太公望と四不像が大声をあげたのが聞こえ、王天君も十天君も、太公望達の方を見た。
「そちらさんよ…俺らはそちらさんにも気づいてたぜ?」
王天君は太公望達に無表情で言う。
「…まぁ、お前の性格ならなんとなく金鰲島まで来るとは思っていたぜ、なんとなくだが」
王天君は太公望に言っているのだ。
聞仲も四聖も、王天君が太公望達に話しかけているのをひたすら見ていた。
「全く、これでは何となく戦う雰囲気になってしまっておる!仕方あるまい、ワシらは聞仲側につく!!」
太公望は打神鞭を構える。
「え?戦うの…?確かに見つかっちゃって、何だかこのまま逃げ切れない感じだけど」
「ワシは十天君とも王天君とも戦ったことがある!何となくどう戦えばいいかはわかる!普賢、お主は太極符印でサポートを頼む!!」
普賢真人はそう言われると、太極符印を起動した。
「わかった、できる限りサポートするよ。…もしかして毛玉君とも戦うのかな?ずっと前みたいに核融合は使わないから安心して…」
普賢真人はそっと微笑む。
「四不像、お主は…まぁ下がっておれ」
「……なんかボクだけ足手まといな感じっすね」
四不像はなんだか凹んでいる。
四聖の王魔は言った。
「太公望達が俺達側につくのか!?確かに有り難いが…」
「王天君、十天君。僕ら三人と聞仲、四聖を入れても、数の差ではややこちらが不利だね…」
普賢真人は言うが、勝算はどうだろうか?
実力的には太公望や普賢真人、四聖達は間違いなく強い。
だが、王天君や十天君は強敵だ。しかし、申公豹がいれば、と太公望は考える。
「申公豹…お主はどうするのだ?」
太公望は申公豹が何と答えるか予想はついていたが、一応聞いた。
「私ですか?何で私が太公望側につくのです?大体仙人同士の殺し合いは元始天尊から禁止されています。だから封神された人は全員無事に生き返りました。なので加勢しても無意味でしょう?殺し合いはなしで、結局は勝ち負けです。私が参加したら最強宝貝雷公鞭でどうなるかは結果は明白です」
(…やはりな)
思った通りの回答が返ってきた。
「私はただ見ています。宝貝を使った戦いは見てて面白いですからね」
「…聞仲、お主禁鞭は…張奎に手渡したままか?何も持っておらぬが…」
「……そうだ。何か武器があれば戦えるのだが」
聞仲は困った顔をした。
「仕方ない、ワシと普賢、四聖で王天君と十天君を相手にするぞ!異論はあるまい?四聖!!」
四聖のリーダー、王魔が言った。
「もちろん、異論はない!行くぞ!王天君と十天君!」
「これは面白くなりそうですね…」
申公豹はワクワクな表情で言った。
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