機動戦士ガンダムこれくしょんX   作:星龜

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ネオタリバン①


 

レイナとランが更衣室に行く途中、シィとディに出会った。

 

「あっ、そうだ☆

シィ。

私と一緒に、レイナの護衛についてくれない?」

と言うラン。

 

「えっ?

私でいいんですか?」

と訊くシィ。

 

「うん☆」

と答えるラン。

 

「アチキじゃダメなのかよ?」

と訊いてくるディに

 

「だって

ディは空飛べない

じゃん★」

と言うラン。

 

「あ〜…★」

と嘆くディ。

 

「スーさんじゃ、ダメなんですか?」

と訊くシィに

 

「スーは護衛(こういうの)は苦手なんだ…。」

と言うラン。

 

「行ってこい、シィ。」

と言うディ。

 

「いいの?」

と訊くシィに

 

「せっかくのご指名なんだ。」

と言うディ。

 

「わかった…。」

と答えたシィは、ランの方を向いて

 

「お供します。」

と言った―。

 

 

更衣室に入る、シィ、ラン、レイナ。

 

レイナが内線で

自身(レイナ)の独断で、シィも同行させる

ことを、アミールに伝える。

 

「許可をもらえたから…。

じゃ、行きましょうか。」

と言うレイナ。

 

そして、シィ、ラン、レイナは装甲服装着用のアンダースーツに着替え始める。

 

「レイナさんも、MS娘だったんですか?」

と訊くシィ。

 

「娘とは呼べない年齢(とし)ですけどね。」

と笑うレイナ。

 

 

アンダースーツに着替えたシィ、ラン、レイナは、装甲服装着室に向かう。

 

シィはウイングガンダムセラフィム

 

ランはガンダムエックスディバイダー

 

レイナはベルティゴの装甲服を装着した。

 

 

「あれが、レイナさんの装甲服?」

と訊くウイ([シィ])ングガンダムセラフィム。

 

「うん☆

ベルティゴっていうんだ☆」

と言うガン([ラン])ダムエックスディバイダー。

 

 

レイナの装甲服・ベルティゴ―。

 

純白の曲面装甲を主体としており、巨大な肩アーマーと長大な両腕、頭部の巨大な鶏冠のようなアンテナが目を引く。

 

 

「それでは、行きましょうか。」

と、カタパルトデッキに向かう

ベルテ([レイナ])ィゴ

ウイ([シィ])ングガンダムセラフィム

ガン([ラン])ダムエックスディバイダー

 

 

まずは

 

「レイナ。

ベルティゴ、出ます。」

と、最初に発進するベルテ([レイナ])ィゴ。

 

続いて…

 

「ラン☆

ガンダムエックスディバイダー、行くよ☆」

と発進するガン([ラン])ダムエックスディバイダー。

 

最後に…

 

「シィ。

ウイングガンダムセラフィム、出ます!!」

と、ウイ([シィ])ングガンダムセラフィムが発進した。

 

ベルテ([レイナ])ィゴ

ウイ([シィ])ングガンダムセラフィム

ガン([ラン])ダムエックスディバイダー

は上空で編隊を組み、ネオタリバンの本拠地に向かって行った―。

 

 

ネオタリバンの本拠地に向かう途中…

 

《ねぇ、レイナ。

訊いていいかな?〉

と、ガン([ラン])ダムエックスディバイダーからの通信が入った。

 

「何ですか?」

と訊くベルテ([レイナ])ィゴ。

 

《どうして、ネオタリバンと同盟を結ぶことを反対していたのに、ネオタリバンと交渉しに行くの?〉

と訊くガン([ラン])ダムエックスディバイダー。

 

「もちろん

今でも反対

ですよ。

じつはね

決裂させる

ために行くのですよ。」

というベルテ([レイナ])ィゴの発言を聞いて、驚くウイ([シィ])ングガンダムセラフィムとガン([ラン])ダムエックスディバイダー。

 

「だから

シィさんにも来てもらった

んです。

ネオタリバンの本拠地を、バスターライフルで破壊してもらう

ために…。」

というベルテ([レイナ])ィゴの発言を聞いて、驚くウイ([シィ])ングガンダムセラフィム。

 

 

《ち…違うよ…!!

