【完結】性癖全開★魔法少女モドキ    作:烏何故なくの

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とある魔術師の失敗

 

 死にたくない。

 死にたくない。

 死にたくない。

 

 それは渇望だった。狂気だった。怨念だった。

 

 凍えるような冬がいつまでも続いた。山が吠えた。田畑は萎びて枯れて腐った。

 人が死んだ。父が飢えて死んで、姉も飢えて死んだ。

 

 死にたくない。

 死にたくない。

 死にたくない。

 

 それは叫びだった。

 声にならない絶叫を吐き出しながら、女は自らの姉の遺体にかぶりついた。

 天明五年、大飢饉の最中の事であった。

 

 

▷▷▷

 

 

 「何して遊ぼうか?」

 

 今から五年前の事である。

 当時小学六年生だった島咲(しまざき)敏弘(としひろ)は、人生の絶頂にいた。少なくとも、本人の認識ではそうであった。

 両親がたまたま仕事の予定で夜遅くまで家に帰って来ず、する事もなく一人夕方の公園でブランコを漕いでいた彼に、近所に住むアケミさんが声をかけてきたのだ。

 

 何を隠そう、このアケミさんは敏弘(としひろ)の片思いの相手だった。

 大学生らしく、隣のマンションに一人暮らし。優しい目と美しい髪のお姉さんだった。

 今日もケーブル編みのセーターに緑のミモレ丈スカートを上手に着こなしていて、敏弘(としひろ)は彼女の顔を直視出来なかった。

 

 よく晴れた日だったが、公園には誰も居なかった。

 太陽だけが二人を見下ろしていた。

 

 島咲(しまざき)は顔を真っ赤にしながら、素っ気ない態度をとりながら、何とか「かくれんぼ」の五文字を喉からひり出した。

 言った直後に子供っぽいと笑われるかと思ったが、アケミさんは太陽みたいに笑って賛同してくれた。

 

 鬼になった敏弘(としひろ)はクスの木に顔をつけて「もういいかい?」と声をだす。

 「もういいよ」という穏やかな声がすぐ真後ろから聞こえてきて、かくれんぼなのに隠れて無いじゃないかと敏弘(としひろ)は後ろを振り向いた。

 

 目に入ってきたのは、トンカチを振りかぶるアケミさんの姿だった。

 

 「ぇぶぁっ」

 

 トンカチで頭をぶん殴られ、敏弘(としひろ)の瞼の裏に火花が散った。

 視界がグラグラ揺れ、膝から力が抜けて行く。小学生に耐え切れるダメージではなかった。

 冷たい地面にぶっ倒れた敏弘(としひろ)は、ぼーっとする頭でアケミさんを見た。

 山本さんは三日月みたいな笑顔で敏弘(としひろ)を見下していた。

 

 これが(さえずり)アケミの最近の日常であった。

 山本さんは倒れて頭から血を流す敏弘(としひろ)を抱き上げ、腕に札を貼る。

 公園には、誰の目も無かった。不自然なくらいに。

 

 

 

 迷彩の魔術を展開しながら、(さえずり)は自分の家へと帰った。

 様々な本で溢れたアパートの一室。アケミは部屋にポツンと置いてある椅子に敏弘(としひろ)を座らせる。

 

 (さえずり)アケミは魔術師である。

 江戸時代から不死を追い求め、名を変え体を弄り、死なないというただそれだけの為に何十という月日を研究に費やし何千という人間を魔道に捧げてきた。文字通りの外道であった。

 そんな彼女には困った事があった。

 現代では、人を攫うのが難しい。特に幼い子供は。

 誰でも携帯を持つ様になってから誘拐はグッと難しくなった。

 数世紀に渡って人を攫ってきたアケミには「日本の癌」などといった二つ名もつけられている。一度警察に捕捉されれば致命的だ。

 しかし子供を攫うのは辞められない。

 二百年の研究は霊格の上昇、つまり人の身から神の身に至る事が不老不死への近道である事を指し示していた。

 神へと至る為の研究には、神から人に成りきれていないとされる七歳前後の子供を実験体にするのが丁度良い。しかし、攫うのは難しい。

 そうして(さえずり)が目をつけたのが、西洋の錬金術だった。

 

