ピカッ! ゴロゴロゴロ
ビクッ
マイ「ヒンッ」ビクビク
『だ、大丈夫だぞアドマイヤ』ビクビク
「ひっどい天気だねぇ」
我が家のウマ娘さんたちは今日も今日とて雷に怯えている
かわいらしい耳を小さく畳み、ツヤツヤのしっぽは毛が逆立っていつもの倍以上に膨らんで丸めていた
ちびっこウマ娘は母のお腹に顔を埋め、母は母で怯えているのを必死に隠しながら娘を守ろうと抱き締めていた
かわいい
とってもかわいい
すっっごくかわいい
尊い
エアが雷ダメなのは知っていたから寝室は防音遮光は徹底しているが…まさか娘もとは
寝室に避難しても良いのだが面白くてかわいいので放っておくのがベストだろう
そう勝手に結論付け息子を抱きながらびくびくする母娘を眺める
ピカッ! ゴロゴロゴロ!
マイ「ひぃんっ!」ピーン
『ひっ』ピーン
しっぽかわいい
ピーンって、しっぽピーンって
いつもは元気にブンブン振られているマイのまだ短いしっぽが天に向かって立っている
マイ「うぅ~」グスグス
あぁ泣いてしまった
流石にかわいそうになってきた
「エア、マイ、寝室に行こっか」
『あっ、あぁ…』ビクビク
「?行かないの?」
『すっ、すまない…立てそうにないんだ…』
娘の手前頑張って我慢していたようだがかなり限界だったようだ
「ふふっ、ほらおいで」バッ
『な、なんだ?』ビクビク
「抱っこ」
『なっ!?私は子どもではないのだぞ!?』
「知ってるよそんなこと…」
『この年で抱っこなんて…』
「いいからいいから、ほらはやく」ダッコ
『ひゃあっ!』
マイを抱っこしてるエアを俺が抱っこしているといった構図だ
そのままベッドまで連れていって下ろしてやる
リビングに戻り息子も寝室へ連れていき、キッチンでホットミルクを淹れて寝室へ戻りドアも閉める
カーテンは閉めてあるので電気をつけてやる
「おまたせー」
「ほら、ホットミルク淹れてきたよ」
もちろんアドマイヤグルーヴの分はぬるめにしてある
「もう雷大丈夫だからなー」
『あぁ、ありがとう』
そのまま寝室でテレビを見ながらみんなで引っ付いて雷雨をやり過ごした
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時期は真冬
一度外へ出れば吐息は真っ白、手はかじかんで真っ赤になる
そんな季節のなか四宮家はというと…
マイ「こたつあったかいねー」
『そうだな、みかん食べるか?』
マイ「うん!」
こたつでまったりしていた
「ぶえっくしゅっ!」クシャミ
『随分くしゃみが多いな…風邪か?』
「いや、そうじゃないんだけど…」
「毛がさ…」
『毛?』
「うん、エアの耳の抜け毛がくすぐったくって」
『あぁ…すまないな』
「ううん、換毛期だししょうがないだろ」
「それに…冬毛になってもふもふになるのも楽しみだしねぇ」
そんなことを言いながら妻の膝の上にいる娘のしっぽを撫でて抜け毛を集めていた
エアと一緒に暮らすようになってからも気になっていたのだがやはり抜け毛が多い
リビングのラグや風呂の排水溝、ベッドやタオル、衣類なんかにもツヤツヤの鹿毛がついている
それがマイが産まれてからさらに増えて、これからもまだウマ娘が産まれる可能性がある
そう考えると早急に対応を練りたかった
そんなある日ウマチューブを見ているともふもふの猫の抜け毛対策の動画が出てきた
その動画を見て"ウマ娘にも使えるのでは?"と思い早速Umazonで注文
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数日後
注文していたファーミネーターとグルーミング手袋が届いた
まだ我が家のウマ娘ちゃんたちの換毛は続いていた
早速使ってみようと近くにいた妻を呼び寄せる
「エアー」
『なんだ?』
「しっぽ貸して」
『…貸し借り出来るものではないが』
「そうじゃなくて…ブラッシング的な?」
『はあ』
ふぁさっ
妻がしっぽをこちら側に持ってくるとともに、やはり抜け毛が落ちていく
左手でしっぽを持ち、右手のファーミネーターでブラッシングすると…
「すっげぇ!めっちゃ抜ける!!」
『うん?』
気になってるようだったので妻に見せてやると
「ほら」
『!すごいな…これは』
「あんまりやりすぎるのは良くないみたいだからほどほどに…だけど」
「ん、しっぽはこんなところかな」
『ありがとう』
「まだ続けるよ」
『?』
「つぎは頭ね」
グルーミング手袋を装着して優しく頭を撫でてやる
「大丈夫?痛くない?」
『あぁ気持ちいいぞ…』ウツラウツラ
ウマ耳もマッサージしながら撫でていたので眠くなってきているようだ
5分ほどで俺の胸にもたれかかって眠ってしまった
「ふふっ、かわいいね…おつかれさま」チュッ
※後で娘も手袋に陥落しました