IS 蒼き者の生き様   作:妖刀

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インフィニット・ストラトス・センチネルの方はちょっととある準備に入るので、こっちを久しぶりに更新します。


クラス代表決めと再会

それから授業が始まり、教卓の所には千冬が立っていた。

 

「さて、次の授業を始める……って言いたいところだが今度あるクラス対抗戦の選手を決めてなかったな。それでクラス代表を決めなければならない」

 

この時蒼也は首を傾げた。この時蒼也以外にもわからない奴がいたのか千冬がクラス代表について説明を始めた。

 

「……とういうことだ。ではクラス代表をしたいやつはいるか。自薦でも推薦でもかわまんぞ」

 

この時クラスの大半が挙手をした。

 

「私は織斑君を推薦します!」

 

「私もします!」

 

「私も!」

 

この時一夏に集中したため蒼也は、名前を上げられないように呼吸数を減らして存在感を薄くしていた。そして周りは蒼也のことを忘れてるかのように、一夏の名前を挙げ続けるのであった。

 

「え、俺!?織斑先生!俺は辞退します!」

 

「自薦他薦問わんと言った。推薦された以上事態は許さん。」

 

「そ、そんな!?……なら俺は蒼也を推薦します!」

 

一夏は辞退ができなかったためどうにか逃げようとした結果、蒼也を推薦することにした。

この時蒼也は一夏を親の敵というかのように睨んだが、一夏はそれに全く気付いてなかったのであった。

 

「では推薦されたのは織斑と黒城、この二人を投票して代表を決めるそれでいいな?」

 

この時周りの女子は「はい!」といい返事をした。

 

「織斑先生、ちょっといいですか」

 

「どうした黒城」

 

この時蒼也は挙手して千冬に待ったを掛けて、そして立ち上がった。

 

「あのですね、推薦してくれた女子達には申し訳ないけど自分たち男は全く実力がなくて対抗戦に出ても一回戦で負ける未来しか見えないんですよですから「待ってください!納得いきませんわ!」ん?」

 

蒼也は頑張って辞退できるようにしていたが、突然邪魔が入ったためその声がした方を向いた。そこにいたのはセシリア・オルコットであった。

 

「そのような選出は認められません!そもそも男が代表だなんて恥さらしもいいとこですわ!わたくしに、このセシリアセシリア・オルコットに……」

 

そしてセシリアは自身の自慢から入り、そして日本を乏し始めた。この時周りの日本人は頭に青筋を浮かべてる者や、笑顔だけど目がまったく笑ってない者が多数いた。この時蒼也はとてもどうでもよさそうな顔をしており、ボケーっと天井に着いてる電灯を見ていた。

 

「イギリスだって島国で飯マズ大国じゃねえか」

 

この時一夏が反論をしたため、セシリアは顔を真っ赤にしながら一夏を睨んだ。

 

「なっ!?イギリスを馬鹿にしますの!?」

 

「先に馬鹿にしてきたのはそっちじゃねえか!」

 

「はぁ……」

 

蒼也は二人が罵り合ってるのを見て小さくため息を吐いた後、ノートの一番後ろの方を開いて暇つぶしに落書きを始めた。いや、落書きって言っても何かの設計図だろうか、細かいところまで長さの指定がされており、おそらく材料費と思われる値段がところどころに書かれていた。この時蒼也は何か楽しそうな顔をしており、そして買う日だろうか、ノートの左下に日付を書いて丸を付けていた。

 

「……だろ!そう思うよな、蒼也」

 

この時一夏にいきなり呼ばれて顔を一夏の方へ向けた。

 

「ん?一体何の話だ?」

 

「へ?」

 

この時一夏の顔はキョトンとした顔をしていたが、顔を横に数回振った後蒼也に顔が引っ付くのではないかという勢いで蒼也に詰め寄った。

この時に本当に顔が引っ付くのではないかと思った蒼也は一夏の顔をガシッとつかんだ後、自身の顔から大きく離して一夏の顔から手を離したのであった。

 

「いやいやいや、あんなことを言われたのに聞いてなかったはないぜ!」

 

「いや、何かお互い罵り合ってたからかかわるのがめんどくさいし。そもそもあんなことって何だ?」

 

蒼也がそう言った時一夏は何か絶句した顔をしたが、気を取り直して蒼也に今まであったことを簡潔に話した。

 

「……ふぅん。要するに決闘になってハンデを付けようか?って言ったら思いっきりバカにされたってことか」

 

「ああ、そういうことだ」

 

「まあ、俺はこの試合は勝てる見込みが少ないからハンデがほしいね」

 

