ザブーン
ザブーン
マイ「わぁ~!うみきれい~!」
シップ「まま!さめいる!?」
結翔「あつい…」
ショパン「とりさん!」
真夏の炎天下のもと、私エアグルーヴとかわいい子どもたちは懐かしい海に来ていた
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「くそぉ…行きたくねぇ」
『なんだ?』
「夏合宿」
「新人たちの教育も兼ねて行かなきゃ行けないんだよ…」
『なるほどな…』
5月からトレーナー職に完全復帰し、チームを持ちながら2人の新人トレーナーの育成もしている夫
担当を持っている故に夏合宿にいかねばならないが私や子どもたちと離れるのが耐えられない、と言ったところか
『諦めろ』
『仕事だからな』
「そんな無慈悲なぁ…」
可哀想ではあるし、当然私も寂しくはあるのだが仕方ない
後輩たちのためだ
結局、無駄な抵抗も当然のように虚しく夫は2ヶ月間にも渡る夏合宿へと出かけていった
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「エアグルーヴぅ…」
A「どんだけ寂しいんすか?」
B「まだ到着したばっかりですよ?」
「うぅ…でもさぁ……」
「よし!決めた!」
「今回の合宿はお前たちに全部まかせる!俺は帰るから、後は頼んだぞ!」
AB「ダメです!!」
B「第一、サボって帰ったりしたら奥さんに怒られますよ」
「そもそもさ!?2ヶ月って長くない!?俺のプライベートは!?」
A「もうダメだこの人」
a「トレーナー!遊んできていい!?」ブンブン
「準備運動だけしっかりしてくれ……」
a「おっけー!いこ!bちゃん!」
b「待ってまって!着替えてからね!?」
B「うちのチームもミーティングしません?他のとこもう始めてますよ?」
「しょうがないなぁ…」
「基本的には事前打ち合わせの通りな、なんかあったら即報告すること…以上!」
A「そんだけっすか!?」
「何のために事前打ち合わせしたんだよ…」
A「そっか」
「んじゃ、俺は宿にいるから」
「なんかあれば連絡くれ」
AB「え!?」
B「さすがに私たち2人ではムリです!担当何人いると思ってるんですか!?」
「6人」
A「そういう意味じゃないっす」
「ゆくゆくはあの人数を1人で見なきゃいけないんだぞ?今日はトレーニングも無いんだしお守りみたいなもんだろ」
B「でも…」
「それにお前らアイツらとの距離感悩んでるんだろ?」
AB「!」
「んじゃ、頼んだぞ~」
「俺は愛しの妻子と通話の予定があるから」バイバーイ
B「…どうやって話しかけたらいいんでしょう…?」
A「と、とりあえず近く行ってみます?」
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一方そのころ
「エア…」
『そっちはどうだ?楽しめているか?』
「今日はオフだから新人に任せてるよ」
「早く帰りたい」
『まったく…まだ始まったばかりではないか』
「でもさぁ…2ヶ月だよ?2ヶ月も会えないんだぞエアにもちびたちにも」
「もしかしたらショパンあたりには忘れられちゃうかも…」
『さすがに無い…とは言い切れんな』
「あ"ームリ…つらい」
『頑張ってくれ』
『さて、そろそろアドマイヤを迎えに行かねば』
『また夜にかけても良いか?子どもたちも会いたがるだろう』
「ぜひ!!」
『ふふっ、たわけ…頑張れよ』
そんなこんなで寂しくも励まされて何とか最初の1ヶ月を乗り切った
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「うぅ…むり…むりだよもう…えあぁ……まい…ゆうとぉ…しっぷ…しょぱん……」グッタリ
b「トレーナーさん!スイカ割りしましょ!スイカ割り!」
「あいつらとやってやってくれ……お前たちと仲良くなりたいんだとよ」
a「トレーナーも一緒にやろーよ!!」グイグイ
「そんな体力無いんだよぉ…」
