ドドメコンビ 普賢真人の物語   作:るんrun

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王天君の戯れ

申公豹は王天君達に対して威圧感を放っている。

 

十天君は既にタジタジだ。聞仲よりも威圧感がある申公豹相手には当然の反応と言えよう。

 

「私に紅水陣を仕掛けようとでも思っているのですか?王天君…過去に聞仲があなたの紅水陣を禁鞭で打ち破ったでしょう?禁鞭はスーパー宝貝ですが、雷公鞭も同じくスーパー宝貝です。しかも雷公鞭は禁鞭をも駕ぐ宝貝です…私に紅水陣を仕掛けても、雷公鞭で簡単に打ち破れます。それもわからないくらい愚かなのですか?王天君…いや、あなたならわかっているはずですが…」

 

王天君は少し冷や汗をかいている。

「……わーったよ。俺は過去に聞仲には敵わなかった。聞仲より強いアンタに勝てるとは到底思えねぇ…」

そう言うと王天君は十天君全員に逃げるような合図を取った。

 

「…王天君、あなたはもう片割れの太公望と分離しました。もう王奕ではないのですよ、正解に言えば。…言わなくてもわかるでしょう?誅仙陣も使えません、あれは女媧にしか効きませんからね…。どんな策を練ろうともムダです」

「わーってるよ、んなことは…。こんなもん、戯れのお遊びじゃねーか」

やれやれ、めんどくせぇ、といった様子で王天君は言う。

「戯れのお遊びでも少し度が過ぎます。これだから手に負えませんね…十天君も私に勝ち目はないと見たようですし、王天君…引きなさい」

雷公鞭をビリビリさせながら言う。

「…おい、撤退するぞ。つまんねーが」

王天君は十天君に指揮を取る。十天君も王天君も、金鰲島からいなくなった。

 

金鰲島内は静かになった。

「全く、面白そうだし見てるだけにしておこうと思ったのに、私がとめるハメになりました。もう用はありません、帰りますよ、黒点虎…」

「…申公豹ってさ、結局は太公望のストーカーだよね、あと面倒くさがりで暇人」

「………………」

黒点虎のツッコミに何も言えない申公豹であった。

 

その後、申公豹と黒点虎はどこかへ去って行った。

 

聞仲と四聖達が、申公豹と王天君がいた場所まで戻ってきた。

 

「王天君は一体なんのために、聞仲様を閉じ込めたんでしょうか…?」

高友乾は言う。

 

「……王天君の言っていた通りだろう。単なる暇つぶしだ…私を使った…。悪趣味な」

 

「…全くですね、今後こんな悪ふざけはやめてもらいたい」

王魔は呆れた様子で言った。

 

「あの王天君のやたら聞仲様を敵視するの、どうにかならないかな」

李興覇はボソッと言った。

 

聞仲と四聖達は、王天君の気まぐれな暇つぶしに付き合わされた。

 

(……くだらぬ、疲れただけだ)

聞仲は思った。

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