そう言った時、一夏は何か何か失望したかのような顔をして蒼也に詰め寄ってきた。

 

「なんでだよ!」

 

「あのさ簡単に言うと、某ポケットなモンスターで最初にもらったうちの一匹が初期設定のまま五人目のジムリーダーに誰が挑むか?まだこっちにISに乗った経験が多くあるならわかるよ?でもさ相手は代表候補生、こっちは初心者。これでハンデをやろうか?って相当な舐めプだろ」

 

一夏は蒼也に何か言い返そうとしても言えないことに少し腹を立てており、蒼也は一夏が何もいい返さないため反論はないと判断して一夏を視界から消して前を向いたが、千冬が見下すように蒼也を睨みつけていた。

 

「……何ですか?」

 

「黒城、この模擬試合はお互いハンデ無しで戦ってもらう。だから勝手なことをぬかすな」

 

「はぁ?いや、ちょっと待ってくださいよ織斑先生。世界最強ならこれがどれぐらい絶望的なことぐらいわかりますよね?」

 

「男ならそれくらいのことを乗り越えて見せろ」

 

千冬がそう言った時本気で言ってるのか?と蒼也の顔は物語っており、千冬はそれを無視して手を軽くたたいて全員の意識をそっちに向けた。

 

「それでは来週の月曜に第三アリーナで三人は総当たり戦をしてもらう。いいな!」

 

「「「はい!(はーい……)」」」

 

蒼也はしぶしぶ返事をしてこの場が終わると思って一息つこうとした時だった。

 

「いっ!?」

 

「何だその返事は!返事をするときはちゃんと返事をしろ!」

 

いきなり千冬に出席簿で頭を叩かれ、蒼也はまさかの不意打ちで頭を抱えて蹲っていた。

 

「うぉぉぉ……、頭が……!」

 

「ちゃんと返事をしないからそうなるのですわ」

 

セシリアにまあ間違っていないこと言われて、自分で頭をさすりながら蒼也はセシリアの方を向いた。

 

「確かに俺がちゃんと返事しなかったのは悪いかもしれないがさ、こっちはこんなムリゲーをしたくないんだよな……」

 

「あら、逃げるんですの?」

 

「逃げるとか言ってねえよ。ムリゲーだからやる気がしないだけだ」

 

「あら、日本男児はどんな逆境でも立ち向かうって聞いたのですが、そうでもないのですね。残念ですわ」

 

「そう言われ「俺は違うぞ!」ん?」

 

「蒼也!お前はそんなことで諦めるのかよ!もっと熱くなれよ!諦めんなよ!努力すればどうにかなるだろ!」

 

一夏はそう熱弁するが、一方蒼也がそんな一夏を冷めた目で見ていた。

 

「無理、俺はお前と違ってそういう時は冷静でいる主義だから」

 

そしてお互いに言い合いをしているうちにチャイムが鳴ったため、千冬によって強制的に終了された後号令をした。

 

 

 

 

 

それから放課後、蒼也は麻耶から一夏と一緒に教室に残っていてくれと言われたため教室に残っていたが、廊下はまだ女子であふれかえっていた。

この時廊下にいた女子達は一夏に熱のこもった視線を送るのと同時に、蒼也にめがけて冷たい視線を向けており、蒼也は「やはりか……」とつぶやいていた。

 

「織斑先生の弟さんってかっこいいね」

 

「そうだね。それに比べてあの男は……」

 

「あれはだめよ。あんな根性無しなんか消えればいいのよ」

 

まあ自分のあの態度がこんな風になるのは予想していたが、おそらくこの学園全員に伝わっていたのだろう。昼休みもトイレ行くときも女子達に睨まれていたため、まさか全生徒にまで広がるのは予想外だったが。

夕日が教室を照らす中、蒼也は窓から海を見ながら溜息を吐いた。

 

「織斑君と黒城君はいますか?」

 

その時だった。ドアの方を向くと真耶が立っており、おそらく今残っている理由なのだろう。蒼也はさっさと済ませてこの視線が苦しい区間から抜け出したかった。

 

「何ですか?」

 

「はい……、二人にはすみませんが今日から学園の寮で生活をしてもらいます……」

 

「「えっ?」」

 

この時蒼也と一夏は声がハモッたが無理もないだろう。学園で寮生活。それは自身の安息の場が無くなるという死刑宣告にもふさわしい言葉だった。

 

「いや、山田先生、ちょっと待ってください。自宅からここに通う予定でしたが」

 

「俺は二週間は自宅から通う予定でしたが……」

 

「え、織斑って寮に入る予定なのか?」

 

「ああ、そうだけど……」

 

