戦争が急に終わったせいで無職になった元兵士の女の子が路頭に迷ってしまった話   作:エルカス

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一般通過お暇下人男「そして悪行を働くのは悪人に違いない」

羅生門の100%天然カツラ職人BBAと失業下人のやり取りを初見で完全に理解するの難しすぎんよぉ~
とか言ってるけど執筆力が乏しいから読者ニキネキに分かりやすく物語を提供できてないんだよなぁ俺も


60悪人に悪行を働いたとしても、それは悪行である

親展/極秘/主席宰相殿へ

 

題名:銀狼作戦

 

日時:1952年9月

 

目録

1.参加兵力

2.作戦概要

3.予想される損害

4.作戦後の展望

 

1.参加兵力(予備兵力も含む)

ドナウ戦線・・・25個師団65万人、火砲3000門、装甲車400台、航空機400機

側方戦線・・・10個師団23万人、火砲500門、装甲車100台、航空機200機

ギリシャ戦線・・・7個師団15万人、火砲200門、航空機100機

総兵力:5個軍団42師団100万人超、火砲4000門、航空機800機

実施日時:10月初旬

終了日時:10月末~11月中旬

 

2.作戦概要

今作戦は閣僚会議の決定に基づき立案されました、ブルガリア国に対する最終攻勢作戦です。

持久戦への準備に向けていた労力を短期決戦に注ぎ込み、速やかな敵軍の撃破を主軸とした電撃作戦です。

作戦開始と同時に全ての戦線にて全面的な砲撃を行い航空支援の元、敵陣への総攻撃を仕掛けます。

敵の予備兵力の投下を超える損害を与え、無停止攻勢を続け戦線維持能力を粉砕します。

最も兵力が集中しているドナウ戦線右翼では前進を控え、橋頭保を奪取された中央部隊が積極的な進撃を実施し、敵左翼を半包囲に置き側方戦線との合流を目指します。

黒海に近い部隊はブルガスを戦略目標と定めて進撃します。

 

 

3.予想される損害

友軍:死傷者9万~30万人

敵軍:死傷者20万人~100万人(民間人含む)

 

4.作戦後の展望

本作戦では敵国土の4割に相当する地域を占領する事になるため、非常に高い確率で和平が行われる可能性があります。

敵国の行政能力確保の為に首都ソフィアへの直接的な攻撃は控え、無視ないしは包囲をする計画です。

和平交渉が難航、行われなかった場合、軍はギリシャ方面軍との合流を目指し敵国の解体を目指します。

 

追記

・ギリシャ地方政府からの具体的な進撃計画の提出は行われなかったため、本文書への記載はありません。

・増強兵力が想定より多いため食料不足が懸念されます。

 

修正箇所

・「最も兵力が集中しているドナウ戦線右翼では前進を控え~」→「全力進撃をし敵を粉砕する」

・「ドブルジャ」→「ドブロジャ」

・「黒海に近い部隊はブルガスを戦略目標と定めて進撃」→「エディルネ州のギリシャ地方政府軍と合流するまで前進する」

・「首都ソフィアへの直接的な攻撃は控え無視ないしは包囲」→「首都ソフィアへの攻撃を許可し推奨する」

・「和平交渉が難航、行われなかった場合」→「如何なる状況でも」

・「実施日時:10月初旬」→「実施日時:9月末」

 

 

 

「そういえばお前のとこ、この間、山の奴らに物を売りに行ってたよな?」

 

「あぁ、倒産した会社とか夜逃げしてもぬけの殻になった家に残された残留品とかを適当にな」

 

「あいつら金なんて持ってるようには見えなかったが、大丈夫だったのか?襲われて金品強奪されたりとかは?」

 

「特になかったな、でも歓迎はされなかった、冷ややかな目線で睨まれて少し寒い外で待たされた」

 

「生意気だな、兵士のくせに」

 

「商売相手ならどうでもいいさ」

 

「それで物はどれくらい売れたんだ?」

 

「欲しがる奴は多かったが支払いが渋くてな、大方は物々交換で済ませた」

 

「何を貰ったんだ?」

 

「干し肉とか果物だな、売れるのは衣服とか道具類だったな」

 

「山暮らしらしいな」

 

 

連邦で食料危機が発生してから特に工業製品やそれに準ずる最悪必要ない物を取り扱っていた集団は軒並み多くの在庫を抱える事となった。

売り手が付かず続々と倒産し消えていったが、か細く残る者達が協力してキャラバン隊を編成し各地に繰り出して物を売り歩いている現象が発生していた。

全員が銃で武装して馬車を乗り回している風貌はギャングを想起とさせるが一応ちゃんとした商売集団である。

 

 

「俺達は昨今の食料に困っているときたのに『兵士』様は自活がお上手で」

 

「端っこに纏めるぐらいが丁度良いんだよ、国ももっと締め付けをキツくして・・・・・おい」

 

「ん?どうした?」

 

 

話し合いっていた男の一人が相手方に動きで意思を伝える。

二人は後列の方に停車している馬車を見た。

馬が白い息を吐いて鎮座している、風に揺られて少し幌がなびいている。

 

立てかけてあった銃を両手に持ち指示した馬車に近づく。

後ろの搬入口と騎手の座席部分から中に繋がる場所の二手に別れる二人。

白い息が二人分増えて夕焼けの空に浮かぶ。

 

 

「・・・・・・・カチ」

 

