ロンメルがトレーナーになったことでようやく学生連合は学校の施設でトレーニングすることが可能となった
ただそれは今まで家庭教師組が練習に参加できなくなることを意味する
そこでロンメルは律と練習方法の効率化を研究し、3グループに分け、Aグループはロンメルの指示下でトレセンにてトレーニング、Bグループは借りている廃校のグラウンドにてトレーニング、Cグループは休息を取りながらレースの研究や勉強を行うこととなった
律というロンメルの代わりにBとCグループを監視し、これを毎日ぐるぐると入れ換えていく
Aグループの時はとにかく追い込む為地獄である
ロンメル自身もペースメーカーとして走り、実践さながらの練習となる
坂路も普通のチームが2~3本のところを9~10本走る
しかも併せで、さらに20キロのタイヤを体にくくりつけて坂を登る
他のチームはトレーナーと選手揃って絶句していたが呼吸を習得し、全集中の呼吸・常中に取り組んでいる今、厳しいトレーニングでも全員へこたれない
あまりの練習の過酷さから先輩トレーナーから注意を受けたが
「私自身がやって大丈夫だと判断しているので問題ありません」
と一蹴
実際に成果はでており、スカイプラザ先輩が11月最後に浦和記念を勝利して東京大賞典の優先出走権を確保、ヤクルトガッツ先輩が12月初週の中京日経賞を、コアランタン先輩が鳴海特別を勝利で今年は終わり、ヤクルトガッツ先輩は疲れもなくピンピンしているので連闘で翌週の中日新聞杯を快勝
他のメンバーも勝ち、重賞勝利4、全体勝利を22勝を達成した
グッズの売り上げも絶好調だが、ロンメルがトレーナーになったことでトレーナーとして選手を最後まで見る必要ができたのでラーメンが売れなくなってしまった
ラーメンが食えないことに嘆くファンが続出したため、スノーアイランドの父親(大手食品メーカーの部長)と業務提携の依頼をした
ロンメルが作るラーメンのインスタント化だ
ロンメルはファンの為に材料や調理法をできるだけ簡略化し、インスタントの麺に合うように改良を加えた物と企画書を持ってスノーアイランドの父親や担当者と交渉したところ1発OKがでて商品化された
カップ暗殺ラーメンの誕生である
さらにスーパーにて暗殺味玉や暗殺メンマ、暗殺チャーシューと冷凍暗殺チャーハンといったサイドメニューやトッピングも商品化され瞬く間に大ヒット
ただやっぱり出店で食べたいという要望が無くなったわけでもないのでどうにかチェーン展開できないかなと考えていると、ディープバレットが食い付いた
「なぁロンメル、俺4月で引退するわ」
「それはまたどうしてですか! まだまだ勝てますよ先輩なら!」
「いやな、もう俺も18だ。このままミッションタイマーのボスみたいに続けるのも良いが、俺は芸能界なんかで食っていけるとも思わねぇ……あと、劣化が始まってやがる。今は成長分が多いからタイムも伸びてるが……わかるんだ。劣化が始まっていることが……お前もわかってるんだろロンメル」
「……えぇ、まぁ」
「でだ、このチームに長年居たからメンバーの気心も知っている。だからチームの役に立ちながら卒業後の金も稼がなければならねぇ……そこでお前にラーメンを教わりてえ、今俺には2勝したか貯金が900万近くある。これで屋台ラーメン出せねぇか?」
「まぁ可能でしょう。レース場の屋台であれば保健所の許可さえあれば出店可能ですのでそこで4年間働けば調理師免許の取得条件を達成できるのでそこから調理師免許の試験を受けて合格して店を持ちましょう」
「お、おう! 俺はどうした方が良い?」
「では皆さんの夜食を作る手伝いから始めましょう。レースにはもう出ないのですよね?」
「あぁ、決めた」
「なら律に教わりながら買い出しや料理の基礎を習ってください。私は練習後に教えるので」
「ああ! わかった! 改めてよろしくな」
「ええ、よろしくお願いします」
ラーメンどころか料理初心者であったが負けず嫌いなディープバレット先輩は律と私に教わりながら3月までにとりあえず暗殺ラーメンを作ることができるようになる
仕込みの時間はロンメルの倍以上かかるし、麺もロンメルが作ってくれた機械に頼ったりもするが、とりあえず店を出せるくらいにはなる
卒業後も律のサポートを得ながら学生連合が出るレース場に出店を出店し、レース後にロンメルからダメ出しを受けながらもグッズ販売に来る後輩達と一緒に学生連合を盛り上げ続けた
