「すぅー…すぅー…」zzz
シップ「むぅー!ぱぱおきる!」ペシペシ
「すぅー…すぅー…」zzz
シップ「おーきーるーの!!たわけ!!」ペシペシ
『こら、たわけと言ってはダメだと教えただろう?』
『それにパパはお仕事で疲れているんだ、もう少し休ませてやってくれ』
土曜日の昼前
朝というには少し遅い時間に娘はご機嫌をナナメにしていた
最近の夫は仕事がどうにも忙しく子どもたちとの時間もあまり取れていないため、次の休みには水族館にでも行こうと約束をしたのだ
しかしながらこの時間になっても彼は泥のように眠っている
普段であれば私も遅くても8時には起こすし、娘たちだってここまで機嫌を損ねることはないのだ
私としても子どもたちを遊びに連れていってあげたいという思いは当然あるが、日々私たち家族のために汗水垂らして必死に働いてくれている夫を起こすのは躊躇われる
どうしようか
解決策を見つけるべく頭を巡らせていると…
シップ「どーん!」ドサッ
「うっ…」
『え?なっ!シップ!』
『あなた?大丈夫か?』
「だ、だいじょぶ……たぶん……」
『シップ、いきなり飛び付いたりしたら危ないだろう!パパにごめんなさいは?』
シップ「ごめんなさい…」シュン
「いや…いいよ…せっかく約束してたのにこんな時間まで寝てたパパが悪いんだ…ごめんな」ナデナデ
『朝ごはん…には流石に遅い』
『お昼まで我慢できそうか?』
「うん、お昼食べてから水族館いこっか?現地で食べる?カフェレストランも入ってるんだ」
シップ「すいぞっかんいく!」ピコピコブンブン
「りょーかい」ナデナデ
「んじゃ、準備するからもう少しだけ待っててな」
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「おまたせ」
マイ「おとうさま!おはよー!」ブンブン
「おはよう」ナデナデ
「結翔とショパンもおはような」
結翔「おはよー」
ショパン「あよ~」
「ふふっ、うん、おはよう」ナデナデ
「みんな準備できたか?」
『ばっちりだぞ』
「それじゃ出発しますか」
みんなで車に乗り込み目的地に向かう
「みんなは水族館でなにが見たいんだ?」
子どもたちを水族館やテーマパークへ連れていったことはないのだが、どうやらあの電話の後で妻が水族館について子どもたちに教えてくれたようだ
ばっちり予習済みのちびっこたちは各々のお楽しみを伝えてくれるのだが…
マイ「まいはね、ぺんぎんさんみるの」ピコピコ
シップ「しっぷはかにさん」
結翔「ぼくはくらげさん」
「…ペンギンは良いとして後2つはずいぶんマニアックだな…まあ良いんだけど」
「エアは?」
『私もか?』
『ふむ…いや、私はあなたと一緒に行けるだけで充分だ……最もあなたはどうかしらないがな?飽きるほど行ってるかもしれないし……わたし以外と』
「うっ…まだ根にもってたんか」
「元カノのことどうこう言ったってしゃーないだろ」
「これからもっと沢山いろんなとこ行けばいいさ、それじゃご不満か?」
『たわけ…』
シップ「あー!ままたわけっていった!だめなんだー!」
『なあっ!?わ、わたしは良いんだ!///』
可愛らしい母娘の会話を聞いているとあっという間に目的地に到着した
大人2人に子ども4人分の入場料はなかなかのものだがこれも家族で楽しむためだ
まだ昼食にはやや時間があるため少しだけ見て回ることに
「まずは…おっ!カニが近いな」
『良かったな結翔』ナデナデ
結翔「かに!」ウキウキ
テクテク
「ほら、かにさんだぞ?」
結翔「うぅ…やだ…」ウルウル
「え?」
『ふふっ、思っていたより大きくて怖かったのだな…大丈夫だぞ?』ナデナデ
「じゃあ次は…サメが近いな」
シップ「さめさん!!おっきい!」ブンブン
『怖くないか?』
シップ「たたかう!しっぷのがつよい!」
『…無理だぞ?』
シップ「むりじゃない!しっぷかつもん!」
「そういう問題じゃないだろ…」
マイ「おかあさま…おなかぺこぺこ」シュン
『うん?もういい時間だな』
「よし!カフェ行こっか!」
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カフェ到着
『!』
『可愛らしいメニューだな…』ブンブン
マイ「かめさんだぁ」ピコピコ
シップ「さめ!」ブンブン
結翔「かにさん…くらげさん…?」
実はこのカフェのメニューは海の生き物をモデルにデザインされており、カメのハンバーグやアザラシのプリンなどがいただけるのだ
『ショパンはお母さんとわけっこしような』
「いや、俺がするよ…エアだっていっぱい食べたいだろ?」
『だが…』
「いいからいいから」
各々注文を決め、料理が到着すると…
結翔「くらげさん…ぷかぷか~」ニコニコ
「はやく飲まなきゃ氷が解けちゃうぞ?」
メロンソーダのなかを浮遊するクラゲのゼリーを眺めて楽しむ結翔
マイ「わぁ~!まんぼーさんおっきい!」
マイ「たべちゃったらかわいそう…」
マンボウを型どった料理を見て一喜一憂できる優しい娘
シップ「さめ!」
モグモグ
ゴクン
シップ「しっぷのかち!しっぷがさいきょー!」ブンブン
サメを食い荒らして勝利の勝鬨をあげるヤンチャ娘
『ショパン、ラッコさんだぞ』アーン
ショパン「ぁっこ!」
『ラッコだ』
ショパン「やっこ!」
「ふふっ、まだ難しいよなあ?」ナデナデ
お昼ごはんを食べてるだけでも尊すぎる光景でお腹いっぱいだ
なんでこんなに可愛いんだろうウチの妻子
どうにか酸素と食事を取り入れて生き残ることができ、後半戦はイルカとペンギンのショーを見に行くことに
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イルカショー
キャスト「続いてはイルカさん、このフラフープをくぐりまーす!」
キャスト「みなさーん!応援よろしくお願いしまーす!!」
みんな「がんばれー!」
ザッパーン!
シップ「すごい!すごい!!」
シップ「しっぷもやる!!」ブンブン
『頼むからやめてくれ』
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ペンギンショー
キャスト「さあ、ペンギンさんたちが2列で歩いていきますよー!」
ペンギン テチテチ
マイ テチテチ
「『!?』」
「ちょっ!マイ!?」
『だめたぞペンギンさんについて行っちゃ』
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そんなこんなでイロイロな生き物を見て楽しみ、お土産屋さんでぬいぐるみや水筒、ブランケットなどなど山ほどグッズを買って帰ることに
「楽しかったか?」
ちびs「うん!!」
「それなら良かった、また行こうな」