M.G.F.の輸送機【ハルフェース6】に運ばれた、廃工場でシィとディが脱ぎ捨てたパイロンの装甲服は、解析班によって調査された。
その結果、ボイスレコーダーに残された会話の記録から、シィとディがエスタルド北部にある村に向かっていたことがわかった―。
【ハルフェース6】の指令室では、シャギアがシンに謝罪していた。
「もうしわけございません。
戦場において、敵の生体反応を確認しておきながら見逃した、私の失態です。」
「あぁ、そうだな…★
お
時折、そういう
と言い放つシン。
「それにしても、その廃工場に装甲服が脱ぎ捨てられていた…つ〜ことは、その装甲服の持ち主は、今は
と、薄ら笑いを浮かべるシン。
「まともな女なら、外を出歩くことはないでしょう☆」
と言うシャギア。
「つきましては、その廃工場の捜索を、私にやらせてください。」
と、シャギアは願い出たが
「ダメだ★」
と、却下するシン。
「なぜです?」
と訊くシャギアに
「そんなチンケな任務で、お
と言うシン。
そして、シンは内線でサナ
を呼び出す。
『お呼びでしょうか、司令?』
「おぅよ★
お
と、サナに命じるシン。
『偵察隊がパイロンの装甲服を発見した廃工場ですね?』
と訊くサナに
「そうだ★
パイロンの装甲服の持ち主は
と言うシン。
『拘束すればいいのですか?』
と訊くサナに
「オレは、ガキの
つ〜かよ…
エスタルド軍の人工MS娘部隊は全滅
してるんだよ…★」
と言うシン。
それを聞いたサナは
『了解☆』
と、通信を切り、ほくそ笑む…。
「ということだ★
コイツは、ちょっとした、お
と、シャギアに言うシン。
「寛大な処置に感謝いたします。」
と、敬礼するシャギア。
指令室を出たシャギアは、事の顛末を、オルヴァに
《どうだったの、姉さん?〉
〈謹慎だ★》
《そうなんだ…。〉
〈すまんな。
お前の忠告を無視した罰だ。》
《違うわ。
確実に敵を殺しきれなかった、私達全員の責任よ。〉
〈フッ…☆
ありがとう、オルヴァ…☆》
◆
一方、シンからシィとディが隠れている廃工場の捜索を命じられたサナは、意気揚々と出撃準備を進めていた。
ドートレスコマンドの装甲服を装着し、背中にフライヤーユニットを装備する。
サナに同行する4人の隊員は、ドートレスの装甲服を装着し、背中にフライヤーユニットを装備する。
「これより、ポイントK-357に逃げ込んだ、エスタルド軍の人工MS娘部隊の残党を掃討する!!」
と、隊員達に命じるサナ。
そして、発進デッキから出撃するのだった―。
◇
シィとディが、廃工場内で見つけた物…。
それは―!?
「これ…
ガンダムタイプの装甲服
だよな…?」
と言うディ。
「うん…。
でも…
見たことのないタイプだね?」
と言うシィ。
シィとディが見つけた、ガンダムタイプの装甲服…
それは、白と水色とエメラルドグリーンで塗り分けられた…
ウイングガンダムゼロ (EW) に似た装甲服だった…。
「使えるのか?」
と訊くディに
「わからない…。」
と答えるシィ。
「とりあえず、着てみる?」
と言うシィ。
「いや…着るって言ったって…
ガンダムタイプは、マジのMS娘じゃないとダメだろ?」
と言うディ。
「でも、もうすぐ、M.G.F.が来るんでしょ?
だったら、こんな格好で捕まりたくないな…。」
と言うシィ。
「たしかにな…★」
と、同意するディ。
「…って、ちょっと待て★
お前がそれ着たら、アチキはどうなる!?」
と、シィにツッコむディ。
ここには、装甲服が一着しかない…。
つまり、シィがこのガンダムタイプの装甲服を着てしまうと、結局、ディは全裸のままである…。
しかし、ディの思いなど気にもとめず、シィはガンダムタイプの装甲服を装着した。
すると…
胸部中央にあるランプが光りだした。
「ディ…
これ…
動く…!!」
と、ガンダムタイプの装甲服が起動したことに驚くシィ。
「マヂか…!?」
と、ディも驚く。
「この装甲服の情報が…
頭の中に流れてくる…!!」
と言うシィ。
「ど…どんな装甲服なんだ?」
と訊くディ。
「連合地球軍…
量産試作型装甲服…
ウイングガンダムセラフィム…?」
と言うシィ。
「ウイングガンダムセラフィム…!?
