「おはよー」
マイ「おはよーございます」ペコッ
シップ「おはよー」ダッ
「おっと…今日も元気だな」ダッコ
『おはよう2人とも』
『シップ、あまりパパを困らせるなよ』ナデナデ
マイ「!」
マイ「おかあさま!まいもなでなで!」ブンブン
『ふふっ』ナデナデ
何気ないいつもの休日、いつもの日常
そんな平穏なはずの1日は急に崩れ去ったのだ
息子のとある一言で
結翔「おはよーえあー」
「『!?』」
驚いた
それはもう驚いたさ
なんせうちの子たちは…
マイ→おとうさま おかあさま
シップ→ぱぱ まま
結翔→とーさん かーさん
ショパン→おとーさん おかーさん
と、昨晩まで呼んでいたんだ
それより、だ
「結翔?今なんて?」
結翔「?おはよー」
「そのあとそのあと!」
「これ、だーれ?」ユビサシ
結翔「えあ!」
エアグルーヴをエアって呼んでいいのはこの世で唯一、俺だけの特権なのだ
これは許されない
『こら、自分の親を名前で呼ぶ奴があるか』タワケッ
おそらく…というか十中八九、俺の真似をしているのだろう
いいか?エアは俺の妻であるが、お前たちにとっては母親なんだからな?
「結翔…ちょっと向こうの部屋でお父さんとお話しようか…」
結翔「?おはなしする!」テクテク
俺はとあるものを手に取り子ども部屋へと息子を連れていく
『何をするつもりなんだ…?』
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こども部屋
「さて、結翔」
結翔「なぁに?」
うっ…かわいい……じゃなくて
「これ誰?」
今度は自分の顔を指す
結翔「とーさん!」
「そうだよな」
ごほうびに、と先程リビングから持ってきたおやつを1つあげる
結翔「たべていーの?ごはんまだだよ?」
我が家はごはん前のおやつは禁止
そして今は朝食まえである
「今日は特別だ、食べていいぞ」
結翔「いただきまーす!」モグモグ
ゴクン
「じゃあ次、これは?」
タブレットで姉のアドマイヤグルーヴの写真を見せる
結翔「ねーちゃん!」
「そうだな、はい、おやつ」
結翔「やった!」モグモグ
「じゃあこれは?」
エアグルーヴの写真を見せる
結翔「えあ!」
「お母さんだ」
結翔「かーさん?」
「そうだ」
今度はおやつをあげない
「つぎは?」
ショパンの写真
結翔「しょぱ!」
「そうだな、ショパンだ」
「はい、おやつ」
結翔「きょーは、おやついっぱいだね」モグモグ
「これは?」
再びエアグルーヴの写真
結翔「えあ?かーさん?」
「お母さんだ」
まだおやつはあげない
「つぎ」
シップの写真
結翔「しっぷ!」
「そうだよな、はい」
またまたおやつだ
「じゃあこれは?」
エアグルーヴの写真
結翔「かーさん!」
「正解!はい、おやつ」
そんなことを繰り返すこと約30分
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ガチャ
『……おかえり』
『朝ごはんはどうする?』
「いただくよ」
「結翔のはちょっと少なめで」
マイ「ゆうくんなにしてたの?」
結翔「おやつたべた!」ギュー
シップ「!」
シップ「ぱぱ!しっぷもおやつ!!」ぐいー
「あとでな」
『…ごはん前のおやつは禁止にしているのだが?』ゴゴゴゴ
「ひっ…いや、どーしても必要だったんだよ!マジで!!今日は許して?なっ?」
「ゆ、結翔からも何とか言ってくれっ!」
結翔「かーさん」
『なんだ?』ゴゴゴゴ
結翔「かーさんにはないしょって!とーさんいってた!」
『ほう』ゴゴゴゴ
「ち、ちがっ……」
『キサマ……?』ゴゴゴゴ
「ご、ごごご、ごめんなさっ、」
『こんのっ!たわけがっ!!』
[newpage]
かわいい
