背後の壁にネオタリバンの軍旗が掲げられた司令官席に座る、ネオタリバンの司令官アブドラ―。
顔に右上から左下にかけて傷が走る、髭をたくわえた、30代前半くらいの、鋭い眼光の男だ―。
「貴方が、ネオタリバンの司令官?」
と訊く
「アンタ…
アミール・オルフェーヴじゃねぇな…?」
と言うアブドラ。
「当然です。
貴方のようなテロリストに、アミール様がお会いになるとでも思っていたのですか?」
と言い放つ
「オレにそんなクチを叩くとは、いい度胸だ…!!」
と、立ち上がったアブドラは右手にピストルを持ち、
まわりにいる4人の士官も、持っているアサルトライフルの銃口を
「そんな
と、余裕の表情の
「頭ブチ抜かれても、そんな余裕ブッこけるか?」
と、
実際、
だが、そのような状況にもかかわらず、レイナは余裕の表情を崩さない。
「ここで私を殺そうものなら、外にいる2人が貴方達を滅ぼしますよ?
外にいる2人は
本物のMS娘
ですよ?
貴方達がかなう相手ではありませんよ?
それでも…
私を撃てますか…?」
と言い放つ
(・・・・・・!!)
さすがのアブドラも、焦りの表情になった。
たしかに
本物のMS娘
には勝てない…。
ここで
(チッ…!!)
と、ピストルをしまい、座るアブドラ。
まわりにいる4人の士官達も、銃を降ろす。
「あらためて、話をしよう…。
オレの名はアブドラ。
ネオタリバンの司令官だ。」
と名乗るアブドラ。
「アミットフォース司令官アミール・オルフェーヴの代理
ベルティゴのMS娘の
レイナ・クロフォード
です。」
と名乗る
「話は聞いている。
オレ達の戦力が必要だと…。」
と言うアブドラに
「貴方達など、必要ありません。」
と言い放つ
「ど…
どういうことだ、それは…!?」
と驚くアブドラ。
「貴方達の戦力など、必要無いと言っているのです。」
と言う
「それは
アミールの意思
なのか?」
と訊くアブドラ
「はい。」
と答える
しかし
「違うな…。
オレがみたところ
あのアミールという女は、平気で人を裏切るような女じゃない。」
と言うアブドラ。
「アミール様に会ったこともない貴方に、アミール様の何がわかるのですか?」
と言う
「わかるよ。」
と、アブドラは机の上に置いてあるタブレットを開き、タブレットの画面を
タブレットの画面には
アミールが顔写真付きで送ったメール
が映し出されていた。
「コイツの目を見ればわかる…!!
この、アミールという女は
他人を疑ったりしない女
だ…!!
つまり…
オレ達と組みたくないというのは、アンタの意思
ということだ…!!」
と言うアブドラ。
(…ッ!!)
と、
「自分の主人を裏切るとは…
アンタの目的は何なんだ…?」
と訊くアブドラ。
「ひとつ、訂正があります。
私はアミール様を裏切っているわけではありません。」
と言う
「どういうことだ?」
と訊くアブドラに
「貴方方の戦力で、連合地球軍に対抗できるとでも思っているのですか?」
と言う
「舐めるなよ?
ここには
ビーム砲やミサイル
など、連合地球軍のインド駐留軍に対抗できるだけの武器はあるんだよ☆
それだけじゃねぇ。
ここには
黒色機動群の機動兵器
もあるんだ☆」
と言うアブドラ。
「なんですって…?」
と驚く
「つまりだ☆
オレ達ネオタリバンは
連合地球軍だけでなく、黒色機動群とも戦えるだけの戦力がある
んだ☆」
と言い放つアブドラ。
「どうだい、レイナさん。
アンタさえよければ
オレ達と手を組まないか?」
と言うアブドラ。
「どういう意味ですか?」
と訊く
「レイナさん…
アンタ、本当は
アミールを見限っている
んだろう?」
と言うアブドラ。
(!!)
「おっ?
図星だった
か?
さっきまでの余裕はどうした?
顔色が一気に変わったぞ?」
と
「そうとも…☆
アミールは、他人を疑ったりする女じゃねぇ。
だから
簡単に裏を読める☆
正直
人の上に立てるヤツじゃねぇ…。
アンタ…
そんなアミールに従っていることに、嫌気がさしてきてんだろう?」
と、畳み掛けるアブドラ。
「ち…ちが…」
と、アブドラの発言を否定しようとしている
「オレもな…
正直、女…
それも
ガキの下につこうなんて気は無ぇ
んだ…★
けど
どうだい?
ここはひとつ、オレ達と手を組んで
アミットフォースを乗っ取らねぇか?」
と言うアブドラ。
「アミットフォースを…
乗っ取る…!?」
と驚く
アブドラは、
「そうさ☆
あんなアミールみたいなガキなんざ放り出して、オレとアンタで、連合地球軍と黒色機動群を倒そうぜ☆
オレ達には、それだけの
オレは連合地球軍と黒色機動群を倒した英雄になって、レイナはオレ達を勝利に導く、勝利の女神ってわけだ☆」
と言う。
「私が…
勝利の女神…?」
と、アブドラの方を向く
「そうさ…☆
悪い話じゃねぇだろ…?」
と、不敵な笑みを浮かべるアブドラ。
「そうね…
悪くないわね…。」
と、力無く答える
「交渉成立だ☆」
と、
◇
外で待っている
「どうだったの?」
と訊く
「状況が変わったわ。
私達、アミットフォースは
ネオタリバンと同盟を結んだ
わ。」
と言う
「えっ?
そんな…!?
話が違うじゃないか!?」
と驚く
「残念だが事実だ。
よろしくな、お嬢ちゃん☆」
と、不敵な笑みを浮かべるアブドラ。
そして
「聞けッ!!
我々、ネオタリバンは、アミットフォースと同盟を締結したッ!!」
と、声高に宣言するアブドラ。
「ウォーッ!!
ネオタリバン、バンザーイッ!!」
「アブドラ司令官、バンザーイッ!!」
と、歓喜の声をあげる、ネオタリバンの兵士達―。
(そんな…!?
ネオタリバンと組む気が無かったはずのレイナさんが、どうして、ネオタリバンと同盟を…?)
と、