、いつのまにか助走をつけた薫は了承を得る気などさらさら無いと言うように、容赦なく蘭丸の頭蓋を踏み台にし飛翔する。
「ゲボッ⁉︎」
「くらえ!必殺の右ストレート!」
「稚拙な」
ジャンヌの体を借りたパズズはその4枚の翼を羽ばたかせる。その羽ばたきはすぐさま突風を呼び起こす。
「うわあっ!」
薫の体はジャンヌの体に触れることさえできずに、突風に巻き込まれ地面に叩きつけられる。
「いったあー!!!!!」
「痛いのはこっちだくそ!」
頭を抑え疼くまる蘭丸、背中を打ちつけ地面をのたうち回る薫。この2人、全然息が合っていない。
(双子とはいえ、やはりチャンピオン。我が強くて基本的に協力プレーに向いていないんだわ)
アヴゲイルは2人の息の合っていなさに落胆する。
「稚拙なり神殺しよ。当代の神殺しはこの程度か?我にかつて挑んできた神殺しとは天と地の差だな」
「うるせー!こっちはなりたてなんだよ!」
「人質取ってるくせに偉そうにすんな!」
さすがはカンピオーネといったところか、神相手でもいつもの調子と変わらない。それともジャンヌを依代にしての顕現のため、スイッチが入り切れていないのか。
「ふむ、しかし汝らからは奇妙な力を感じる。2人の神殺しを相手にしているはずだが、1人を相手にしているようにも感じる。だというのに呼吸はバラバラで纏まりにかける。いったい、汝らはどんな神を殺めて神殺しとなったのか、興味が湧いてきた」
「おばあちゃんの家が!」
「言ってる場合か!このままだと死ぬぞ!」
「ぐッうう‼︎」
アヴゲイルは自身の魔力を上げなんとか耐え抜く。蘭丸と薫はさすがはカンピオーネである。この程度、素で耐え抜いていた。
「どうした神殺しよ?この程度か!」
******
魔神パズズがジャンヌの体を乗っ取り、顕現した場所より10キロほど離れた場所で、もう1人のカンピオーネ、エリス・ヴォルフが遠身の術で現場を除いていた。
「新参者どもめ、苦戦しておるわ」
「魔神パズズは風の魔王と呼ばれるほどの神ですからな。新参のカンピオーネには荷が重いかと」
「たわけ、奴らはあの悪魔憑きに遠慮して、本領を発揮しておらぬ。遠慮を捨てればもっとマシな戦いができるであろうに」
「ふむ」とエリスは考察を頭の中に巡らせる。自身の権能で呼び起こした魔神パズズだが、明らかに力を温存した戦い方をしていた。これは、エリスがいることを感知し自身も相手取るつもりの意図があるからだろう。ならば、あの2人のカンピオーネも同様に無意識のうちに自身の存在に気づき力を隠して戦っているのかもしれない。
「なんにしろ、このままつまらん戦いが続けば我自らが参戦するしかあるまい」
ニヤリと獰猛に笑う少女の顔つきもまた魔王にふさわしい風格を醸し出していた。
「ん?どうやらその必要は無さそうだな」
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膨大な風圧の壁に押し潰される中、立ち上がる影が二つ。薫と蘭丸である。
「ぐぐぐぐぐッ‼︎」
「こなくそー!!!!!」
さすがはカンピオーネ、歴戦の魔術師でも押し潰されないでいるのがやっとという風圧をものともせずに立ちあがろうとしている。
「おい薫!ジャガーになる気になったか!」
「ならない!」
「じゃあ俺が身を斬るしか無いってことかよ」
蘭丸は黒曜石のナイフの刃の部分を左手で覆い、そのまま横へとスライドさせる。たちまち左手から滝のように血が噴き出し、黒曜石の刃は血で染まった。
「贄の血をここに捧げる。誉れ高きジャガーの戦士よ!今こそ目覚め我がもとに新たな贄をはこべ、マクアウィトル!」
黒曜石のナイフは膨張し、長さ1.5m幅10センチの木板の溝に黒曜石の刃を挟めた木剣へと変貌する。マクアウィトル、アステカ文明にてジャガーの戦士など選ばれた戦士のみが持つことが許された神具である。蘭丸はこれに自身の呪力を込め、風圧の壁に向かって振りかぶった。たちまち風は切り裂かれ、風圧の壁が消える。さらに追撃とばかりに木剣を振ると斬撃となって
