機動戦士ガンダムこれくしょんX   作:星龜

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サテライトキャノン


 

フリーデンの医務室では―

 

 

「先生…

何かあったのですか?」

と、テクスが内線で話しているのを見たシィが訊く。

 

「大変なことになった。

本艦の近くに、黒色機動群が降下したらしい。

今、ランとスーが対処に当たっている。」

と言うテクス。

 

「そうですか…。

なら、安心ですね。」

と答えるシィ。

 

「ところが、そういうわけにもいかんようだ。

今回、降下してきたのは、いつものような廃棄処分ではなく、新型機らしい。」

と言うテクス。

 

「えっ、新型?」

と驚くシィ。

 

「これまで、黒色機動群は廃棄処分として、古い機動兵器を降下させてきていた。

それらは旧式兵器ゆえに、連合地球軍によって簡単に撃破されてきたが…

しかし、今回、降下してきたのは新型機ということは、これまでの廃棄処分で、戦闘データを取り続けていたんだ。

もしかしたら、黒色機動群の反攻が始まるのかもしれん。」

と言うテクス。

 

「なら、私も出撃します!!

ランさんやスーさんのお手伝いをしてきます!!」

とシィが言うが

 

「ダメだ!!」

と、シィを止めるテクス。

 

「行かせてください!!

左手だって、とっくに治っています!!」

と言うシィに

 

「そうはいかん!!

それ以前に、君が着る装甲服は無い!!」

と言うテクス。

 

「どういうことですか?」

と訊くシィに

 

「君が着ていた装甲服だが、現在、修繕中だ。

どこで見つけたのかは知らんが、動いているだけでも奇跡だったんだよ。」

と言うテクス。

 

「心配しなくてもいい。

ランという、一番頼りになるヤツが戻ってきたんだ。」

と、シィをベッドに寝かせるテクス―。

 

 

黒色機動群の新型機と交戦しているガン([スー])ダムエアマスターだったが…

 

 

「オラオラァッ!!」

と両手に持つバスターライフルを撃つガン([スー])ダムエアマスター。

 

ところが…

 

何…ッ!?

 

ガン([スー])ダムエアマスターの攻撃は、全て弾かれてしまったのだ…!!

 

「ち…ちくしょう…ッ!!」

と、ガン([スー])ダムエアマスターはバスターライフルを乱射するが、黒色機動群の新型機には、まったく通用しない…。

 

「なら、頭だッ!!」

と、黒色機動群の新型機の頭部を狙うガン([スー])ダムエアマスター。

 

黒色機動群の機動兵器は、頭部もしくは腹部を破壊しなければ撃破できない。

 

しかし…

 

何でだよ…ッ!?

 

ガン([スー])ダムエアマスターの攻撃は、まったく効かなかった…。

 

 

《コイツら、ヤバすぎるッ!!

私の攻撃が、全然効かないッ!!〉

とフリーデンのブリッジに、ガン([スー])ダムエアマスターからの通信が入る。

 

「どういうこと…!?」

と訝しむアミール。

 

「どうやら、そうとうな強化が施されているみたいです。」

と、やけに冷静な声で言うレイナ。

 

そんなレイナに、アミールは感心とも呆れともとれる顔をする…。

 

 

とにかく、この、レイナという女性は、危機的な状況にあっても慌てたり、うろたえたり、取り乱したりすることがない。

 

年長者(おとな)の余裕というものだろうか?

 

 

「セイビさん。

レイナです。

マイクロウェーブ照射装置

の稼働状況はどうですか?」

と、セイビに訊くレイナ。

 

《いつでも使えるが

照射時間までは保証できねぇ

なぁ…。〉

と答えるセイビ。

 

「かまいません。

サテライトキャノンを撃てるだけのエネルギーがあるのなら、今すぐ起動してください。

スーさんがピンチなんです。」

と言うレイナ。

 

《わかった!!〉

と答えるセイビ。

 

「ラン、聞こえて?

今からマイクロウェーブを照射するわ!!」

と言うアミール。

 

《待ってましたぁ☆〉

と喜ぶガン([ラン])ダムエックス―。

 

 

フリーデンの上空に到着するガン([ラン])ダムエックス。

 

「サテライトシステム、起動!!」

とランが叫ぶと、背中にL字型に折り畳まれているリフレクターがX字型に展開され、機体の右に移動する。

 

そして、リフレクターの中央に装備されているキャノン砲が前方に展開される。

 

一方、フリーデンの右舷前方に、大きなパラボラアンテナのような物がせり出してきた。

 

その、パラボラアンテナの中央から、緑色のガイドレーザーが発射された。

 

フリーデンから発射されたガイドレーザーが、ガン([ラン])ダムエックスの胸部中央にある、緑色のガイドレーザー受信機に当たる。

 

そして―

 

フリーデンのパラボラアンテナから、マイクロウェーブが照射された―!!