女子だらけの寮に入る予定だったていう一夏に蒼也は驚きを隠せないでいた。

 

「すいません……、職員会議で急遽決められたことなので……」

 

「なら俺ら同室ですよね?」

 

蒼也は同室で遭ってくれと思っていたが、現実とは非情なものである。

 

「実は……別室なんです……」

 

「「はぁぁぁぁぁ!?」」

 

「うるさい」

 

「「がふっ!?」」

 

いきなり何かで頭を叩かれたため痛みに悶えながら顔を上にあげると、そこには千冬がおり、手には出席簿が握られていた。

 

「織斑先生、なんで男で同室じゃないんですか?普通ならそうなるはずなんですけど」

 

蒼也の言うことはその通りである。ただでさえ女尊男卑の世の中だというのに、女子と同室ってのは刃物がのどに付きつけられているのと同意なのだ。

 

「私が決めたことではなく上が決めたことだ。だから余計な口出しするな」

 

「それではこれが部屋の鍵です。なくさないでくださいね」

 

そう言われて真耶から渡されたのは蒼也は1020、一夏は1025と書かれた鍵であった。

 

「でも、今日は家に帰っていいですよね?着替えとかもって「織斑と黒城のはここにある。着替えとスマホの充電器があれば十分だろ」あ、ありがとうございます……」

 

そして二人にはリュックが渡された。

一夏は荷物のあまりの少なさに項垂れていたが、蒼也は何か顔が青くなっており、それに気づいたのか一夏は怪訝そうな顔をしていた。

 

「お、織斑先生、俺のがあるってことは……、勝手に家に入ったってことですか?」

 

「入ったのは私ではなく政府の役人だ」

 

それを聞いたとき、蒼也は頭をガシガシと掻いて大きな溜息を吐いた。

 

「おいおい……、政府の人間は偉かったら勝手に人の家に不法侵入してもいいのかよ……」

 

確かに自身の部屋は思春期の男子の部屋とは思えないほど殺風景な部屋であるが、それでも誰かに勝手に入ってもらいたくないものだ。

鍵を新しく変えても無駄だろうと思ってどうするか考えていた蒼也だったが、この時鷹に手を置かれた。

 

「蒼也……ドンマイ」

 

一夏は本当に慰めのつもりで言った言葉だったが、蒼也の精神を逆なでするには十分な言葉だった。

 

「……せえよ」

 

「え……?」

 

「うるせえよ!!!!」

 

この時蒼也が大声で怒鳴ったため、廊下にいた生徒も含めて千冬以外がビクッとしたが、蒼也はそんなのお構いなしに怒鳴り散らした。

 

「お前な、勝手に家に入られたってことはもしかしたら通帳とか貴重品が盗られたのかもしれないんだぞ!確かに今、懐に通帳やカード類は持ってるからよかったぜ!?だけどな、これが盗られたら俺のこれからの生活が一瞬で地獄までまっしぐらになるんだぞ!わかるか!?」

 

「わ、悪かった。何も考えずそんなこと言ってすまなかったから」

 

一夏は謝るが蒼也の怒声は収まるところを知らなかった。

 

「確かに俺の住んでるアパートは1LKの家賃2万の格安訳あり物件だよ!?でもな、こん「落ち着け、この件は私から政府の方へと言っておくから」

 

蒼也の怒号にさすがに疲れたのか千冬はそう言って蒼也を落ち着かせるようにした。

息を切らしたのか蒼也は肩を上下させており、落ち着いたところで少し申し訳ない顔をしていた。

 

「つい怒鳴り散らしてすみません……」

 

「いや、私でもそうなってしまうだろう」

 

千冬は怒鳴り散らしたことを特に咎めず、蒼也を見ていた。

 

「それではまた……」

 

蒼也は疲れたのか、とぼとぼと重い足取りで教室を出て行こうとした。

 

「あ、そうそう、黒城君。学園の大浴場は使えないので、風呂に入るときは自室のシャワーを使ってくださいね」

 

麻耶の忠告を軽く手を振って応えた後教室を出たら、女子がたくさんいたがモーゼの十戒のごとく道ができたため、少し気味悪く感じながらも寮へと足を運ぶのであった。

教室では何か一夏が言ってたが、蒼也には関係ない話だろう。

 

 

 

 

 

それから少し歩いた後、すぐに寮に着いて気付けば自身が入る部屋『1020』室の前に立っていた。

 

「さて、同室相手はどんな人なんだ……?」

 

少し不安を感じるが、蒼也は扉を三回ノックして少し待った。

 

「はい……」

 

