魔法少女リリカルなのは 〜アサルトリリィと呼ばれた男が征く〜   作:岡村優

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二太刀目

「ん…」

 

天照大御神とのお話を終えた翌日(実は夢の中での話だが)百之助は体を起こした。特に異常がないことを確認し。横で寝ていた夢結、楠美、天葉、依奈、ロザリンデを起こす。

 

「みんなおはよう」

 

「「「「「おはよう百之助(様)」」」」」

 

5人とも寝起きがいいのですぐに起きてくれたようだ。

 

「5人とも天照大御神から事情聞いてる?」

 

「ええ」

 

5人ともうなずいていたので聞いたことにする。そして朝の支度を整える。そして身分証を確認した百之助が一言。

 

「……まじか…」

 

その言葉に不思議そうにする樟美

 

「…どうしました?」

 

「俺に小学生やれってか…皆は?」

 

「私は天葉姉様と一緒で花屋さんです。」

 

と樟美は天葉を眺めながら言い天葉は親指を立てていた。

 

「私と夢結と依奈さんは図書館の司書ね」

 

ロザリンデの言葉にうなずく夢結と依奈。

 

「…なぜに俺だけ小学生?」

 

「「「「「さあ?」」」」」

 

言葉とは裏腹に5人とも笑っていた。が百之助は見なかったことにして自分の体を自身の力を持って変化させた。

 

「これでいいかな…?」

 

「問題なさそうね」

 

ロザリンデの言葉にうなずく一同。そしてロザリンデにより爆弾が投下された。

 

「女装させたら面白そうね?」

 

「俺を着せ替え人形にする気か?まあいいけどさ…」

 

今までさんざんやらされた百之助にとっては恒例行事と化していた。

 

「所で依奈、エインヘリャル持ってきたのか?」

 

「当然でしょ?他の機体も持ってきたから多分使うことはないかもだけど。」

 

「無茶はするなよ?」

 

「貴方に言われても説得力ゼロよ。まあ、最終手段ね。」

 

「了解」

 

夢結は昔を懐かしむように百之を見ていた。

 

「なんだよ?」

 

「貴方とまた一緒に戦えるなんて光栄ね?」

 

その言葉に百之助以外の面々は嬉しそうにうなずいた。

 

「そいつは嬉しいね。じゃあ…行ってきます」

 

と、準備してそそくさと出ていった。

 

 

ー 職員室にて ー

 

 

 

「はじめまして、君が船坂君ね。私は貴方のクラス担任、山田絵里よ。」

 

と、先に名乗ったのは若々しい先生であった。本来は先に名乗るのが礼儀だと教わっていた百之助は慌てて挨拶する。ただし慌てすぎて帝国近衛式敬礼をしてしまった。

 

「船坂百之助です。よろしくおねがいします!」

 

「ふふふっ!慌てすぎよ?でも。ここは小学校であって自衛隊ではないから敬礼じゃないわよ?」

 

と、先生は笑みを浮かべながら優しく諭す。

 

「すみません癖です///曾祖父が元帝国陸軍軍人で色んなこと学んだらこうなってしまいまして///」

 

「そう…まあいいわ。貴方の事を待ちわびてるクラスの子たちが沢山いるから早く行くわよ?」

 

なにか思うところがあるのか少し悲しそうな顔をする先生だがすぐに笑みを戻し百之助の手を引いて無理やり連れて行ってしまう。

 

「ちょっと強引すぎませんか〜!?」

 

完全にされるがままの百之助である。

 

ー 教室 ー

 

「ねぇねぇ聞いてる?今日転校生が来るんだって!」

 

「どんな子なんだろ?」

 

「さあ?でも男の子らしいよ?」

 

「男の子かぁ…聖也君みたいな子ならいやね。」

 

「それはたしかに」

 

と、凄く話題になっていた。因みに聖也というのは簡単に言えばナルシストかつ勘違い男である。

 

「ふん!僕よりかっこいい男子が早々居るわけないじゃないか。」

 

とまあこんな感じである。そこに先生が入ってくる。

 

「皆さんおはようございます。今日は転校生を紹介するわ」

 

「先生ー転校生は男の子ですか?女の子ですか?」

 

とクラスメイトの一人が言う。

 

「男の子ね」

 

そう言うとクラスの女子達は黄色い歓声を上げ男子のテンションはみるみる下がった。

 

「はいはいみんな落ち着いて〜。では船坂君、いらっしゃい。」

 

「入ります!」

 

45度の敬礼をして入ってきたのは百之助である。

 

「ちょっとかっこいいかも…」

 

「えぇ…」

 

「同じ男子なのになんか来るものがあるね…」

 

クラスのざわめきは大きくなる一方であった。

 

「では船坂君自己紹介を」

 

「帝……学習院大学初等部から来ました船坂百之助です。好きな食べ物はカレーで嫌いな食べ物はトマトです。好きな事は車を眺めることです。どうか皆様、お見知りおき下さい。」

 

(しまったァァァァァァ!危うく官姓名名乗るとこだった!)

