「たくよぉ、こんな喧嘩してても仕方ねぇ…俺にゃ空間宝貝があったんだった。さっさと奴のとこに行くか…」
王天君は意味深な発言をした。
「奴?奴とは誰だ?王天君…」
王天君は巨岩にいる太公望の方を向いて言った。
「奴と言えば聞仲だよ、聞仲!」
「え?聞仲…?僕が負けた人だね…。女媧の戦いの時もいたもんね、あの人」
普賢真人は言う。
「王天君よ、お主、まさか、また…聞仲に何かするつもりか?」
太公望は勘ぐった。
「奴は俺にとっちゃ気に食わねーの。だからまた金鰲島に閉じ込めてあるのよ」
「何!?お主また聞仲を金鰲島に…いくら気に食わないとは言え呆れたのぅ…」
はぁ、とため息をつく。
「…王天君に勝ち目はあるの?十二仙ですら負けたのに」
「まぁ、奴はただ聞仲が気に食わないだけと言っておる。戦う気はなかろう…」
「でも、金鰲島に閉じ込めてあるってことは…戦うんじゃないの?」
「あやつの趣味よ、趣味!単に閉じ込めてあるだけであろう。悪趣味なところは本当に妲己に似ておるわ…」
「じゃあな、宝貝人間」
そう言うと、王天君は空間宝貝を使って去って行った。
「……迷惑な奴だ。俺は天祥が心配だから天祥のところへ行く」
哪吒も、天祥のところに行ってしまった。黄飛虎、黄天化や賈氏は、封神されたが、先ほどの普賢真人の説明の通り、女媧を倒したお礼に生き返ったので、もう天祥は心配はない。
だが、天祥は哪吒兄ちゃんと慕っている。二人の関係はそう簡単に崩れるものではないのだろう。
「…となると、なんか王天君の動向が気になるのぅ…。相手は聞仲だ。四聖もいるし、怒らせたら…」
「…怖いね。女媧はいなくなったとはいえ」
普賢真人は、あの時を思い出して少し身震いする。
「よし!四不像!金鰲島に行くぞ!王天君も十天君も聞仲も気になる!泣いておらんで立て!普賢も行くぞ!」
「うん、わかったよ。望ちゃん」
「うっ…うっ…わかったっすよ…」
四不像はなんとか立ち上がり、二人を乗せて金鰲島に向かった。
一方、申公豹と黒点虎はそれを見ていた。
「フフフ…黒点虎、見えましたか?太公望達が金鰲島へ向かったようです」
「申公豹、まさかさ…」
「その、まさかです。私達も行きますよ。面白そうではないですか。もう、女媧もいないですしね」
「全く仕方ないなぁ。申公豹は太公望の味方だっけ?ライバル?気になるだけ?」
「…いいえ、面白ければいいのです!」
「…そのセリフ、前にも聞いたよ、申公豹」
そして、申公豹と黒点虎も太公望達を追って金鰲島へ向かった。
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