IS 蒼き者の生き様   作:妖刀

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機動戦鬼のリメイクを書くついでに頭の中で思いついたのを書いていきます。


序章
暴走1


とある施設

 

 

“ソレ”は全身から赤いオーラを出しながら突き進んでいた。全身は蒼色で全身装甲。そして顔のバイザー部分の奥には、赤い無機質な光が二つ、輝いていた。

そして“ソレ”施設の通路を進んで行き、そしてT字路を右に曲がった時だった。そこには三体のISがいた。

 

「そいつを止めろ!外に出すな!」

 

真ん中にいた女はそう言って、ほかのISたちと一緒にマシンガンを“ソレ”に向けて連射した。“ソレ”は左手に装備してある小型のシールドで防御をし、ふくらはぎからビームサーベルを抜いた。

 

「だめです!装甲が硬すぎて全く受け付けません!」

 

何発かは本体にあたったが“ソレ”は装甲で弾き、そして目の前から消えた。

 

「な……、きゃぁぁぁぁ!?」

 

いきなり消えたため驚いた女だったが、いきなり”ソレ”に首をつかまれてそのまま壁に叩きつけられた。

「む、無駄よ。こっちには絶対防御があるのよ」

 

女は絶対防御があるためニヤリと笑ったが、それは無駄だった。

女はISもろとも袈裟切りによって切り裂かれたのだ。

 

「ぎゃぁぁっぁぁぁぁあぁ!!!!!」

 

女はあまりの痛みに悲鳴を上げてのたうち回っていたが、次第に勢いがなくなり動かなくなった。

 

「あ、あぁぁ……」

 

殺された女の右にいた女は絶対防御が発動してないことに恐怖し、へたり込んで股に染みを作った。そして“ソレ”の“眼”がへたり込んだ女を睨みつけた。

 

「嫌……、来ないで……!」

 

女は後ろへ下がっていくが、“ソレ”は近づいていき、そして女は壁に背中が当たった。

 

「ひっ……!?」

 

そして“ソレ”と目が合った。“ソレ”の“眼”は赤く、血のような色だった。そしてあまりの恐怖に気絶した。

だが“ソレ”は、気絶した女の頭をシールドの先端で叩き潰し、そして周りを見渡すともう一機ISがいたが逃げ出したのか、すでにその通路にはいなかった。

 

「どこだ」

 

“ソレ”から男の声がした。そして“ソレ”は周りを見渡して一つの通路を見つけ、バックパックと脚部スラスターを吹かしてその暗い通路を突き進んでいった。そしてその先で男女関係なく悲鳴が聞こえたのであった……。

 

 

 

 

 

そして“ソレ”は施設の外にいた。施設はあちこちから火が上がっており、生存者はいるか不明だった。

“ソレ”はビームサーベルを収納した後、辺りを見渡した。時間はすでに夜になっており真っ暗で施設の周りは木々でおおわれており、ここがどこなのか分からなかった。

 

「かん……ザし、今から会いニ行くカラ……」

 

“ソレ”は全スラスターを噴射してその場を後にしたのであった……。

 

 

 

 

 

その事件から数日経ち、場所が変わってここはIS学園。

今IS学園は専用機限定タッグマッチが行われている、はずだった……。

 

「お姉ちゃん……!」

 

簪は山嵐をゴーレムⅢに向けて放った。ミサイル群はゴーレムⅢへと向かっていくが、全てビームで落とされた。だが簪は山嵐を攻撃のためにはなったのではなく、攪乱のためにはなったのだ。ゴーレムⅢは落としたミサイルからジャマーが入った煙幕のせいで周りが見えなくなり、簪はその間に戦闘不能になった楯無を回収した。そして煙幕が晴れないうちに簪はアリーナの壁側に退避して楯無を壁に寄りかからせた。

 

「簪……ちゃん……?」

 

楯無はミステリアス・レイディでミストルテインの槍を使い重傷を負っており、まともに動ける状況ではなかった。

 

「お姉ちゃん……、私が……、お姉ちゃんを守るから……」

 

簪はそう言っ後夢現を展開して煙幕が張られている方に向かった。

 

「簪ちゃん……行っちゃダメ……!」

 

楯無はミステリアス・レイディが動かないのを恨みながらも簪の名を呼んだのであった。

 

 

 

 

 

