ロンメルの本気   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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日本のロンメル
10月初週 重賞G1連戦


 選挙はラインハルトの圧勝で終わり、いつもの日常になるかと言うとそうではない

 

 ラインハルトら新生徒会のメンバーは旧生徒会の仕事を引き継ぎをしなければならない為ロンメルが組み立てていたスケジュールが乱れる

 

 スカイプラザは前々から話が有った為に南部杯の調整はできているが、ラインハルトとジークアイスはロンメルの想定外をされたので10月のレースは無理だと告げた

 

「生徒会の仕事をまずなんとかしなさい。責任放棄は許されませんからねぇ」

 

「わかっている……俺らも勝手に動いて悪かった。一言言っておくべきだった」

 

 

「まぁそこら辺は追々話していきましょう。生徒会役員を3名も抱え込みましたからねぇヌルフフフ」

 

 これからはチームとして嫌でも政争をしなくてはならないと腹を括ったロンメルはラインハルトを下がらせて自身の仕事に打ち込む

 

 ちなみにだが選挙期間中にベストエンジェル先輩がオールカマーを、カラスマーチ先輩がテレ玉杯オーバルスプリント制覇している

 

「ラインハルトとジークアイスの才能は本物ですし、確かに生徒会の器ではありますが……うーん、でも次の生徒会選挙がいつ開催されるかわからないですから確かに今攻めるのはアリなのか? まぁとりあえずラインハルトとジークアイスには実績を与えなければなりませんねぇ……律さん」

 

『はい、何ですかロンメルさん』

 

「律さん的にはどうするのが正解だと思いますか? ウマ娘全体の利益の為に行動すること、チームの利益の為に行動すること、私の目的の為に行動すること」

 

『私はロンメルさんが良いと思った事をやれば良いと思いますよ。間違えたら止めますので』

 

「…………ふう、よし、やるか」

 

 自身の目的の最強に対して明確な目標を決めたロンメル

 

 最強のチームのエースは私であると見せ付ける為に動き出す

 

 

 

 

 

 10月初週

 

 ロンメルは白山大賞を流して1バ身差で勝ち、次なるレースに駒を進める

 

 コアランタンがレディスプレリュードを接戦を制し

 

 そのまま週末にはコンヒュイルがジャパンダートクラシックを大差勝ちを決める

 

 翌週のスポーツの日にはスカイプラザがjpn1の南部杯を大差勝ちで圧勝し、ダート重賞4連勝を決める

 

 ダート路線は絶好調

 

 一方スプリンターズステークスはユラン、タカタノソラ、ツアーリボンバーで3強を形勢

 

 短距離G1を3勝 タカタノソラ

 

 短距離G1を2勝、マイルG1を1勝 ユラン

 

 マイルG1を6勝、G1合計7勝のツアーリボンバー

 

 決着は

 

「第四コーナー回って7番ツアーリボンバー先頭! 差がなくタカタノソラ! 後続とは3バ身差! 競り合っている競り合っている! ツアーリボンバー逃げる逃げる後方からユランが突っ込んできた凄い脚! 3強の決着かツアーリボンバーまだ粘る電撃戦のスプリンターズステークス」

 

「最後の直線ユランの更に後ろからカーボンバズが上がってくるがユランの脚に届かない! タカタノソラなかなかツアーリボンバーを抜けない残り100!」

 

「ユラン差すのか差すのか差した差したわずかにユランかツアーリボンバーかタカタノソラか! 3強並んでゴールイン」

 

 決着はユランの差し脚が爆発した結果に終わる

 

 グローバル・スプリント・チャレンジの優勝の行方もこれでわからなくなる

 

 100万ドルボーナス制度も自国G1をユランとタカタノソラは制しており、ユランはドバイ、イギリス、タカタノソラも香港、イギリスのG1を勝ったことで3ヵ国G1を制しているので、2名の100万ドルボーナスが確定

 

 例年100万ドルボーナス対象ウマ娘が居なかったことにより資金がプールされていたので、両者に100万ドルの支払いが今年のグローバル・スプリント・チャレンジ終了時に行われると運営委員会から連絡がロンメルの元に届いた

 

 まぁロンメルも100万ドルのボーナスまで半額徴収するような真似はしない

 

 そして優勝の行方もユランがスプリンターズステークスを勝ったことでわからなくなる

 

 昔のポイント制度であればタカタノソラが短距離戦を1戦多く走っている為34ポイント(1着10ポイント3回、3着4ポイント1回)

 

 ユランは30ポイントの為負けているが、ポイント制度は廃止されているので直接対決で勝っているユランがやや優勢の見方もできる

 

 ユランの勝利でG1を3勝しているウマ娘が3名(ユラン、タカタノソラ、ヤクルトガッツ)となる

 