「そうだ神殺しよ!もっと我を楽しませよ!」
「チッ!風はなんとかしてやるから、薫は双子妹をなんとかしろ!」
「がってん!」
蘭丸が
「アヴゲイルたそ大丈夫?」
「ゲホッゲホッ!はあ…はあ…だ、大丈夫です」
「無理しないでって言いたいけど、力を貸してほしい」
薫は真っ直ぐな目でアヴゲイルを見つめる。
「わ、わたしにできることなら」
「ありがとう!蘭丸のアレのあの状態は殺傷能力は恐ろしく燃費が悪くてながくはもたない。何せあの状態を維持するために自分の血を吸わせ続けないといけないからね。だから、蘭丸がジャンヌちゅわんの風バリアをなんとかしたらすぐにジャンヌちゅわんの動きを止めなくちゃならない。なんかアイディアないかな?」
「それでしたら、私の黒魔術でなんとかなるかもしれません」
アヴゲイルの本来の役割はジャンヌのサポートではなく、ジャンヌがその力を暴走させたときのストッパーとなることだった。そのため、暴走したジャンヌをほぼ無傷で無力化する術をいくつか備えている。
「しかし、今の状態のジャンヌに果たして効くかどうか?」
「大丈夫!アヴゲイルたそならできるよ!」
ニカッと笑顔を見せる薫の顔には一切の疑いも不安もない。本気でアヴゲイルがなんとかできると心の底から考えているのだ。
「わかりました。やってみます」
「よしきた!」
蘭丸はマクアウィトルを振るいながら、思考を巡らせる。現在はなんとか
(いくら風の魔王と呼ばれていると言っても、人間の体を借りているうちは限界があるはず)
その証拠に先ほどから攻撃がワンパターンで大雑把さが目立つことに蘭丸は気づいていた。しかし、それを除いてもこの風圧は圧倒的と言える。まるで、台風の中に放り込まれたような気持ちだ。
(どうやって、あの風の防壁を突破するかな)
思考を止めない。あらゆるパターンを並列で考える。固定概念も経験も日々の積み重ねも今は信じない。今この場所、この場面、この瞬間の最適解を導き出す。
「汝のその神具は魔境のテスカトリポカなる神に由来するものであろう?」
「⁉︎なんで知ってんだよ。あんたバビロニアの神だろ」
「何簡単さ。我が巫女の記憶を辿ったまでのこと」
「最大活用してんじゃねえよ」
また、やってしまったと蘭丸は自信を責める。「自身が出来ることを相手は当然できないと考えるのは人間の悪癖」だと、幼い頃から母に言い聞かされていたのに。蘭丸は自身を勝手に情報戦で優っていると考えてしまった。
(固定概念を捨てろ。手の内がバレようが俺には関係ない)
「テスカトリポカ。遠い魔境の神、民衆に生贄を肯定させる悪魔。つまりは我と同族、悪しき神の力では同じ悪神の我に決定打を加えられぬぞ」
「は?」
蘭丸は目の前の神の落胆しため息をつく。この自身の眼前にいる神のなんと…。
「愚かだな」
「なんだと?」
「所詮あんたも人間が創り上げた神話の神様だよ。どちらが正義で、どちらが悪かなんてものにこだわるなんて、くだらないことに囚われてる」
今まで止むことのなかった風の音が急に止み、辺りはシーンと静まり返った。
「あんたら神様は知らないかもしれないけどな、今の人間の間じゃ生け贄文化はポピュラーだぞ。それが直接命を奪うっていう形じゃなくなっただけだ」
自分より下をつくっていじめるのも、そのいじめを自分がいじめられないために止めないのも、自分がしたくない仕事を他人に押し付けるのも、自分を正義にするために誰かを悪にするのも言い換えれば生け贄だ。
「テスカトリポカが悪で、ケツァルコアトルが正義なんて誰が言い切れるんだ?実際、テスカトリポカの方がいい奴だったぜ」
蘭丸はニッと
「ふっ…ふふっ…ふはははははははは!!!!!」
「そうかそうか!よく考えれば汝も魔王であったな!では、我が汝に悪を語るのも筋違いと言うことか!」
「話聞いてたか?俺は悪とか善とかいちいち決められんのが嫌だっていったんだ」