簪は煙幕の中であたりを見渡しているゴーレムⅢを見つけた。

 

「(よし……、このまま気づかれないように近づいて……、春雷を零距離でぶつけたら……!)」

 

だが簪の考えてることを無駄にしてしまう者がいた

 

「楯無さんに手を出すなぁぁぁぁ!」

 

一夏は簪が狙っていたゴーレムⅢに雪羅を放ちながら突っ込んで行った。そもそも彼は他のゴーレムⅢを相手にしていなかったのか?簪は混乱した。だがそこで止まったのがいけなかった。いきなり簪の後ろからもう一機のゴーレムⅢが現れたのだ。

 

「しまっ!?」

 

ゴーレムⅢはブレードを振り下ろしてきたので夢現で防御したが、力の差で簪はアリーナの壁まで吹き飛ばされた。

 

「かはっ!」

 

そして壁に叩きつけられた後ゴーレムⅢがブレードを簪にぶつけてきた。シールドエネルギーがあるからどうにか数発は持つが、ただの気休めにしかなっておらず簪はとても焦っていた。

 

「(うぅ……、お、織斑君のせいで……)」

 

ついに打鉄二式が解除されてしまい、簪は地面に投げ出された。そして大型ブレードを簪に叩きつけようとしたため、簪は目を瞑った。

 

「簪ちゃん!」

 

だが楯無が簪を抱きかかえて、大型ブレードをかわした。

 

「大丈夫?簪ちゃん」

 

「お姉……ちゃん……?どうして……?」

 

このとき楯無は簪をギュッと抱きしめた。

 

「当たり前じゃない。私はたった一人の妹を助けただけ。それに理由なんかある?」

 

「でも……背中が……!」

 

楯無の背中からは大量に血が流れていた。さっき簪を助けたときにブレードが当たってそれで背中を怪我したのだ。

そしてゴーレムⅢが近くに寄ってきた。一夏は助けに行こうとしたが、もう一機のゴーレムⅢに阻まれ助けに行くことができなかった。

 

「助けて……!」

 

簪と楯無は抱き合って目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

管制室では先生たちが慌てふためていた。

 

「織斑先生!新たな所属不明機が二機、こちらに向かってきてます!」

 

「何だと!?(束……、おまえはいったい何がしたいんだ……!)」

 

織斑先生はそう思いながらアリーナが映っているスクリーンを見た。

 

「織斑先生!さらに新たな所属不明機がこちらに接近中!……あ!先程の所属不明機を追い抜いた際に先程の所属不明機の反応が消えました!」

 

「何!?」

 

織斑先生は驚いた。束が作った無人機を一瞬で破壊するのがどこにいる。そしてそれが学園に向かってくるとなるととても危険ではないか!

 

「至急その所属不明機を破壊するように他の教員に伝えろ!」

 

「だめです!間に合いません!」

 

「何だと!?」

 

そしてアリーナに設置されたカメラがその姿をとらえた。

 

 

 

 

楯無と簪はゆっくりと目を開けた。ゴーレムⅢのブレードは楯無の背中にあたる直前で止まっており、ゴーレムⅢは空を見上げていた。

 

「何……?」

 

二人は空を見るが何もなく、いったい何があったのかわからなかった。だが、攻撃してこないため簪は楯無に肩を貸してその場から逃げ出した。

 

「大丈夫ですか!楯無さん!簪!」

 

そして二人がそれなりに離れたときに一夏が二人の元へ寄ってきた。

 

「大丈夫……じゃない。織斑君……、もう一機の所属不明機を相手にしてたよね……?どうしてこっちに来たの……?」

 

簪はキレており、一夏は簪から出てるのか怪しいほどの怒気にたじろいだ。

その時だった。

いきなりアリーナのシールドが打ち破られたのだ。

いきなり轟音がしたため三人は空を見上げると、そしてそこには全身が蒼の機体がいた。

簪はその機体を知っていた。昔のゲームで出てきた機体。その名は

 

「ブルーディスティニー……。蒼い……死神……」

 

“ソレ”……いや、ブルーディスティニーはその場から動かず上空からアリーナを見下していた。

アリーナにいたゴーレムⅢはブルーに向けてビームを連射したが全てかわされた。

 

 

『EXAMsystemスタンバイ……』

 

 

