世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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ちびっこたちのひみつのおとまりかい

アドマイヤグルーヴが3歳の誕生日を迎えたすぐ後、息子の結翔も生後4ヶ月

 

そんな俺たちは今我が家の庭にレジャーシートを敷いてエアと一緒に作ったお弁当を囲っていた

 

カーリー「お姉ちゃん、お茶どこにある?」

『麦茶で良いか?』

カーリー「うん」

 

義両親と義妹たちを招いてお花見をしているのだ

 

お父様「にしても晴れてよかったな」

「ですね、少し冷えるかもと思っていたんですが」

マイ「おとうさん、まいたまごたべたい」

「ん、玉子焼きな…ほれ」

マイ「ありがとう」

モグモグ

『美味しいか?』

マイ「うん!」

お母様「アドマイヤちゃんお箸上手ねぇ」

マイ「ありがとう」

『いつも練習頑張ってるもんな』

リン「ねえねえ!この後走っても良い?」

「いいよ。食べて、少し休んでからね」

マイ「まいもはしる!」

カーリー「わたしも」

「そうだな、みんなで走ろうか」

「エアも走るか?」

『そうしたいが結翔を放っておく訳にはいかないからな…』

お父様「なら俺が見ておこう」

『では、お願いします』

 

お父様「どうなんだ?アドマイヤちゃんは。結構走りそうか?」

「えぇ、まだ幼いので脚質や適正距離までは分かりませんが…」

「血統からしても中距離までかと。年の割には安定感のある走りをしてますよ」

お母様「まだレースの話は早いでしょうに」

 

 

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食後

 

 

ひと休みしてそれぞれユニフォームに着替える

持ってきているあたり走る気満々で来たのだろう

マイは誕生日に貰ったばかりの新しいものだ

お義母さんも走るようだ

 

「準備体操はしっかりなー」

声かけはしっかりしつつお義父さんと共にカメラをセットする

 

この間上空からでも撮れる位置にも設備を用意した

 

『おわったぞ』

「ん、じゃあ皆好きに走っておいで」

 

しばらく皆それぞれ好きなようにターフを駆ける

マイはエアとお義母さんが交代で併走していた

 

 

30分ほどするとみんな走るのを止めてしまった

気性難でも無いのにこんなに早く走るのを止めるウマ娘なんて珍しい

 

そんなことを考えていると元気いっぱいリンちゃんが走ってきた

 

リン「お兄ちゃん!レースして良い?」

「いいぞぉ」

「距離は…一周でいいか」

お母様「私も久しぶりに本気出しちゃうわよ!」

お父様「ほどほどにしておけよ、もう年なんだから…」

お母様「え?」

お父様「何でもない。頑張れ」

「マイは…ちょっと休憩しようか」

マイ「のどかわいた~」

「はいっ、スポドリ」

 

少し体をやすめたところでレース開始だ

まずはカーリーちゃん、リンちゃん、エア、お義母さんの4人

枠は年齢順で内枠からリンちゃん、カーリーちゃん、エア、お義母さんだ

 

ハンデはなし、コース一周勝負だ

 

「位置についてー!!よーい、どんっ!!」

 

たったったったったっ

 

スタートと同時に4人が駆け出していく

 

まずはリンちゃんが先頭に着けた

次にエアとお義母さん、最後方にカーリーちゃん

といった構図だ

恐らくリンちゃんは逃げ、エアとお義母さんは先行、カーリーちゃんは差しと言ったところだろう

 

リンちゃんがペースを作っているため、普段よりもかなりゆっくりな展開だ

エアもお義母さんもかなり抑えて走っているだろう

第1コーナーで少しリンちゃんが落ちてきてカーリーちゃんは上がってきている

 

第2コーナーでリンちゃんが確実に落ちてからエアとお義母さんが同時に仕掛ける

それに気がついたカーリーちゃんも一気に上がっていくがやはりお義母さんとエアの一騎討ち

最後のコーナーでエアが抜け出し再びスパート、直線で確実に離して一着をもぎとった

 

「おつかれ」

『あぁ』

「流石だね、まだ体力あるでしょ」

『まあな、にしても引退してしばらく経っているのにあの迫力とは…流石はお母様だ』

 

お母様「はぁっ、はぁっ、エアグルーヴ強すぎよ…なんで息あがってないのよ、はぁっ」

『わたしの方がこのコースは走りなれていますから』

お母様「まだ手を抜いてアレとは…わが娘ながら恐ろしいわ」

お父様「カール、少し休んでいなさい」

 

 

第2レースはエアグルーヴ、カーリーちゃん、リンちゃんの三姉妹だ、枠も距離もさっきと一緒

 

カーリー「お姉ちゃん、次は本気で走ってよ」

『…泣いても知らんぞ』

「あはは、ほどほどにね」

 

 

「位置についてー!!よーい、どんっ!!」

 

先ほどよりも勢いよく飛び出したエアが先頭を陣取る

リンちゃんもカーリーちゃんも自分のペースを保って走ろうとするが…ウマ娘の本能なのだろう

どんどん離れていくエアの背中を追って速いペースで走らされている

 

普段は差しや先行で走らせることが多いが、エアは逃げも出来なくはない

 

どんどん距離を取り続けて大差で一気にゴール

 

 

 

