機動戦士ガンダムこれくしょんX   作:星龜

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ネオタリバン②


 

背後の壁にネオタリバンの軍旗が掲げられた司令官席に座る、ネオタリバンの司令官アブドラ―。

 

顔に右上から左下にかけて傷が走る、髭をたくわえた、30代前半くらいの、鋭い眼光の男だ―。

 

 

「貴方が、ネオタリバンの司令官?」

と訊くベルテ([レイナ])ィゴに

 

「アンタ…

アミール・オルフェーヴじゃねぇな…?」

と言うアブドラ。

 

「当然です。

貴方のようなテロリストに、アミール様がお会いになるとでも思っていたのですか?

と言い放つベルテ([レイナ])ィゴ。

 

オレにそんなクチを叩くとは、いい度胸だ…!!

と、立ち上がったアブドラは右手にピストルを持ち、ベルテ([レイナ])ィゴに銃口を向ける。

 

まわりにいる4人の士官も、持っているアサルトライフルの銃口をベルテ([レイナ])ィゴに向けた。

 

「そんな(モノ)で、私を殺せるとでも思っているのですか?」

と、余裕の表情のベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「頭ブチ抜かれても、そんな余裕ブッこけるか?」

と、ベルテ([レイナ])ィゴの頭にピストルの銃口を向けるアブドラ。

 

実際、ベルテ([レイナ])ィゴは頭部装甲(ヘルメット)をはずしているため、アブドラの言う通り、頭を撃ち抜かれたら、レイナは死ぬ…。

 

だが、そのような状況にもかかわらず、レイナは余裕の表情を崩さない。

 

「ここで私を殺そうものなら、外にいる2人が貴方達を滅ぼしますよ?

外にいる2人は

本物のMS娘

ですよ?

貴方達がかなう相手ではありませんよ?

それでも…

私を撃てますか…?

と言い放つベルテ([レイナ])ィゴ。

 

・・・・・・!!

 

さすがのアブドラも、焦りの表情になった。

 

たしかに

本物のMS娘

には勝てない…。

 

ここでベルテ([レイナ])ィゴを殺しても、その直後に自分も殺されたら、元も子もない。

 

(チッ…!!)

と、ピストルをしまい、座るアブドラ。

 

まわりにいる4人の士官達も、銃を降ろす。

 

「あらためて、話をしよう…。

オレの名はアブドラ。

ネオタリバンの司令官だ。」

と名乗るアブドラ。

 

「アミットフォース司令官アミール・オルフェーヴの代理

ベルティゴのMS娘の

レイナ・クロフォード

です。」

と名乗るベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「話は聞いている。

オレ達の戦力が必要だと…。」

と言うアブドラに

 

貴方達など、必要ありません。」

と言い放つベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「ど…

どういうことだ、それは…!?」

と驚くアブドラ。

 

「貴方達の戦力など、必要無いと言っているのです。」

と言うベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「それは

アミールの意思

なのか?」

と訊くアブドラ

 

「はい。」

と答えるベルテ([レイナ])ィゴ。

 

しかし

「違うな…。

オレがみたところ

あのアミールという女は、平気で人を裏切るような女じゃない。」

と言うアブドラ。

 

「アミール様に会ったこともない貴方に、アミール様の何がわかるのですか?」

と言うベルテ([レイナ])ィゴに

 

「わかるよ。」

と、アブドラは机の上に置いてあるタブレットを開き、タブレットの画面をベルテ([レイナ])ィゴに見せる。

 

タブレットの画面には

アミールが顔写真付きで送ったメール

が映し出されていた。

 

「コイツの目を見ればわかる…!!

この、アミールという女は

他人を疑ったりしない女

だ…!!

つまり…

オレ達と組みたくないというのは、アンタの意思

ということだ…!!」

と言うアブドラ。

 

(…ッ!!)

と、ベルテ([レイナ])ィゴの余裕の表情が崩れた。

 

「自分の主人を裏切るとは…

アンタの目的は何なんだ…?」

と訊くアブドラ。

 

「ひとつ、訂正があります。

私はアミール様を裏切っているわけではありません。」

と言うベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「どういうことだ?」

と訊くアブドラに

 

「貴方方の戦力で、連合地球軍に対抗できるとでも思っているのですか?」

と言うベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「舐めるなよ?