ブルーから無機質な声がした後バイザーの部分が赤くなり、そして全身から赤いオーラをだしてゴーレムⅢ二機のいるところへと突撃した。

ゴーレムⅢ二機はビームを連射するが、それを難なくかわされ、楯無と簪に攻撃しようとしたゴーレムの懐へ一瞬で入り込んだ。そしてゴーレムⅢの腹にあたる部分を右手で殴りつけ、ゴーレムⅢは大きく吹き飛ばした。

ゴーレムⅢは体勢を立て直そうとするがブルーはそんなことをさせる暇を与えず、タックルを決めてバランスを崩させた後に回し蹴りを頭部にぶち当ててそのまま壁まで吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

「何だよ、あいつ……!」

 

一夏はいきなり現れたブルーに困惑しており、どれを攻撃すればいいのか悩んでいた。だがもう一機のゴーレムⅢが攻撃をしてきたため雪羅で牽制した後、雪片二型で切り裂こうとした時だった。

 

「うぉぉぉぉぉ!!……うぉぉぉ!?」

 

切り裂こうとしたゴーレムⅢがいきなり吹き飛んだのだ。一夏は何があったのかの思ったがそれがすぐに判明した。さっきまでブルーと戦っていたゴーレムⅢが一夏と戦っていたゴーレムⅢにぶつかったのだ。

一夏は飛んできた方向を見てみると、そこには何かを投げたかのようなポーズをしたブルーがおり、一夏は冷や汗を流した。

 

「まさか……、あの無人機をここまで投げたのかよ……!」

 

そしてブルーはスラスターを噴射して一気にゴーレムⅢたちに近づいた後、最初に起き上がった、投げられたのが当たった方のゴーレムⅢの頭を右手で鷲掴みした後、左手に装着してあるシールドの先端で胸部を殴り始めた

 

「はは……ふははははは!!!」

 

「この声、まさか……、お姉ちゃん!」

 

「うん……聞こえた。まさか……ね……」

 

そして途中からブルーに載っているパイロットからだろうか、狂気に染まったかのような笑い声が聞こえたが、この声の主を知ってるのか楯無と簪は反応した。

 

 

 

 

 

何回も殴ったせいか、ゴーレムⅢの背中からISコアが弾き飛ばされた。そしてブルーは動かなくなったゴーレムⅢの首を掴み、もう一機のゴーレムⅢの元へと向かった。

もう一機のゴーレムⅢは激突の際に機能が停止してたのか、ブルーが結構近づいたところで反応し、掌の部分からビームを連射するが、ブルーは持っていたゴーレムⅢの残骸を盾にした。

そして残骸はボロボロになっていくが、ブルーはそれを気にせずそのまま突っ込み、そしてゴーレムⅢにゴーレムⅢの残骸を叩きつけるかのようにぶつけた。

ゴーレムⅢは再び壁に叩きつけられ、そして次に見たのはブルーの持っていたシールドの先端だった。

そしてシールドはゴーレムⅢの頭を潰した後、そのままアリーナの壁を穿った。

そしてシールドで頭を潰されたゴーレムⅢはその場で大型ブレードを横に薙ぐが、ブルーはすでに後ろに下がっており、そしてブルーの胸部から二つのミサイルは発射され、そしてゴーレムⅢに二つとも直撃し、大爆発が起きた。

 

 

大爆発が起きて煙が晴れた後、そこにいたのは上半身を失ったゴーレムⅢであった。

 

『なっ……!?』

 

ここのアリーナにいた全員は絶句した。シールドエネルギーがあるはずなのに全く機能していないのだ。

そしてブルーは楯無と簪がいいるとこを見、そしてそこに歩みだした。

簪は楯無の前に立って庇うかのように両手を横にしており、そしてブルーは簪の前に立った。

 

「カン……ざシ、ただ……イ……ま……」

 

その時ブルーから声がした。

 

「やっぱり……、おかえり、蒼也」

 

簪は嬉しさのあまり涙が少し出たが、笑みを浮かべた。

だが

 

「二人に手を出すなぁぁぁ!!!」

 

一夏は更識姉妹が襲われてると思ったのか、ブルー目掛けて雪羅を発射した。

ブルーの後ろに更識姉妹がいるのを忘れて。




原作七巻目の戦いが終わった後に、原作一巻目に入っていきます。
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