B「え?あれって……」
「なに?そんな珍しいスイカだったか?」
A「!」
A「四宮さん!アレ!アレ!!」グイグイ
「だからなんd…」
「!?」
シップ「ぱぱ!」ダッ
『危ないから走るな!』グイ
シップ「いーじゃん!ぱぱいるもん!」
マイ「おとうさま!」
「なっ!?なんでみんな…」
『子どもたちが寂しがってな、サプライズで来てみたんだ』
「そっか」
『せっかくだからカーリーも連れてきたのだが…』
「あー、たしかアッチに居たような気がするな」
「リンちゃんもすぐそこにいるよ」
カーリー「そっかありがとお兄ちゃん」
カーリー「ところで後ろの人たちは?担当さんと…」
「あぁ、いま受け持ってる新人トレーナーたち」
『凄く固まっているが…』
「ん?」
「ほら、お前らもこっち来いよ!」
B「ほ、本物ですか…?」
「そりゃそうだろ」
A「は、ははっ…ヤバい……泣きそう……」
「前に話したろ?エアのファンなんだってよ」
『そうか』
『主人がいつもお世話になっています……ごめいわくなどかけていませんか?』
「逆だろフツウ…俺が迷惑かけられる側じゃね?」
『たわけ』
『いつも少し離れているだけで仕事にならんだろう』
B「そ、そんなことは無いですよ…私たちの方こそいつもご指導していただいて…」
『本当か?普段の様子を見ているとなかなかに信じがたい話なのだが…』
シップ「ぱぱ!しっぷもすいかたべる!」
「そうだな、みんなでスイカ割りだな」
例によってウマ娘パワーで爆散されたスイカは食べられないのでスイカは別のもので代用した
ショパン「おかーしゃ、しゅーか!」アーン
『くれるのか?』アーン
モグモグ
『うん、甘くて美味しいな』ナデナデ
ショパン「うん!しょぱね!しゅいかしゅき!」ブンブン
「そっかそっか」ナデナデ
「パパはメロン派だよ」
『たわけ』
シップ「ぱぱ!しっぷもはしる!」
「えー?いいよ~」デレデレ
B「え?でもこの後のトレーニングは…」
「テキトーに走らせときゃいいでしょ」
「それかエアと併走する?」
ウマ娘s「!!!!」
a「トレーナー!わたし併走したい!!」
b「わ、私もいいなら…」
c「ホントにできるの!?」
d「へへ、私も走っちゃおうかな」
「だってさ、どうするエア?」
『…少しだけだぞ』
みんな「やったー!!!!」キャーキャー
『だが、ウェアとシューズは…』
「あるよ!もちろん蹄鉄も!」
『…なんであるんだ?』
「まあまあ、細かいことは気にしないの♪」
「ほらよく見てろよお前たち」
「お母さんが走ってくれるぞ~」ダッコ
『ふぅ…』
マイ「おかあさまがんばって!!」
結翔「がんばれー!」
シップ「しっぷのがつよい!」
ショパン「おかーしゃ、がんばえー!」
「よーい…スタート!!」
『はぁっ…!』ダッ
マイ「すごーい!はやいはやい!!」ブンブン
「ゴール!」
「全然衰えないな」
『一応運動は続けてるからな』
A「すっご…!現役引退してピー年でこれとか…」
e「つぎ!私もお願いします!」
『順番だぞ』
そうして急遽開催されたエアグルーヴ併走大会も終わり
シップ「しっぷもはしるもん!」
という愛娘の一言により軽くトレーニングをつけることに
「みんな走るの上手だからなぁ~」
「マイはもっと足を大きく開いて、手も大きくふってごらん」
「シップはがむしゃらに走ってるのも良いけど真っ直ぐ走れるようになろっか」
B「あんなに穏やかに笑ってるところ初めて見た…」
A「なんつーか…お父さんっすね」
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楽しい時間は終わりを迎え
「泊まってくのか?」
『いや、お父様が駅まで迎えに来て下さるからな』
「そっか」
『あぁ、頑張れよ』
「じゃあね」チュッ
『なっ!?///』ピーン
キャー!
『た、たたたたた、たわけぇ!!!///』
そうしてどうにかこうにかたわけは夏合宿を乗り越えましたとさ