 (さえずり)は魔術で敏弘(としひろ)の頭部を治療しながら口を開く。

 

 「ほ〜ら、ヘカトンケイル。お友達が増えるかもしれないぞ〜〜」

 

 『ああああぁ…』『あはぁぁははは仲間だははは』

 『しねよくそおんな』『何でこんな事するの?』

 『やめてやれよぉっ!』『返してお家に返してお家に』

 

 側から見れば虚空に話しかけているようにしか見えないだろう。(さえずり)の話しかけている相手は、(さえずり)自身の中に——精神の中にいるのだから。

 

 ホムンクルス。錬金術に記されし人造人間の製造方法を、(さえずり)は学び、独自に練り上げた。

 簡単に言えば、(さえずり)は攫った子供達のクローンを実験体にしているのだ。

 子供を攫えば警察沙汰なら、攫った子供は直ぐに返してやればいいのだ。少し血や細胞などの必要な遺伝子情報を採集した後で。

 そうして実験を繰り返した(さえずり)だが、今度は「失敗作」の処理に手間取った。

 何せ人間なのだ。処分するにも養うにも苦労する。

 神の身に至らなかった不要な存在、しかし捨てるのも勿体ないそれを、アケミは自身を守る式神として再び弄りまわした。溶解させ混ぜ合わせた。

 そうして作り出した存在に(さえずり)は「ヘカトンケイル」の名を与えて己の内で飼う事にしたのだ。

 

 『可哀想だよ』『返せ返せ体を返せ返せ』

 『やめろっ! 今すぐケーサツにジシュしろよっ!』

 

 「わはは、やめな〜い」

 

 ヘカトンケイルに内蔵された人格は、その全員が(さえずり)を恨んでいる。

 しかしヘカトンケイルは宿主の命令が無ければ動けない。そういう風にデザインされている。

 

 ヘカトンケイルの言葉を無視し、頭部の内外含めた傷を治し終わった(さえずり)敏弘(としひろ)の体を揺する。

 

 「ねぇねぇ、起きてよぉ」

 「んぁ、……あ!? あれ……? え、さっき、え……」

 

 「アケミお姉さん」の仮面を被り、敏弘(としひろ)に話しかける。

 敏弘(としひろ)は困惑した様子で辺りを見渡し困惑する。

 

 「敏弘(としひろ)くん、さっき公園で寝ちゃったんだよ? だから私の家まで連れてきたの。放って置けなかったから……」

 「え、ここ、え? 山本さんの……」

 「そうだよ?」

 

 みるみる顔を赤くしていく敏弘(としひろ)を見て、アケミはニンマリと笑う。この少年をどうやって凌辱してやろうかと、嗤う。

 

 「ねぇ、敏弘(としひろ)くんが寝ちゃったから、私まだ遊び足りないんだよね。今度は私が何して遊ぶが決めていい?」

 「も、もちろんです!」

 「良かった! じゃあさじゃあさ、怪獣ごっことかどうかな?」

 「いいと思います!」

 

 その言葉を聞くが早いが、アケミは棚の中からヒキガエルの入ったケージを取り出した。

 

 「はい、これが怪獣ね! 敏弘(としひろ)くんはヒーロー役!」

 「へ? ど、どういう……」

 「それはね〜〜、こういう、ことっ♪」

 

 アケミが指を下に振る。

 それと同時に超常の力によって敏弘(としひろ)の体がどんどんと縮んでいく。

 驚愕に目を開かせる敏弘(としひろ)は、瞬く間に5cm程の大きさになってしまう。

 これは貼られた呪符の効果だった。アケミによって編み出された、他人を凌辱する為の魔術だった。

 

 「……え。な、なに、なにこれ………」

 「うっわぁ敏弘(としひろ)くん、米粒みた〜い!」

 