~15年後~
「ラーメン大賞3年連続金賞と全国チェーン店50店舗達成おめでとうございます」
「ありがとよ」
「今をときめくカリスマラーメン屋、暗殺ラーメンのディープバレットですよろしくお願いします」
「よろしくな」
「ディープバレット社長、まずはラーメンを作るきっかけを教えてください」
「俺は学生時代に素行不良の悪で、トレセンで腐ってたんだが、お前らも知ってるロンメルの下で色々教わったんだ。暗殺ラーメンも最初はロンメルが作ってたんだぜ、俺はそれを忠実に再現できるように頑張っただけだ」
「しかし、ディープバレット社長は暗殺ラーメンだけではなく刻み納豆ラーメン、柚子塩つけ麺と数々のヒット商品を誕生させましたが」
「まぁな、でも試作品は必ず今でもロンメルに味見してもらってるんだぜ。これまた結構なダメ出しを喰らうんだ」
「蜜月関係のロンメル氏のお陰と」
「あぁ、アイツに会わなければ俺は腐ったまま終わってただろうよ。それが今じゃ年商100億だ。50店舗で100億って凄いんだぜ! そんな社長になれたのはアイツのお陰だ! アイツの居る方向に足を向けて寝れねぇよ」
「ではロンメル氏とのお話をもう少し詳しく聞いてもよろしいでしょうか」
「おう! そうだな俺が料理のりの字も知らなかった頃の話だ……」
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「ディープバレット先輩が引退か」
『寂しくなりますね』
「他にもストリートパス先輩、マジックサンダー先輩が引退して大学や専門学校に行きたいって言ってるし、来年の3月には3人が引退かもね」
『引退後は基本的にトレセンに入れなくなりますから関係が薄くなってしまいますね』
「でも律を通して大学や専門学校に行ってからもサポートを続けますがね……さて、私も次に向けて動きませんと」
『良かったですね第三週の芝2500メートルの確保できて』
「ああ、とりあえずやるべき事は決まっているし、次はミスしないよ」
「ミッションタイマー先輩! スカイプラザ先輩! なんとURAから勝負服が届きました!」
「おお!」
「やった!!」
「ヤクルトガッツ先輩のも重賞を制覇したので届きますのでしばらくお待ちを……ではお二人試着をお願いします!」
「勝負服を着るのが夢だったからとっても嬉しい!!」
「俺もか……ちょっと恥ずかしいな」
「ささ、お二人着替えて着替えて!」
2人が更衣室にて着替えて出てくる
まず出てきたのはスカイプラザ先輩だった
白衣に全体的にスラッとした感じで動きやすいズボンが特徴だ
まぁ勝負服は見た目が動きにくそうでも空気抵抗などを考えて実は大丈夫みたいな衣装が多い
昔は招き猫背負って走った狂人も居たらしいが
「一族のタキオン大先輩をイメージしてね! 上手く伝わって良かったよ! うーん! 最高!」
「恥ずかしいなおい」
続いて出てきたのはミッションタイマー先輩で全体的に黒で、黒いハチマキ、赤と黒のマント、服も黒と赤が中心の勝負服であった
「これ着て走るのか?」
「ええ! とても似合ってますよ」
「最初に着るのはどこになるんだこれ?」
「サウジアラビアの重賞はドレスコードが絶対なのでG1じゃなくても勝負服ですね……というか日本以外は基本重賞は勝負服です。下手なG1よりも賞金出るたり格が高かったりするので……日本くらいですよ重賞なのに体操服で走るの」
「へー、そうなのか」
「おいちょっと待て! サウジアラビアでこれ着て走るのか? 恥ずかしいんだが」
「似合ってるんですから大丈夫ですって!」
「うひゃー勘弁してくれよ」
「皆さんも重賞勝てば勝負服が届きますから次は重賞を目指して頑張りましょう!」
「「「おう!!」」」
勝負服が着ることができるウマ娘は上位のウマ娘である
勿論重賞を勝ってなくても有力選手であれば勝負服が配られる
阿寒湖特別ことステイゴールド大先輩なんかみたいに重賞を勝っていなくても勝負服を与えられた例は沢山ある
ただ言えるのはG1のラインに立つことが許されたという証だ
皆より一層練習に力が入るのだった
日間85位ありがとうございます
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誤字報告本当に助かります
読者の皆さんのお陰で成り立っています!
本当にありがとうございます