世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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人妻エアグルーヴと妹ちゃんの休息

とある休日の出来事

 

お互いの旦那はレースで家にはおらず、せっかく近くに住んでいるのだからと妹カーリーパッションの新居に子どもたちを連れて遊びに行くことになったエアグルーヴ

 

 

『さっ、お出かけするぞ』

 

シップ「すいぞっかん!?」

 

『違う、カーリーのところだ』

 

マイ「かーりーちゃん!」

 

結翔「りんちゃんもいる?」

 

『リンはいないな』

 

ショパン「?」

 

 

アドマイヤは着替えも1人で出来るようになったため、シップと結翔の着替えを手伝ってやりショパンも着替えさせる

 

カーリーの自宅は我が家から歩いて15分ほどの近郊にあるため子どもたちも歩ける距離だ

 

 

『よし…戸締まりも出来たな』

『いくぞ』

 

マイ「たのしみ~!」

 

 

いつものように結翔はアドマイヤと手をつなぎ、シップにはハーネスを着けてショパンは小さな手で私の服を掴んでいる

 

 

 

 

『もうすぐ着くぞ』

 

『ここだな』

 

我が家ほどの大きさこそないが綺麗な一軒家

表札には 高城 カーリーパッション と書かれている

 

 

シップ「まま!しっぷがぴんぽんする!」グイグイ

 

『分かったから少しおとなしくしてくれ』ダッコ

 

シップ「ぴんぽーん!」ピンポーン

 

カーリー「はーい」バタバタ

 

 

ガチャ

 

ちびs「こんにちは!」

 

カーリー「ふふっ、うん、こんにちは」

カーリー「お姉ちゃんも久しぶり」

 

『あぁ、久しぶりだな』

『元気だったか』

 

カーリー「うん、結構この生活にも慣れてきたところ」

カーリー「あがって」パタパタ

 

『思いの外キレイにしているのだな』

 

カーリー「リンと一緒にしないでよ!」

 

『わるいわるい』

『ほら、手土産にロールケーキを買ってきたんだ』

 

カーリー「!これ…フラッシュ先輩のとこの」

 

『あぁ、うちから遠いわけでも無いからな』

 

カーリー「ありがとうお姉ちゃん!」ブンブン

 

マイ「かーりーちゃんいっしょにあそぼ!」

 

カーリー「いいよ、何しよっか」

 

シップ「しっぷもやる!」

 

結翔「ぼくも!」

 

ショパン「しょぱも!」

 

『まったく…そんな同時に相手出来ないだろう』

 

カーリー「あっ!ゲームしてみる?」

 

『お前ゲームなんてそんなに好きだったか?』

 

カーリー「うーん、もともと嫌いでもないけどね」

カーリー「雅也さんが好きだから一通り揃ってるの」

 

シップ「げーむ?」

 

『お前たちには少し難しいかもしれないぞ?』

 

シップ「できるもん!しっぷすごいもん!」ムフッ

 

『その自信は一体どこからくるんだ…』

 

 

 

 

 

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『すっかり眠ってしまったな』

 

久しぶりにカーリーに遊んでもらえて大はしゃぎの子どもたちはケーキを食べ終えると早々に力尽きて眠ってしまった

 

『すまないな、ずっと相手をさせて』

 

カーリー「ううん、私も楽しかったから」

 

『そう言ってもらえると助かる』

 

カーリー「いいなぁ子ども」

 

『…そう焦るものでもないさ』

『むしろ事前にしっかり環境を整えておくことの方が大事だ』

 

カーリー「…痛かった?」

 

『あぁ、4回ともしっかり痛かった』

 

カーリー「うー…耐えられるかなぁ」

 

『一応無痛分娩なんかの選択肢もあるからな』

 

カーリー「でもなぁ…よく4人も産めたね」

 

『なに、経験してしまえば過ぎたことだ』

『ただ立ち会いにしなければ耐えられなかったやもしれんな』

 

カーリー「そんなに違うもん?」

 

『あぁ、居るのと居ないのとでは全然違うぞ』

『レースと同じ…いや、それ以上か』

 

カーリー「うーん……雅哉さんはすぐ欲しいのかなぁ…」

 

『聞いてみるしかないだろう』

『それに産ませるだけ産ませて育児はしない…なんてことになれば最悪だからな、事前準備が本当に大切になるぞ』

 

カーリー「そうだよねぇ…」

 

『どうなんだ?旦那とは』

 

カーリー「仲は良い…と思う」

 

『煮えきらんな』

 

カーリー「結婚してからさ、全然いっしょに居る時間取れなくって」

カーリー「いっつも残業だとか仕事が~って…忙しいのは知ってたけどここまで会えないと思ってなかった」

 

『同感だな』

 

カーリー「お姉ちゃんの方は?お兄ちゃんなら育児もカンペキでしょ?」

 

『まあな…少々甘やかしすぎている部分が目立つが』

『それに私も最近は全然だぞ』

 

カーリー「へー、お兄ちゃんも帰り遅いんだ?」

カーリー「やっぱり忙しいんだね」

 

『……』

『そう、だな……』

 

カーリー「なんかあったの……?」

 

『いや、うむ……』

『実はな…』

『帰りが遅いとか、朝はやいとかは良いんだ…寂しいがな』

『ただ、その…子どもたちにはたくさん構ってくれるのだが私には挨拶くらいで……夜も、な?向こうから誘われることも無くなったし、私から誘っても断られたり、サクッと済ませて終わりというか…まあこれだけ長く居ればそうもなるだろうが…』

 

カーリー「なにそれ!?」

カーリー「あのお兄ちゃんが!?」

 

『仕事なのかと聞いてもはぐらかされてしまってな……それに…その…知らないシャンプーの匂いがするんだ……』

 

カーリー「なっ!?そんなの確定じゃん!!」

 

『…だが…』

 

カーリー「だが…じゃないよ!!」

 

『一時の気の迷いかもしれんし…わたしの勘違いの可能性もある……何より今の家庭を壊したくないんだ…』

 

カーリー「でも…」

 

『良いんだ!』

『すまない…黙っていてくれ……きっと解決するから…』

 

カーリー「……わかった」

 

 

なんだか気まずくなってしまった空気を持ち直そうとしていると

 

 

ガチャ

 

雅哉「ただいまー」

 

カーリー「!」

カーリー「おかえりなさい雅哉さん」ブンブン

 

雅哉「うん、ただいま」ギュッ

 

カーリー「あっ…お兄ちゃん……」ミミシボリ

 

「久しぶり」

 

 

カーリーの家に遊びに行くと言ったから夫が迎えに来たのだろう

 

「ただいま、エア」

「帰ろっか?」

 

『あぁ』

 

シップ「!」

シップ「ぱぱだ!」ギュッ

 

「ただいま、シップ」ナデナデ

 

シップ「しっぷまだかえんない!」

 

「え?でも…」

 

雅哉「今日のレースもダメだったよ…やっぱ四宮さんには勝てないなぁ……」

 

「そりゃ経験値が違うからな」

「しゃーない……みんなで夕飯行くか!今日は俺のおごり!」

 

雅哉「ホントですか!?」

 

「おう!」

 

カーリー「……」

 

 

 

 

 

果たして春翔さんの運命は……!?

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