世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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エアグルーヴさんの大豊食祭

突如秋川理事長が打ち出したイベント大豊食祭

ウマ娘の力の根源たる食に注力することで学園とウマ娘にさらなる発展を、とのことだ。

 

しかしながらトレセン学園の教職員は皆トレーニングや学業の専門家、医療関係者や事務・清掃業の関係者ばかりで、とてもじゃないが農業なんて専門外なのである(百歩譲って栄養学ならなんとか…といったところ)

 

とはいえ我らが理事長はあまりに幼い容姿とは裏腹に経営者としては見事な手腕の持ち主で、大抵のことはなんとかしてしまえるのだ

 

そしていま、いつものごとく緊急会議という名の招集があり会議室にて同僚と世間話に精を出していたのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ガチャッ

 

バタンッ

 

 

理事長「感謝ッ!トレーナー諸君!貴重な業務の時間を割いての集合っ、感謝するっ!」ペコリ

 

理事長「提案ッ!先日より周知のとおり、この度このトレセン学園にて大豊食祭を執り行う運びになった!」

 

「…先日配布の資料には既に目を通してありますが、料理はともかく農業の知識なんて我々トレーナーにはありません。実現に向けて外部の専門家を招集するべきだと考えますが…」

 

理事長「同意ッ!四宮トレーナーの言うとおり、その分野に精通している人材を招集した!君もよく知る人物だぞ!」

 

「?」

俺の知り合いに農家なんていたか…?もしかしてアイツか?よくニンジンジュース贈ってくれる…

 

たづなさん「どうぞ、お入りください」ドアヒラキ

 

??「失礼する」

???「失礼しますっ!!」

 

そこで入ってきたのはなんと……

 

「!?」

「エア!?なんでここに…!?」

 

『理事長から直々にご連絡をいただいてな』

 

 

理事長「ゴホンッ、トレーナーの皆はご存知だろうが、我がトレセン学園のOGの2人だ」

 

たづなさん「簡単に自己紹介をおねがいします」

 

エース「はいっ、トレセン学園卒業生のカツラギエースだ!今は実家の農家をやってるんだ!よろしくなトレーナーさんたち」

 

『同じく卒業生のエアグルーヴです。エース先輩のように農家というわけではありませんが農業には多少覚えがあります。どうぞよろしくお願いいたします。』ペコリ

 

理事長「2人にはトレーナー諸君に農業のノウハウを教授し、大豊食祭を大成功へと導いてほしいっ!よろしく頼むぞっ!」ペコリ

 

たづな「それではカツラギエースさん、エアグルーヴさん、お話をおねがいしますね。」

 

エース「それじゃあアタシからはまず使う学園の敷地と設備の話を」

 

 

 

 

 

 

 

エース「じゃあアタシからはこれで終わりだ!」

 

『では次は私が』

 

『私からは栽培する野菜について、畑の手入れや土の種類、それから収穫後の料理についてお話しします。』

 

 

 

 

 

 

 

 

『―とこのようにニンジンが非常に重要になってくるため収穫量のバランスには一層気を遣って下さい…以上です。何か質問は?』

 

 

 

たづなさん「それではトレーナーさん、カツラギエースさん、エアグルーヴさん明日からもよろしくお願いしますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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会議終了後

 

「エア、お疲れさま」

 

『あぁ、あなたもお疲れさまだ。』

 

「そういえば、ちびたちは?」

 

『今朝カーリーに預けてきた』

 

雅哉「じゃあ今はウチに?」

 

「そういうことになるな」

「カーリーちゃん大丈夫かな、シップにイタズラされてたりしないかな」

 

『さっき写真が送られてきたぞ』

『ほら』

 

 

「「か、かわいい...!!」」

 

それはマトリョーシカのようにショパンを抱きしめるシップ、シップを抱きしめる結翔、結翔を抱きしめるマイ、マイを抱きしめるカーリーちゃんを鏡越しに撮影したものであった

 

とりあえず転送してもらったし、保存もした

拡大印刷して家の壁に貼りたい

 

 

「とりあえずさ、帰ろうぜ」

「仕事とかどーでもいーだろ…こんなに可愛い子達がまってるんだし」

 

雅哉「ですね、帰りましょう。すぐにでも。」

 

『たわけ』

『まだ大豊食祭の打ち合わせに担当たちのトレーニングも残っているだろう』

 

「だってぇ~」

 

『はぁ...何年経っても世話が焼けるな...…』

『……ちなみにだが、私は打ち合わせが終わってからはあなたの終業を待つつもりだ』

 

「!」

「しょうがないなぁ、そんなに俺と一緒に帰りたいの?」

 

『そういうことにしておいてやる』

 

雅哉「…相変わらず仲良いですね」

 

「あん?なんだ、まだ居たのかよ。早く仕事しろ」

 

雅哉「とんでもない速さで掌返しますね。手首取れますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで打ち合わせやらトレーニングやら忙しい日々を送っていたある日

 

 

 

 

 

 

 

 

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「えーあちゃん」ギュー

 

『たわけ、子どもたちの前だぞ///』ブンブン

 

「…」

 

『…どうかしたのか?』

 

「エアさぁ、」

 

『なんだ?』

 

「ちょっと太った?」

 

『…』

 

「…」

 

『…』

 

「…」

 

『ほう……』ゴゴゴゴ

 

「あ、いや、その、カンチガイカモシレナイデスケド…イヤゼッタイチガウケド」

 

『いいぞ、あなたがそう言うのであれば確かめてやる』ゴゴゴゴ

 

そう言うとエアグルーヴは体重計を持ち出して、片足ずつ慎重に乗り…

 

『…』

 

「…」

 

『…いや、これは違うぞ』

『いつも服は脱いで計測しているからだ…』ヌギヌギ

 

そしてもう一度

 

『…』

 

「…」

 

先ほどから数百グラム小さくなった数字は、確かに「微増」を示していた。なんならもう少しで「もりもり成長中」を指すところだ

 

普段から健康や体型維持には気を遣っているエアグルーヴですら認知していない変動

それをエアグルーヴ本人以上に彼女のカラダについて知っている春翔だけが感づいていた 

 

『くっ!いったいなぜだ…!』エや下↓

 

「あー、ほら、大豊食祭のさ準備で試作品いっぱい食べてただろ?」 

 

『しかし私とてウマ娘だ。アレくらいの量は…』

 

「…現役の時なら、ね。もう引退して運動量が違うから...あと代謝とか」

「…ダイエット、しますか…?」

 

『…あぁ……たのんだ…』ショボン

 

 

 

 

 

 

 

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生憎「保健室」でダイエットするチート技は使えなかったが、不幸中の幸いエアグルーヴはほぼ毎日トレセン学園に来ているため現役の担当ウマ娘とともにトレーニングをすることができた。

 

「よしっ!エアは坂路もう10本!!お前らもエアに負けてんじゃねーぞ!!相手はもう引退して何年だとおもってんだ!!」

 

炭水化物を減らした食事にプールや坂路のキツイトレーニングでかなりの減量に成功した。

 

忙しくて荒れ気味だった肌やしっぽの毛並みもよく整い、ジャージを着て走る姿は現役時代と遜色なかった。

 

そしてダイエットのための運動はそれだけではなく……

 

『はぁっ…はぁっ……』

 

「お疲れさま。今日はこれであがろっか」

 

『あぁ、それから……今夜も、頼むぞ…///』

 

 

 

 

 

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