「ならばこそ!宣言しようではないか!」
バサリッと4翼を羽ばたかせて風の魔王は意気揚々と名乗りを上げる。
「我は悪なり!人々に災いをもたらす不倶戴天の悪霊の王だ!神殺しよ我を止めたくば、汝の正義を持って我を打ち倒してみせよ!」
「だから話聞いてる?」
しかし、時間稼ぎは終わった。蘭丸と薫は同一存在に近いため、ある程度会話なしで意思の疎通ができる。今、準備は整ったという知らせが届いた。そして、今は風が止んでいる。
「くらえ一針入魂!ジャンヌちゅわんカムバッック!!!!!」
薫が投擲するわ呪詛のこもった針。刺されたものに、深き眠りを呼び起こす眠りの糸車の針である。
******
数分前。薫はアヴゲイルとかなり濃厚なキスをしていた。なぜ、こうなったかというと、さらに数分前のこと。
「こちらの糸車の針に眠りの呪詛を込めて、ジャンヌの体に突き刺します」
「これ知ってる眠りの森の美女で見た奴だ」
「あとはこの針に呪詛を込めればいいのですが、それを薫さまにお願いしたいのです」
「え?」
目をぱちくりして唖然とアヴゲイルを見つめ返す薫。自分が何を言われたのが理解が追いついていない。
「むりむりむりむり!!!私魔術なんて使ったことないもん!」
「大丈夫です。チャンピオンは霊的なステージが高くなっていますので、大概の魔術は知識さえあればすぐに覚えられます!」
「私、無知の知なんだけど!」
尚もムリムリと頭を縦に振らない薫の顔をがっしりとアヴゲイルは力強く掴み取る。
「いいですか。さっきも言った通り、現在のジャンヌの体は神と同等までに強化されているため、私程度の呪力の人間がかけた呪詛では簡単に弾かれてしまいます」
「いや、それでもさあ」
「大丈夫です。私は《教授》という魔術が使えるので、私が持つ知識を1日だけですが薫さまに伝授することができます」
「え?なんだじゃあよかった。今から勉強するわけじゃないんだね。私、勉強きらいだし」
「ただし、ここで問題があります」
アヴゲイルの薫の顔を掴む力が心なしか強くなっていくのを薫は感じていた。まるで、獲物を逃さない蛇のようだ。
「チャンピオンは常人を逸脱した強大な呪力を持っているため、外部からの魔術は全て弾かれてしまいます」
「じゃあ、意味ないじゃん」
「しかし、例外があります。それは内部から魔術をかけた場合です」
「といいますと?」
「今から経口摂取で薫さまに教授を行います」
「え?」
アヴゲイルの薫の顔を押さえる手がなお一層強くなっていく。
「む、むりむりむりむり!!!!!経口摂取ってつまりキスするってことでしょ⁉︎そんなんムリだよー‼︎」
「女性同士でお嫌かもしれませんが、今は選り好みしている暇はありません!」
「だって、だって…わたし…」
薫は顔をみるみる赤くし、アヴゲイルの手にも熱が伝わるほどに真っ赤になっていく。
「はじめてなんだ…キス…」
「え⁉︎」
「ああ!今、意外って思ったでしょ!しょうがないじゃん!私はお酒ないと基本的に内弁慶の陰キャなんだよー!今まで恋人もいたことないのにいきなりキスなんて爛れた関係から始めるなんてお嫁に行けなーい!」
「爛れた関係って、大袈裟な」
「じゃあせめてお酒飲ませて〜!酔ってないと決心できない〜!」
イヤイヤと再び頭を左右に降り出す薫の顔を再びガシッとアヴゲイルは掴む。
「私も家族以外とは初めてなので!というか、同性同士ならノーカンです!」
「まぢで?」
「マジです。それにこのままではジャンヌも蘭丸さまも助けられません」
ハッとした顔をし、薫は決心のついた顔になる。その顔には一切の迷いはない。
「やっぱり、お酒飲んでからでいいですか?」
「ああ!もう!」
アヴゲイルは強引に薫の唇を奪った。そして、冒頭にもどる。
(え!え⁉︎柔らかい!女の子の唇ってこんなか柔らかいの⁉︎)
薫が驚愕する中、アヴゲイルの舌が薫の口内に侵入してくる。
(エッ舌入ってきた⁉︎なんかいい匂いするし、エッ私大丈夫かな?酒臭い?)
