「で、これからどうするの?望ちゃん」
普賢真人は太公望と一緒に四不象に乗りながら話しかける。
「もちろん決まっておる!神界の件についてだ!!勝手にワシが決めた神界をなかったことにして封神された人全員を復活させるとは…!せっかくのワシの案を!」
「…ということは元始天尊様のところだね」
普賢真人は少し笑いながら言う。
「ご主人、そこまで怒ることっすか?封神された人全員復活ならいいじゃないっすか…」
四不象は言った。
普賢真人は確かにそうだね、と言って頷く。
「いーや、そういう問題ではないのだ!せっかくの神界をぶっ潰されたとか、一言あの耄碌ジジイに何か言ってやらないと気が済まぬ!!」
「…なんか、望ちゃんらしいね」
普賢真人はその後無言だった。
崑崙山に着いた。
崑崙山の中を歩いていくと、白鶴童子が謁見の間の途中の道にいた。
「あ、太公望スース!」
「おぉ、白鶴童子、久しいのぅ、元気であったか?」
「私はもちろんですよ!…ところでスースはなぜここに…?」
白鶴童子は何となく察しがついていたようだ。
「…お主ひょっとして察しがついておるか?…そうだ、神界の件について元始天尊様に言いたいことがあるのだよ」
「………やっぱり」
白鶴童子は言った。
「元始天尊様は都合が悪いと話をそらす癖があるからのぅ…。神界を消して封神台に行ってしまった人全員を復活とは…。ワシが必死に考えたことが水の泡のようではないか…」
「まぁ結果的にはいいと思うよ、僕は…。こうやって望ちゃんとも話せるし。不幸な人もいない。元始天尊様に騙されたようなものだけど、望ちゃんだけは…」
「そうなのだよ!全く…そういう計画があるなら最初から言ってくれ!元始天尊様…」
太公望は頭を抱える。
「……もしや、申公豹や太上老君は知ってたりして?」
太公望は目を泳がせながら言う。
「その可能性ありっすね…」
太公望は少し怒り気味で謁見の間まで急いだ。
謁見の間を開ける。
そこには太公望の師匠、元始天尊が厳格な風格を醸し出しながらも、どこか変な様子で奥の方に立っていた。
「…お久しぶりです、元始天尊様が一番弟子、太公望です。お聞きしたいことがありまして参りました」
太公望は元始天尊に跪いた。
「お、おぉ、王奕…ではなく太公望、よ、よく来たな」
元始天尊はどこか焦っている。
(……やはり、元始天尊様、何かやましいことがあると見える)
太公望は跪きながらも元始天尊を細目で見た。
「…封神された仙人及び人間全てが復活、そして神界はなくなったそうですね。どういうことか、説明をお願いします、元始天尊様!」
太公望はかなり怒り口調だ。
(……望ちゃん、怒ってるね)
普賢真人は苦笑いでその様子を見ていた。
「そ、それはだな…のぅ、白鶴!お前が説明を頼む!」
「えぇっ!?私がですか!?」
太公望、普賢真人、四不象の後ろにいた白鶴童子に、元始天尊は説明を求めた。
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