魔法少女リリカルなのは 〜アサルトリリィと呼ばれた男が征く〜 作:岡村優
「いきなり呼び出すとはどういう了見ですか天照大神」
怒気をあらわにし帝国軍服をまとうこの人物船坂百之助元帥だ。それに対するは天津国の主たる天照大御神。
「落ち着いて百之助、それは今から説明するから。それにあなたはここに来る権利があるわ。」
「…私は天津神ではありませんが?」
「何を言ってるのかしら?武甕槌大神を継いだでしょう?」
「だとしても私は所詮人の子ですよ?」
「…ここの神々は貴方のことを子供のように思ってるわよ。もちろん私も…ね」
百之助を自愛に満ちた目で見る天照大神。
「…わたしの負けです。で?要件を先にお願いします。」
「時空管理局を覚えてる?」
「時空管理局…ですか?…ええ覚えてますが…」
「貴方も創設に一枚噛んでいたでしょう?」
「それが何か?」
「もう一つの太陽系に治安維持目的で来るわよ。」
「なんだと!?…不可侵条約を忘れたか!」
時空管理局と天の川銀河星間国家連合の間に締結された条約である。
「しかももう一つの太陽系だと!?こちらは刺激しないようにあの星系は中立にしてるんだぞ!?」
「落ち着いて落ち着いて…」
流石に百之助の怒気に慌て始める
「すいません冷静を欠きました」
流石にアワアワと狼狽する神様なんて見たくないのである。
「で?どうすればいいですかね?」
「あっちの地球に身分と戸籍とお金用意したから…なんとか戦争にならないように止めてきて。」
「了解しました。」
「後、あっちに送るのは貴方以外に夢結、楠美、天葉、依奈、ロザリンデの計5名ね。」
「……なぜですか…」
「貴方すぐ死ぬことしか考えないからストッパーよ。」
「……了解」
「言い忘れたけど、月との間に貴方の第零近衛航宙艦隊を配置しておくわ。万が一の際は使って。」
第零近衛航宙艦隊を説明すると「存在しない近衛艦隊」のことで百之助が自由に使用できる艦隊である。規模は3万隻、乗組員は全員ホムンクルスである。
「委細承知しました。」
「ごめんなさいね…貴方には苦労をかけるわ」
「そんな悲しそうな顔しないでくださいよ。別に死ぬわけじゃあるまいし…」
と、困った顔をする百之助
「貴方のことだから心配なのよ」
「そうですか…」
「そうそう武器格納してる腕輪だけどちょっと貸して?」
「いいですけど…」
そう言って天照大神に腕輪を手渡す。それを手に取った天照大神は腕輪に力を込める。
「出来た。武御雷お願いね。」
「了解した。百之助久しぶりだな。」
「先代!?…話はあっち行ってからしましょうか」
「それがいいと思うぞ」
「デバイス化しといたから」
そう言って腕輪を百之介に返した。
「あとはよろしく」
百之助は白い光に飲まれて言った。