今日も今日とてうちの子たちは可愛い
なんかもう、部屋の中がハッピーなオーラで満ち溢れてるんだよね
幸せってここにあったんだなって
シップと結翔に絵本の読み聞かせをしているマイも、エアグルーヴのしっぽを追いかけて遊んでいるショパンも
全部が可愛い
本日は土曜日
担当たちのレースもなく、仕事もバッチリ片付けて確約されし休日
子どもたちを連れてどこかに遊びに行こうかとも思ったが、生憎の天候だ
雷までは鳴らないが外出するには不安な雲行き
たまには良いだろうと、本日の予定はお家でゴロゴロすることに決まったのだ
なんてったってあの女帝陛下からお許しが出たんだ
これはゴロゴロせねば無作法というもの
普段はシップのオモチャ兼エアグルーヴのクッションとして職務に励んでいるウマダメクッションに背中を預けて愛しの家族たちを眺める
かわいい
かわいい
かわいい
かわいい
どこを見てたってかわいい
俺の脳ミソは可愛さでキャパオーバーしてしまったようで(本当はクッションの魔力と昼食後の血糖値の上昇による睡魔なのだが)、まぶたが上がっていてくれない
必至の抵抗も追いつかず
「すぅー…すぅー…」zzz
シップ「あー!ぱぱねんねしてる!」
『しーっ、静かにしてあげてくれ』
『パパは疲れてるんだ』
シップ「でもでも!しっぷといっぱい遊ぶんだもん!」ミミシボリ
『すでに沢山遊んでもらっただろう……それにお休みは明日もあるぞ』
ショパン「おとーしゃ…おとーしゃん…」テチテチ
『こら、ショパンも……お父さんの邪魔しちゃだめだぞ?』
小さなカラダを左右に揺らしながらてちてちと父の元へ向かい
膝の上に乗っかると
ショパン「おとーしゃん…」ギュー
『なんだ、ショパンもお昼寝か?』
今日はショパンも沢山遊んでお疲れなのだ
父の腕の中でぐっすりと
『さて、お前たちもお昼寝するか』
簡易的なお昼寝セットを準備し、子どもたちを寝かしつける
さっきまでは元気いっぱいだったシップも母の体温には敵わないようで、くぅくぅと可愛らしい寝息を立てていた
そしてエアグルーヴも
『すぅー…すぅー…』zzz
雨音を子守唄に日々の疲れを癒していた
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ぬるっ
「ん…んんぅ……ん…?」ポヤポヤ
頬になんとも言えない感触
ぬるぬるとしていて生暖かい
えもいわれぬ不快感と恐怖に苛まれながら目を覚ますと…
「!」
「ショパン?」
ショパン「おとーしゃ、おあよー」ペロペロ
何故か娘が俺の頬を舐めていた
なんで?
「ショパン?お父さん食べても美味しくないぞ…?」
ショパン「?」ペロペロ
なんだこれ?
なんて言う現象?
いや、まて
もしかして……
遺伝か!?
以前義母からエアグルーヴは幼い頃好きな人の頬を舐めていた故にベロちゃんと呼ばれていたと聞いたことがある
ショパンはエアグルーヴの娘
可能性は大いにある
つまり、だ
「ショパン」
ショパン「?」
「お父さんもショパンのこと大好きだぞ!!」ギュー
ショパン「しょぱもおとーしゃだいしゅき!」ギュー
『んん…?』ポヤポヤ
『起きていたのか……』
「おはようエア」
ショパン「おかーしゃん、おあよー!」
『おはよう』
『ヨダレか?頬が濡れているぞ?』
「なんかショパンに舐められててさ」
「エアの遺伝かなって」
「どう思う?ベロちゃん」
『なっ!?///』カオマッカ
『な、なぜあなたがその名をっ…///』
「前にお義母さんに教えて貰ったんだよ」
『お母様が……///』
「しょ、ショパン、とにかくダメだ。舐めるのはダメだぞ?///」
ショパン「?」
とは言ったものの止めさせるのには時間がかかり、家族みんなショパンのペロペロの餌食になったとか