空に上弦の半月が輝いている午後8時―。
ラン達が更衣室で、装甲服の下に着るアンダースーツに着替えていたら、ディが入ってきた。
「おっ☆
助っ人参上☆」
と言うラン。
「お…おぅ…★」
と答えるディ。
「…で、ここで何をするんだ?」
と訊くディ。
「ここで、装甲服の下に着るアンダースーツに着替えるの。」
と教えるロア。
「ほれ★」
と、ディにアンダースーツを投げ渡すスー。
「へぇ…。
こんな物着るんだ…。」
と、服を脱ぎ始めるディ。
「こんな物って…★
エスタルドじゃ、アンダースーツ無いのか?」
と、スーは冗談のつもりで訊いたのだが
「あぁ。
装甲服とのシンクロ率を高めるため、全裸にならなきゃならなかったからな★」
と言うディ。
「マヂか…★」
と、ドン引きするスー。
ディがアンダースーツに着替え終わると
「じゃ、行くよ☆」
と、ランを先頭に、更衣室を出て、発進デッキに向かう―。
発進デッキにて
ランはガンダムエックス
スーはガンダムエアマスター
ロアはガンダムレオパルド
の装甲服を纏う。
「アチキは?」
と訊いてくるディに、チーフメカニックのセイビが
「嬢ちゃんのは、これだよ。」
と、緑色の装甲服をディに渡す。
「何だ、これ?」
と訊いてくるディに
「ジェニスの装甲服だ。」
と言うセイビ。
「へぇ…★」
と、ジェニスの装甲服を眺めるディ。
緑色の曲面装甲が、なんとなく、ガスタール軍のパイロンを思わせるため、不服な顔をするディ。
(まぁ、いっか…★)
と、渋々、ジェニスの装甲服を着るディ。
装甲服を着終わると、いよいよ出撃だ。
発進デッキのハッチが開く。
「行くぞッ☆」
と
が、フリーデンの後ろから発進する。
目指すはM.G.F. エスタルド駐留部隊の基地―。
◇
進撃する
「これより、本艦はラン達の支援砲撃を展開する!!
主砲、発射用意!!」
と、艦橋で指示を出すアミール。
フリーデンは停止し、主砲の発射態勢に入る―。
アミットフォースの母艦フリーデンは
全長 88メートル
全高 32メートル
全幅 52メートル
重量 4260トン
の、陸上戦艦と呼ばれる巨大なホバークラフトである。
しかし、フリーデンの艦種は陸上戦艦ではなく、陸上輸送艦である。
双胴式の艦体で、左舷側は居住区、右舷側は貨物デッキとなっているが、その貨物デッキを、MS娘の発進デッキに改造している。
戦闘艦ではないため、武装は左舷側に装備されている、自衛用の3インチ連装砲塔が1基あるのみである。
こんな武装で、
はっきりいって、仮にも戦闘部隊であるアミットフォースの母艦には不向きな艦である…。
「主砲、発射準備完了!!」
と、報告するオペレーター。
「撃て!!」
とアミールの号令一下、フリーデンの主砲が火を吹いた。
主砲といっても、口径が
放たれた砲弾は、M.G.F. 基地内に小さな爆炎をあげた。
しかし、基地内を混乱させるには、十分な威力であった―。
◆
M.G.F. エスタルド駐留部隊の基地内で、突如起きた爆発に、基地内の隊員達はパニックにおちいっていた。
「何事だっ!?」
と叫ぶのは、MS娘部隊の隊長のアム。
「わかりませんが、おそらくは、何者かによる砲撃と思われます!!」
と答える、ドートレスの装甲服を着た隊員。
(我々に攻撃を仕掛けてくる者とは…
何者だ?)
と考えるアム。
「隊長…
どうしましょう…?」
と訊いてくる隊員。
そこに、別のドートレスが
「敵襲です!!
アミットフォースです!!」
と報告に来た。
「わかった!!
私も出る!!
お前達は、すぐに迎撃にあたれ!!」
と、2人のドートレスに下令するアム。
「「了解!!」」
と、アミットフォースの迎撃に向かう2人のドートレス。
アムは、アッセンブルルームへと向かう―。
アッセンブルルームに来たアムは、自身の専用の装甲服
ガンダムデリンジャーアームズ
を装着する。
このガンダムデリンジャーアームズの装甲服…
聞けば数十年前、初代シン・クロサキ主導のもと、MS娘ではない、一般兵士でも使える装甲服として開発された物らしい。
しかし、装甲服の開発は失敗したようで、完成した装甲服は行方不明となった。
ところが数年前、北米のとある廃工場にて、行方不明になっていたガンダムデリンジャーアームズの装甲服が発見されたのである。
回収された装甲服は修繕された後、アムの専用装甲服として、アムの手に渡ったのである…。
ガンダムデリンジャーアームズの装甲服を装着したアムは
「これより、当基地に侵入してきたアミットフォースを迎撃する!!」
と下令し、4人のドートレスを連れて、出撃した―。
◇
基地に攻め込んだ
「そこぉっ!!」
と、シールドバスターライフルを撃つ
シールドバスターライフルから放たれたライムグリーンのビームが、ドートレスの胸を撃ち抜いた―。
「オラオラァッ!!」
と
ドートレス達がマシンガンで、上空にいる
逆に
3人のドートレスが、
「お返しぃ〜☆」
と、
赤い装甲服を着たMS娘
にマシンガンを撃つが、命中しているのに、火花が散るばかりで、効いている様子はない。
逆に、相手が右手に持つダブルガトリングガンによる反撃を、
そこに、
《何やってんだ、ディ!!〉
と、
「うっせぇッ★
赤いヤツが強いんだよッ!!」
と言う
《おめぇが弱いんだよ★
見てろよッ!!〉
と、コンテナの陰から飛び出す
そして、両手に持つバスターライフルを乱射する。
この攻撃で、赤い装甲服を着たMS娘に随伴していた4人のドートレスのうち、2人を撃ち倒したが…
赤い装甲服を着たMS娘が右手に持つダブルガトリングガンと、胸から発射するガトリングガンによる反撃をうけ、慌ててコンテナの陰に隠れる
「どうだ?
シャレになんねぇヤツだろ?」
と言う
《はぁっ!?
おめぇ、ナニ言ってんだッ!?
あんなヤツ、たいしたことねぇぢゃねぇかッ★〉
と、強がる
「逃げてるくせに、よくそんなこと言えるな★」
と、あきれる
《あぁ!?
ねぼけてんのかッ★
誰が逃げてんだよッ★
退避している
んだよッ★〉
と言い張る
「「ひぇぇぇぇぇ…ッ★」」
と、逃げ出す
逃げる
そこに…
だが、随伴していたドートレスに当たってしまった。
「この距離でかわすなんて、只者じゃないね…★」
と言う
「お前も、いい腕をしている。」
と、
「ありがと☆
一応、名前教えてくれる?」
と訊いてきた
「私の名はアム!!
ガンダムデリンジャーアームズのアム
だ!!」
と、赤い装甲服を着たMS娘…アムは名乗った―。