世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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たわけ「俺は一生雷様を信仰し続ける!」

アナウンサー「今夜からは東京は大荒れの予想です。不要不急の外出は避け…」

 

「ん?今夜からかぁ」

『あぁ、酷くなるらしいな』

「明日仕事できんのかな」

『もしかしたら理事長から休校の連絡が来るやもしれんな』

「あの人生徒思いだもんな」

『だな。さっ、我々も明日に備えて床につこう』

「うん」

 

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「電気消すぞ?」

『あぁ、ありがとう』

ピッ

「おやすみ」

『おやすみなさい』チュッ

 

 

 

 

ザーザー

「zzz」

ピクッ

 

ゴロゴロ

「zzz」

『ひっ』

ビクンッ

 

ピカッ! ゴロゴロ

「zzz」

『ひんっ!』

ビクビク

 

一応夫婦の寝室は防音設計にはなっているものの、さすがに窓からの音までは防げないようだった

 

 

『はるとさん…』ギュッ

「zzz」

 

ピカッ ゴロゴロゴロ!

ビクンッ

ギュッ

『ひゃっ!』

「んん?」

「えあ?どうしたの?」

『す、すまない…起こしてしまって…』

ピカッ ゴロゴロ

『ひんっ!』ギュッ

「雷か、ごめん怖かったよね」ギュー

「もう大丈夫だよ」

『ううっ…』

「天気が落ち着くまでなんか楽しい話でもしよっか」

「なにが良い?」

『そんなの、急には…』

「だよな、ごめん」

「うーん。あっ、じゃあさ、アノ時の話しようよ!」

『あのとき?』

「うん、俺らが付き合いはじめる年の肝試し」

「あのときもさ、エア雷に怯えちゃってすげぇ可愛かった」

『…たわけ。恥ずかしいぞ』

「えぇ?ホントに可愛かったんだぞ?」

「あのまま電話が来なかったら襲ってたかも」

『それは言い過ぎだろう』

「そんなことないって」

「だって体操着から下着も透けてて、しおらしい雰囲気で抱きついてくるし、当然胸の感触もしっかり『もっ、もういい!』」

「ええー、俺エアのことなら何時間でも語れるよ?」

『そんなにいらん!』

ピカッ!ゴロゴロ!

『ひゃんっ!』ギュッ

ビクッ

「ふふっ、雷苦手なのも可愛いと思ってるよ?」

『たわけぇ…』

なでなで

『子どもじゃあるまいし…』

「そう?」

「そんじゃエアはいっつも俺のこと子ども扱いしてるの?」

『なぜそうなる』

「だって俺が寝れないときとかさ、こうやって抱き締めて撫でてくれるじゃん」

『それは…』

「でしょ?」

「俺だってエアのこと子どもだなんて思ってないよ、そんなに」

『なあっ!?そんなにとはなんだ!』

ゴロゴロゴロゴロ!ピシャン!

『ひっ!』ギュッ

「そうやってムキになって反論するとことか?」

「宿題とかやってるときとか」

「お義母さんに甘えてるときとか」

「他にもいろいろ」

『そんなにか?』

「どうだろ」

「俺がそう思ってるってだけで実際は違うかも」

『どちらでも同じだろう』

『あなたがそう思ったなら』

「そうかぁ?」

『あなたからの評価以外は気にも止めん』

「それは光栄なこって」

ザーザー

「ん、少し落ち着いてきたな」

「そろそろ寝れそうか?」

『…』

『まだだ…』

『まだ、かみなり、なってる…』

『ちゃんと責任もって、私が寝れるまで話せ…』

「!」

「女帝陛下の仰せのままに」チュッ

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