 

照射されたマイクロウェーブを、ガンダムエックスの背中のリフレクターが受信し、サテライトエネルギーに変換していく…

 

…が…

 

マイクロウェーブの照射時間は、わずか4秒だった…。

 

ゑ…?

と、蓄積されたサテライトエネルギーの量を確認するラン。

 

(ゑ…

通常出力で9発分…?)

 

敵は12体

いるのだが…。

 

(仕方がない…

一部は、ビームソードにまわそう…。)

と、エネルギーの配分を変えるラン。

 

その結果…

 

(通常出力で8発分…

仕方ないな…★

それよりも、早くしないとスーが…!!)

と、ガン([ラン])ダムエックスはガン([スー])ダムエアマスターの救援に向かった―。

 

 

黒色機動群の新型機からの攻撃を回避し続けるガン([スー])ダムエアマスター。

 

「何モタモタしてんだッ!!

ランッ!!

早く来いッ!!」

と叫ぶスー。

 

すると…

 

上空から、青白い光弾が飛んできて…

 

黒色機動群の新型機の胸を撃ち抜いた―!!

 

爆発する、胸を撃ち抜かれた黒色機動群の新型機。

 

《お待たせぇ〜☆〉

と言ってくるガン([ラン])ダムエックスに

 

「遅いんだよッ!!」

と怒鳴るガン([スー])ダムエアマスター。

 

《これでも、全速力で来たんだよッ☆〉

と、サテライトキャノンを撃つガン([ラン])ダムエックス。

 

サテライトキャノンから放たれた青白い光弾が、黒色機動群の新型機の頭部を粉砕した。

 

(なんてこった…。

あれくらいの威力がないと、アイツらを倒せないのかよ…。)

と嘆くスー。

 

その時

《スー、戻ってこい!!〉

と、セイビからの通信が入った。

 

「オッサン?

何でだよ?」

と訊くスー。

 

《サテライトキャノンのエネルギーが少なすぎて、敵を全て倒すのはムリじゃ!!

それと、お前さんの銃が効いておらんと聞いてな。

ウイングガンダムセラフィムのバスターライフル

なら、あやつらを倒せるじゃろう。〉

と言うセイビ。

 

「マジか!?

わかったッ☆

ラン!!

ここはまかせるぞッ☆」

と、フリーデンに戻るガン([スー])ダムエアマスター。

 

 

「3つ目ッ☆」

と、サテライトキャノンを撃つガン([ラン])ダムエックス。

 

だが…

 

サテライトキャノンから放たれた青白い光弾は、黒色機動群の新型機の右足に当たってしまった。

 

「やべッ★

はずした…★」

と、もう一度、サテライトキャノンを撃つガン([ラン])ダムエックス。

 

今度は確実に、右足を失った黒色機動群の新型機の胴体に当たった。

 

1発ムダにしてしまったため、倒せる敵は、あと4体…。

 

もちろん、はずさないことが絶対条件だ…。

 

「この…ッ★」

と、サテライトキャノンを撃つガン([ラン])ダムエックス。

 

ところが…

 

ゑゑゑ…ッ!?

 

今度は、かわされてしまった…。

 

えぇ〜いッ★

こうなったら、全部撃てッ★

と、残りの3発を撃つガン([ラン])ダムエックス。

 

1発は、黒色機動群の新型機の左腕に当たり…

 

1発は、黒色機動群の新型機の胴体に当たり…

 

1発は大ハズレ…。

 

残り3発撃って、倒せたのは1体だけだった…。

 

サテライトキャノンを8発撃って、倒せたのは4体だった…。

 

 

サテライトキャノンを戻し、リフレクターも畳まれた。

 

そして、大型ビームソードを抜くガン([ラン])ダムエックス。

 

通常はライムグリーンのビーム刀身だが、サテライトエネルギーを使用しているため、青白いビーム刀身となっている。

 

てぇーいッ!!

と、ガン([ラン])ダムエックスは黒色機動群の新型機に斬りかかっていった―。

 

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