 笑いながらアケミは敏弘(としひろ)をピンセットで摘み上げる。

 今の敏弘(としひろ)にとって迫ってくるピンセットはは竜の顎のようであったが、アケミの「潰しちゃいそうだから動かないで」と言う言葉に反射的に身を硬くする。

 敏弘(としひろ)はそのままピンセットで摘み上げられ、ケージの中に放り込まれてしまう。

 一般的なサイズの、今の敏弘(としひろ)にとっては怪獣のような大きさのヒキガエルがギョロリと巣穴に入ってきた者を見定める。すみかに入ってきた物がエサか、それ以外か。

 敏弘(としひろ)の肌が総毛立った。

 

 「ほら、頑張れヒーロー!」

 「が、頑張れって言ったって……!」

 「大丈夫だよ! ポッケにカッターナイフ入れといたから!」

 

 そう言われて尻ポケットに手を入れれば、出てきたのは大ぶりのカッターナイフ。その短い刃渡りは怪物に挑むにはあまりに心もとない。

 

 「こんなので、こんなのでどうやって戦えば……!」

 「そんな事言ってる場合? 向こうはやる気だよ?」

 

 ヒキガエルは敏弘(としひろ)を餌として認めた様だった。

 敏弘(としひろ)が気づいた時には既に、ピンクのベロが彼の足に絡みついていた。

 

 「だからほら……頑張って♡」

 

 

 

 ケージの中は酷い有様であった。

 カエルの死体と、その死体から飛び出た臓物が異臭を放っている。

 その臓物の上には小さな敏弘(としひろ)が転がっていた。

 敏弘(としひろ)はカエルに丸呑みにされ、胃酸で溶かされながらカエルの腹を切り裂き脱出したのだ。

 酷い戦いだった。

 カエルの腹の中からは胃酸で溶かされる敏弘(としひろ)の絶叫がケージいっぱいに響き続け、それを聞いた(さえずり)は札を通して溶解していく敏弘(としひろ)の体を魔術で回復させていく。

 敏弘(としひろ)は消化されて死ぬ事も出来ず、生きる為にカッターナイフで胃袋を掘り進んだ。

 

 それは(さえずり)の日々の愉しみだった。

 己より矮小で命のない者を見て嗤う。自分が安全な位置にいる事を自覚する。

 わざわざヘカトンケイルを喋れるようにデザインしたのもその為だ。

 他人からの怨嗟の言葉は(さえずり)の心を満たした。(さえずり)の記憶の奥底にある長すぎる冬を忘れさせた。

 

 惨状に満足した(さえずり)はケージの中で小刻みに痙攣する敏弘(としひろ)を摘み上げ、机の上で元のサイズに戻す。

 そして頭部を掴みゆっくりと呪文を唱え出した。

 

 「はれぇくりしなはれぇくりしな……」

 

 ゆっくりと指の先から、敏弘(としひろ)の脳の先まで線を繋いでいくような感覚が(さえずり)の体に走った。

 (さえずり)の体に、敏弘(としひろ)の心が入り込んでくる。それと同時に、敏弘(としひろ)の心の中に(さえずり)が入り込んでいく。

 これは精神を乗っ取る呪法であった。

 男のクローン人間(ホムンクルス)を作る為には、相手の精液がいる。

 相手がまだ精通を迎えていないであろう幼い年である為に、その精神と肉体を支配し強制的に搾精する。相手に自分の精神を乗っ取られるリスクもある危険な術だったので、術を使う前に相手を甚振り精神を疲弊させる必要があった。

 

 (さえずり)はこの瞬間が好きだった。相手と心が繋がり、苦痛と怯えの感情を余す所なく味わえるこの瞬間が好きで堪らない。

 ……だからこそ。

 

 「………は?」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 少年は、胃袋で溶かされながら笑っていた。

 少年は、意中の相手に蹂躙される感覚を心底楽しんでいた。

 少年は、カエルと殺し合う事を甘露でも舐めるように味わっていた。

 

 一瞬、アケミの思考が止まる。

 アケミは生きる事だけを考えて外道に堕ちた女だった。アケミにとって、死は忌避する物以外の何物でも無かった。

 だからこそ、(さえずり)島咲(しまざき)の考えが理解出来なかった。理解したくなかった。

 故に、相手と自分の精神が繋がっている状態で思考を止めるという致命的な隙を晒してしまった。

 

 「………っっ!?!」

 (こ、このガキ………!! 私の中に入って、来やがる……!!)

