ロンメルの本気   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ドバイワールドカップデー 前半戦 挿し絵あり

 ボーナスゲームだったサウジに比べてやはりドバイはレベルが高い

 

 欧州勢もサウジで学生連合とサウジ勢にこてんぱんにされたことで本気出してきた(出さなくて良いのに)

 

 さてさて学生連合の先陣を切るのはミッションタイマー先輩の第二レース、ドバイゴールドカップ芝3200メートル

 

 有力なウマ娘は不在であり、ミッションタイマー先輩はステイフーリッシュ先輩と同じルートであり、同レースの制覇を期待される

 

 4コーナーの引き込み線から16人のウマ娘がスタートし、ミッションタイマー先輩は先頭から3番手の位置をキープする

 

 このメイダンレース場の特徴として全レース逃げ先行が有利or脚質有利不利無しなのが特徴であり、後方脚質は実力が抜けていないと厳しいのである

 

 ドバイゴールドカップは長い直線上でスタートするため脚質の有利不利は無いのだが、ミッションタイマー先輩は良い位置をキープし続けた

 

 1000メートルのタイムは1.04.0ととてもゆったりのペースだが、これでは後ろで末脚を溜めている選手が有利と見たミッションタイマー先輩は先頭に立ってペースを早める

 

 これが功を奏し次の1000メートルを60秒ジャスト、更に次も59秒で纏め、残り200メートルを12.3でしっかり決めた

 

 メルダンレース場では高速道バ場ではないので3.15.3は天皇賞(春)に比べれば遅いが、ステイフーリッシュが3.19.6

 だったので、それに比べてどれぐらい早いかがわかる

 

 チーム控え室に戻るとミッションタイマーは皆とハイタッチ

 

「これで天皇賞(春)に弾みが付いたなロンメル」

 

「ええ、完璧でした。失礼脚を触りますよ」

 

「はいよ」

 

「……特に問題は有りませんね。とりあえずマッサージしますので寝っ転がってください」

 

「はいはい」

 

「さて皆さん、ミッションタイマー先輩が先陣をしっかり切ってくれましたので、次は皆さんの番です。ユラン先輩準備はよろしいですか?」

 

「ユラン頑張ります!」

 

「よろしい、直線の芝1200、呼吸を使えば十分に戦えますので頑張りましょう!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁアルクォズスプリント今スタートしました!』

 

『日本のユラン選手好スタート、ポーンと出てハナを取ります』

 

『直線1200メートルの電撃戦、600メートル通過タイムは33.9、ユランが先頭を譲りません!』

 

『さぁ最後の400メートル5番手付近から香港のセンカイとオーストラリアのダーウィンから猛烈な追い上げを開始、ユラン逃げる! 逃げる! 残り200メートル! 頑張れ! ユラン! 栄光はすぐそこ!』

 

『残り100メート差は1バ身ほど、まだ粘る粘る! 凄い二枚腰だ! 残り50! 差は半バ身! 並んでゴールイン!』

 

『3人による大接戦、僅かにユランが前に居たか、それともダーウィンか……リプレイ映像が出ます』

 

『……僅かにユランです! 日本のユランがアルクォズスプリント日本勢初制覇! やりました! ユラン選手渾身のガッツポーズ!』

 

『靡く髪は美しく白銀の少女がやりました!』

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロンメル! 皆! やったよ!」

 

「ええ、見ていましたユラン先輩おめでとうございます」

 

「えへへ、これでユランもG1ウマ娘かぁ」

 

「ええ、灰被りの少女が白銀の美女へと豹変しましたねぇヌルフフフ、ユランの名前の通り龍へと進化しました。ドバイはあなたにとって始まりです。次の舞台への準備を行いましょう。さて……ミッションタイマー先輩はほぐれたので次はユラン先輩をほぐしておきますか……次はサクセスあなたの番です頑張りましょう」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

『ドバイプレミア強い強い! ドバイはホーム故に負けられない! サクセス頑張って食らいつくが2着争い! 少し後退してしまったか! ドバイプレミア一着でゴールイン二着ヴィガー、三着にサクセスです』

 

 

 

 

 

「ひっぐ……ひっぐ……先生ごめん負けちゃった……」

 

「仕方がありません、相手が強かっただけです……サクセスもよく頑張りました」

 