私は、そんなつもりでシィを誘ったんじゃないよ!!〉

と、ウイ([シィ])ングガンダムセラフィムにガン([ラン])ダムエックスディバイダーからの通信が入る。

 

「わかっているよ、ラン。」

と、ガン([ラン])ダムエックスディバイダーをなだめるウイ([シィ])ングガンダムセラフィム。

 

そして

「私は、そんな事をするために、レイナさんについてきたんじゃありません!!

そんな事をするんだったら、私はここで引き返して、アミールさんに、この事を報せます!!」

と、ベルテ([レイナ])ィゴに言うウイ([シィ])ングガンダムセラフィム。

 

《困りましたね…。

貴女はもっと、聞き分けの良い人だと思っていたのですが…。〉

と、ため息をつくベルテ([レイナ])ィゴ。

 

《わかりました。

あくまで

交渉にて決裂

させます。〉

と言うベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「わかりました…。」

と答えるウイ([シィ])ングガンダムセラフィム。

 

 

どうやら、レイナは

ネオタリバンを滅ぼす

つもりだったらしい。

 

なぜ、レイナがアミールの意思に背いてまで、ネオタリバンを滅ぼそうとしているのかは、シィの知るところではない。

 

シィも、敵ではない者と戦うなど、本意ではない。

 

はかり違えば

レイナのやろうとしている事は、連合地球軍と同じ

である…。

 

 

やがて

ベルテ([レイナ])ィゴ

ウイ([シィ])ングガンダムセラフィム

ガン([ラン])ダムエックスディバイダー

は、ネオタリバンの本拠地の上空に到着した―。

 

 

ネオタリバンとは、パキスタンに本拠を置く、反連合地球軍武装勢力である。

 

そもそも、タリバンとは、1994年に誕生した、「学生」を意味する、アフガニスタンを実効支配するイスラム教スンナ派諸派デーオバンド派のイスラム主義武装組織である。

 

同じタリバンの名を冠してはいるが、組織としては、ネオタリバンは、タリバンと全く関係の無い組織である。

 

にもかかわらず、なぜ、ネオタリバンが『タリバン』という名を冠しているのかは不明である…。

 

 

ネオタリバンの本拠地は、パキスタンのとある山中にあった。

 

(あれが…

ネオタリバンの本拠地…?)

と、上空からネオタリバンの本拠地を見たシィは首を傾げた。

 

反連合地球軍を掲げているのだから、さぞかし大規模な基地なのだろうと想像していたのだが、実際には、岩山に築かれた、ゲリラかテロリストのアジトのような場所だった。

 

なんとなくだが、シィは、レイナがネオタリバンを滅ぼそうとした理由がわかったような気がした。

 

こんな連中がアミットフォースの傘下に入っても、何の役にも立たないだろう。

 

だからといって、理由も無く、殺すのもよくない。

 

(アミールさんは、ネオタリバンがどんな組織か、知っていたのかな?)

と、疑問に思うシィ。

 

同時に

(どうして、レイナさんは、ネオタリバンがどんな組織か、知ってるんだろう?)

と、疑問に思うのだった…。

 

 

基地の広場に降り立った

ベルテ([レイナ])ィゴ

ウイ([シィ])ングガンダムセラフィム

ガン([ラン])ダムエックスディバイダー

のまわりに集まる、ネオタリバンの兵士達。

 

「私達は、貴方方との交渉に来た、アミットフォースの代表です。」

と、頭部装甲(ヘルメット)をはずすベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「待っていた。

こっちだ。」

と、レイナを手招きする、ネオタリバンの士官。

 

「では、行ってきますね。」

と、ネオタリバンの士官についていくベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「がんばってね☆」

「お気をつけて…!!」

と、ガン([ラン])ダムエックスディバイダーとウイ([シィ])ングガンダムセラフィムは、ベルテ([レイナ])ィゴを見送った―。

 

 

薄暗い通路の奥に、司令官室があった。

 

ネオタリバンの士官に促され、司令官室に入るベルテ([レイナ])ィゴ。

 

司令官室内には、4人の士官と…

 

「ようこそ…!!」

と、ベルテ([レイナ])ィゴを歓迎する、ネオタリバンの司令官アブドラがいた―。

 

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