 

 幼いながら、それは確かに殺意の発芽だった。

 生まれて初めての感覚に身を任せ、敏弘(としひろ)は明確に攻撃の意思を持って(さえずり)の精神を侵食し返した。

 それはひょっとすれば善意だったのかもしれない。

 自分を気持ちよくして(嬲って)くれたのだから、彼女をお返しに気持ちよくして(殺して)やろう。

 純粋な殺意だった。悪意も敵意も無く、ただ相手を殺す事だけを考えて実行する生き物がそこにはいた。

 

 「う、おああぁああああぁぁあっっ!!!?」

 

 自分の思考が侵されて犯されて冒されていく事に耐えられず、(さえずり)は絶叫を上げながら必死で精神の接続を切った。

 ブツリという鈍い痛みが走り、(さえずり)島咲(しまざき)は同時に倒れ込む。

 

 (はぁーっ、はぁーっっ……………。せ、精神世界を半分以上持っていかれた!! あ、後少しで廃人になる所だった!!!)

 

 自分の精神世界を半分以上侵食され、ボロボロと涙を流しながら(さえずり)は震える。彼女は恐怖と嫌悪感と吐き気に苛まれ視界が揺れる。精神世界を攻撃された弊害により、感情のコントロールが出来なくなっていたのだ。

 しばらく嗚咽を漏らしていた(さえずり)は数秒後、はたと気づく。

 

 (声が、声が聞こえんっっ!! ヘカトンケイルが居ないっ!!)

 

 ヘカトンケイルはただの式神ではない。

 (さえずり)が作ろうとしたのは万能の大神。

 ヘカトンケイルはその出来損ない、デウス・エクス・マキナの残骸の山。

 精神世界にヘカトンケイルを閉じ込めていたのはただの道楽ではない。ヘカトンケイルは(さえずり)の手札の中で最も強力なボディガードだったのだ。

 しかし今(さえずり)の体内にはヘカトンケイルは居ない。そこから導き出される答えは一つ。

 

 「——グェっ!!?」

 

 (さえずり)の喉を、小さな手が締め上げた。

 ゆっくりと(さえずり)は視線を向ける。伸びた手の先には影が、そしてその影は島咲(しまざき)の足元から伸びていた。

 

 『でれた?』『でれた』『…れた』『でれた』

 『でれた』『でれた』『しね』

 『殺してやる』『でれた』『ころせ!』

 

 幼い声が(さえずり)の鼓膜を打った。

 それと共に(さえずり)に伸ばされる、手。手。手。

 

 「殺すなよぉ、ヘカトンケイル。僕がトドメを刺すんだからな」

 

 言葉と共に一閃。

 島咲(しまざき)が振るったカッターナイフが、(さえずり)の喉を切り裂いた。

 鮮血が溢れ出し、ボドボドとミモレ丈のスカートを汚していく。

 (さえずり)はピクピクと全身を痙攣させ、白目を向いた。

 子供の目にも分かる致命傷に、島咲(しまざき)の口角が上がる。

 

 (な、めんなぁっ!!)

