「太上老君…女媧との戦い以来ですね」
申公豹は少しだけ懐かしげに話す。
「うーん…そうだね…で、聞きたいことって何?太公望…」
「太上老君!お主なら知っておろう!?なぜ女媧と妲己は分離したのだ!?」
「………いや、知らないよ、私もそれは。……ところであなたはもう王奕ではなくなってるね、オーラが違う…」
太上老君は怠惰スーツ越しから太公望を見て言った。
「…お主、嘘をついておらんか?お主は女媧の願望をとっくに見抜いておった、それなのに知らぬのか?」
「……まぁ、昔の話だしね、それは。妲己と女媧が分離したのは知っていたよ、けれど目的は知らない。……あなたはなんで王天君と分離したの?」
「単なる拒否反応よ、拒否反応!あやつと一緒にいると気持ち悪くてのぅ…やはりお主知っておったのではないか…!」
「そうだけど、女媧と妲己が分離した理由は知らないよ、本当に。へぇ、君はそういう理由で王天君と…」
ふぁあ、とあくびをしながら太上老君は言う。
「……お主、相変わらずどこか能天気よのぅ、さすが怠惰スーツ着ておるだけあるわ…」
(望ちゃん、それは望ちゃんも言えないんじゃ…望ちゃんも欲しいんじゃないの、あんな感じの…)
普賢真人は太上老君と会話する太公望の後ろで、心の中でツッコんだ。
「うーん…でももう女媧が故郷とこの星を同じにしたいという願望はないと思うから、あまり危険性は感じないだけだよ…女媧は最後に自分のわがままであなたを道連れにしようとしたし、それで懲りただろうしね…」
(普賢と似たようなことを言っておるな…)
「僕と同じ意見だね、この人」
普賢真人は言った。
「……あなたは確か、普賢真人だったね?太公望の…竹馬の友の」
「そうです」
普賢真人はニッコリ笑い、初めましてと太上老君に声をかけた。
「んなことはどーでもよい!女媧はもう害はないのはわかった!…が、妲己三姉妹だ、問題は!太上老君、お主本当に何も知らんのか!?」
太公望は焦りを感じている。
「……恐らくはあれですよ、太上老君…」
申公豹がそっと口を開く。
「あれって何かな、申公豹…」
太上老君はわかったような、わかっていないような微妙な態度で言った。
「まぁ簡単です、また贅沢三昧が目的でしょうね…」
「ぜ、贅沢三昧!?それだけか!?」
申公豹の言ったことを聞いて、太公望は微妙な顔をした。
「…たったそれだけの為に妲己は女媧と分離したっすか。この星になったはずなのに…呆れるっすね…」
太公望も四不象も普賢真人も呆然としてしまった。
「まぁ、申公豹の言うことが全てではないよ、多分ね…」
太上老君は意味深な発言をボソッと呟いた。
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