悪の頂点の筈なのに何故かうちの喫茶店で魔法少女達が居座っている件   作:鉄血

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第八話 魔女狩り部隊

極寒の地になった街を見てラインハルトは仮面のバイザー越しに悪態をつく。

 

『・・・モノの奴め。わざと煽ったな?』

 

侵食し続ける氷の大地と白髪の少女。

その進行方向にはモノと友人である慎一郎がいるのが見えた。

 

『・・・チッ。引き込むつもりが余計な事をする女だ。これだからアイツは好かん』

 

苛立ちを隠さずに舌打ちをするラインハルトは、コートのポケットからスマートフォンを取り出す。

そして数度のコールの後、通信が繋がった。

 

〘これはラインハルト様。どういたしましたか?〙

 

『DMK部隊を出せ。“第三位が暴走した”』

 

ラインハルトの言葉を聞き、電話越しのオペレーターは驚いた声を上げる。

 

〘それは本当ですか?信じがたい話ですが〙

 

『今、目の前で起こっている。早くしろ』

 

ラインハルトがそう言うと、電話先のオペレーターは言った。

 

〘了解しました。では本部に通達いたします〙

 

そう言うオペレーターに、ラインハルトは言う。

 

『後、あそこには俺の友人がいる。ソイツが魔女を止めるようなら隊は引かせろ。いいな?』

 

〘───友人ですか?どのような方で?〙

 

 

『宮崎慎一郎だ。俺の昔からの悪友だよ』

 

そう言って、通話を切るラインハルトは遥か先にいる魔法少女を見て呟く。

 

『───さあ。“魔女狩り“の時間だ。慎一郎、お前は彼女を助けるつもりなのだろう?なら、早く急げ。タイムリミットはすぐだ』

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

『本部よりDMK隊に通達。都市七番区より周囲を速やかに封鎖。“暴走した魔女、及び目撃者を一人たりとも残すな“』

 

ある戦艦にてアナウンスが一斉に流れ始める。

部屋のソファで寝転がっていた少女は突如部屋に入ってきた男性に起こされた。

 

「───M4。仕事だ」

 

「おや?お仕事ですか」

 

一人の男性は少女にそう言うと、M4と呼ばれた少女はすぐに目を覚まし、以外そうに目を丸くする。

 

「ああ。今回は《凍土の騎士》だ。気を抜くなよ」

 

「凍土の騎士・・・第三位のあの子ですか。残念ですね。いい子だと思っていたんですけど」

 

そう言うM4に、男性は言う。

 

「だが、暴走すれば話は別だ。魔女狩りの俺達が殺す以外ほかはない」

 

「わかってますよー。そこまで上位の子だと“何回死に”ますかねー」

 

そう言ってソファから立ち上がるM4。そんなM4に男性は言った。

 

「後、今回のミッションはラインハルト様のご友人が巻き込まれたようだ。彼が接触した場合は攻撃を停止しろと命令も来ている」

 

「待ってください。兄様が現場に?」 

 

「───ああ。“お前の兄“もいる」

 

そう言う男にM4は纏う雰囲気を直ぐ様切り替え、鋭くなった目付きで言った。

 

「J2。行きますよ───今すぐに」

 

「なら急ぐぞ。それが俺達“アンドロイド”の仕事だ」

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