 「ギっっ!?」

 

 島咲(しまざき)の失敗はトドメを自分で刺そうとした事だった。二百年を超える年月を生きてきた魔人を、カッターナイフ一本で殺せると勘違いした事だった。

 (さえずり)は最終目標である不老不死にこそ至っていないが、「半不死」程度には既に至っている。

 首を横一文字に切り裂かれた程度では死なないし止まらない。

 トドメを刺したと思い油断した島咲(しまざき)の喉を掴み、(さえずり)は印を結ぶ。

 

 「急急如意令!!」

 

 瞬間、迸る閃光。

 閃光を正面から受け止めた島咲(しまざき)の体がよろめき、床に崩れ落ちる。

 

 急急如意令。「この主旨を心得て、急々に、律令のごとくに行なえ」という命令の言葉。

 悪霊退散の術としても有名なこの術は、相手の肉体をコントロールする呪いとしても扱える。

 (さえずり)の術により肉体のコントロール権を奪われた島咲(しまざき)は指一本すら動かせなかった。

 荒い息を吐き出しながら(さえずり)は床に落ちたカッターナイフを拾い上げた。そしてそれを島咲(しまざき)の体に振り下ろそうとし——。

 

 「………ちっ」

 

 舌打ちをしながらやめる。

 ヘカトンケイルは宿主の願望に従って動く。そういう風に作られている。

 今(さえずり)が生きているのは、島咲(しまざき)(さえずり)を自分の手で殺す事に執着しているからだ。

 もし島咲(しまざき)の生への執着が殺人願望を凌駕した場合、ヘカトンケイルは島咲(しまざき)を生かす為という題目で間違いなく自分を殺しにくる。(さえずり)はそう考え、下手に島咲(しまざき)を攻撃する事をやめた。

 

 (……落ち着け。落ち着け。まだ手はある。……目の前の爆弾が解体出来ないのなら、逃げてしまえばいいのだ。最低限の処理をした後で)

 

 (さえずり)は油断なく島咲(しまざき)の体を見据え、再び印を結ぶ。

 

 「急急如意令。………お前の記憶、貰っていくぞ」

 

 

 

 こうして。

 島咲(しまざき)少年は、好きだったアケミさんの事も、壮絶な殺し合いも、ヘカトンケイルと共に奪い去った魔術の知識も忘れて日々の生活に戻っていった。

 いつものようにご飯を食べて、親の愛情を受け、学校に行った。

 島咲(しまざき)少年は。

 

 『殺す』『ころす』『殺す』

 『コロす』『殺してやる』『ころしてやる!!』

 『なんであいつは生きてるんだ』『僕たちはどこにも行けないのに』

 

 ただ一匹、島咲(しまざき)の中のヘカトンケイルは全てを覚えたままだった。

 食事も出来ず、親とも会えず、学校にも行けず。

 ただただ(さえずり)を恨む事しか出来ない子供達の憎悪は、何処にも行けないままだった。

 

 『殺す殺す殺す殺す殺す』『ふくしゅうしてやる』

 『あいつを見つけないと』『どうやって』『願って貰えばいい』『願いさえあれば』

 

 ヘカトンケイルが憎悪を募らせながらも、時間は過ぎていく。

 小学生だった少年は中学生になり、失敗を繰り返しながら大人に近づいていた。

 大人に近づくという事は、当然色々な物に興味が湧いてくるのだ。

 それは将来だったり。オシャレだったり。異性だったり。

 だから中学生になった島咲(しまざき)が、そう呟くのも全くおかしな事ではなかったのだ。

 

 

 

 「………彼女、欲しいなぁ…………」

 

 

 

 『これだ』『願いだ』『願われた』

 『用意してやる』『相応しい女がいる』『殺しても死なない、キミにピッタリの女がいるよ』

 『導くんだ』『導け』『あいつのもとにしまざきをつれていくんだ』

 『願いを叶えるんだ』

 『今度こそ』『今度こそ』

 『『『『『あの女を殺してやるんだ』』』』』

 

 ……そうして。

 物語は、現在へと動き始める。

 

 

 

 





Q.結局五話で島咲が見た夢は何だったの?
A.シンプルに淫夢です。ハジメテの相手(殺しの)であるカエルに似た敵をぶっ殺した事でむらむらして淫夢見ました。

Q.カエルの声は?
A.神格化の術式を施され、魂の格が上がった事で島咲の記憶の封印は解けかけています。
カエルの声が聞こえていた時は記憶の封印が解けかかっている時です。
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