 

と、盛大にやらかしかけた百之助である。

 

「はいはい皆、他にも聞きたいことあるんでしょうけどそれは休み時間に。えーと………船坂君の席は高町さんのお隣ね。」

 

「はい!分かりました!」

 

(高町?高町!?)

 

猛烈に内心焦り始める百之介である。が、そこは軍で鍛えたであろうポーカーフェイスでその席に付く。

 

「……あの子に瓜二つかつ名前も一緒とは…」

 

小声で喋った為誰も気付くことはなかった。

 

右隣のツインテールの女の子、高町と呼ばれた少女が話しかけてくる。

 

「私、高町なのは。よろしくね船坂君。」

 

「ああ…こちらこそよろしく。」

 

運命の歯車はこの瞬間から回りはじめた。

 

 

 

 

ー 休み時間 ー

 

 

百之助の周りには沢山の人だかりができていた。

 

「ねぇねぇ前の学校はどんなところだったの?」

 

「なんで転校してきたの?」

 

「兄弟とかいる?」

 

「動物とか飼ってる?」

 

というふうに矢継ぎ早に言葉を投げかけてくるので全く対応できず…

 

「すまないが一遍に来られると対応できないよ…」

 

と、滅茶苦茶困っていた。だがしかし戦争で報告された瞬間に指揮を取っていた百之助はその能力を十二分に発揮した。

 

「前の学校は皇族の方とかが通う学校で…」

 

「親の都合だね…」

 

「姉が沢山いるよ…」

 

「動物は飼ってないな…」

 

というふうになんとか対応していた。すると3人の女子が百之助に助け舟を出した。

 

「船坂君困ってるよ?時間沢山あるんだから少しずつ聞いていけばいいと思うの。」

 

「なのはの言う通りだわ!貴方達せっかちすぎるのよ!」

 

「アリサちゃんちょっと怖い…よ?」

 

 

その言葉を聞いた子たちはたしかにそうだと言わんばかりに散った。

 

「済まない。助かった。高町さんとおニ方、名を知らぬ私にお名前をお聞かせ願えないでしょうか?」

 

「…他人行儀すぎるの…」

 

「硬すぎるわよ!?」

 

「アリサちゃん落ち着いて…」

 

と、三者三様であった。

 

「すまない、姉はともかく他の女性になれないもので…」

 

「まあいいわ。私はアリサ・バニングスよ」

 

「月村すずかです。」

 

「二人共よろしく頼む。」

 

しばらく四人でお喋りしていると物凄く面倒くさいのがやってきた。

 

「おいお前!気安く三人と喋るんじゃない!」

 

「……随分な御挨拶だな。君は話しかける前に自分から名乗ったらどうか?」

 

「ふん!まあいい!僕は成星聖也だ。」

 

「そうか。で?成星、如何なる理由で話してはいけないのだ?」

 

「決まっている!僕の妻となるからだ!」

 

(許嫁か?それとも付き合っているのか?情報が足りないな)

 

「だそうだが、3人ともそうなのか?」

 

3人とも全力で首を横に振った。

 

「…そうか…成星、3人とも違うと言っているが親同士が決めた許嫁なのか?」

 

取り敢えず情報を吐かせることにした。

 

「そうじゃない!」

 

「なるほど相当頭がおかしいようだ。」

 

そう言いながら睨みつける。ただ相手がお馬鹿すぎてそれで終わらなかった。

 

「何を!?」

 

そう言いながら殴ろうとする聖也。それにすぐさま対応する百之助。聖也の拳を一瞬で掴む。

 

「!?」

 

「精神科に行ってみたらどうだ?沸点低すぎるし妄想癖があるらしいからな」

 

と、拳を離しながら言う。

 

「お前!」

 

またも拳を握り戦闘態勢に入る聖也。それを見た百之助は呆れた。

 

「成星聖也ここでやってもいいが私の後ろにいる3人に危害が及ぶかもしれん。時間と場所を指定しろ。気が済むまで相手をしてやる。」

 

「言ったな!今日の放課後体育館裏だ!」

 

「いいだろう」

 

「逃げんなよ!」

 

と、怒りながら去っていった。

 

「船坂君…」

 

「あ〜気にしないでくれ、あの手の人間は一回灸を据える必要があるからね。」

 

「あんたほんとに行く気?」

 

「バニングス嬢、男というものはめんどくさいのが多いからな。とりあえずあれは潰しとく」

 

「…わかったわ」

 

「君のことだから小言が飛んでくると思ったがそうではないらしいね」

 

「茶化さないでよ!

 

「了解した。」

 

とまあこんな感じで初日からイベントが絶えないようだ。

 

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