12月下旬
東京でもちらほらと雪が降り、夏の暑さはどこへやら気温もすっかり落ちてしまったこの時期
エアグルーヴ春翔夫妻の自宅はいつにも増して賑やかだった
リン「おねーちゃん!はやくはやく!!」ブンブン
『少しは落ち着かんか、まったく…』
例年通りエアグルーヴの実家の面々も娘夫婦の自宅に泊まり込み年末年始の祝いの準備をしていた
明日は早速結翔の誕生日パーティーだ
『そういえばお前たち、特にリン…寮の大掃除は終わらせたのだろうなぁ?』
リ、カ「「!!」」ピーン
『はぁ、貴様ら…大掃除もせずに帰省してるのか!?』
久しぶりに会う妹たちへの長い長いお説教タイムの開幕だ
助けてくれ、これは長いぞ
そんな懇願の視線を義妹たちから送られるが俺にはどうしようもない
掃除に関して俺が口出しなんてしようものなら俺も含めてお説教はさらに延長されてしまうんだ
妻の目には映らないようにお手上げポーズをとって見せる
我が家の女帝陛下は絶対なのだ
しかし彼女たちにも救世主
シップ「まま!おそと!ゆき!」
『ん?あぁ、降ってきたか』
シップ「おそといく!」グイグイ
『こら、まて』
『そんな薄着で出たら寒いだろう、風邪をひいてしまうぞ』ダッコ
リ、カ「た、たすかったぁ」コゴエ
せっかくだからみんなで厚着をして外に出るとちびっこたちは大はしゃぎ
マイ「わぁ~!すごーい!」ブンブン
結翔「ゆき!あれぇ?ない!かーさん、ゆき、ないない!」
『ふふっ、解けてしまったんだな』ナデナデ
シップ「うぅ……」ピクピク
「どした?シップ」
シップ「おみみくすぐったい」
「んー?あぁ、雪が入っちゃってるんだな」ナデナデ
リン「雪合戦しようよ!雪合戦!!」
カーリー「この雪の量じゃ無理でしょ」
『さっ、家に戻るぞ』
『このままだと冷えてしまう』
「ほら、結翔、シップも帰るぞ」
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暖かい我が家に戻ると手洗いうがいを済ませてみんなでコタツに一直線
ちびっこたちは大人の膝の上でたんまり撫でられてご満悦だ
ちなみにだが
カーリーちゃんの膝の上にはマイ
リンちゃんの膝の上には結翔
エアの膝の上にはシップ
お母様の腕にはショパン
といった状態だ
別に俺が人気ないから誰も来ないわけではないぞ?滅多に会えないリンちゃんカーリーちゃんに会えたのが嬉しくてそっちに行ってるだけだからな!ホントだぞ!!
シップ「まま!なでなでして!」
『わかったわかった』ナデナデ
シップ「へへ~」ブンブンピコピコ
カーリー「アドマイヤちゃんもみかん食べる?」
マイ「たべる!」ピコピコ
カーリー「お姉ちゃんあげても良い?」
『食べすぎるなよ?』
マイ「はーい」ブンブン
カーリー「待っててね、今むいてあげるから」ムキムキ
カーリー「はい、あーん」
マイ「あーん」アーン
マイ「おいしー!」
マイ「ゆうくんもたべよー、あーん」
結翔「あー」アーン
マイ「おいしー?」
結翔「おいしー」
リン「よかったねえ」ナデナデ
シップ「まま!しっぷも!」
『ちょっとだけだからな』
お母様「ショパンちゃんはまだ食べれないからね、おっきくなるまでガマンよ」ギュー
ショパン「あー♪」ギュー
その後もみんなで食卓を囲み、片付けをして入浴も済ませると、密かに準備をしていたとある計画の実行だ
こんなにかわいいウマ娘がたくさんいるのだ
どうせならもっと可愛がらなきゃもったいない(?)
そう思い準備していたのは
「エアちゃん」
『なんだ?気色わるいぞ』
「急に殺しに来るの辞めてもらえません!?」
「これ着てよ」
『?』
『なっ!?』
「かわいいだろ?」
『いや、それはそうかもしれんが…さすがに私には…』
「大丈夫だよ!エアかわいいんだし俺が保証する!!」
『あなたの保証など何になると言うんだ…』
「そう言うと思いましてね、当然準備してるんですよ…みんなの分も」
「みんなでお着替えしよっか♪」
カーリー「…え?もしかして私も?」
「うん、もしかしなくてもカーリーちゃんのも準備してます」
「さてさて皆さんお部屋にれっつごー!」
「ふわもこパジャマパーティーの始まりだー!」
強引にちびっこたちとエアグルーヴ姉妹を部屋に閉じ込め着替えさせる
もう言葉など交わさずともお義父さんはカメラを準備していた
そして数分後
ガチャ
「きた」
『ま、またせたな…///』
リン「これ暖かいね、ふわふわで気持ちいいしかわいーよ!」
カーリー「恥ずかし過ぎるんだけど!?///」
マイ「もこもこだぁ~!」ブンブン
シップ「んー!ぼーしやっ!!」ピコピコ
結翔「ぱじゃま」
ショパン「うー」ハイハイ
お母様「あらあら、みんな似合ってるじゃない!かわいいわよ♪」
「さいっっっこうにかわいいよ!!」
お父様「…」パシャパシャ
本日のパジャマは、クリーム色をベースに青、ピンク、黄色、緑なんかのパステルカラーが施され、ウマ耳を出せるフードもついている
子どもたちは足裏部分にゴムもついている着ぐるみタイプ、エアグルーヴ姉妹は上下別れたショートパンツタイプで、トップスもチャックで開け閉め簡単なデザインだ
当然しっぽ穴もついている
『…なあ、いい加減この手の企画に私を巻き込むのを辞めないか?』
「はぁ?なんでさ?」
『どう考えたっておかしいだろう!?子どもたちは良いさ、リンやカーリーだってまだ学生なんだ』
『だが私は4人の子どもも持つ母親だぞ?結婚だってしてるし、そもそも年が合わないだろう』
「んなことないって、そもそもこーゆーのってエアに着させる前提で選んでるし」
『基準がおかしいぞ!?』
そんな会話をしていると視界には不思議で尊い光景
マイを撫で回しているカーリーちゃんと隣り合って座るリンちゃん…に頭を擦り付けるシップ
何やってんだアレ?
リン「どうしたの?ナデナデをご要望かなぁ」ナデナデ
どうにも違うらしい
すりすり
すりすり
すぽっ
帽子が脱げてしまった
シップ「ふんっ!」
どうやらフードが嫌だったものの、まだ幼いシップの短いおててでは届かなくて脱げなかった故に擦り付けて脱いだようだ
野生児か?
満足したシップは俺の膝のうえに座りに来ていて、ショパンは各人のもとへハイハイであいさつ回りだ
結翔はというと、さっき祖とではしゃいだのが効いているのかカーリーちゃんに膝枕をしてもらってご満悦だ
「ねえ、エアちゃん」
『なんだ?』
「俺にもしてくれるよね、膝枕♡」
『誰がするか!!』