核の世代……それはメルトダウン、ツアーリーボンバー、リトルボーイの3名のことを表す
メルトダウン……ホープフル、ダービー、菊花賞の二冠ウマ娘であり、年末の有馬記念に既に出走を登録していた
ツアーリボンバー……朝日杯、皐月賞、NHKマイル、安田記念、マイルチャンピオンシップのG1 5勝のウマ娘であり、次走の香港マイルに勝てば年度代表ウマ娘が確定する
リトルボーイ……宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップを勝ったウマ娘であり、皐月賞3着、ダービー2着とメルトダウンとツアーリーボンバーの2名の影に隠れがちであるがシニアクラスとバチバチにやり合い既に3勝している怪物で有馬記念ではなく香港カップ出走予定である
3名はそれぞれ仲が良いのだがライバルだと思っており、3名全員がライバルには負けても仕方がないかもしれないが他のウマ娘にはトゥインクルシリーズでは負けないと豪語していた
実際に皐月賞では1分57秒ジャストで勝利1.2.3フィニッシュをしており差が全員クビの差と大接戦だったことと、後の3名の活躍により伝説の皐月賞と言われている
この3名の突出した強さと全員が核に関係した名前故に核の世代と言われていた
ただし核の世代は本当にこの3名だけが突出しており、他のウマ娘は平均的だったがゆえに年度代表ウマ娘が3人同時に現れた世代とも言われている
「なに見てるのリトル」
「ああ、メルトこれだよ」
「……へー、トレーナー試験に現役で合格したウマ娘が出たんだ」
「何々?」
「皇帝様も見る?」
「……へぇー、ロンメルって言うんですね。この子は強いの?」
「ぜーんぜん、未勝利なのに格上の1勝クラスと戦ってるよ。もう未勝利戦が無いから仕方がないかもしれないけど……私だったらスパッと諦めてるよ」
ちなみに年齢はリトルボーイとメルトダウンが14歳、ツアーリボンバーが16歳である
一応歳上なので2人は皇帝様と呼んでいる
「ふーん、ま、誰が来ても叩き潰すけど」
「ニシシそうこなくっちゃ! 倒されるのは私にだけだからね」
「リトルお前が私らの中で一番遅いんだから頑張りなよ」
「なにを! 私は宝塚と秋天とジャパンカップも勝ったんだぞ! まだシニアと戦ってないメルトに言われたくないね」
「今年の有馬から国内は王道路線は全部取るからリトルは海外行ってなよ。香港とかオーストラリアとかさ」
「むきー! 来年大阪杯でリベンジしてやるからな!」
「あ、私も大阪杯は出るよ」
「皇帝様は高松宮記念行きなよ。短距離でも勝てるでしょ」
「えー、2人と走りたいわ! あ! そうだ実家から八つ橋が届いてるのだけど食べる?」
「「食べる!」」
「ねぇ聞きたいんだけど領域ってさ、なんか更に先がありそうじゃない?」
「あー、わかる。というか領域に入れるの私達しか今居ないよ? 先輩達は劣化しちゃったし」
「領域は本当に限られたウマ娘しか使えませんからね。といってもなんか先ほどロンメルトレーナーでしたか? が数名名前をあげていましたが」
「G1にすら来てないウマ娘が出せるわけ無いじゃん。嘘だよ嘘っぱち」
「そうでしょうか? もし彼女が言うように領域を安定して出せるウマ娘が増えるのならば私達の良きライバルになれるかもしれませんが」
「皇帝様ふわふわ口調で言ってるけど負ける気全く無いじゃん。で、皇帝様は香港どうなの? 勝てそう?」
「最低2バ身は付けたいですね。あまり強いウマ娘が香港に来なさそうですし、来てもえっと……ああ、サトノダウトさんでしたっけ? 去年の春秋マイルを勝った……彼女が来るようですが正直相手になりませんし」
「私も、正直有馬記念は私にとって長いからメルトに今年はあげるよ。でも来年は鍛えれば適正距離は300メートルくらいなら伸びるからバッチバチにやりあうからね!」
「あら、では私も4階級制覇と行きましょうか。スプリンターズステークス、天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ、有馬記念……前人未到の領域で、2年連続年度代表ウマ娘をいただこうかしら」
「いや、私が有馬連覇いや、春秋シニア三冠取って伝説のダービーウマ娘になるね!」
「ダービー私が居なかったので伝説でも何でもありませんよ」
「皇帝様は距離長いって逃げたじゃん」
「まぁ2400は少し長いですが先にシニアのレベルを見たかったのが事実ですし……勝ちを譲ってあげたまでですわ」