 スプリンターズステークスも勝ちを納めて学生連合は秋も絶好調をアピールする

 

 グッズ収益も上がっているので収益がえらいことになっている

 

「学生連合は100年はこれで戦える」

 

 ロンメルがガンダムのジオンのツボ大佐みたいなことをボソッと言った。その言葉は正しく株やら投資やらで真面目に100年戦える資金を確保していた

 

 この資金に目を付けたラインハルトがハーバーボッシュに試案させてロンメルにこんなプランを持ち込んだ

 

「何々……開拓の村計画?」

 

「ああ、限界集落の集団移住及び生産拠点化させて地域活性化、雇用の拡大、使用していない土地の再利用を目的とした案なのだが」

 

「まぁ試案としては良いね。もっと練り上げる必要もあるけど」

 

 ロンメルはメモを書いていく

 

 この現代版集団農場染みた計画は普通にやれば失敗するであろうがどれだけ人員を集められるか、どれだけ人間を噛ませられるかが勝負の鍵である

 

 社会主義的集団農場は失敗するのでやるとしたらイスラエル式であるが、軍事的側面は必要ない

 

「ふーむ、やるなら大々的にやろう。自給自足も大切だが金にならなければ仕方がない」

 

 まず農作物を買いとるのはトレセンという巨大な食料消費拠点があるのでそれで良い

 

 需要が一定値有るから

 

 人の5000ではなくウマ娘の5000人なので食料の消費量は人間の比ではない

 

「千葉、茨城、東京、埼玉……うーむ、千葉か? 香取郡で土地余りが発生しているって聞いたし、大規模な再開発には持って来いか? 予算はどうするのさ」

 

「名家に噛ませる。出資者を募って、できた作物を出資者に贈ることもやる」

 

「で、希望者は?」

 

「サポート科の農業学部50名はやる気だよ。引退した選手達にアンケートしたら30%が興味あると答えたね」

 

「まぁ広い土地で自由に走り回ったりする方がウマ娘的にはストレスが無いからね。理事長等には話は?」

 

「もう少し煮詰めてから」

 

「ふむ、まぁやるとしたら株式会社にしてしまえ、それと見合いを積極的に開催する事を付け加えろ。社内恋愛推奨して人とくっ付けさせるのも手だな。うーむ、一種の社会実験だなこりゃ」

 

「工場の誘致等も行うが」

 

「いや、農業拠点として売り出してスーパー等を誘致すれば良い。大規模な工場は目的が違くなるから今回は外せ」

 

 ロンメルとラインハルトはあーでもないこうでもないと議論を約2時間もして試案を纏めて理事会に事業計画書を提出した

 

 まぁURAとしてはウマ娘ブームにより利益が出てるし、国庫に納めてもなおお金が余るので学食の食料を国産化しようという試みということでGOサインが出る

 

 更に経済に詳しいステゴ一族のアフリカンゴールドが

 

「トレセン狭くなってきたし、農業部門を別に府中でやる必要無いよな。分校作ってしまえよ」

 

 と意見が飛び出し、トレセンのサポート科に入りたい学生は山のように居るし、仕方がなく共学に通っているウマ娘も多いから分校計画はあれよあれよと話が膨らみ、名家も土木は○○家が、材料は○○家がと利害関係を誰かが(ディーから始まりトで終わる英雄が頑張った)調整したかのようにあれよあれよと決まり、2年後には分校が開校する計画が決まった。農業用地は50町分をとりあえず住民を説得したり、国有地を買い取ったりして用意し、土作が始まった

 

 で、流石大資本URAが動いたことにより他のウマ娘や投資先を探していた企業の融資をラインハルトが強引にも勝ち取り、予算を一気に投入

 

 重機を買ったり、肥料を買ったりして土地を作っていく

 

 ラインハルトは生徒会の権限をフルに使ってバンバン改革を実行していくこととなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 部室地下2階

 

「まぁラインハルトの計画はどうなるかは数年後のお楽しみとして、ふう、モンスターボールの作るのにも慣れてきたな」

 

 ロンメルは自作したモンスターボールで遊びながら今後の予定を組み立てる

 

「今年の秋のファン大感謝祭は生徒会選挙の影響で縮小したし、私自身がレース前だったからラーメンとグッズ販売しかできなくて目玉が無かったからなぁ……春のファン大感謝には何か目玉商品を作らないといけませんねぇヌルフフフ」

 

 地下2階のロンメルの秘密基地ではロンメルが作った様々な道具やガラクタが転がっていた

 

「ヌルフフフ、もの作りは楽しいですね。四次元ポケットに入れられるので収納も楽ですし」

 

 ロンメルは研究を続ける

 

 新たな発見をするために

 

 

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