カーリー「もー!いつになったら追いつけるの!?」

リン「お姉ちゃん速すぎ!」

『本気を望んだのはお前たちだ』

「まあ、現役時代一敗しかしてないウマ娘相手に勝つなんてそう簡単に出来ないさ」

「少なくともあのときのスズカ以上の仕上がりじゃないと」

『あの時は私の慢心もあったからな…』

 

 

「さてと、そしたら最後…マイも走る?」

マイ「うん!」

『私はパスだ』

「うん、おつかれ」

 

 

最終レースはカーリーちゃん、リンちゃん、マイの3人

距離は直線一本勝負

枠は内枠から年齢順

 

「位置についてー!!よーい、どんっ!!」

 

カーリーちゃん、リンちゃんが同時に飛び出し、少し遅れてマイ

 

先ほどよりものびのびとした走りでカーリーちゃんが一着、少し遅れてリンちゃん、まだスピードは出せないながらもフォームを崩すことなくきれいに走ったマイが三着となった

 

『みんなおつかれさま』

「マイ~すごかったぞぉ!」ダッコ

お母様「ぜんぜんブレてなかったわね」

お父様「フォームもきれいだった」

カーリー「うー、アドマイヤちゃんに負ける日も遠くない気がする…」

『どうだろうな。お前たちも前に併せをしたときより確実に成長してるぞ』

「うん、前にアドバイスしたこともちゃんと出来てるし、体の使い方上手になってたよ」

 

 

 

 

 

 

 

[newpage]

 

突如始まったレースの後夕食や入浴も済ませて、あとは寝るだけに

 

 

リン「お姉ちゃん、今日アドマイヤちゃんと寝ても良い?」

『まぁ、大丈夫だとは思うが…』

「たまには良いんじゃない?マイの部屋に布団準備しておくね」

「カーリーちゃんも一緒に寝る?」

カーリー「うん!」

『何かあったら遠慮なく呼んでくれ』

 

『アドマイヤ』

マイ「なーに?」

『今日はリンちゃんとカーリーちゃんと寝ような』

マイ「うん」

「ちゃんといいこにしてるんだぞ」ナデナデ

 

 

 

 

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子供部屋

 

カーリー「アドマイヤちゃん真ん中ね」

リン「じゃあリンはここ!」

カーリー「私はこっちかな」

マイ「おやすみなさい」

リ、カ「おやすみ」

 

 

 

 

数分後

 

カーリー「…寝た?」

リ、マ「まだ~」

 

カーリー「すこしお話ししようよ」

マイ「うん」

リン「何はなすの?」

カーリー「うーん、お姉ちゃんとお兄ちゃんのこと?」

リン「ねえねえアドマイヤちゃん」

マイ「なあに?」

リン「おねえちゃ…お母さんとお父さんっていっつもどんな感じなの?」

カーリー「仲良し?」

マイ「うん!いっつもちゅーしてるよ!」

カーリー「なっ!///」

カーリー「ケンカとかしないのかな?」

マイ「おかあさんがね、おとうさんにたわけー!っていってる」

リン「たわけ」

マイ「おかあさんおこってるときねおとうさんが、ごめんねーえあーだいすきだよーっていってるの」

マイ「それでぎゅーしてちゅーしてなかなおりしてる!」

カーリー「そ、そうなんだ///」

リン「お姉ちゃんまだ照れてるんだぁ」

マイ「たまにね、おとうさんとおかあさんがねおようふくきないでねてるの」

マイ「おかあさんおきたらねおかおまっかにしてるんだぁ…おとうさんとなかわるいのかなぁ」

カーリー「な、仲悪いどころか、すっごく仲良いんだと思うよ///」カオマッカ

マイ「そうかなぁ」

リン「お父さんとお母さんのこと好き?」

マイ「うん!おかあさんかわいいしごはんおいしーの!おとうさんもかっこよくっておもしろくてやさしーからすき!ゆーくんももちもちですき!」

 

スタスタ

カーリー「!」

カーリー「誰か来てる!」コゴエ

リン「ヤバい!」

カーリー「寝たフリしよう!」コゴエ

カーリー「アドマイヤちゃん、しー、だよ?」

マイ「?うん」

 

 

ガチャ

『ん、大人しく寝ているな』

 

ガチャ

 

スタスタ

 

 

リ、カ「はぁっ」

カーリー「もういいよ」

マイ「?うん」

リン「次はなに話す?」

カーリー「うーん、つぎはぁ…」

 

 

 

そんなこんなで話は続き…

 

マイ「ふぁぁぁ」アクビ

カーリー「そろそろねよっか」

リン「うん」

 

みんな「おやすみ」

 

 

 

もぞもぞ

 

 

もぞもぞ

 

 

マイ「ぅー」

 

カーリー「寝れないの?」

マイ「うん…」

リン「どうしよう…お姉ちゃん呼ぶ?」

カーリー「さっき起きてたのバレちゃうよ」

リン「じゃあどうするの?」

カーリー「うーん、ねぇ、いつも寝れないときどうしてる?」

マイ「おとうさんとおかあさんがぎゅーしてくれる…」

カーリー「じゃあ今日は私たちがギューするね」

 

 

 

 

 

数時間後

 

スタスタ

 

 

何事もなく眠れているだろうか…

 

 

ガチャ

 

 

 

『ふふっ』

 

 

パシャっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

カーリーちゃんとリンちゃんに抱き締められながら天使のような寝顔で眠るアドマイヤグルーヴの写真を見て大発狂する者が居たとか居ないとか

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