「まあまあ皇帝様もメルトも落ち着いて、でも2人とも私ら以外には負けないでよ……というかメルトは凱旋門行かないの?」
「最近の気象変動で雨季と被る凱旋門なんかで走ったら壊れるわ! たぶん菊花賞よりも足への負担がでかいよあれ」
「まぁ確かに近年の凱旋門は毎年田んぼですからね。そして最近は連覇のウマ娘もいませんし」
「ここ5年勝ったウマ娘全員が凱旋門後に故障引退してるじゃん。日本の悲願かもしれないけど私はヤダよ壊れたくないもん」
「私もパス、だったらアメリカの方が興味あるね、あーでもブリーダーカップターフは賞金でかいし出てみたいけどジャパンカップ出れないからな~」
「行ってきなよリトル。ジャパンカップは私がただ貰いしてるから」
「そう言われると行きたくなくは無くなるねメルト」
「まぁ今年が終われば来年からはシニア、私達みたいなのが出てくるかもしれませんよ」
「な~んかティアラ路線に凝ってるけど怪物居るんでしょ……確かダイワスカーレット先輩の娘さんって聞いてるけど確か名前が……」
「ガイアスカーレットでしたかしら? ファンタジーSを圧勝して話題になった」
「そうそうジュニアとはいえ1400メートルを7バ身差はヤバいだろって話だし、母親のダイワスカーレット先輩の学生の頃ににそっくりらしいな……胸以外」
「ええ、胸だけ遺伝しなかったらしいわね」
「皇帝様は逆にでかすぎだろ……バスト120ってなんですかねぇ牛ですかねぇ」
「ちょっとはくださいよ!」
「あらやだ肩が凝るから少しは分けたいわ」
ところ変わってロンメルは核の世代を徹底的に研究していた
「メルトダウンが芝2000~3200先行が得意で、ツアーリボンバーが芝1200~2200の逃げ、リトルボーイが1800~2400の先行……うーん前だな……どいつもこいつも隙が少ない。どうやって彼女を勝たせるかな……大阪杯で」
ロンメルは大阪杯で核3人が激突すると読んでいた
そのため空き巣となる高松宮記念はタカタノソラ先輩とフェンリルをぶつけ、できれば1.2を取ってもらいたい、で本命の大阪杯はここで奇襲となれるのは彼女しかいないとロンメルは思っていた
「なになに~ロンメル、僕を呼び出して」
「おお、まずは座ってよ」
「はーい」
ロンメルは家庭科室で蒸しパンを彼女に渡した
「黄金色の蒸しパンだ。卵だけじゃないね」
「薩摩芋を混ぜた」
「なるほど甘いわけだ……で、僕に何の様?」
「いや、あなたに核の世代を破壊してもらおうと思ってさ」
「う~ん、何か企んでるねロンメル」
「正直大阪杯まで手の内を明かしたくないからあなたには年内どころか3月まで体作りをお願いしたいのだけど……賞金稼ぎたいのにごめんなさい」
「いいよー、ロンメルのお陰で重賞ウマ娘になれたし」
「……大阪杯の後はチャンピオンズマイル、ドゥームベンカップ(オーストラリア)で秋まで休み……どう?」
「ドゥームベンカップ? 聞いたこと無いけどどこの?」
「オーストラリアだよ。ミッションタイマー先輩のメルボルンの前にオーストラリアに行っておきたいんだ」
「えー、僕試走の為に連れてかれるの?」
「5000万出るしG1格だからさ」
「旅費とか滞在費とか税金とか配分とかで最終的に僕の手元にはいくら残るのさ」
「2300万くらい?」
「だったら日本の重賞の方が良くない? ……って僕のトレーナーはロンメルだから言うこと聞くし、全部勝てば3国のG1を勝ったウマ娘になるんでしょ? 将来の為の投資と思って走るよ~」
「了解、こっちも万全の準備を整えて挑ませるから! あなたなら全部勝てるから……頼みますよヤクルトガッツ先輩」
「はいよーで、大阪杯の奇襲ってなにをするのさ」
「まずは……」
「……ふむふむ、なるほど……じゃあとりあえずゲートの練習しないとね~、あともう少し体重増やさないとかな?」
「そうですね、私もヤクルトガッツ先輩ももっともっと食べて凄い体を作りましょう」
「頑張る~」
ヤクルトガッツ先輩はスカイプラザ先輩並みに期待しているウマ娘である
晩成持続
大食いだけどチーム事情が事情だっただけにいつもお腹を空かせていたが、お金が入り、おかわり自由になったので少しずつ体重が増えてきている
来年はシニア2年目となる17歳はニヤリと笑い、ロンメルの奇襲策を真剣に聞くのだった
ツアーリボンバーのアがでかいのは故意です
間違えましたけどこれで行きます(バカ)