魔法少女リリカルなのは 〜アサルトリリィと呼ばれた男が征く〜   作:岡村優

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四太刀目

あれから数日がたち百之助は現在翠屋に向かっていた。学校では聖也との喧嘩でなにか言われることもなかった。…まあ聖也は相変わらず面倒くさいことこの上ないが…話を戻そう。百之助がなぜ翠屋に向かっているのかというと…なのはたちとお茶会である。

 

「こんにちわ~」

 

「いらっしゃい」

 

「百之助君こっちこっち」

 

なのはに呼ばれたのでそちらの席に行く。ただし店員さんの視線が怖いが…

 

(にしても…何故にロザリンデ姉様はあそこで優雅にお茶飲んでるんだろう?)

 

ロザリンデに関しては放置することとした

 

「ねえなのは、あそこの店員さんなのはのお兄様?」

 

「うん、普段は優しいの」

 

(なるほどシスコンなのか、ならこの圧は理解できるな)

 

「なるほど。ところでなのはここのイチオシは?」

 

「ショートケーキね」

 

と答えたのはアリサだ。

 

「了解、店員さーん」

 

「はーい」

 

とやってきたのは別の店員だ。

 

「ご注文はどうしますか?」

 

「コーヒーブラックとショートケーキを一つ」

 

「わかりました〜」

 

すぐに奥の方に言ってしまった。

 

「今のはなのはのお姉様だね。」

 

「う、うん…よく分かったね…」

 

「分かりやすいからね」

 

(値踏みしてたからな…というかお兄様の方は睨みつけてねえか?)

 

しばらくするとロザリンデがしびれを切らしたのかなのはの兄の方に歩いていった。

 

「店員さん?ちょっとお話しいいかしら?」

 

「どうされました?」

 

「私の弟に何かありましたか?」

 

「な、なんのことでしょう?」

 

「あら?言ってる意味がわからなかったかしら?なぜ私の弟を睨みつけるのかご説明いただけますこと?」

 

(ロザねぇェェェェェェ!!!!)

 

頭を抱えた百之助に対してなのは、すずか、アリサは驚いた。そして百之助とロザリンデを交互に見る。

 

「「「え?ェェェェェェ!?」」

 

「そ…それは…」

 

「妹が可愛いのはよく分かりますが…そんなに睨みつけたら美味しい茶菓子が台無しよ?」

 

(ロザねぇェェェェェェ!!やめてェェェェェェ!!)

 

ロザリンデをよく見たら顔は笑ってるが目から光が失われていた。

 

「姉上ェ…」

 

百之助は恥ずかしくて火山が噴火しかかっている常態だった。だが

 

 

「ま、いいわ。また来るわ。お金置いとくわね。」

 

と言って伝票とお金を置いて帰ってしまう。が途中で百之助の側までやってきてなのは、すずか、アリサに話しかける。

 

「この子不器用だけど仲良くしてあげてね。」

 

「「「はっ…はい!」」」

 

一言だけ言って帰った。その後すぐになのはが百之助に問う。

 

「ねえ…今の人って…」

 

「…姉上だ…」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「でも髪の毛の色違うしにてないわよ?」

 

「ア、アリサちゃん…」

 

その問いに百之助は恥ずかしそうに答えた。

 

「腹違いの姉で名前はロザリンデ・フリーデグンデ・フォン・オットーっていうんだ。…一応ドイツじゃ貴族様なんだよ?」

 

「「「え?ェェェェェェ!?」」」

 

この反応が当たり前である。けして百之助の感覚がおかしいわけじゃないのだ。因みにこの話を聞き耳立てて聞いていたなのはの兄は顔が真っ青になっていた。しばらくお話してお開きにしたのだが…

 

「貴方、ちょっといいかしら?」

 

「はい?別に構いませんが」

 

さっき注文した際に対応した店員に呼び止められた。

 

「ちょっと奥の方でお話しいいかしら?」

 

「分かりました」

 

 

ー 高町家 ー

 

夜、百之助は高町家にお邪魔していた。

 

(気まずい…非常に気まずい…私の星にもいた上に色々ありすぎて精神的にきつい!)

 

というのも、高町家全員揃い踏みなのだ。亭主たる高町士郎、その妻高町桃子、長男高町恭弥、長女高町美由希、そしてクラスメイトの高町なのは

 

重苦しい中、高町士郎が口を開く。

 

「百之助君、私の愚息がすまなかった。」

 

と頭を下げた。

 

「い、いえ!別に気にしてないですから!」

 

「しかし…君の家族構成はどうなっているんだ?」

 

「えーと姉が5人ですが?」

 

「君のお父さんは?」

 

「すいません。私が生まれた際母は亡くなりまして…父は……その…戦死しました。」

 

「「「「!?」」」」

 

「フランス陸軍外人部隊だったんです…湾岸戦争で戦死しました。なので私は親を知りません。強いて言うなら姉たちが親代わりです。」

 

もちろんカバーストーリーで実際には天命まで生きている。まあ死んでいるが。

 

「…それは…配慮が足りなかったな…」

 

「いえ、外に子供を作った父ですから…それにあったことないので分かりません」

 

「そうか…」

 

と、少し悲しそうな顔をする高町家一同。

 

「所で…謝るだけなら店でも良かったのでは?」

 

「なのは、席を外しなさい。後で教えてあげるから。」

 

と、士郎がなのはに席を離すよう言いつけあっさり同意する。

 

「わかったなのお父さん」

 

なのはが去ったは後士郎は単刀直入に百之助に爆弾を投下した。

 

「百之助君、君は戦争に参加、あるいは人の死に直面したことはあるか?」

 

「父さん!」

 

「恭弥さんいいんです。…ええありますよ?沢山の戦友と上官と部下を失いました。」

 

恭弥を静止し正直に白状した。

 

「そうか…実はな君に私と同じ物を感じ取ったのだ。」

 

「でしょうね。私自身店の雰囲気で同じ空気を感じましたから。」

 

「でだ…君を少し観察して思ったのだが…」

 

と口ごもる士郎、その続きを察した百之助が答える。

 

「……大日本帝国陸軍支那派遣軍総司令官岡村寧次大将。それが元々の私の名です。」

 

「「なに!?」」「「!!」」

 

高町家一同に激震が走る。無理もない、超大物の名前が出てきたからだ。ただこれもカバーである。

 

「まあ前世での話ですが」

 

そう言うやいなや懐から拳銃を取り出す。

 

「これは!」

 

「お察しの通り14年式南部拳銃です。」

 

百之助は拳銃を懐に戻す。

 

「私は先の大戦で多くの兵を失いました。陛下に申し訳がありません。出来れば戦場で死にたかったですがそれも叶わず…生き恥をさらして死にました。…それだけが心残りです。」

 

「君は…いや…今はよそう。ここでお開きにしようか。送っていくよ」

 

こうしてお開きとなった。

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