歩き始めてからというものアドマイヤグルーヴの成長は凄まじかった
2ヶ月後には小走りで近づいてくるんだ
今日も今日とて大好きな母親、エアグルーヴのぬいぐるみを両手に抱え楽しそうに遊んでいる
マイ「おかーしゃ」
『うん?』
マイ「おかーしゃ」キャッキャッ
どうやらお母さんがいっぱいいて嬉しいようだ
ゲーセンのぱかプチ取りまくった甲斐がある
「マイ~、おばあちゃんが新しいおもちゃ送ってくれたぞ~」
マイ「おとーしゃ」
勝負服エアグルーヴ笑顔バージョン通常サイズと手をつないでこっちに向かってくる
いつも義母が新しいぬいぐるみやら服やらおもちゃやらを送ってきてくれるおかげで我が家は物に事欠かない
今回はピアノのおもちゃのようだ
「こんどおばあちゃんに会ったらありがとうしような」ナデナデ
マイ「?」
開けてやるも使い方が分からないようだった
そうだな、試しに弾いてみるか
「じゃあお父さんがやってみるね」
そう言って彩ファンタジアを弾いてみる
マイ「わぁ~!」キャッキャッ
音がでるおもちゃが珍しいのだろう
手をパチパチして喜んでる
『あなたピアノなんて弾けたのか…』
「まあね」
「ほら、マイもやってごらん」
鍵盤を叩いて感動している娘とおもちゃを片付ける妻、動画を撮る俺
マイ「おとーしゃ」
「うん?」
だんだん、と鍵盤を叩いて何かを抗議してくる
「どうした?」
マイ「んっ!」
『あなたみたいに弾きたいんじゃないか?』
「うーん、あれは難しいからなぁ」
「よしっ、じゃあまずはカエルの合唱だよな」
マイの小さな手を掴んで運指の順番を教えていく
「これがドな?」
マイ「どー」
「そうド」
マイ「どー」
「こっちがレ」
マイ「れー」
「これがミ」
マイ「ミッ!」
「ふふっ、そうミ」
マイ「ミッ!」
どうやらミがお気に召したようだ
「で、これはファ」
マイ「はぁ」
「ファ」
マイ「はっ!」
「ふふっ、ファ」
マイ「は!」
まだファは難しいようだ
とりあえず今日はドレミファまで出来るようになった。明日になれば忘れているかもしれないが…
『凄いじゃないかアドマイヤ!』ギュッ
こうして出来ることが増えていくのを見るとどうにも嬉しくなってしまう
『そろそろお昼寝の時間だな…』
「あぁ、エア俺やりたいことあるからさ、マイお願いして良いか?」
『構わないが…』
「ありがと」
棚からいくつかの布を取り出すそれから裁縫セットとぱかプチ、スマホには現役時代…勝負服姿のエアグルーヴ
「よしっ、やるか」
作業すること2時間
「出来た!!」
俺がやりたかったこと、それは
マイの着ぐるみだ…それも母であるエアグルーヴの勝負服を完全再現したもの
早く起きて来ないかなぁ
そんなことを考えながら片付けをしていると
ガチャ
「ん、おはよう」
『あぁ、おはよう』
マイ「おあよー」
「うん、おはよう」
『何をしていたんだ?』
「ふっふっふっ、これを見てくれ」
マイ「おかーしゃ!」
「そう、お母さんの勝負服だ」
『これ…あなたが作ったのか?』
「あぁ、裁縫は久しぶりだったから自信無かったけど…マイ着てみるか?」
マイ「おかーしゃだ!」ブンブン
『アドマイヤ、お着替えしような』
「『っ!』」
か、かわいい
どうしよう…かわいい
「エ、エア…どうしよう…うちの子可愛すぎるよ…」
『あ、あぁ、これは…』
とにかく写真撮った
撮りまくった
ぱかプチを抱っこさせたり、エアの勝利ポーズを取らせたり、頑張ってセリフを言わせたり…
これはお義母さんに送るしかない
ところでそろそろ機種変の時期だろうか…ストレージが足りない…この間変えたばかりだった気もするが気のせいだろう
プルルルル プルルルル
ピッ
『もしもし』
???「エアグルーヴ、久しぶりだね」
『フジ…』
フジ「うん、よかったらさ今度会わない?」
『あぁ、構わないぞ』
フジ「良かった、どこで会おっか」
『私はどこでも構わないが…子どもは大丈夫なのか?』
フジ「連れていくつもりだから、子どもOKのところが良いけど…」
『では…うちに来るか?』
フジ「良いのかい?」
『あぁ、旦那に確認してみる』
『春翔さん』
「うん?」
『今度フジと会うことになったんだが…家で遊んでも良いか?』
「良いぞ」
『ありがとう』
『家で大丈夫だそうだ』
フジ「そっかありがとう!」
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当日
フジ「こんにちは」
「いらっしゃい」
『どうぞあがってくれ』
フジ「うん、お邪魔します」
マイ「おかーしゃ」
『うん?』
フジ「アドマイヤちゃん?すごいね前に会ったときより成長してる」
フジ「エアグルーヴそっくりじゃないか」
「だろ?」
『その子がお前の娘か?』
フジ「うん、9月に産まれたんだ名前はキンシャサノキセキ」
キセキ「ぁー」
「俺飲み物用意するよ、何が良い?ノンカフェイン系のもいくつか用意してるけど」
フジ「じゃあお茶があればそれで」
「エアも同じで良いか?」
『あぁ頼んだ』
それからと言うもの時間はあっという間に過ぎていく
お互いに惚気(こどもの)や大変なこと、旦那の愚痴、などなど近況を話していた
フジ「おっと、もうこんな時間か。そろそろお暇させてもらうね」
『あぁ』
「ん、送ってこうか?この時間だと帰宅ラッシュで電車とか大変だろ」
フジ「でも迷惑じゃ」
『気にするなアドマイヤの気分転換にもなる』
フジ「それならお願いします」
フジ「それじゃあ、またねエアグルーヴ」
『あぁ、また今度な』
久しぶりの友人との交流でエアグルーヴにも良い気分転換になったようだ