「…して、元始天尊様、他の隠し事?とは一体…」
「まぁ、お前なら驚くやもしれぬ、完全に無関係とは言えぬからな…」
「…?どういう意味ですか?」
太公望は不思議そうな表情で言う。
太公望はちらっと白鶴を見る。どこか戸惑っている様子だ。
元始天尊は口を開いた。
「……まぁ聞いて驚け。いや、驚かんかもしれんが。実は妲己と女媧は、太公望…お前と王天君と同じく、分離した。別人物になったのだ…」
「何!?妲己と女媧が!?ワシらと同じくですか!?」
「……そうじゃ」
「それはどういう意図で?ワシは単に拒否反応が出て分離したのだが…」
太公望は顎に右手を当てる。
「わしにもわからん。妲己は女媧の力を欲していたのに分離とは…。何か企んでおるのか?」
太公望は表情をキッとさせる。
「…もしや、申公豹や太上老君なら何か知っておるのでは!?」
「その可能性、なきにしもあらずですよね、元始天尊様…」
白鶴は恐る恐る口を開く。
「太公望、お主は申公豹には会ったのか?」
「……会いましたよ。相変わらずでした」
「何か意味深なことは言っておらんかったか??」
(……意味深なこと?)
太公望は心当たりを探すが、見つからない…。
「いえ…」
「もしかしたら妲己は、王貴人と胡喜媚で何かを成そうとしているのやもしれぬ…」
「三姉妹でですか!?…有り得ない話ではないな…」
太公望は嫌な予感がした。
「また人間界をかき乱そうとしてるんすかね…?それとも仙人界…?」
四不象は言った。
「…どっちにせよ危険だね、それは。いや、申公豹なら何か知ってるんじゃ…」
普賢真人は予想する。
「わしも普賢真人と同じことを思っておった。…申公豹とその師匠の太上老君に聞けば何か…」
「それにしてもあの二人はどこにいるのか…太上老君はまた桃源郷か?わからぬが…」
「またどうせ怠惰スーツでグースカ寝てるんすよ、多分…」
「…怠惰スーツ?…初めて聞いた。そんなものあるの?…望ちゃんが好きそうだね…」
普賢真人はズバッと言った。
(……普賢はまた鋭いことを)
「とにかく桃源郷まで行ってみるか、もうどこにあるかはわかっておるし…」
「そうっすね…」
「僕は初めて行くけど…桃源郷?へぇ…」
普賢真人は意外と興味津々な様子だった。
「では、行って参ります、元始天尊様!」
太公望達は謁見の間を去って行った。
その後、白鶴は姿を現した。
なんと、白鶴は楊戩だ。楊戩は白鶴に化けていたのだ。
「…これでいいのですか?元始天尊様…」
「…まぁ良かろう、どうにかなろうて」
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