ここには

ビーム砲やミサイル

など、連合地球軍のインド駐留軍に対抗できるだけの武器はあるんだよ☆

それだけじゃねぇ。

ここには

黒色機動群の機動兵器

もあるんだ☆」

と言うアブドラ。

 

「なんですって…?」

と驚くベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「つまりだ☆

オレ達ネオタリバンは

連合地球軍だけでなく、黒色機動群とも戦えるだけの戦力がある

んだ☆」

と言い放つアブドラ。

 

「どうだい、レイナさん。

アンタさえよければ

オレ達と手を組まないか?

と言うアブドラ。

 

「どういう意味ですか?」

と訊くベルテ([レイナ])ィゴに

 

「レイナさん…

アンタ、本当は

アミールを見限っている

んだろう?」

と言うアブドラ。

 

(!!)

 

「おっ?

図星だった

か?

さっきまでの余裕はどうした?

顔色が一気に変わったぞ?」

ベルテ([レイナ])ィゴを嘲笑するアブドラ。

 

「そうとも…☆

アミールは、他人を疑ったりする女じゃねぇ。

だから

簡単に裏を読める

正直

人の上に立てるヤツじゃねぇ…。

アンタ…

そんなアミールに従っていることに、嫌気がさしてきてんだろう?」

と、畳み掛けるアブドラ。

 

「ち…ちが…」

と、アブドラの発言を否定しようとしているベルテ([レイナ])ィゴは顔面蒼白となっている…。

 

「オレもな…

正直、女…

それも

ガキの下につこうなんて気は無ぇ

んだ…★

けど

アンタ(レイナ)の下になら、ついてもいい

どうだい?

ここはひとつ、オレ達と手を組んで

アミットフォースを乗っ取らねぇか?

と言うアブドラ。

 

「アミットフォースを…

乗っ取る…!?」

と驚くベルテ([レイナ])ィゴ。

 

アブドラは、ベルテ([レイナ])ィゴのそばに来ると、肩を組み、ベルテ([レイナ])ィゴの耳元で

「そうさ☆

あんなアミールみたいなガキなんざ放り出して、オレとアンタで、連合地球軍と黒色機動群を倒そうぜ☆

オレ達には、それだけの戦力(ちから)がある☆

オレは連合地球軍と黒色機動群を倒した英雄になって、レイナはオレ達を勝利に導く、勝利の女神ってわけだ☆」

と言う。

 

「私が…

勝利の女神…?」

と、アブドラの方を向くベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「そうさ…☆

悪い話じゃねぇだろ…?」

と、不敵な笑みを浮かべるアブドラ。

 

「そうね…

悪くないわね…。」

と、力無く答えるベルテ([レイナ])ィゴ。

 

交渉成立だ☆

と、ベルテ([レイナ])ィゴにキスをするアブドラ―。

 

 

外で待っているウイ([シィ])ングガンダムセラフィムとガン([ラン])ダムエックスディバイダーのもとに、ベルテ([レイナ])ィゴとアブドラ達が来た。

 

「どうだったの?」

と訊くガン([ラン])ダムエックスディバイダーに

 

「状況が変わったわ。

私達、アミットフォースは

ネオタリバンと同盟を結んだ

わ。」

と言うベルテ([レイナ])ィゴ。

 

「えっ?

そんな…!?

話が違うじゃないか!?」

と驚くガン([ラン])ダムエックスディバイダーに

 

「残念だが事実だ。

よろしくな、お嬢ちゃん☆」

と、不敵な笑みを浮かべるアブドラ。

 

そして

聞けッ!!

我々、ネオタリバンは、アミットフォースと同盟を締結したッ!!

と、声高に宣言するアブドラ。

 

ウォーッ!!

ネオタリバン、バンザーイッ!!

 

アブドラ司令官、バンザーイッ!!

 

と、歓喜の声をあげる、ネオタリバンの兵士達―。

 

 

(そんな…!?

ネオタリバンと組む気が無かったはずのレイナさんが、どうして、ネオタリバンと同盟を…?)

と、ウイ([シィ])ングガンダムセラフィムは、ベルテ([レイナ])ィゴの心変わりに困惑していた…。

 

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