「……ねぇ先生もしかしてさ……俺劣化が始まってる?」

 

「……はい」

 

「……そっかぁ……そうなのかぁ……フェンリルも? もしかして」

 

「はい、フェンリルも劣化が始まっています」

 

「……いつまで……俺は走れる?」

 

「今年の夏には劣化が顕著になるでしょう。良くてあと2レースです」

 

「2レース……ねぇ最後にさスカイプラザ先輩と戦わせてくれない? 後悔が無いようにしたいんだ」

 

「……スカイプラザ先輩はどうですか」

 

「可愛い後輩が懇願してるんだ。スカイプラザ受けてやれよ」

 

 ミッションタイマー先輩も後押しする

 

「うちは勝つよ」

 

「俺が勝つ」

 

 瞳に闘志が宿っている……サクセスは本気だ

 

 ならば相応の舞台を用意してあげるのがトレーナーの役目である

 

「スカイプラザ先輩はまずは今回のドバイワールドカップを勝つことに集中してください……次はかしわ記念、そして帝王賞です。サクセス、2戦が残り時間と言いましたが、1戦分走らないで究極仕上げにしてあげましょう! そうでなければ勝負の舞台にすら上れません」

 

「……やる!」

 

「よし! ヌルフフフ、ですってよスカイプラザ先輩」

 

「うちが負けるとでも?」

 

「油断していると負けますよ」

 

「うちは油断はしないよロンメルじゃあるまいし」

 

「では今日見せてください。最高の走りを」

 

「言われなくても」

 

「あの~うちが次ターフなんだけど」

 

「大逃げ、以上、全員潰してこい」

 

「雑! ミッションタイマー先輩うちに対して雑すぎません!」

 

「ドイツのレオパルドってのが居るけど芝が違いすぎて適応できていないと情報が入ってきています。マスターハリアーはいつものように、いつもよりも距離が短いので更に速度出しても良いですよ。そしたらあなたはG1ウマ娘だ」

 

「うちがG1……わかった! 勝ってくる!」

 

 

 

 

 

 

『サウジの再現だぁぁぉ! しかしここにはベストエンジェルは居ない! 1000メートル通過タイムは57.2の超ハイペースだぁぁぁ! 先行勢にはたまらない! マークしていたドバイの○○○○、日本の○○○もスピードについていけていない! 破滅逃げです! これは破滅の逃げです!』

 

『しかしマスターハリアー息を入れること無く最終直線に突入! 地獄の消耗戦だぁぁぁ!』

 

『期待されていたレオパルド後方で踠いている! ここで先行勢が壊滅! 巻き込まれるように差し追い込みウマ娘達も隊列がぐちゃぐちゃに!』

 

『マスターハリアーこれはもうセーフティーリード! これは他のウマ娘はもう無理! マイルの主役は私だぁぁぁ! マスターハリアー5バ身着けてゴールイン!!』

 

『勝ち時計1分45秒45!! ジャスタウェイのレコードを更新しました!!』

 

『サウジアラビアでの雪辱を果たす激走でした』

 

『そしてサウジにて敗北を刻み付けた同チームでライバルで親友のベストエンジェルが今度は2400メートルに挑みます』

 

『おめでとうマスターハリアー! おめでとう学生連合!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅぅぅ、勝てたぁ……」

 

「お疲れー」

 

「どうだ? 領域は」

 

「まぁ安定して出せるくらいにはなった。タイムも縮んだし良い感じなんだけど一向に領域の先みたいなのはスカイプラザ先輩みたいには見えないんだけど」

 

「まぁそれだけ修行不足ってことじゃないハリアー」

 

「エンジェルだって見えてないじゃん」

 

「今回のレースで見つけるもんねー」

 

「まあまあ焦って見つけるものでもありませんし、バカコンビはお二人がライバル同士なのですから地道に見つけていけば良いのですよ」

 

「「ういー」」

 

「さて、ベストエンジェル先輩は更に難易度が上がりますが勝てますかねぇヌルフフフ」

 

「任せなさい!」

 

「気持ち早くスパートしてください。今できるアドバイスはそれだけです。ヌルフフフ、勝ってくださいな」

 

「はい」

 




短くてすみません、明日2話以上書くので許してください
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