世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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忙しいパパたわけ 寂しいママグルーヴと子どもたち1

「いってきまーす!」

 

『気をつけてな』

 

ちびs「いってらっしゃーい」

 

バタバタ

 

ガチャン

 

『ふぅ…』

『さて、私たちも行くぞ』

 

マイ「はーい!」テクテク

 

 

夫を玄関から見送り子どもたちを連れてアドマイヤを幼稚園まで送りに行く…さすがにまだ留守番はさせられない

 

 

火の元と戸締まりをしっかりと確認して出発

 

ショパンは抱っこ、アドマイヤと結翔は2人仲良く手を繋いでいて、シップはにんじんデザインのウマ娘用ハーネスをつけて手綱はしっかり私が握っている

 

世間では賛否両論あるようだが何か起きてからでは遅い…子どもの安全が最優先だ

 

 

シップ「まま!こーえんいく!しーそーやる!」

 

『おっと…こら!まだダメだ!』

『アドマイヤを幼稚園に連れていってからだぞ』

 

シップ「やだやだ!しっぷやるの!!」

 

『ダメだ』

 

シップ「むぅ~」ムスッ

 

『もうすぐ着くから我慢しろ』

 

 

 

 

 

マイ「!どーべるせんせー!おはよーございます」

 

ドーベル「おはようアドマイヤちゃん」

 

 

グイ

 

グイグイ

 

ギュー

 

 

マイ「?ゆうくん?おててはなしてほしいの」

 

結翔「や!」

 

『またか…』

『結翔、また夕方には会えるんだ…手を離してくれ』

 

結翔「や!ぼくもいっしょにいく!」

 

『…まだ通えない年だろう』

『ほら、行くぞ』グイ

 

結翔「あっ…うぅっ…」グスグス

 

『そんなに泣くな…男の子だろう?またすぐ会えるんだ…泣き止んでくれ…な?』

 

ドーベル「あはは…先輩も大変ですね」

 

『まったくだ…今日もアドマイヤを頼んだぞ』

 

 

ようやく幼稚園から自宅への帰路につく

ふと目をやると先ほどあった公園

 

『シップ、シーソーあるぞ…寄っていくか?』

 

シップ「しっぷおうちでつみきやる!」

 

『…そうか』

 

子どもというのはどうしてこう読めないのだろうか

つい先ほどまでテコでも動かん、と言わんばかりの自己主張をしてきたかと思えば急に落ち着いたり

はたまたさっきまで大人しくしていたと思いきや、ぐずり始めたり…とどうにも難しい生き物だ

 

 

子どもたちが素直にしているうちに家に帰る

 

 

夫は今ごろどうしているだろうか

 

 

 

[newpage]

 

「あー…つかれたー……かえりてぇ……いえが、家族が俺を欲している……」

 

A「…まだ始業前っすよ」

 

ルドトレ「そうだぞ」

ルドトレ「それに世の中の奥様方は旦那がいない間が一番悠々と過ごせるらしい」

 

「うえっ!?もしかして俺ジャマ?嫌われた!?」

 

ルドトレ「なんだかんだ言って長いもんな…そろそろ飽きられてもおかしかぁないだろ」

ルドトレ「小野小町もああいうくらい女心つーのは移ろいやすいらしいからな」

 

「あー…むり……かえる…帰ってエアとイチャイチャしたい…ちびたちとお昼寝したい」

 

B「まだ朝起きたばっかりですよね?」

 

「お昼寝なんて何回してもいいもんだろ…寝る子は育つってな」

 

「でもまあ……実際問題さ」

「たまには家でゆっくり家族と過ごしてぇな……最近忙しすぎる」

 

B「たしかに……ここ最近ずっと早出、残業のフルコースですからね」

 

A「労基署いきます?」

 

「いや妻の母校兼俺の職場の評判落としたくねぇ」

 

ルドトレ「変なとこストイックだよな…相変わらず」 

 

たづな「みなさん…談笑はほどほどに……いいですね?」

 

みんな「はい!」

 

 

緑の悪魔からの地獄の囁きで釘を刺された俺たちは大人しく仕事に没頭する

 

最近チームを作ったばかりの我々はチームのウマ娘について情報をまとめ、情報を共有

トレーニングメニューとデビュー戦を決めて……と大急ぎなのだ

 

集中して取り組むとあっという間にチャイム

 

「おっ、終わったな」

 

昼休憩は1日のなか(@地獄)でもいい時間だ

 

まずはなんと言っても愛妻弁当お互い好きあってから10年以上欠かしたことはない……好き♡

 

正午を過ぎたところでLANEのメッセージ

 

そこには妻からの激励のお言葉や午前中の出来事、子どもたちのかわいい写真や動画も送られてくる

 

 

「ふふっ……相変わらずだな、シップは……」

 

A「四宮さん?どうかしました?お顔がゆるゆるですよ?」

 

「あぁ、いや……すまん」

「子どもたちが可愛くてな」

 

B「今夜は早く帰んなきゃですね」

 

「それができたら苦労しねぇよ」

 

 

どう考えたって終わらない……

 

机に積み上げられた書類を一瞥して言う

 

A「今夜も残業……か…」

 

 

結局、仕事におわりなど見いだせず、終わったのは23時近く

 

極力静かに家に入って夕食を暖めずに食べては、シャワー……日付がかわった時間にベッドに潜り込んで妻の寝顔を堪能する

 

 

「いつもありがとな……」ナデナデ

 

 

 

 

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