戦争が急に終わったせいで無職になった元兵士の女の子が路頭に迷ってしまった話   作:エルカス

18 / 97
登場人物の名前が判別するのが遅いのは純粋に作者があんまり考えずに話を書き進めていたからです。

???「アカンこれじゃ小説が死ぬぅ!(読者離れ的な意味で)」

読者君はずっと私の傍にいてくれるよね・・・?


18世の中は大変ですけど私は元気です

「ふざけるなぁ!量も少ないし何だこの値段は!っつか配給の癖に金取んのかよ!」

 

「財政難だからしょうがないだろ!国の決定何だから大人しく従ってくれ!」

 

「ふざけんな!そんな通知役場には来てないぞ!お前の所の独断じゃねえのか!」

 

「知らないよそんな事!俺は届けるのが仕事なんだから!」

 

「ッチ、こんなしょぼくれたパンにまぁ大層な値段・・・・ってこれカビてんじゃねえかふざけんな!こんなので金取んのかよクソッタレ!詐欺師!」

 

「良ければ私のと交換しますかアルバさん?」

 

「んえェ!?良いのかカフカの嬢ちゃん!?」

 

「私のは誰が食べてもちゃんとしたパンですよ、それにアルバさんの方が大きいですし、アム」

 

「っち、いいよな~兵士は豚みてえに何でも美味しくブヒブヒくっちまんだから、配給とか要らないだろ」

 

「何だテメエその言い草は!同じ人間に家畜の食いモンを食えってか!?お前が食べてろ阿呆が!」

 

「事実だろうが!俺達は腐ったパンを食ったら病気になるがアイツらは医者いらずだ!それに体も丈夫!こんな不公平なのに食い物を一緒にしろだなんて!」

 

「嫁には食い物でもない自分のナニをしゃぶらせる癖によく言うぜ」

 

「そ、それは関係ないだろ!」

 

「うるせぇバーカ!」

 

 

最近は滅多に手に入らなくなった食べ物に齧りつく。

カビてても、普通のパンでも正直同じぐらいに不味いからアルバさんには悪いけどあんまり変わらない。

兵士の味覚には不味いと無味が99%を占めており、普通の人の舌の作りを羨んだ事が何回もあるが今ばかりはその作りに感謝する。

あと享受してて言うのは何だけど豚並みに何でも受け付ける胃はもう少し食べ物を選り好んで欲しい、他の人と一部の何とか宗教の人に印象が良くないから。

 

 

「さてさて今日も食料確保に行くか!準備は良いかカフカの嬢ちゃん!」

 

「はい!」

 

 

もう市場に出回っている食べ物が少なすぎる上に、あっても高すぎるので最近は原始的な方法に頼って確保している。

森とか海から食料は手に入れるけど、食卓の豊かさを維持するために皆で同盟を組んでいる。

漁師さんとか水夫さんは森担当の人の分まで、木こりさんや猟師さんは海担当の人の分まで。

私は最初海担当だったけど森担当の役所おじさんのアルバさんに狩猟経験があると言ったら引き抜かれかけて若干トラブルになった。

今では森と海をローテーションで回しながら食料同盟に貢献できている。

 

 

「パァン!」

 

「キャウ!?」

 

「二匹そっちに逃げたぞ嬢ちゃん!」

 

「任せてください!」

 

「パン!」

 

「バウ!ガー!」

 

「うー・・・!ごめん!」

 

 

三匹の野良イノシシがいた、アルパさんが一番大きいのを討ち取って逃げる先で私が待ち伏せをして二匹屠る。

いつも通りなら銃弾で二匹とも狩るけど今回のは獰猛だったせいか銃撃に怯まずに私を轢殺する勢いで突っ込んできたので物理的に首の骨を折る事になった。

銃の引き金を引くのと自身の手で直接命を奪うのは感情が大きく違って辛い。

でもこれは生きる為と自分を奮い立たせて血抜きをする。

 

 

「ふぅ~大量大量!」

 

「おうアルバ!今日も乱獲だな!」

 

「6匹だ!そっちはどうよ!」

 

「一人一匹だよ!ったく兵士ってすげぇな!まだ子供なのに大人のイノシシ5匹を担いで険しい山道帰って来るんだからさ!」

 

「でもそれで海の連中から量が足りねえってどやされる事も少なくなったろ!」

 

「ガハハ!そうだな!サンキューカフカちゃん!フォーエバー!」

 

「えへへ・・・・!」

 

 

生活は前より大変になるけれど特段、生きる上で支障になるような大問題はなかった。

他の場所がどういう感じになっているかは分からなかったけど私は今日も元気に暮らしている。

唯一の心配事だった祖母とリーリスの事、・・・あとアレンは手紙には元気にしていると書いてあったので一先ず胸を撫でおろした。

 

 

「皆聞いてくれ大ニュース!大ニュースだ!」

 

「何だ突然?」

 

「なんか国のトップの奴が解任されたって!」

 

「マジか、まあ分かり切ってた事だから特別驚かないけどよ」

 

「砂上の楼閣で砂遊びしてたからまあな・・・いろいろ問題が山積なのに対応しなかった結果だな」

 

「後任は誰になるんだ?海軍省の奴とかが良いな、俺達に贔屓してくれる。」

 

「何はともあれ今度の新しいのは上手くやってくれと願うしかないな。」

 

 

国の偉い人は滅多に変わらない・・・・というか私が生まれてから今回のを抜きにしても二回ぐらいしか変わってないから少し驚いた。

あんまりにも皆から失望されると偉い人でも変わっちゃうのは知らなかった。

でも私には特別、辞めさせられた前任の偉い人が特別何か困るような事をしなかったからそのままでも良かった気もする。

っま、だけど他の皆が苦しいんだったら変わって良かったと思う。次の人は上手にやってくれますように。

 

 

 

 

『バルカン連邦、挙国一致内閣の崩壊』

 

1952年3月初頭に29年続いた挙国一致体制がついに終焉を迎えた。

専門家の間では火薬庫と称されていた諸地域だったため特別驚く程の事でもないが人々は1914年の悲劇の再来を恐れている。

既に当国議会の政党ではイデオロギー闘争、民族間対立が深まっており再び民族自決に対する意欲が再燃している。

混乱の中、選出された首相のブロズ・ヨシップ氏は保守的な民主主義を掲げている野党との連立を図り、政局の安定を画策している。

連邦制の解体を目指す民族独立党と一部の右傾政党は氏の連立への合流を拒否している物の、現段階では与党連立を脅かす程の議席は確保できていない。

新首相であるヨシップ氏が昨今の大恐慌、ブラックマンデーへの効果的な対応を期待すると共にバルカン地域の恒久的平和を希求する。

 

 

 




良い世!来いよ!若き首相の誕生に乾杯!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。