口の中で唾液が交換されていくのと同調するように頭の中に知識が流れ込んでくる。それと同時にアヴゲイルの今までの努力が流れ込んでくるような、そんな感覚が薫を襲う。ジャンヌへの嫉妬、嫌悪、憎しみ、だが負の感情だけではなく、ジャンヌへの心配も溢れている。ああ、この子は本当に妹のことを愛しているんだな。こんなに健気でかわいい子をこれ以上悲しませる事なんてできない。薫はアヴゲイルを抱きしめ、アヴゲイルの口に吸い付く。知識が全て受け取ったことを確認すると唇をゆっくりと離す。唇と唇の間にツーっと唾液が糸を引く。
(メイデーメイデーサケカス聞こえますか。今あなたの脳内に直接話しかけています。聞こえていたら応答お願いしますどうぞ)
(うるさい、今いいところだからスロカスは黙ってろどうぞ)
(人が必死で時間稼ぎしてんのに何してんだ。今なんか風止んだからチャンスなんだけどどうぞ)
(しょうがない、準備完了ですどうぞ)
薫はアヴゲイルから離れ、糸車の針を受け取り、それに知識に沿って呪詛を込める。
「じゃあ、行ってくるね」
「ジャンヌをお願いします薫さま」
糸車の針を握り締め、助走をつけ投擲する。
「くらえ一針入魂!ジャンヌちゅわんカムバッック!!!!!」
******
薫の投擲した糸車の針は風よりも早く、空をきり、
「くッ⁉︎この程度の呪詛で我をなんとかできると思っているのか!」
しかし、その言葉とは裏腹に体がぐらつく。
「なに⁉︎」
「あんたは確かにまつろわぬ神だけど、あんたが今取り憑いてるのはか弱い女の子ってことを忘れてない?」
そう、パズズ本体に効かなくともジャンヌ本人に呪詛が効けば隙は作れる。
「あとは任せた蘭丸」
「何⁉︎もう1人はどこだ!」
蘭丸の姿がいつのまにか消えている。パズズも姿を完全に見失っていた。
「空を仰げよ風の魔王!気をつけないと空から突き落とされるぞ!」
その言葉を聞き、
「この木剣はテスカトリポカ由来の神具と言ったな!あれは嘘だ!」
輝く木剣を振り翳し、
「堕ちろ!《
「こッこれは魔境のトリックスターの光だと⁉︎ ぐああああ!!!!!」
光り輝く木剣の一撃により、
「ナイスゥー!」
「たりまえだ」
蘭丸と薫はお互いに歩み寄りハイタッチをする。
「ジャンヌ!」
アヴゲイルが突き落とされたジャンヌに駆け寄ろうとするところを蘭丸が止める。
「まだだ」
「え?」
「第二ラウンド行きますか」
薫は自身の拳を突き合わせ、ファイティングポーズをとる。
『ふふッふははッふはははははッふはははははははは!!!!!』
先ほどまでとは比べ物にならないほどの神力が辺りを満たす。それは風を呼び、竜巻を幾つも創り出した。
『懐かしき!実に懐かしき感触かな!数百年ぶりの土の味!やはり、神殺しとの戦いはこうでなくてはなあ‼︎』
竜巻の中心部に飛翔するわライオンの頭と腕、ワシの脚、背中には4枚の鳥の羽とさそりの尾を持つ神。まさしく神話上で語られる風の魔王パズズの御姿そのものであった。
『さあ、神殺しよ!これで枷はすべて取り除かれた!存分に試合おうぞ!』
「当然」
「ぶちのめしてやんよ」
今、真のまつろわぬ神と神殺しの戦いが始まろうとしていた。
《羽毛ある蛇の大いなる棒(ケツァル・コアトル・マカナ)》
蘭丸がマクアウィトルを完全解放して放つ必殺技。ちなみに権能ではない。