「カチ」

 

「・・・・・何だ、誰もいねえじゃね――――――あぶぅ!?」

 

 

銃を構えて早々に中に誰もいないと決めつけた哀れな男は、入り口の横にぴったり張り付いていた侵入者に構えていた銃を掴まれてそのまま顔に銃床をぶつけられた。

鼻血を噴き出しながら地面に大の字で転がる、もう一方の入り口にいる男は暗い馬車の中に銃がまだ浮いている事に気付いた。

そしてそれを辿り暗闇に身をひそめる人間を発見して・・・・

 

 

「バァン!」

 

「畜生ォ、コソ泥だ!誰か来てくれぇええええ!!」

 

 

発見した人影に向かって発砲したがただ幌に穴をあけただけに留まった。

コソ泥はそのまま安全な出口から出て行った。

男は高まる鼓動を感じながらすぐさま馬車から距離を取って全体を俯瞰して見れる位置に走り始めた。

 

 

「だぁクソ!やべえぞやべえぞこれは・・・・おい何処だ出て、ぉ、ごぉ!?」

 

 

男は移動している途中に後ろから振りかぶられたナイフで喉を掻ききられる。

辺り一面の銀世界を赤く染め上げ、白目をむいて倒れ込んだ。

 

 

「こ、殺す事ないだろ!」

 

「銃を撃った、お前を殺そうとした」

 

「でも俺達は銃程度じゃ死なない!」

 

「今議論をしている時間はない、武器を奪え、敵が来るぞ」

 

「クソォ・・・」

 

 

リーダー格の男が転がっている散弾銃を持ち不満そうに片手に持ち替える。

殺傷を咎めた少年は寝転がって唸っている最初に攻撃した男にもう一発拳をいれた。

 

 

「銃声がしたぞ!どうしたんだ!」

 

「泥棒が来たって事だ!見つけ次第殺――――」

 

「ターン」

 

「あ?おい・・・・え?・・・・」

 

 

慌ててテントから出て来た集団の内、先陣を切っていた男の胸から上が全て吹き飛んだ、首から上ではなく胸から上が全て吹き飛んだ。

目が凍傷にでもなっておかしくなったと思った同伴者は目を擦ったが相変わらず視界は変わらない。

 

 

「ターン」

 

「あ、え・・・・・・あ、俺・・・」

 

 

再びの音、今度は自分の番かと身構えたが違う、次に吹き飛んだのは後ろにいる同僚

物陰に隠れるとか来た道を戻るとか出来たはずなのに、男は放心状態で動けなかった。

立ち尽くして思いついたように持っていた銃を放り捨てる、そして膝をつく。

 

 

「こ、降参だ!俺は戦わない!だから見逃し――――――」

 

「ターン」

 

 

10分もしない内にキャラバン隊の隊員たちは血祭りにあげられた。

ただ唯一健在の馬が銃声に驚き少し嘶き声をあげているだけで、辺りは静粛さに包まれた。

付近の草木からその体格を優に超える銃を担いだ人間が現れる。

四方から潜伏していた襲撃犯が姿を現す。

 

 

「盗品売り共が・・・・良い様だ・・・ッ!」

 

「他の誰かがやってこない内に必要な物を頂くぞ」

 

「おうリーダー」

 

「俺この指輪も~らい、死人には必要ねえな」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

アレン

 

 

 

 

「ビク」

 

 

仲間に肩を叩かれて委縮する一人の襲撃犯、先程馬車の中にいた所を発見されていた盗人だ。

泣きそうな顔をしている、手は震えていて歯をカタカタと言わせている。

 

 

「お前がヤった奴、息がまだあったぞ、殺しておいたから安心しろ」

 

「っ・・・」

 

「気持ちは分かる、でもこいつらは最悪なクズ野郎だ、俺達も同じくクズだ、幾ら悪人だろうとそいつらを殺していい理由なんて存在しない、でもな、同じ所まで身を落とさないと戦えやしないんだ」

 

「で、でも・・・・」

 

「お前の案を俺は否定しない、小火を起こして奴らの気を引き付けた所で物を頂く、馬を逃がして気を引く、大いに結構。だけど俺達が一番得意なのはこれだ」

 

「・・・・・・・・」

 

「守りたい奴がいるだろ?分かるぞ、そういう奴がいて戦う事を選んだら心は捨てろ、地獄に落ちてでも眩しく美しい世界を作り出し、守りたい人に贈るんだ、自分の手を汚さずに勝ち取ろうだなんてそんな虫のいい話はない」

 

 

頬を強めに叩かれて頭が左右に振れている。

小降りだった雪は勢いを増した。

 

 

「地獄の道は平和に続く、血と鉄と泥に塗れた戦いを繰り返し地獄を渡り歩いた先には平和が待っている。作ろうじゃないか、俺達皆で地獄に身を落として守りたい奴らの為に」

 

 

満面の笑みで物資が入った箱を持ち出す襲撃犯のそばで思い悩む人間が一人。

果たして彼らの行く道に同伴して良いのか、こちらを選んでも良いのか。

結局答えは出せないまま、彼は何も持たずに来た道を帰った。

振り出しに戻っただけだ。

 

 

熱い夏が過ぎ行く、そして実りが腐り落ちる秋が始まる。




かーっ!見んねカフカちゃん!卑しか盗人ばい!

アレン君には失望しました、ウォーロック首相のファン辞めます。
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