年末
四宮家にて結翔の1歳の誕生日パーティーとクリスマスパーティーを執り行っていた
つい最近まで泣く以外の意思表示しか持ち合わせていなかったというのに…まったく子どもの成長とは早いものだ
と、感慨深そうに独り語りこそしているがそんなことはどうだって良い
この場に居るものの頭の中は空っぽ
強いて言うなれば
「尊い」
それくらいしかないのだろう
みんな目の前の光景に夢中なのだ
1人で遊んでいたアドマイヤの元に結翔がハイハイで向かうと、アドマイヤはブロック遊びを中断して大きく手を広げる
まだ幼い弟がアドマイヤの腹部目掛けて追突し、そのままなし崩し的に膝枕の状態だ
あろうことかアドマイヤはそんな弟の頭を撫で「いいこね~」と優しく声をかけている
おそらく母であるエアグルーヴの真似なのであろうが…
もうむりだ
おれからはこれ以上は語れない
尊すぎる
うちの子達天才
かわいい
「っはぁっ…やっばい呼吸すんの忘れてた」
お父様「アドマイヤちゃんももうすっかりお姉さんだな」
お母様「なんならそろそろ結翔くんもお兄ちゃんにしてあげても良いのよ?」
『お、お母様!///』
お母様「なによぉ、もう2人産んでるんだし2人も3人もそう変わんないわよ」
お母様「孫なんて何人いてもかわいいんだから、それにあんただってまだ若いんだし」
お母様「子ども欲しいなら若いうちしかチャンスはないわよ?特に私たちは」
そんなお母様の孫コールをしっかりと聞きつつも、以前から計画していた"とあること"の準備にかかる
サイズは…
露出は…
着せかたは…
よし、完璧だ
「お義父さん、カメラの準備をお願いします」
お父様「ん?あ、あぁ」
「エア、マイ行くよ?」
そう声をかけ結翔も抱っこして寝室へ行く
エアもマイも何だか分かっていない様子だったがそれもそのはず
これから何をするか2人にも知らせていないからな
なぜなら絶対に嫌がられるから
特にエアには
4人で寝室へ籠ると、結翔にトナカイの着ぐるみを着せる
それを見て納得したようにエアは小さな赤い衣装を手に取りマイの着替えをさせる
2人の着替えが終わったところで隠していたもう一つの衣装を取り出す…マイのと同じものを大きくしたものだ
「エア」
『うん?』
「エアもお着替えしようね♪」
『は?』
『い、いやだ…絶対に着ないぞ私は』
「だってマイ?お母さんとおそろいが良いよなぁ?」
マイ「うん…おかあさん、まいとおそろいいや?」
『ぐっ…!小癪な…』
「着てくれるよね?」
『っはぁっ…』
かわいい娘からの一言でいとも簡単にサンタコスをする妻
ガチャ
寝室の扉を開け、義家族の待つリビングへと足を運ぶ
スタスタ
「ふぅ…お待たせしました」
お母様「それは構わないけれど…何が起きるの?」
「見てからのお楽しみです」
「エア、マイおいでー!」
そう呼んでリビングへと姿を現したのは…エアグルーヴの隣をちょこちょこと着いて歩くサンタコスのアドマイヤグルーヴ、そして同じくサンタコスのエアグルーヴに抱っこされたトナカイの着ぐるみ姿の結翔だった
事前に見ていたとはいえ、正直明るいところでみんな揃ってる姿を見ると破壊力が倍以上だ
お母様「きゃー!かわいいじゃない!!お父さん!何ぼさっとしてるの!写真写真!!」
お父様「あっ、あぁ」パシャ
「リンちゃん、カーリーちゃんの分もあるけど…着る?」
お母様「何で早く言わないのよぉ!ほら、リン!カーリー!速く着替えてらっしゃい!!」
カーリー「えっ、わたし、着るとは…」
『着るよな?』
マイ「きる?」
リン「お姉ちゃんも着ようよ!」
純真無垢な妹と姪、それに加え必死な姉からの圧に負けてリンちゃんカーリーちゃんもサンタコスをすることに
しばらくして
リン「できたー!」
カーリー「ちょっ!これ、恥ずかしいって!///」
お母様「あんたたちも似合うわねぇ!お父さん!」
お父様「わかったわかった」パシャ
そんなこんなで"クリスマスの撮影会は"終了を迎えた
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だが…まだまだ終わらせる気はない
時はしばらく経ち元旦
いつも通り初詣に行くため着物に着替える…前に、だ
今年はトラ年
「みんなでトラさんになろっか♪」
リン「またお着替えするのー?」
どこかでよく似た姉妹の絶叫が聞こえたような気がしなくもないがまあ気のせいだろう
そっくりなウマ娘4人と息子に衣装を渡しお着替えタイムだ
お義父さんももう慣れたものでテキパキとカメラの準備を進めている
トラの衣装はウマ耳にイヤーキャップでトラ耳っぽくしてあとは着ぐるみだ。しっぽをどうこうするのはかわいそうだったのでそこはそのままだ
顔を真っ赤にした年長2人のウマ娘と笑顔の年少ウマ娘たち、何も分からない息子
かわいい
再び四宮家に絶叫が木霊したのは言うまでもないだろう