とある日曜日
「よしっ、準備できたか?」
『あぁ』
「じゃあ行きますか」
まだ残暑の続く良く晴れた9月の昼前
いつもより動きやすい服装で車に乗り込むエアグルーヴ夫妻と娘のアドマイヤグルーヴ
みんな笑顔で上機嫌のようだが一体何があるのか
結婚と同時に購入したファミリーカーで走ること15分程
トレセン学園の生徒も職員も御用達なショッピングモールに車を停めると…
「ついたぞー」
『運転ありがとう』
「気にすんな、やりたくてやってるんだし」
「マイ、抱っことカートどっちが良い?」
マイ「だっこ!」
チャイルドシートから娘を抱き上げ、モールへと足を進める
ブンブン
ピコピコ
『ふふっ、楽しみだなアドマイヤ』ナデナデ
マイ「うん!」
この日は3人で買い物に来たのだ
アドマイヤグルーヴももうすぐで1歳半
手先も少しずつ器用になり出来ることが増えてきた
押し付けたくはないが様々なことを経験して欲しいという両親の切実な願いからアドマイヤグルーヴに新しいオモチャを買ってやることにしたようだ
『ん、ここだな』
早速玩具店を見つけたようだ
店内に入ると娘を下ろしてやり好きなように歩かせる
「マイ、好きなの選んで良いぞ」
お店の中をぐるぐる歩き回り、様々な商品を吟味する3人
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数分後
「うん、良い買い物が出来たな」
と、思ったのだが…娘はどうやらご機嫌ななめのようだ
マイ「うぅー」ミミシボリ
「どうした?マイ」
普段はベッタリな父の言葉には耳もくれずエアグルーヴに向かって手を伸ばしている
『疲れちゃったか?』ダッコ
優しく抱き上げるとエアグルーヴの服の襟元をぐいぐいと引っ張っている
「あぁ、こら、お母さんの服延びちゃうよ」
『ふむ、少しお手洗いに行ってくる』
「マイ抱っこしとこうか?」
『いやアドマイヤも連れていく』
「そっか」
数分後
「おかえり」
「あれ?マイの機嫌良くなってんね」
『あぁ、お腹が空いていたようだ』
「確かにもう昼だもんな」
「フードコートで食べていこうか」
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その後スーパーで買い物をしてから家に帰り、荷物の整理をしてからもう一度外に出た
今度は徒歩のようだ
「空いてるかなぁ」
『休日だからな、混んでいるかもしれん』
「マイ、もうちょっと頑張ろうなぁ」ナデナデ
そのまま歩くこと5分ほど
「おっ、意外と空いてるなぁ」
『良かったなアドマイヤ』ナデナデ
「まずは何しよっか」
どうやらこの3人が来ているのは公園のようだった
「すべりだい?シーソー?砂場にする?」
聞いてみるとすべりだいを指差したのでエアグルーヴが抱っこしてどんどん登っていく
俺は下でカメラを構えている
10秒ほどすると…
マイ「おとーしゃん!」
「おいでー!」
マイ「わあぁぁぁあ!」
エアグルーヴの膝の上で抱っこされたアドマイヤが目をまん丸にして降りてくる
マイ「おかーしゃん!もっかい!もっかい!」
『ふふっ、わかったわかった、慌てるな』ダッコ
『ではもう一度行ってくるぞ』
マイ「わあぁぁぁあ!」
マイ「わあぁぁぁあ!」
その後もしばらくすべりだいを楽しみ
「つぎは?なにやりたい?」
すると今度は俺の牽いてるカートの中を指差し
マイ「これっ!」
「うーん、これかな?」
マイ「これっ!」
「うん、じゃあ…お母さんのところに行ってね」
アドマイヤとエアがペアになり俺と対面してボール遊びをする
エアと一緒にしたのは俺よりもウマ娘であるエアグルーヴの方が運動神経が良いからだ
もしもマイに何か起きそうでもすぐに対処できる
「いくぞー!」
ごろごろごろ
たったったっ
ぐいっ
マイ「とれたぁ!」
『じゃあお父さんの方にコロコロしようか』
ごろごろごろ
「よぉし捕れたぁ!」
「いくぞー!」
ごろごろごろ
たったったっ
マイ「よいっしょっ!」
ごろごろごろ
そのままボール遊びを楽しんでいるとすっかり日が落ちてきて夕焼けが見えてきた
『アドマイヤ、そろそろ終わっておうちに帰ろうか』
マイ「うーん、もっと!」
「もうお外暗くなっちゃうぞ?」
『それに寒くなっては風邪を引いてしまう』
マイ「むぅー」
「また今度一緒に遊ぼうな」ナデナデ
マイ「…うん」
マイ「だっこ」
「ふふっ、うんいいよ」ダッコ
抱っこしてゆっくりと歩いて帰ると、やはり疲れていたのだろう眠ってしまった
『ぐっすりだな』
「まあ、あんなに外で遊んだの初めてだもんな」
マイ「ぅうん…もっかぃ…」
「ふふっ、そんなにかぁ」
「また遊ぼうな」ナデナデ