そして小さい声で返事が聞こえた後、部屋の扉を開けて出てきたのは……、

 

「どちらさ……ま……」

 

出てきたのは背は蒼也の肩ぐらいしかなく、髪は内側にはねており水色で瞳はルビーみたいな赤色だった。

この時二人はお互いの顔を見た瞬間驚きの表情を見せたが、すぐに極力いつもの表情に戻した。

 

「かん……ざし……か?」

 

「蒼……也……?」

 

「蒼也の、ばかぁ!!」

 

「ぶふっ!?」

 

その時だった。蒼也はいきなり簪に左ビンタを食らったため、少し左に飛ばされたがすぐに体勢を立て直して簪の顔を見た。そしたら簪の目からは涙がボロボロと零れており、歯を食いしばっていた。

蒼也はいきなりぶたれたことに驚いたが、その理由をはっきりわかっていたため申し訳ない顔をした後、顔を左右に動かして廊下に誰もいないかを確認した。

 

「入って……」

 

そして涙声の簪に入るように言われたため、おとなしく部屋に入って再び廊下に誰もいないか確認して扉を閉めた。

そしてベッドに座っていた簪に手招きをされた後、蒼也もベッドの上に正座をして座った後お互いに向き合った。そして最初はお互い無言だったが、簪が少し嗚咽交じりでぽつぽつとしゃべり始めた。

 

「ねえ、蒼也……。この三年間……、今までどこにいたの……?私、寂しかったんだよ……?」

 

「すまなかった。けどな、「わかってるよ……。お父さんが悪いことぐらいわかってるよ……」簪……」

 

「でも……、少しは電話してくれたっていいじゃない……!」

 

「すまなかった……」

 

蒼也は土下座をした。簪を寂しがらせた分、何も連絡しなかった分、その他もろもろの分。これで許してもらえるとは思ってない。何か要求があるならそれに応えよう。蒼也はそう思っていた。

 

「顔を上げて……」

 

蒼也は恐る恐る顔を上げた瞬間だった。

いきなり簪が蒼也の首に手を回すように抱き付いてきたのだ。

 

「か、簪!?」

 

「絶対どこにもやらないんだから……!蒼也は私の隣にずっといてもらうんだから……!」

 

声は震えながらも強い意志を灯しており、簪は抱きしめる力をさっきより強くした。

蒼也はそんな簪を抱き返し、簪の小さな嗚咽が聞こえる中お互いに抱きしめあったのであった……。それは三年間の隙間を埋めようとするかのようで、誰もが入ることのできない空間であった……。

 

 

 

 

 

 

あれからどれくらい経っただろうか。抱き合うのやめたころには時計の針は八時を指しており、食堂はすでに閉まり切っていたので簪が夕食を作ることになった。

二人はすでにシャワーを浴びており、お互い寝間着姿になっていた。

蒼也はグレーの長袖の寝間着いう姿であったが、簪の寝間着の姿はと言うと……。

 

「簪……」

 

「何……?」

 

「なんで、犬の着ぐるみなんか着てるんだ?」

 

そう、犬の着ぐるみ姿なのだ。袖はもともとダボダボだったのだろう、それをゴムでも入れたのか。袖はしっかりと締まっているのに対して、途中から振袖みたいに伸びているのだ。

 

「これ、本音から誕生日プレゼントで渡されて……」

 

「友人思いだな」

 

「それは置いといて、ご飯で来たよ?」

 

簪がそう言った後鍋から皿に食事が盛り付けられる音がしたためベッドで寝転がっていた蒼也はテーブルに座り、そして目の前に食事が出された。

 

「おお、スパゲッティとは。とても美味しそうだ」

 

そして二人向かい合う形で席に着いた後、掌と掌を合わせた。

 

「「いただきます」」

 

そして談笑しながら夕食を食べた後、ベッドに入ったのだが……。

 

「簪、な座俺のベッドの中に?」

 

簪が蒼也のベッドに入り込んで、そして蒼也の右腕に抱き付いてきたのだ。さすがの蒼也もコレはたじたじになってしまったが、

 

「蒼也が逃げないようにするためだもん」

 

「逃げないか「だめ」さようですか……」

 

蒼也はあきらめるかのように溜息を吐いた後、部屋の電気を消すのであった。

そして気付けばお互いを抱き合うかのように眠る二人なのであった……。




ヒロインが登場しました。

今までインフィニット・ストラトス・センチネルの方を更新してばっかだったので、こちらの更新を楽しみにしていてくれた皆様には申し訳ございません。
ですが、センチネルの次話の準備ができるまでこちらを更新していく予定ですのでもうしばらくお待ちください。
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