ゆさゆさ
ゆさゆさ
『あなた、起きてくれ、朝だぞ』
マイ「おとーしゃん」
「うん?」
「おはよ」チュッ
『おはよう』
「起こしてくれてありがとな」
「マイもおはよう」チュッ
マイ「おあよー!」
「ふふっ、かわいいねぇ」ギュッ
『アドマイヤと遊ぶのは構わんが時間がないぞ、今日から仕事だろう?』
「うあー、そうなんだよぉ」
「はぁ、つら」
『ほら、頑張ってきてくれ』
『マイ、お父さんに頑張ってって言おう』
マイ「がんばって」
「がんばるぅー」血涙
愛する妻と娘に起こしてもらい3人で洗面所に向かい歯磨きや洗顔を済ます
『ふぅ、アドマイヤと水やりに行ってくる』
マイ「行ってくゆ!」
「ふふっ、行ってらっしゃい」ナデナデ
2人が水やりに言ってる間に洗濯物を集めて洗濯機へ突っ込み、家中のゴミ箱からゴミを集めて40Lのゴミ袋にまとめる
アドマイヤグルーヴが生まれてからゴミの量が倍近くに増えた
一通り作業を終えたタイミングで2人が戻ってくる
『戻ったぞ』
マイ「もどったぞー」
「ん、お帰り、お疲れ様」ナデナデ
娘のアドマイヤグルーヴは母であるエアグルーヴのマネをするのにハマっているようだ
かわいい
もんのすっごくかわいい
罪
その後は俺がマイの世話をしながら自分の身だしなみを整える
スーツに着替え髪をセットして持ち物の確認をする
ネクタイはまだ結ばない
アドマイヤグルーヴのオムツは…エアグルーヴがすでに変えてくれていたようだ
『うん?戻ったか…もうすぐできあがるぞ』
『テーブルのセットを頼む』
「うい」
マイ「はーい」
『アドマイヤのほうがちゃんと返事出来てるではないか…』
「いいこだねぇマイー」ナデナデ
俺とエアの箸、それからマイのスプーンとフォークをそれぞれ持たせマイにテーブルへセットしてもらう
俺はグラスにオレンジジュースを注いで俺とエアの席に置き、マイのプラスチックのコップにも半分ほど注いでマイに持たせてやる
「マイーゆっくりだぞ~」
マイ「ゆっくい ゆっくい ゆっくい」
そう言いながら自分の席へとコップを持っていく
「はい、ありがとう」ナデナデ
『すっかりお手伝いも上手になってきたな』ナデナデ
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朝食後はもうすぐに家を出ることになる
『忘れ物はないか?』
「あぁ、大丈夫だよ」
書類も財布もスマホも持った
それから先ほど手渡されたばかりの愛妻弁当もバッチリだ
『それじゃあ、行ってらっしゃい』チュッ
「ん」
マイ「いたーしゃい!」チュッ
「ふふっ、ありがと」チュッ
「じゃあ行ってきます」
『あぁ、気を付けてな』
マイ「ばいばーい」フリフリ
「ばいばい」
2人の天使に後ろ髪を引かれながらも車へ向かう
朝のゴミなげは俺の仕事だ
愛車に乗り込み早速トレセン学園へと移動する
オーディオからはempress gameが流れており朝のやる気を引き出す
「ふぅ、頑張りますかね」
気合いを入れて職場に足を運ぶ
トレーナー室に荷物を置き、軽く整理をしてから理事長室へ向かう
コンコンコン
たづな「どうぞ」
「失礼します」
たづな「お久しぶりですね」
理事長「歓迎っ!久しぶりだな四宮トレーナー」
「お久しぶりです」
たづな「本日から復帰ということでよろしいですか?」
「はい、そのつもりですが」
「出来れば極力早く帰宅したいです」
理事長「承認っ!子どももまだ小さいだろう、一向に構わないぞ」
理事長「質問っ!エアグルーヴは息災か?」
「えぇ、もうすっかり」
理事長「以上だっ!何もなければ業務へ向かって構わないぞ」
「ありがとうございます、では失礼します」
理事長室を後にし再びトレーナー室へと戻る
今は5月だ
つまり先月にはトレセン学園にも新入生が入ってきたのだ
やることは山のようにある
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キーンコーンカーンコーン
「ん?もう昼か…」
午前中はひたすらに書類整理だ
まだまだかかりそうだが…
午後は教官から担当のついていないウマ娘たちの情報を引き継ぐため一旦書類業務は終了だ
これは…家に持ち帰りだな
残業よりマシだが
テーブルをキレイにし愛妻弁当を広げると…
お疲れさま
これを食べて
午後も頑張ってくれ
ヤバい…泣きそう…
妻からのメッセージカードが入っていた
美味しい弁当を食べ終え妻にLANEを送る
弁当が美味しかったこと、手紙が嬉しかったこと、極力早く帰るが仕事は持ち帰りになりそうなこと
それから何かあれば連絡してくれ…と
3分後くらいだろうか返信が来た
アドマイヤがお父さんがいなくて寂しくてぐずってしまったが今はお昼寝してくれた、と
かわいい娘の寝顔写真も添付してくれた
寂しい思いをさせて申し訳ない気持ちとそう思ってくれる愛らしさで胸がごちゃごちゃになっていた
さっさと仕事を終わらせて帰ろう
最低限の荷物をまとめ、午後の業務が終わり次第すぐに帰れるように準備をしておく
キーンコーンカーンコーン
もう終わりか
愛する妻子の写真や動画を眺めていたらあっという間に時間が過ぎてしまう
資料を持って教官の元へと向かうことにした
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「ふぅ、疲れた…」
午後の業務を終えトレーナー室の整理と施錠をして車に乗り込む
仕事が終わった、そろそろ帰る
簡易的なメッセージを送ると
ピロン
「ん?」
すまないがラップを買ってきてほしい
「わかったよ、っと」
途中でスーパーによって目的のものを購入してやっと家に帰る
ガチャ
「ただいまー」
ばたばた
マイ「おとーしゃん!」
『こら、走るな!危ないぞ』
「あはは、ただいま」チュッ
『おかえり』
「あっ、これね」
『ありがとう、すまないな』
「いいよ、このくらい」
あぁ、頑張って良かった
そっくりな妻子の笑顔を見てそう思った