それが、その装甲服の名前なのか!?」
と訊くディに
「うん…。
そうみたい…。」
と答えるシィ。
「つ〜か、今さっき
連合地球軍の装甲服
って言ったよな?」
と訊くディに
「うん…。
そうみたい…。」
と答えるシィ。
「つまり、M.G.F.の物ってことだろ?
マズいんじゃねぇのか…?」
と言うディ。
「そ…そうだよね…。」
と言うシィ。
その時―!!
「来た…!!」
と、ウイングガンダムセラフィムのレーダーが、ここに接近してくる機影を捉えた。
「
と訊くディに、うなずくシィ。
「私…
戦う…!!」
と、戦う決意をするシィ。
「あぁ…!!
行け、シィ…!!
とシィを激励するディ。
「うん…!!」
と、シィは建屋から出る―。
外に出た
彼方に、5つの小さな黒点が見える。
来るのは、M.G.F.のドートレス・フライヤー5名。
「シィ!!
ウイングガンダムセラフィム!!
行きます!!」
―と叫んで、背中の翼を広げて、空に飛び上がった―!!
◆
廃工場に向かって飛ぶ、サナ率いるドートレス・フライヤー隊。
まもなく、サナのドートレスコマンド・フライヤーのレーダーが、前方から飛んでくる機影を捉えた。
「何だ?
ウイングガンダムセラフィム…?
識別コードは味方機だが…?」
と、困惑するサナ。
だが…
ウイングガンダムセラフィムが撃ってきた!!
ウイングガンダムセラフィムの攻撃は、左端を飛んでいた
「メリィィィ…ッ!!」
と叫ぶサナ。
そして
「総員、
あれは敵だッ!!」
と叫ぶ。
識別コードが味方機だったため、
サナ達は、マシンガンを乱射しながら、ウイングガンダムセラフィムに立ち向かう―。
◇
空に飛び上がった
シィは、すぐに
「そこっ!!」
と、バスターライフルを撃つシィ。
バスターライフルの銃口から放たれた黄色いビーム弾が、
(!!)
残った4人のドートレス・フライヤーが、マシンガンを乱射しながら迫ってくる。
「なんの!!」
と、バスターライフルを撃つシィ。
ドートレス・フライヤーは、左手に持つシールドで防ごうとしたが…
バスターライフルの威力を防ぐことはできなかった。
バスターライフルの銃口から放たれた黄色いビーム弾が、ドートレス・フライヤーのシールドを直撃。
シールドを破壊するどころか、ドートレス・フライヤーの左腕そのものが消し飛んだ。
左腕を失ったドートレス・フライヤーは、血をまき散らしながら落ちていった…。
(えいっ!!)
と、バスターライフルを撃つシィ。
バスターライフルの銃口から放たれた黄色いビーム弾が、ドートレス・フライヤーの腹部を直撃。
胸から下が消し飛び、残った上半身も爆発四散した。
(やあっ!!)
と、バスターライフルを撃つシィ。
バスターライフルの銃口から放たれた黄色いビーム弾が、ドートレス・フライヤーを両足を直撃。
両足が消し飛んだドートレス・フライヤーは、血を飛び散らせて落ちていった…。
◆
(な…何だ…?
何なんだ、アイツは…!?)
と、部下が次々と殺されていくのを見たサナは、恐怖のあまり、逃走をはかった。
しかし…
後方からの、高熱源体接近を報せる警報を聞き、振り返ると…
「う…
わあああああ…ッ!!」
バスターライフルの銃口から放たれた黄色いビーム弾が、逃げる
上半身が消し飛んだ
◇
「シィ〜☆」
と、廃工場に戻ってきた
「やったよ、ディ…
…って、ディ…
その姿は?」
と、ディに訊くシィ。
「ヘッヘェ☆
ロッカーの中から、作業服を見つけたんだ☆」
と自慢するディ。
サイズが合っていないのでブカブカだが、全裸よりかは、はるかにマシだ。
「で、これからどうする?」
と訊くシィ。
「決まってるじゃん☆
アチキをかかえて空飛んで、家に帰ろうぜ☆」
と言うディ。
徒歩だと途方もない時間がかかるが、空を飛べは、あっという間にだろう。
「じゃ、しっかりつかまっててよ。」
と、ディをかかえる
「そういうシィも、アチキを落とすなよ★」
と、
ディをしっかりとかかえ、